ノーブルオーディオ 完全ワイヤレス Bluetoothイヤホン(ブラック)Noble Audio FALCON2 NOB-FALCON2-B
- 基本スペック
- Noble Audio Falcon 2の特徴
- パッケージ
- 装着サンプル
- 接続品質
- インターフェース/操作方法
- ヒアスルー性能
- 音質
- 音楽鑑賞
- レコーディングシグネチャー
- 録音機材
- GENS D'ARMES(ロック系)
- Sophisticated Fight(ロック系)
- TO MAKE THE END OF BATTLE(ロック系)
- 白き魔女(クラシック系)
- 小さな英雄(クラシック系)
- 淡い恋 ~Too full with love~(クラシック系)
- FEENA(EDM系)
- The Silver Will -ギンノイシ-(EDM系)
- Sophisticated Fight(JAZZ系)
- ケノーピ火山(JAZZ系)
- 浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- QUATERA WOODS(OST系)
- 幻の大地 セルペンティナ(OST系)
- 愛を感じていたい「終焉」(ポップス系)
- 魔王ヴェスパー(OST系)
- 花と風のうた(JAZZ系)
- 総評
- Noble Audio Falcon 2
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今回取り上げる機種はNoble Audioから出された最新の完全ワイヤレスイヤホン、Noble Audio Falcon 2です。
Noble Audioは2013年10月にジョン・モールトン博士によりカリフォルニア州サンタバーバラに設立された、イン・イヤー・モニター(IEM)を専門とするオーディオブランドです。
石野卓球 meets ピエール瀧 in my house pic.twitter.com/UfQTVYwgx4
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) November 2, 2020
audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。
基本スペック
- 連続/最大再生時間:5.5h/18h
- 防水性能:IPX7
- 対応コーデック:aptX Adaptive/aptX/AAC/SBC
- 技適番号:210-144593
Noble Audio Falcon 2の特徴
完全ワイヤレス向け最新チップQCC3040搭載
Noble Audio Falcon 2はQualcomm社の完全ワイヤレスイヤホン用最新SoCであるQCC3040を搭載しています。これにより前世代のQCC3020より安定した通信品質を実現しています。
次世代コーデック「aptX adaptive」に対応
Noble Audio Falcon 2は最新のワイヤレスオーディオコーデックである「aptX adaptive」に対応しています。aptX adaptiveはこれまでのaptX系コーデックとは異なり、ビットレートが可変になっており、状況に応じて調整することで安定性を高め、遅延が少なく、しかも高音質で音楽を楽しめるとされています。aptX adaptiveは初期スペックで最大24bit/48kHzのハイレゾ品質でのワイヤレスオーディオ通信が可能です。
aptX adaptive対応機種がまだまだ少ないのだけが難点です。
完全に近い防水性能
Noble Audio Falcon 2の防水性能はIPX7で、これはIPX等級の防水性能としては最上級クラスに当たります。短時間であれば水没させても問題ない品質で、雨天にも強く、スポーツやアウトドアのお供として充分活躍してくれるでしょう。
ヒアスルー機能を搭載
Noble Audio Falcon 2はヒアスルー機能に対応しており、左のイヤホンの物理ボタンを操作するだけで簡単に周囲の音を取り込んで耳を澄ますことが出来ます。これを使えばもう、駅や空港、ビジネスなどのシーンで大事なアナウンスを聞き逃すことがありません。
ワイヤレス充電に対応
Noble Audio Falcon 2はワイヤレス充電に対応しています。これにより、対応する充電器さえあればケーブルなしで置くだけ充電ができるようになります。Qi規格とほぼ完全に互換性があると思われますが、Qi認証は取っていないようです。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) November 3, 2020
ウィザードチューニング
Noble Audio Falcon 2のサウンドチューニングはNoble Audioのジョン・モールトン博士によって行われています。モールトン博士のチューニングは「ウィザードチューニング」という別名を持ち、オーディオファンから高く評価されています。
パッケージ
パッケージは価格帯では標準クラスです。パッケージデザインはNUARL製品に似ています。付属品はイヤーピース(ePro Horn-Shaped)、充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)、説明書です。
ビルドクオリティも価格を考えると良好です。ケースは非常にコンパクトで、持ち運びに便利です。
装着サンプル
初代Falconと装着感の上では大きな差がありません。ノズルが長いタイプなので、耳穴深くに入れる場合、イヤーピースは小さめの方が装着感は良いかも知れません。
接続品質
aptXでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では良好な接続品質です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内ではわりと安定しています。距離耐性の点でも問題なく、5m離れてもシームレスでした。また、遮蔽物があると音が少し不安定になりますが、接続は比較的安定しています。
ホワイトノイズは少しあるかもしれませんが、おそらくほとんどの人が気になりません。QCC3020の機種に多かった、接続当初の通信乱れのようなものはほとんどありません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはフェースプレート部分にあり、物理式です。
電源ON
ケースの蓋を開けると、自動で電源ONになります。
また本体のマルチファンクションボタンを押すことで電源ONにできます。
電源OFF
ケースに収納します。
また本体のマルチファンクションボタンを3秒押すことで電源OFFにできます。
ペアリング
イヤホンを取り出すだけでペアリングモードになります。
リセット方法
ケースにイヤホンを両方とも収納し、マルチファンクションボタンを10秒長押しします。そうすると、左右両方のイヤホンのLEDが高速点滅するので、それが消灯するまで待ちます。高速点滅しなかった場合はもう一度最初の操作を繰り返して下さい。
曲再生/停止
右のマルチファンクションボタンを1回クリックします。
曲送り
右のマルチファンクションボタンを2回クリックします。
曲戻し
右のマルチファンクションボタンを3回クリックします。
音量を上げる
左のマルチファンクションボタンを3回クリックします。
音量を下げる
左のマルチファンクションボタンを2回クリックします。
通話応答
着信時に右のマルチファンクションボタンを1回クリックします。
通話終了
通話中に右のマルチファンクションボタンを1回クリックします。
着信拒否
着信時に右のマルチファンクションボタンを1秒長押しします。
音声アシスタントの起動
通話中でないときに左右どちらかのマルチファンクションボタンを1秒長押しします。
ヒアスルー性能
ほとんど自然ですが、トンネルノイズのような音がします。ホワイトノイズは少し多めです。また起動時にブツブツとした起動ノイズのようなものがあるのも少し気になるかも知れません。全体的な品質は悪くありませんが、人によっては違和感を感じると思います。
音質
測定機材
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
- アナライザソフト:TypeDSSF3-L
※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。
周波数特性
マガジン専用コンテンツになります。
サウンドシグネチャー解説
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THD+N特性
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音質解説
全体のバランスはフラットに近くなっています。音の粒立ち感が強調されており、明瞭性と高域の抜けが良好で、万能に音楽を楽しめるチューニングスタイルになっています。
低域はかなり深いところまで伸びています。全体のバランスの中ではわずかに中域よりは優位で、音楽の全体は少しウォームに聞こえます。重みに少し強調がありますが、ノイズ感も少なく、階層性はかなり明瞭で中域とはわずかに分離されています。少しタイトに聞こえる傾向がありますが、リズム感は良好で、質感的にもナチュラルに近いでしょう。エレキベースとバスドラムキックはほぼ同等に思われますが、わずかにバスドラムキックのほうがはっきり聞こえる気がします。描き分けは比較的明瞭です。場合によって厚みに欠ける印象を受ける可能性はあります。
中域はあまり凹んでいないので、わりとはっきりとボーカルが聞こえます。そのボーカルは少し子音が尖り、曲によってシャウティな印象を受けます。一般にボーカルフォーカスは良好なはずですが、中高域との距離感は近く、若干音が硬く、色づきが少し強く、派手に思えるところはあります。また少し押し出し感が強く、奥行きや静寂感の点で物足りない印象を受けるかもしれません。中域の雰囲気はフラットに近いので、テクノやEDMの電子音はきれいです。
中高域はほとんど後退しておらず、輪郭感や粒立ち感はかなりしっかり聞こえます。ピアノやシンバルは少し派手に聞こえるので、ロックは少し演出感が強く、ドラム担当がパワフルかつノリノリで演奏しているような雰囲気があります。この高域は風通しが良く、音の滞留感が少ないのも特徴で、派手な音ですが気持ち良く抜けてくれるので後に臭みが残りません。
全体の傾向はややアップテンポに聞こえやすい明るいバランスの良いサウンドです。静寂な雰囲気を出すのはうまいほうではないので、どちらかというと元気で明るい曲と相性が良さそうです。



前世代のNoble Falconとの比較


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NUARL N6 Pro/NUARL N6 miniとの比較


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音質的な特徴
美点
- フラットでバランスが良い
- マイクロディテールで優れ、風通しも良い
- ボーカルフォーカスが良い
- モニター的で見通しが良い
- ツヤがあって色気のあるサウンド
欠点
- グルーヴ感に欠ける
- 静寂感で物足りない
- ライバルとのサウンド的な差別化が十分でなく、個性に欠ける
音楽鑑賞
Angela Ammons「You'll Be Gone」
おそらく一般的にはほとんど知られていない洋楽のポップ歌手Angela Ammonsですが、この曲は私のお気に入りの一つです。恋人が去っていく別れの辛い気持ちを力強いボーカルで切々と歌いきるこの曲の情感を引き出すのに、Falcon 2は悪くない選択肢です。
Falcon 2のボーカルフォーカスの良さと楽器音を艶やかに色づきよく聞かせる特性が、Angela Ammonsのツヤのあるボーカルとアコースティックギターのきらびやかなエッジを引き出し、少し前屈みに聞こえる音場がこの曲の迫力を引き出します。音場は少しにじり寄ってくるような近さがありますが、天井は比較的開放的で風通しが良いので、音楽的な近さの割に圧迫感を感じません。
向井太一「リセット」
向井太一の曲の中でも私の好きなナンバーです。
中高域の艶やかなあたりがきれいに聞こえると説得力を感じやすい曲で、Falcon 2とはその点相性が良く思えます。人によっては音場の奥行き感は少し足りなくてダイナミズムに欠けるように思うかも知れませんし、低域のグルーヴ感に不足を感じる可能性がありますが、中域中心にこの曲の心臓部分をかなりきれいに聞かせてくれます。リズム感は良く、繊細なマイクロディテールはしっかり聞こえ、少しモニター的に楽しめます。
ORESAMA「Gimmme!」
少しレトロな雰囲気があるエレクトロポップスという感じのORESAMAの曲とは相性が良いです。
低域のブームも少し重みと深さが強調されますが、それほどしつこくなく、ボーカルが隠れることもなく、楽器音の密度はほどよく、充実感があります。色づきと抜けも良く、マイクロディテールも良いので電子音がきれいに聞こえます。ボーカルのボディも充分にあるので、貧相な感じがありません。
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。ソースはFiiO M15を用いています。標準イヤーピースのSサイズを使い、コーデックはaptXです。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
録音機材
- SAMREC HATS Type2500RSシステム:HEAD & TORSO、Type4172マイクX2搭載
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
- レコーディングソフト:Audacity
GENS D'ARMES(ロック系)
GENS D'ARMES / イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック / Copyright © Nihon Falcom Corporation
Sophisticated Fight(ロック系)
Sophisticated Fight / 空の軌跡ざんまい / Copyright © Nihon Falcom Corporation
TO MAKE THE END OF BATTLE(ロック系)
TO MAKE THE END OF BATTLE / Ys Ⅰ&Ⅱ ベストサウンドコレクション / Copyright © Nihon Falcom Corporation
白き魔女(クラシック系)
第3部「白き魔女」: 白き魔女 / 交響曲「ガガーブトリロジー」 ~白き魔女~朱紅い雫~海の檻歌~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
小さな英雄(クラシック系)
第3部「白き魔女」: 小さな英雄 / 交響曲「ガガーブトリロジー」 ~白き魔女~朱紅い雫~海の檻歌~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
淡い恋 ~Too full with love~(クラシック系)
淡い恋 ~Too full with love~ / イース・ヒーリング / Copyright © Nihon Falcom Corporation
FEENA(EDM系)
FEENA / PROVINCIALISM Ys / Copyright © Nihon Falcom Corporation
The Silver Will -ギンノイシ-(EDM系)
The Silver Will -ギンノイシ- / 空の軌跡ざんまい / Copyright © Nihon Falcom Corporation
Sophisticated Fight(JAZZ系)
Sophisticated Fight / 英雄伝説 空の軌跡FC&SC スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
ケノーピ火山(JAZZ系)
ケノーピ火山 / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
浮遊大陸アルジェス -Introduction- / Zwei!!オリジナル・サウンドトラック2008 / Copyright © Nihon Falcom Corporation
QUATERA WOODS(OST系)
QUATERA WOODS / イースVI -ナピシュテムの匣- オリジナル・サウンドトラック / Copyright © Nihon Falcom Corporation
幻の大地 セルペンティナ(OST系)
幻の大地 セルペンティナ / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
愛を感じていたい「終焉」(ポップス系)
愛を感じていたい「終焉」 / オリジナル・サウンドトラック 「海の檻歌」~後編~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
魔王ヴェスパー(OST系)
魔王ヴェスパー / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
花と風のうた(JAZZ系)
花と風のうた / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
総評
Noble Falcon 2は前世代のNoble Falconの焼き直しではありません。サウンドチューニングから機能面での改善など大幅な調整が入り、別モノの製品になっています。以前のFalconのグルーヴィーなサウンドを愛していた人は少し残念に思うかも知れませんが、より現代的な曲にマッチした、爽快感とディテール感に優れたサウンドを聞かせるようになりました。アクティブノイズキャンセリングだけは付いていませんが、機能は豊富で、価格帯の新たなスタープレーヤーの一つになることは間違いありません。
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