audio-sound @ hatena

audio-sound @ hatena

オーディオ機器やゲーミングデバイスのレビュー、そして好きな音楽を徒然なるままに

MENU
Please enable / Bitte aktiviere JavaScript!
Veuillez activer / Por favor activa el Javascript![ ? ]

【ハイブリッドイヤホン JPRiDE 1980 Blue Moon フラッシュレビュー】シャッキリ系のサウンドを持つフラットモニター。ビルドクオリティが物足りない

 JPRiDE 1980 Blue Moon

JPRiDE 1980 Blue Moon

【 3 -トリプル ドライバ 1BA+2DD 搭載 】(JPRiDE) Premium 1980 BLUE MOON 高音質 イヤホン 有線 ハイエンドイヤホン IEM インイヤーモニター mmcx リケーブル 着脱可能 ハイブリッド

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はJPRiDE 1980 Blue Moonです。

 JPRiDEはamazonなどのECサイト中心で販売しているブランドです。このブランドは「ハイブランドの音質とクオリティを低価格で」提供することを理念としたブランドを名乗っていますが、実際のところ、辛口で知られる『家電批評』でも高く評価されており、その底力を感じさせます。JPRiDEがメインターゲットとしている低価格のワイヤレスイヤホンのEC市場は中華ブランドが圧倒的な強さを持っている分野ですが、JPRiDEはEC中心のブランドでありながら、その中で確実にユーザーの支持を集め、生き残ってきました。

だが、JPRiDEは、そのブランドの成り立ちからユニークだ。代表の青山氏は、多彩なスキルと職歴の持ち主だが、オーディオブランドやメーカー勤務経験はない。そんな彼が、いくつかの偶然から、「音楽好きの耳さえあれば、高級ブランドと同等のモノづくりが出来るはず、しかも誰でも買える値段で」という“思い込み”(青山氏談)で、オーディオブランドの立ち上げを志した。

青山氏の言葉を借りると「時代の波がそこにあっただけ」だそうだが、時代は、ネットとECの普及タイミングでもあった。彼は“音楽好きの耳”だけを頼りに、大手オーディオメーカーのOEMも手掛ける中国の工場を探し出し、コネクションを確立。JPRiDE誕生へと繋がっていく。まさに、インターネットの登場とグローバル化、新しい時代が可能にした、新しいオーディオブランドと言えるだろう。

JPRiDEはこれまで、Amazonのベストセラーポータブルオーディオ部門、イヤフォン・ヘッドフォン部門などで1位を受賞。Amazonランキング大賞2016「オーディオ機器総合」でも1位、楽天市場やYahoo!ショッピングでもナンバーワンを受賞するなど、ユーザーからの大きな支持を得ている。

av.watch.impress.co.jp

 

 JPRiDE 1980 Blue Moonにはデュアルコイルダイナミックドライバーを搭載されています。これはその名の通り、1つの振動板に対して、通常の倍となる、銅製とアルミ製の2基のコイルを配置した特殊な構造になっています。これにより全帯域がパワフルな音圧でドライブすることが可能になったとされています。豊かな中低域と倍音に満たされたアンビエンスを実現しつつ、これにバランスドアーマチュアドライバーを組み合わせることで、繊細な中高域が加わり、オールジャンルに対応した「気持ちの良いサウンド」を実現しているとのことです。

 

f:id:kanbun:20200507114754p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 周波数特性:20Hz~40000Hz
  • インピーダンス:9Ω
  • 感度:93dB
  • ケーブルコネクタ:mmcx

 

パッケージ

 パッケージは1万円台としては標準的です。パッケージングは安っぽさはありませんが、付属品は1万円台にしては平凡で、少なくとも驚きはないでしょう。開梱体験もわりとシンプルです。

 ビルドクオリティは価格帯で悪いとは思いませんが、個人的な感想を言うと「期待外れ」です。価格的にはるかに安いFiiO FH1sFD1と同等クラスのビルドクオリティで、同じ価格帯であるFiiO FH3に比べると格段にチープです。

 中華イヤホンのビルドクオリティの進化は驚異的で、とくに2020年に入ってからリリースされている製品はパッケージングもビルドクオリティも格段に向上していますが、それにしたってJPRiDE 1980 Blue Moonの本体を見た時、落胆を禁じえませんでした。私にはとても1万円以上の製品には見えません。梱包が簡素なTFZのイヤホンでさえビルドクオリティはまだまともです。

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com

 

JPRiDE 1980 Blue Moon

JPRiDE 1980 Blue Moon

JPRiDE 1980 Blue Moon

JPRiDE 1980 Blue Moon

 

装着サンプル

 耳への収まりは良く、遮音性も良好です。

 

JPRiDE 1980 Blue Moon

JPRiDE 1980 Blue Moon

JPRiDE 1980 Blue Moon

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [標準イヤーピース S装着時]左右別
  2. [標準イヤーピース S装着時]左右平均
  3. [標準イヤーピース S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [標準イヤーピース S装着時]左右平均(自由音場補正済み)

※当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

JPRiDE 1980 Blue Moon

JPRiDE 1980 Blue Moon

JPRiDE 1980 Blue Moon

JPRiDE 1980 Blue Moon

 

 何回測定しても高域で露骨な左右差が出ました。原因は不明ですが、個体差の可能性があります。

 

 全体を見るとほとんどフラットで、中域上部と中高域の境目が凹み、中高域から超高域までわりとフラットで細かいピークがあるのがわかります。このピークの多さによって高域の存在感が強く、シャリ味がはっきりしているため、人によって音質的にはドンシャリ的に聞こえやすいかもしれません。

www.ear-phone-review.com

 

 低域は重みが少し強調されますが、わりとすっきりしています。厚みはあまり強調されず、中域に熱気が滲む感じはありません。見通し感は悪くありませんが、エレキベースは少し黒味が強く、もやもやしたところに潜っていて、わりと理性的でおとなしい感じで元気が足りない気がします。少なくともブリブリ活きがよいという音ではありません。キックも適度に重みがありますが、パワフルさは比較的抑制されています。低域弦楽は重みが強めでやや黒いですが、透明感があり、シックです。しかし濃厚感はあまりなく、ボーカルよりは若干後退的です。

 中域は清潔で見通しがよく、ボーカル帯域が前面に出てきます。ボーカルフォーカスはかなり良好ですが、ボディはやや薄く、スラッとした、上に長い雰囲気があります。子音が尖る感じはありませんが、サ行はやや強く、息の端がシャープに感じられ、ニュアンスは聞き取りやすいです。楽器音は中域で引き締まっていますが、充実感にはやや欠けるかもしれません。

 このイヤホンの最大の魅力は中高域以上にあると思われます。中高域以上は全体的にボーカルよりは後退的な位置にいますが、中高域が近いので若干ガチャガチャしやすいところがあります。しかし手掛かりが多く、光沢もきれいでシャープネスも利いていて、シャッキリしたサウンドになっており、派手さがありつつもうるさすぎない、なかなか絶妙なバランスになっています。細かくピークもあるのでそれが手掛かりとなってマイクロディテールに富んで聞こえるサウンドになっています。露骨に不快な要素はほとんどありませんが、ボーカルの上で派手なのでやや頭でっかちというか、ボーカルが音の帽子をかぶっているような感じがあります。

 高域でディテール感が強調されるうえ、全体はフラットなので、モニター的なサウンドが好きな人にはかなり好まれると思います。音が少し細い傾向がありますが、風通しもよく、音場は適度に開放的です。やや高域がシャカシャカしやすいですが、中域や低域とのバランスはとれているので、音楽全体が軽薄に感じられるということはないと思います。ただ中域の下の方はかなりスカスカに思え、床が抜け気味に聞こえるかもしれません。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピースのSサイズ、ゲインは高設定です。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 音質は好みによりますが、個人的にはわりと良好だと思います。それでも同価格帯の中華イヤホンに勝っているとは言えません。

 問題はビルドクオリティとパッケージングです。「日本メーカー」というキャッチコピーに惹かれてプレミアム感を期待していると、最近の中華イヤホン以下の安っぽい感じにがっかりするかもしれません。同じ価格帯にいるFiiO FH3TANCHJIM HANADUNU Studio SA3などの高いビルドクオリティに比べて、1万円以下の製品としか思えない外観はジャパンクオリティを名乗って「プレミアム」を主張するには明らかに力不足です。魅力に乏しい付属品ももう少し何とかしてほしいと思うところです。

 似た音質で同じ価格くらいで探すとすると、ピエゾドライバーのせいか解像感が高く、もう少しくっきり系ですが、Fidue Asteroidなんておすすめでビルドクオリティやパッケージングではるかに優れていて、ちょっとした価格差以上の満足度の差がありそうです。

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com

 

 少なくとも個人的な意見では、音質だけでなくデザイン的にも付属品も優れたメジャーな中華イヤホンよりこれを買いたい、使いたいと思う人は少ないような気がします。

 

 JPRiDE 1980 Blue Moon

JPRiDE 1980 Blue Moon

【 3 -トリプル ドライバ 1BA+2DD 搭載 】(JPRiDE) Premium 1980 BLUE MOON 高音質 イヤホン 有線 ハイエンドイヤホン IEM インイヤーモニター mmcx リケーブル 着脱可能 ハイブリッド

 

【関連記事】

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com


 

中華イヤホン
完全ワイヤレスイヤホン
イヤホン
ヘッドホン
デジタルオーディオプレーヤー
ニュース
特集記事
HiFiGOブログ
セール情報

 

新着記事