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【中華イヤホン FiiO FD1 フラッシュレビュー】熱気は少し強いが、わりとすっきりした引き締まったサウンドを持つドンシャリモニター

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FiiO FD1

FiiO FD1

【10/2お届け分予約受付】FiiO FD1【正規輸入品】 ハイレゾ認証取得済 ダイナミック型イヤホン

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回は人気中華イヤホンであるFiiO FD1を取り上げます。

 FiiOはオーディオ界隈では知らない人はいない中国のトップ音響ブランドの一つで、とくにデジタルオーディオプレーヤー(DAP)の分野ではSONYやAstell&Kernと並び市場の勝利者として君臨するトップメーカーです。一方でFiiOはイヤホン分野でも精力的な製品展開を続けており、ビルドクオリティと音質のコスパの高い製品を世に送り出し続けています。

 FiiO FD1はベリリウムコーティングされたダイナミックドライバーを搭載しているということで話題の機種です。

www.ear-phone-review.com

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 周波数特性:10hz-40kHz
  • インピーダンス:32Ω
  • 感度:109dB
  • ケーブルコネクタ:0.78mm 2pin

 

FiiO FD1

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージはこの価格帯では標準以上でかなり豪華です。2種類のS/M/Lのシリコンイヤーピース(赤軸/グレー)、フォームタイプのイヤーピース、マニュアル、ペリカンタイプのキャリイングケースなどです。率直に言って、10000円以下のパッケージとしてはだいぶ豪華な方です。とくにペリカンケースはイヤーピースも一緒に持ち運びしやすく、個人的には嬉しいです。

 

FiiO FD1

FiiO FD1

FiiO FD1

FiiO FD1

 

www.youtube.com

 

装着サンプル

 ユニバーサルIEMタイプのデザインで装着感は良好です。樹脂製のイヤーシェルは軽量で負担感が全くありません。

 

FiiO FD1

FiiO FD1

FiiO FD1

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 S装着時]左右別
  2. [AET07 S装着時]左右平均
  3. [AET07 S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [赤軸 S装着時]左右別
  6. [赤軸 S装着時]左右平均
  7. [赤軸 S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [赤軸 S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  9. [グレー S装着時]左右別
  10. [グレー S装着時]左右平均
  11. [グレー S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  12. [グレー S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  13. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  14. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※「AET07 Sサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

FiiO FD1

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FiiO FD1

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FiiO FD1

FiiO FD1

FiiO FD1

 

 サウンドシグネチャー的には全体として見るとフラットに近い、穏やかなU字型をしていますが、ドンとシャリの部分にピンポイントで強調があるので、わりとドンシャリに聞こえると思います。私には音は少しドライに聞こえますが、中域は前進的で充分に見通しが良く、高さも充分にあり、風通しも良く、音場はわりと開放的です。

www.ear-phone-review.com

 

 低域は深いところまで伸びていて、やや重みが強く、地熱感があって暖かめです。一般にベースは黒みがありボディの鳴りがあって安定感が感じられますが、個人的にはブリブリ感がやや抑えめで、ややおとなしい印象を受けます。バスドラムキックはわりとはっきり重みを出すので、低域のリズムは活き活きして聞こえるでしょう。全体的に重みと熱気重視で、ロックなどでは人によってはわずかにノイジーかも知れません。

 低域の熱気は場合によって少し中域に滲みますが、中域は適度に低域とは分離的で透明感は充分にあります。ボーカルは少し遠い位置にいますが、甘味が充分にあり、ボディも豊かでふっくら艶やかです。最前面に出てくるわけではないので、キラキラ賑やかとはいきませんが、それでも充分にコケティッシュでボーカルニュアンスも悪くありません。一般的に子音に尖りはなく、やや上向きに思いますが、シャウティさもなく、わりと聞き心地が良いです。のびやか系で息遣いだけ少し強調されます。ボーカル周りは濁って聞こえづらいということはありませんが、それほど清潔ではありません。

 中高域は充分に前傾していて、ギラつき感やアタック感、音のキレに貢献しています。奥行き感も充分に感じられ、ボーカルを中心に前後に充分なスペースが感じられるでしょう。高域は少し派手で、キラキラシャリシャリしますが、低域の暖かみがバランスを取っていて、耳に痛い感じはありません。ハイハットはわりとシルキーでサクサクというかシャクシャクした粒の細かい音を奏でてくれます。

 ダイナミズムに優れ、かつ風通しが良く、しかし適度に聞き心地が調整されたマイルドさがあってバランスはわりと良好です。

 

FiiO FD1

 

FiiO FH1sとの比較

 価格が近く、同じFiiOから出ていてビルドクオリティとパッケージ内容で同等の製品であるFiiO FH1sと比較します。

www.ear-phone-review.com

 

FiiO FH1s vs FiiO FD1

FiiO FH1s vs FiiO FD1

 

  上のグラフは自由音場補正済みのFH1sとFD1の周波数特性を1khzで交差するように調整したものです。イヤーピースはAET07を使っています。

 先に全体像から述べると、一般に中域の透明感が良く、ボーカル映えするのはFiiO FH1sのほうです。FD1はよりドンシャリ的で、特に低域の熱気が強く、重みが感じられます。より爽やかで透明感のある音が好きならFH1sを、より熱気があり、ウォームで、かつ中域で引き締まったサウンドが好きならFD1が好みに合うでしょう。

 

音源比較

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピースのグレー Sサイズ、ゲインは高設定です。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 1万円以下の価格では満足できるパッケージ内容・品質を持っており、音質的にもわりとバランスの取れたサウンドで、しかもドンシャリ感は充分に味わえるという楽しいイヤホンです。ハイレゾ認証も取得しており、「ハイレゾイヤホンでなければダメだ」という人でも、安心して購入できます。最大のライバルは同じFiiO FH1sでパッケージ・ビルドクオリティで同等です。音質はFiiO FH1sのほうが中域の透明感が高く、ボーカルやピアノ、音場の明るさを重視するならFH1sを選ぶと良いかも知れません。

 

FiiO FD1

FiiO FD1

Fiio FD1

 

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