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【コラム】「ヘッドホンの響子ちゃん」って知ってますか?(附・JVC HA-FD01SPのご報告。)

ヘッドライン

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ヘッドホンの響子ちゃん

 列島が急に冷え込んできました。皆さん、お体をお大事に過ごされているでしょうか。私はちょっと風邪気味になりまして、このまえ駅で電車を待っている時、鼻がムズムズして結構な勢いでくしゃみしちゃったら、衝撃で耳に付けていたJVC HA-XC70BTが耳からポーンと飛んでいってホームに転がるのを必死で拾いました。ホームからイヤホンが落ちやしないか、誰かに踏まれやしないかとシャレにならないくらい背筋が凍って、周りの目には顔真っ赤になるほど恥ずかしかったです。

 

【ヘッドホンの響子ちゃん】

 久しぶりに公式サイト行ったら俺のJVC、こんなんなってて動揺しました!普段よくメーカーのホームページを見に行く私ですが、あまりJVCのホームページって行きません。というのもJVC製品ってサイトからダウンロードしなくても製品の説明書しっかりついてますし、身近な家電量販店にも製品あるので、サイトでいちいち見なくても店で聴けば音がわかる、買えばパッケージで全部完結しているところがあって、わかんないことがあったら、サイト行かなくても説明書で済んじゃう。あとは店頭で販売員に聴けば大抵わかる。付属品もゴチャゴチャしてない。そういう意味では快適なメーカーで、私はオーテクやJVCのそういうところが好き。大好き。

 SONY?あんなんただの飾りですよ、エラい人にはそれがわからんのです。

www3.jvckenwood.com


 

ヘッドホンの響子ちゃん

 で、これが響子ちゃんのプロフィール。私は響子ちゃんを一目見たときから「回レ回レ回レ回レ……♪」とか「未来へとふたりのWonder tale~♪」って音が耳にちらついて離れません。ゆるふわ系自然派少女みたいですけど、「響子ちゃんデータ」を何度も読み返しても、なんでJVCが好きなのかさっぱりわかりません。WOODシリーズってどれも2万円くらいはするんで、女子高生はまず買わないでしょうし、自然派女子高生がXXシリーズとか聴いちゃうんかな。むしろこの子が好きそうなのはオーテク……

 

↓ちなみにyahoo先生で「響子ちゃん」と検索してみると、こんな感じ。一番上と二番目、響子ちゃんじゃなくて「警子ちゃん」なんだけど!

 そして「響子ちゃん 心臓 で検索」というのがさりげなく出ていますが、検索するとまたいろいろと感慨深くなれます。こちらの「響子ちゃん」も女子高生になられたとか。何よりです。ギスギスしたところもある現代社会ですけど、善意のつながりというのは確かにあるんですね。

検索結果

 

 話がそれました。どっちかっていうと、私のJVCのブランドイメージって「響子ちゃん」って感じじゃなくて、車田正美先生の漫画みたいなイメージです。

 城戸沙織お嬢様がHA-FW10000で音楽聴いてますとか納得だし。

 シャイナさんなんか、「星矢、JVC HA-XC70BTはいいよ。邪魔なコードがないからサンダークロウを撃つとき引っかからないからね。これはお前の流星拳にもぴったりさ。遮音性がそこそこあって低音がしっかり響くから、戦ってる間も音楽が臨場感溢れて聞こえてくるのさ」とか言いそう。そうすると、星矢は「いいですね、シャイナさん。俺はBOSEの買ったんですけど、彗星拳撃つといつも飛んでっちゃって。このまえなんてカシオスに頭握られて片耳壊れちゃいました。片耳になっちゃったからカシオスにあげちゃったんです。やっぱJVCですね」とかね。そして、「星矢、あいつの耳穴じゃイヤホン埋まるじゃないか。むしろ嫌がらせでしかない」というオチがありそう。

 MAKE-UP「ペガサス幻想」とかXXシリーズで聴くと最高!

 ドラムはペガサス流星拳、シンバルはダイヤモンドダスト、高域は廬山昇龍波、中域でサンダーウェーブ、低域で鳳翼天翔みたいな。小宇宙と書いてコスモが感じられる音、それがJVCサウンド。永遠に「未完」。

 たとえば、「聖闘士星矢」とコラボして、ハウジングを金色に塗ったくり、「JVC HA-FD02 ゴールドクロスエディション」とか言って出されたら買っちゃいそう。スペイン人とかすっごく喜びそう。音は「聖闘士星矢」の曲にマッチしてるしね!

saintseiya-official.com

 あと「セインティア翔」も忘れずに。これ、超楽しみ。

 

 響子ちゃんの話これでおわり。

 

【ご報告】JVC HA-FD01SP を買いました。

JVC HA-FD01SP

JVC HA-FD01SP

  で、個人的に今回のサイバーマンデーの大本命だったのが、このJVC HA-FD01SP。ずっと狙っていて、セール待ってたけど、結局大して安くなりませんでした。まあスペシャルモデルですからね。

 とりあえず現在、適度にエイジングを加えながら、ときどきこれでプレイリストを楽しんでいます。

 さて、HA-FD01SPはWOODシリーズと並ぶJVCの看板シリーズとなりつつある、SOLIDAGEシリーズの製品ですが、私はHA-FD02で充分いい音って思っていて、本来はHA-FD01はあまり考えてなかったんです。無駄に高いしね

 HA-FD01の最大の特徴はノズルを交換して音色をカスタマイズできるっていう美点があるんですが、私は率直に言ってこういうギミックのついたイヤホンがあまり好きではありません。今までいくつか使ってはきました。たとえばSENNHEISER IE 80SとかRHA T20とかMarshall Mode EQとか。自分の場合、そんな頻繁にイヤホンのノズル交換してとかツマミ回してとかっていうのがめんどくさいんで、音が変わるのは面白いんですけど、そのうちいちいちギミックで音変えるのがめんどくさくなってきます。RHA T20なんかレファレンスフィルターつけっぱなしになっているし。それでギミックつきでないHA-FD02でいいやって思ってたんですけど、HA-FX1100が思いのほか気に入ったので、JVCが厳選したHA-FD01のノズル音には、面白い音があるんじゃないかと思い直しました。「HA-FD01SPのノズル変えながらレビューするだけで一年くらいブログ書けそう。ウヒヒ」って下心もありましたが

 まだステンレスノズルを楽しんでいる段階ですが、このノズルだとパリパリしたメリハリ感とほどよくキラキラした光沢感で中高域は私の好きなオーテクっぽい見通しの良さがありながら、下の方ではJVCらしく熱い!個人的には大好きな澤野弘之さんの緻密でソウルフルな音を聴くのに最適です。Aimer「StaRingChild」とか。小宇宙を感じさせる、熱い魂の鼓動に満ちた愛すべきJVCソウルを備えた珠玉の製品であることは間違いない!ということで、今日はいくつか曲を聴いてみた感想を挙げたいと思います。主にHA-FX1100兄さんと比べながら。

 

【音質プレビュー】MAKE-UP「ペガサス幻想」(附・影山ヒロノブ「ソルジャードリーム」)

  というわけで私がJVCのサウンドを聴くのにおすすめする曲はなんといってもコレです。そう、「ペガサス幻想」。「永遠ブルー」「ソルジャードリーム」「夢旅人」といった「聖闘士星矢」の楽曲群はどれも秀逸で、最近のオシャレすぎるアニソンにはない荒削りな情緒感と熱気があります。これぞJVCサウンド。たとえばJVC HA-FX1100を「JAZZJAZZJAZZ」言ってる人(JVC広報含む)を尻目に、私はJAZZよりこれを聴く。JVCさんにはウッドコーンの無駄遣いって思われてるかも。

 「ペガサス幻想」については、原曲はなかなかストリーミングサービスとかになくて、気軽に聴ける人はあまりいないかもしれませんが、BOOK OFFなんかにいくと結構見つかるかも知れません。Prime会員の人なら、MAKE-UPのセルフカヴァー版「ペガサス幻想(21st century ver.)」が無料で聴けます。ニュアンスがだいぶ変わってますけどね。あまり言いたくありませんが、youtubeで一生懸命探せば原曲見つかります。あまり言いたくないですが。

↓公式動画なんてないので、ヘヴィメタアレンジのofficial動画と海外アーティストのカヴァー版があったので参考までに埋め込みました。おいおい、どっちも熱いな。ヘヴィメタ版とか聴いてて超楽しい。

 

 さて、真顔に戻って早速原曲を聴いていきましょう。

 まずはJVC HA-FX1100。もはや出だしからヤバイです。熱気を帯びたドラムに彩られた噴き出すような楽器音が溢れて、ボーカルはクリアで太く、力強い。背景の黒みが結構多い曲ですが、HA-FX1100のサウンドはその空間を暖色に照らしているので、冷めた感じがなく、ライブ感に満ちています。音の傾向としては緻密感がややぼけて、どことなくゆるい、もっさりした味なので、最近の流行の音という感じではなく、そんなの嫌いって人には合いませんが、私にはこれくらいのルーズさで聴かせるところも味わい深い。ただし、印象的には後期OP「ソルジャードリーム」のほうが合っているかな。私の聴いている音源だと、「ソルジャードリーム」は「ペガサス幻想」に比べてドラムがもう少し硬くて存在感があるのと、シンセの表現が立体感を出していて引き締まって聞こえます。

 次にJVC HA-FD01SP(ステンレスノズル)で聴いてみます。これは前述したように、HA-FD02と同じ音質のはずです。まずHA-FX1100と比べると、音に糊の利いたバリ感が出て、シンセ音はよりクリアで透明感が引き立ち、ギターエッジはシャープ、噴き出すハイハットも緻密感があります。熱量だけはだいぶ落ち着いてしまって、HA-FX1100の音を聞いた後だと、YMOっぽいオシャレサウンドに聞こえます。音の刻みが格段に良くなったので、HA-FX1100にあったルーズ感はなく、スムースです。低音には充分な迫力がありますが、HA-FX1100の圧倒的ライブ感に慣れてしまうと比べるとやや物足りないところはあります。「ペガサス幻想」はHA-FD01SPのほうが私好みです。逆に「ソルジャードリーム」のほうは熱気が減ったせいでボーカルの味がすっきりしてしまって、悪くないですが、HA-FX1100のパワフルサウンドに比べて味気がなさ過ぎます。

 この印象の差はおそらく両曲の密度感の違いと外連味の違いにあって、「ソルジャードリーム」のほうがボーカルを含め外連味が強く「エモい」感じなので、それがHA-FX1100の情感表現力とよく呼応しているのですが、「ペガサス幻想」はそれに比べるとスタイリッシュなので、瞬発力に勝るHA-FD01SPの追随力のほうが風味を出しやすいといったところでしょうか。どちらにせよ、そこらへんのイヤホンに比べて圧倒的に聞き込ませてくれる音なので、そんな細かい違い、ほとんど気になりませんけどね。

 

【総評】これからのJVCには期待しかない!

 HA-FD01SPとHA-FX1100、この2つの機種はともに熱い小宇宙を共有する兄弟でありながら、その戦闘スタイルと性格はちょっと異なっています。兄貴分のHA-FX1100が孤高かつ圧倒的火力で敵を粉砕する永遠不滅の一匹狼フェニックス一輝なら、HA-FD01SPは熱く確かな実力を秘めながらも容姿端麗で、変幻自在のアンドロメダチェーン(ノズルシステム)を操り、気遣いも出来るアンドロメダ瞬。いいね。

 私が好きなブランドは思いっきり地元の企業であるという意味でも応援しているオーテクと、外連味のある歌舞伎サウンドを奏でるJVCなんですが、個人的にはオーテクがここ最近商品展開でなんとなく攻めあぐねている感じがあるのに対し、JVCは加速し始めている気がします。相次いで魅力的な製品を投入しており、私もつい最近のJVCの魅力に取り込まれてしまっています。

 世界の工場であり、製造能力の向上著しい中国メーカーの良さを喧伝する声も多く、実際私もその品質には驚嘆してばかりですが、でも日本のメーカーには頑張って欲しいですね。世界の市場がネットにシフトしている今、商品展開における瞬発力とスピード感の違いはますます大きな差となって、とくにワイヤレス製品は国産メーカーの出遅れが目立つ気がします。今は手に届く距離にいつもある日本ブランド品ですが、それがいずれ中国メーカーに席巻されて、なくなるというのもやはり寂しい。オーディオメーカーは全般的に厳しいご時世ですが、JVCには頑張って欲しいです。私には目下最高のメーカーですからね。

 

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