なんだかんだ言って私の愛読している雑誌、『家電批評』。なんかTwitterで「完全ワイヤレスイヤホン、テストしまくってるよ!」みたいなアピールしてたので、今号はとくに楽しみにしてました。
2019年、家電批評が再注目しているのが完全ワイヤレスイヤホンです!#NUARL NT01AXや #AVIOT TE-D01d など気になる新製品を続々テストしております。もうテストすればするほど、その進化にビックリ。詳しくは3月1日発売の家電批評4月号にて pic.twitter.com/yIQCSWsgzF
— 『家電批評』編集部@最新4月号発売中! (@Kaden_Hihyou) 2019年2月8日
なんかでも、写真見る限り大事な機種3つ(AVIOT TE-D01b/Mavin air-X/GLIDiC TW-7000)ほど抜けてないですか……って思うんですけど、杞憂と思ってました。実際の記事でもスルーされてたんで本気でテスト対象から外されちゃったっぽいですけど。
まあ詳しい内容は雑誌を買うなり、立ち読みするなり、dマガジンやKindle Unlimitedで読んでください。今回も思ったより内容がないんで、おそらくここで少しツッコんで紹介しちゃうと、実際の雑誌を読む意味がなくなってしまいますから、私が毎回ツッコみつつ、愛している大好きな雑誌を一人でも多くの人に読んで欲しいので、内容には詳しく触れません。
まあこの雑誌のオーディオ分野は、どうも評価を見ていると明らかに声が大きい人がいるらしくて、会議形式で評価決めてるっぽいから、一部の人の好みが色濃く反映されているっぽいです。細かく評価を眺めると謎なところが多くて、たとえばAVIOT TE-D01dの高域が14でZERO AUDIO TWZ-1000の高域が15になってますけど、私の印象は逆。TE-D01dの14ばかり並んだステータスも「えっ?なにが?」って感じで、結局この数値だけを眺めてみても、どういう基準で選んでるのか、よくわからんです。
TE-D01dについているコメントがなかなか秀逸で、「音自体の質というより音楽としての楽しさを意識したチューニング。芸術性を感じられます。」という内容。最初の一文はおそらく、この機種の見通しが良く輪郭感もあって発色も良好、でも妙に媚びた少しキラつく感じを評して言ってるんだと思うんですけど、後半は何だ?TE-D01dの音ってどっちかっていうと大衆的で、SENNHEISER MOMENTUM True WirelessやBang & Olufsen E8 2.0、そしてNUARL NT01AXなんかに比べると芸術性が高いって印象は受けない音ですけどね。まあそもそも芸術性って何だ?って話になるので、おそらく私とこの評者の芸術観に大きな隔たりがあるとしか言い様がないですね。あるいはチューニングがうまいって言いたいのかもしれませんが、それならやっぱりNUARL NT01AXのチューニングすごくない?って話になりそうですけど。
NUARL 完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth5 高音質HDSS採用 IPX4防水 最大再生時間35時間 片側紛失サポート有 マイク・リモコン付 NT01AX ブラックゴールド
NUARL NT01AXの音質の恐るべき万能性についてはさらっと書いてあって、まさにそうだと思いますけど、若者向けのチューニングみたいに書いているのも違和感があって、それ言うならAVIOT TE-D01dの方が明るみが強い気がするので、アニソンやダンス向きで若い音じゃない?って思うんですけど、この違和感ばかりのまとめ方を理解するのはなかなか難しいです。でもTE-D01dは手許に無いんで本当にそうだったか確かめられないので、イメージ違うかも知れない。考え出したらキリが無いので、やめよっ!
『家電批評』の評価はNUARL NT01AX=若い音、AVIOT TE-D01d=芸術的って形になるっぽいみたいです。私は例えばクラシックやJAZZも含め風味が大事な高等芸術系の曲は全般的にNT01AXが強くてしかもどれでもいける万能系イヤホンなんですけど、アニソン・ダンス・ロックの明るめの大衆的な曲はTE-D01dのほうが若干合うかなぁって評価バランスなんで、印象は全く逆ですねー。私の印象だとTE-D01dは厚みが出ない傾向なので、音が硬い印象があります。
いまさらながらにAVIOTとNUARLの機種がクリソツで、この2機種は基本的には同じキットを使ってるだろうみたいな話を始めてて、「え?TE-D01aとNT01の時からずっとそうじゃん?みんな言ってたよ?継続的に機種見てたら気づくだろっ!」って私は思いましたけど、ここらへんあんまり熱の入っていない感想に、『家電批評』の完全ワイヤレスに対する温度感が感じられるっていう穿った意見は喉に引っ込めておきます。そしていつも思いますけど、コメントしてる人毎回一緒……これって、明らかに好みが合わない人は「何言ってんだ?わからん」で終わって、それ以上雑誌読まないでしょうね……。
ちなみにおすすめ1位はZERO AUDIO TWZ-1000でした。前号から異様にTWZ-1000を推してたんで、ここは予想通り。ZERO AUDIOファンとしてはうれしいですけど、妙に提灯っぽくて複雑な気持ち。個人的にはNUARL NT01AXの衝撃に比べて、TWZ-1000は案外普通な……って感じだったので。
それに上で指摘したおかしなところもあって、高域の評価がTE-D01dより上なんですよねー……数値だけだから、どこを見てポイントつけたのかわからんのですけど、普通の人はTE-D01dのほうが高域の発色は良いと感じると思います。
ゼロオーディオ フルワイヤレスイヤホン True Wireless Zero TWZ-1000 [マイク対応 /防水&左右分離タイプ /Bluetooth]
まあここまで解説したように、『MONOQLO』『家電批評』はいつも詳しい評価基準は見せずに、よくわからん識者のコメントで押し切る雑誌で、オーディオに関しては内容ぺらぺらなんで、毎回消化不良。こんなもんです。
あとSENNHEISER MOMENTUM True WIrelessが数値的にはディスられてましたね!なんとBOSEさんのSoundSport FREEの下位に。たしかにSoundSport Freeと比べると音の第一印象は……って話は私もしてるんで、音質面の第一印象で悪く評価された可能性もありますけどね。
使い勝手とか考えたらBOSEのあれ着けて満員の通勤電車とか乗るんですか?って思うんでそこらへんの使い勝手に関わる評価項目があったら、ああはならないし、そもそも完全ワイヤレスって基本着けて歩くのがいいってみんな買ってるのに、使い勝手の評価項目がない理由も謎。
ちなみにちょうど買い換えを検討していたのでジャストタイミングで掃除機特集はよかったです!あ、でも掃除機特集は『家電批評』じゃなく、今号の『MONOQLO』の方だった。『家電批評』にはがんばってほしいですね!あとあまり知られていませんが、家電批評には「the360.life」っていうサイトもあって面白いですけど、あまり流行っている雰囲気が無くて記事の内容が古いものが多いです。
そして、個人的には話題作AVIOT TE-D01d!これはいいです。大衆を意識した音で、とにかく楽しいイヤホン。もはやYC・BCに行く度に聞き込んで音の傾向ほぼ把握し尽くしたと言えるAVIOT TE-D01dですが、なんとキズナアイコラボモデルとかいうの出しやがってます。驚愕!
キズナアイ × AVIOT コラボレーションモデル 第二弾 TE-D01d-kzn 完全ワイヤレス Bluetoothイヤホン iphone android 対応 (White)
AVIOTさんさすがです!在庫復活待ちしていた私はこちらを予約しました!……でも、そのせいでTE-D01dの音を手許でじっくり味わうのはしばらくおあずけ状態……。うへぇ。
TE-D01dが届いた後のレビュー記事は以下にあります。
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