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【完全ワイヤレスイヤホン SONY WF-XB700 フラッシュレビュー】曲を破綻なくバランス良く聴かせつつ、低域を強調してうまく聴かせる技巧派。EDMとも相性が良い

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SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

ソニー 完全ワイヤレスイヤホン WF-XB700 : 重低音モデル / 最大9時間連続再生 / マイク搭載 2020年モデル ブルー WF-XB700 L

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はSONY WF-XB700です。SONYについてはもはや説明不能だと思いますが、日本いや世界を代表するトップオーディオブランドの一つで、非常にレベルの高いオーディオ製品を世に送り出し続けているオーディオの名門です。

 そのSONYが自信を持って世に送り出してきた重低音モデルがSONY WF-XB700です。

 

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

 

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:9h/18h
  • 防水性能:IPX4
  • 対応コーデック:AAC/SBC

 

youtu.be

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体のデザインはこの価格帯ではSONYの普通のパッケージ水準で、わりとしっかりしています。付属品はイヤーピース、充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)、説明書です。

 若者向きを意識したのかイヤホンケースのデザインは若干安っぽいというか、若い感じがありますが、透明部分を曇りガラスのように加工していたり、わりと手の込んだ作りになっており、見た目相応に単純にチープなわけではありません。むしろチープっぽい感じを偽装しているというくらい、わりと小憎らしいデザインです。

 

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

 

装着サンプル

 装着感は非常に良好です。一見空豆型の変な形をしていると思うかも知れませんが、ノズル周りはよくできており、適当に嵌めても変な位置にくることがなく、わりとしっかりした装着感が簡単に得られるようになっています。

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。遮蔽物があっても問題なく繋がります。

 ホワイトノイズはほとんどないと思います。

 

SONY WF-XB700

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時 ANCなし]左右別
  2. [AET07 M装着時 ANCなし]左右平均
  3. [AET07 M装着時 ANCなし]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時 ANCなし]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右別
  6. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右平均
  7. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

 

 最初に言及しますが、このイヤホンの私の個体の重低域部に露骨な左右差が存在する理由ははっきりしません。測定の不手際の可能性を何度も考慮し、装着感や場所固有の環境ノイズの可能性を考慮して測定場所を変更したりしましたが、どうもこの左右差が消えません。その発生理由は謎で、いまのところ不可解ですが、そのまま掲載します。

 

 このイヤホンのパッケージには「圧倒的な量感の重低音とクリアなボーカルを実現」と書いてありますが、ご覧の通り、音響設計上はわりと素直にその謳い文句を目指したような感じになっています。重低音域とボーカル域に強調があり、わりと自然な艶のある中高域と、やや派手目めの高域を持っていることが想像できます。重低域の露骨な隆起を除けば、フラットに近いバランスになっており、その重低音も中域のナチュラル感に影響を与えないよう、かなり慎重に傾斜具合を調整している感じが窺えます。典型的なウォームサウンドと言えるでしょう。

www.ear-phone-review.com

 

  このイヤホンをゴリゴリの重低音モデルだと思って買った人は、割と音場が明るいことに驚くかも知れません。率直に言って中域はボーカルをきれいに見せるために、わりと充実しており、普通の低域モデルにありがちな窮屈さがなく、ボーカルは本当にクリアで自然に近い感触で聞こえます。ドンシャリにありがちなドライな感じはあまりなく、中高域もわりと賑々しく、高域の発色も悪くないうえ、ボーカルを邪魔するようなハイハットの飛沫感などがうるさくなることもないので、「クリアなボーカル」という謳い文句には納得です。

 問題は「圧倒的な量感のある重低域」のほうで、実際のところ、たしかに深いところで強調されていますが、中域に配慮した音響設計になっているために、低域の存在感はわりと目立ちません。そのため重低域モデルという看板に偽りなく、わりと低域が重いロックなどを聴くとその重低音は引き出されるのですが、一般的な曲では言うほど低域が存在感を発揮することはあまりないという感じになっています。わりと普段ゴリゴリの低域とブリブリのベース音を聴いている人ほど、「これのどこが量感のある重低音モデルよ!?」とツッコみたくなるでしょう。というか量感という言葉が想像させる厚みのある音というよりは、むしろタイトな低域と感じる人が多いのではないでしょうか。

 そういうわけで低域モデルに慣れていない、わりと普通のリスナーが低域モデルとはどんな感じなのかと興味を持って聴くにはいいのですが、「俺は低域ジャンキーだぜ!」みたいな人にはやたらと物足りない音がする可能性があります。またEDMのような深いところで重い低域と中域の透明感を楽しむリスナーにはかなりいいイヤホンだと思います。

 

SONY WF-XB700

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。SBCで接続し、標準イヤーピース Mサイズ使用しています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

twitterレビューまとめ

 以下は私のツイッターレビューのまとめです。適宜補足しながら紹介します。

 あくまで私の中のイメージではSONYのXBシリーズは「とにかく低域が出てりゃいい」みたいなわりとシンプルな音作りで攻めてきてて、それがいわゆる「頭悪い」なんです。これは決して悪いというわけじゃなく、むしろ素直に低域が楽しめるところがあるんです。

 上の音質部分をすでに読んでくださってる方には明白なように、実際このSONY WF-XB700もわりと素直に低域だけ盛ってるという意味では正統的なXBサウンドと言えなくもないわけです。個人的には認めたくないですが。

 

 まあはっきり言って、低域ジャンキーの傾向のある私からすると、第一印象わりと最悪で、失望している感じがツイからありありと窺えると思います。

www.ear-phone-review.com

 

 

 

 

 ↓これは少し正確ではなくて、正確には「適度に複雑なものを好む」というのが正解です。人間にとってあまりに複雑すぎるものは理解できないが、シンプルすぎるものはつまらないのです。そして人間は複雑なものを理解するとシンプルに思うようになるので、基本的に理解が進んだり経験が豊富になっていくほど、どんどん複雑なものを楽しむようになっていくというわけです。言い換えれば、人間というのは本質的にマニアックなんです。

 

 

SONY WF-XB700 vs audio-technica ATH-CKS5TW

SONY WF-XB700 vs audio-technica ATH-CKS5TW

※上の比較グラフは自由音場補正済みでそれぞれの標準イヤーピースを使った測定結果を1khzで交差するように調整して比較しています。

 

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com

 

Technics EAH-AZ70Wとの聞き比べ

www.ear-phone-review.com

 

WF-XB700はEDM向き

 

総評

 低域モデルの入門機としてはわりとおすすめできます。ボーカルフォーカス感の高いナチュラルな中域の雰囲気はそのままに、重低域の存在感が加味されて、いつもの音楽が少し深く、重く温かみも出て、メリハリ良く聞こえるといった具合の調整になっており、わりと万人向きです。またタイトでスタイリッシュな深い低域と電子音の透明感がきれいに出る中域はEDMと相性が良いです。ただ重低域モデルと聴いてゴリゴリの低域を期待すると、基本的にタイトでエレガントな低域なので、上品すぎる音と感じてしまうでしょう。実際私はもっと頭の悪い低域を聴きたかったです。

 品質は全体的に完成度が高く、スペック的にも通信品質的にも充分で、この価格帯では優秀なイヤホンです。

 

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

ソニー 完全ワイヤレスイヤホン WF-XB700 : 重低音モデル / 最大9時間連続再生 / マイク搭載 2020年モデル ブルー WF-XB700 L

 

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