SpinFit スピンフィット CP360 イヤーチップ イヤホン シリコン イヤーピース (L/M) 各1ペア
完全ワイヤレスイヤホン向けというSpinfit CP360
AVIOTでお馴染み、バリュートレードから「Spinfit CP360」が発売されました。発売日にamazonで一応全サイズ1ペアずつ確保しましたが、ことのほか良かったので、買い足そうとするとすぐにamazonで売り切れに。手持ちが足りなくなった「スパイラルドット++」の二の舞は避けねばあかんと思って、すかさず近くのYCに買いに走ったら、在庫潤沢でした。6/16日現在、amazonでも在庫復活してます。
以前紹介したSednaEarfit LightとこのCP360のおかげで、一時手持ちが底をつきかけてたスパイラルドット++に余裕が出てきました。
医療用シリコンを使ったという柔軟な傘がイイ
CP360は医療用グレードのシリコンを使っているそうなのですが、若干パリッというか張り付くような感触があるものの、装着感は非常に良く、耳の中でゴワつく感じはありません。
開口部は広く採られているので、音場が狭まる印象もなく、解像感もスッキリめで高域は結構整理されて出てきます。シンバルなんかを聞くと「スパイラルドット++」にある空気感みたいなのは若干減っている気がしますし、音はなんとなく剥き出しな印象がありますが、音像の印象はわかりやすく、好感触です。工作精度も高く、ビルドクオリティは価格の割に良好です。
美点と欠点
欠点としては、パッケージがどれも2サイズ売りになっており、1サイズパッケージがありません。個人的にはALLサイズと単独サイズのパッケージ分けのほうが買い足しやすく、便利です。
本体の欠点らしいところと言えば、軸の固定部がタイトで、ちょっと口径が大きめのイヤホンに取り付けづらい感じですが、逆に言えばEarSonics ES5みたいなツンツルテンなノズルにも問題なく装着できます。ES5はCP360をレギュラーで使ってます。
傘が柔軟なので、完全ワイヤレスイヤホンのケースにも収まりやすく、大きめのイヤーピースだときつい機種にも使えます。個人的な感想から言うと、Jabra Elite Active 65t/Bang & Olufsen E8 2.0/SENNHEISER Momentum True Wirelessなどの耳に捻り込むタイプと相性が良く、ケースへの収納も問題ありません。ここらへんは「スパイラルドット++」とは相性良くない系で、final Eタイプなんかを使ってましたが、CP360を定番にしてよさそう。とくにイヤピ選びで苦戦しやすいElite Active 65tと相性が良いのは明確な美点かな。なかなか代替品がないので。
個人的な耳の形の相性もあるので個人差があるかも分かりませんが、NUARL NT01AXやAVIOT TE-D01dなどのイヤーループで押さえるタイプ相手だと、「スパイラルドット++」より密着度に劣り、ちょっと装着感がいまいちな印象があります、私の場合。ただ、ここらへんは人によりけりになりそうで、イヤーループ外して捻り込んで使うならCP360でも良さそうだし。
【付録】リケーブルの話
個人的に「イヤピ>>>>>リケーブル」
個人的にリケーブルを重視していません。経験的に装着感にダイレクトに影響するイヤーピースの方が音質に影響が大きいと思われるのと、ケーブルってあんまり安くないので一般的にコスパが悪いこと、リケーブルにこだわるくらいならイヤホン自体を買い換えた方が一般的に効果が大きいので、よほどハイエンドで楽しむのでない限り、その金でDAPなりイヤホンなりの基本的な部分を買い換えた方が早いと思われることから、リケーブル自体に私はこだわってません。それほど変化も大きくないので、レビューするのも微妙なあたりを語ることになって、めんどくさそうだし。
ただコメント欄で質問を頂いたので、現状私の認識の範囲でリケーブルについて記事化しておくのはよいんじゃないかと思いました。わざわざ拙記事を読んで頂き、丁寧に質問を下さった かっくん さんにはこの場を借りて感謝いたします。
バランス接続目的でリケーブルするなら「Luminox Reflection」
実は記事にしていないだけでケーブルもいろいろ買ってます。ただメインのイヤホンが5万円台くらいまでと上限と設けて選んでるので、ケーブルも2万円台くらいまでと上限を設けています。実際2万円のケーブル買うなら、同じ価格でイヤホン買った方が楽しめます。
で、その範囲内でリケーブルするなら私の定番になっているのはLuminox AudioのReflectionというケーブルです。いろいろ聞き比べたり買ったりした結果、このケーブルが音の張り、厚み、光沢感、粒感、空気感、分離感の音質面全てにおいてバランスが良く、太さも適切で取り回しも良く、価格も手ごろなのでオススメできます。amazonで1万円~1万3000円くらいでコスパ良好。
Luminox Audio Reflection [1.2m MMCX端子-2.5mmL字バランスプラグ] 銀メッキ銅線6芯構成高S/Nイヤホン用リケーブル
それでいまのところ、必要性が出るたびにこのReflectionをちょこちょこ買い足してますが、他にも使っているケーブルがありますので、軽く紹介します。
ALO Audio Litz
音が開放的で、スッキリ感があり、さわやかに聴けます。高域が空気感含めてきれいになるので、分解能高そうな印象で聞こえるようになるかな。取り回しも良いですが、価格は高めです。ぶっちゃけ個人的にはこれを何本も買う気にならないですし、高域スッキリ聴きたいなら、それこそCP360やスパイラルドット++買うなり、SIMGOT EM2と適当なバランスケーブル買えば良いじゃんって思います。あとはイヤホン買い換えるべきでしょ。純銀に興味があって買いましたが、ぶっちゃけ5万円くらいのイヤホンに組み合わせるには高すぎですから、私の購買範囲ではありません。
ALO audio イヤホン用リケーブル Pure Silver Litz IEM Cable - MMCX - 2.5mm ALO-3115
BeatAudio Silversonic
Reflectionより繊細でシンバルがとくに美しいですが、輪郭感はやや強調され、硬い感じがあります。微妙な差ですが、Reflectionに比べると、ボリューム感にもやや劣るかな。好みによってReflectionよりいいかもしれませんけど、値段が高いので結局コスパ考えるとReflectionの方が断然良いです。これ1本買うならReflection2本買った方が断然お得。そもそも金物いじりたいならイコライザーで8Khzや16khzあたりいじった方が早いです。
Beat Audio Silversonic MKVI - MMCX - 2.5mm イヤホン用交換ケーブル
Yinyoo YYX4750
以前はこれでいいかと思って結構おすすめしてましたけど、現段階ではReflectionという、あまり値段が変わらなくてあらゆる面でハイレベルなケーブルを知ったので、多少多めに出費してもReflectionの方がおすすめ。そもそも中華ケーブルは妙に太くて取り回しが悪いです。見た目もダサい。あとコイツは純銀だそうですが、音は明らかにALO Audio Litzのほうが繊細だし、Silversonicの方がよほど銀らしい明るさのある音を聴かせてくれます。
【おまけ】「弱酸性ミリオンアーサー #80」
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