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【サウンドバー TaoTronics TT-SK018 レビュー】廉価でサウンドバーを体験できる。出力は合計6Wと低いのでPC用か個室TV用として利用するのが吉

TaoTronics TT-SK018

TaoTronics TT-SK018

PC スピーカー TaoTronics ステレオ USB サウンドバー 小型 大音量 高音質 (マイク端子とヘッドホン端子付、高い互換性) USB給電 AUX接続 テレビ / パソコン / スマホ 対応 TT-SK018

 

【1】外観・通信品質

おすすめ度*1

ASIN

B079ND9NLC

 USB給電式、3.5mmプラグ入出力形式のサウンドバー。

 

【2】インターフェース・付属品

 付属品はマニュアル。

 

 操作インターフェースはシンプルで音量調節のみ。USBを繋げばそのままスイッチON。

 

 マイク入力端子がある。使わない場合はテープを巻いて絶縁するなどしないとノイズの元になりやすい。

kinboku T-001kinboku T-001

 

【3】音質

 テストした感じ、適正音量なら音割れする感じはなく、ボーカルは結構自然。スピーカー部分に横幅があるせいか、分離感はそれほどでもないが、狭い感じはない。奥行き感はやや足りない印象を受ける。重低音の一番深いあたりはあまり出ないので、低域はやや軽めの印象となるが、量感的にはそれほど不足感はない。

 

[高音]:ギターの刻みは悪くない印象だけど、ピアノや弦楽のディテールはあまりよくない。高域で伸びてくる感じはそれほどなく、高域は少し暗め。むしろギターが最も鮮やかなくらいなので中高域付近が一番強調されている印象(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ボーカルが最も聞こえやすいバランスになっているようで、ピアノなんかを押しのけて聞こえるくらい。分離は強くない。ピアノに比べてアコースティックギターの音色はよい感じなので弾き語り系やポップス、カントリーなんかがよさそう。

[低音]:低域は50hz以下ほぼ無音。まあサブウーファーが抜けているのでこれは当然。普通はメインスピーカーって50hzまでだよね。本当の重低音が出ていないので、テレビの音を迫力出して楽しむ感じじゃない(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:左右はそれなりに広いけど、奥行き感はあまりなく、同じ平面状から音が聞こえやすい。結果としてピアノとボーカルが混ざりやすかったりしているところはある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはパツンパツン系の少し下が軽い感じの音。ハイハットはそこそこよく聞こえる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは広く聞こえてくるので、一番目立つ。サウンドバーの4割くらいボーカルなんじゃないかってくらい。サウンドバーレビューするの初めてだから、ぶっちゃけよくわからないんだけど、こんなもんなんかな?色味は自然。

  

【4】総評

 ぶっちゃけ普段使ってるPCスピーカーに比べて音圧もないんでメリハリなくて微妙。それがAIKAQIのSE202ってやつで、ぶっちゃけ売れた気配もあまりないスピーカーだけど、かなり安い割に妙にロックの聞き心地が良いのと、重低音出るんでPCゲーム向きで未だに愛用している。同じ価格くらいだけど、少なくともこのTT-SK018に替えようとは思わないかな。設置場所足りなくて、これを選ぶなら良いけど、スピーカーとしては出力物足りないんじゃないかと思う。

 ただワンルームとかなら、これくらいの音がちょうど良いのかも知れないね。なんか音が緩い気がするんだけど、amazonの評判はむっちゃいいから、需要はあるんだと思う。サウンドバーってあまり興味なくて、BOSEのくらいしか聴いたことないから、価格帯でこれくらいの音が優秀な方なのかよくわからん。私はこれではいまいちゲームをする気にならないけど。迫力は無いかな。

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TaoTronics TT-SK018

TaoTronics TT-SK018

PC スピーカー TaoTronics ステレオ USB サウンドバー 小型 大音量 高音質 (マイク端子とヘッドホン端子付、高い互換性) USB給電 AUX接続 テレビ / パソコン / スマホ 対応 TT-SK018

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ワイヤレススピーカー kinboku T-001 レビュー】無理な吹き鳴らし感がないが、低域はややもっさり。ボーカルは良く聞こえる。デザインが気に入ったなら悪くない

kinboku T-001

kinboku T-001

Bluetooth5.0 スピーカー Liweike T-001 ポータブル コンパクト 超軽量 強化された低音 IPX5防水規格 臨場感溢れる高音質 TWS対応 マイク内蔵 萌え兎外観 ワイヤレス スピーカー

 

【1】外観・通信品質

おすすめ度*1

kinboku T-001

ASIN

B07MVWV9TV

 ファンシーでかわいいデザインのコンパクトスピーカー。円筒形で場所を取らない。

 aptXには対応しない。通信性能は安定している。

 

【2】インターフェース・付属品

 付属品は充電用USBケーブル、マニュアル。

 

 操作インターフェースは至ってシンプルで底面にあるボタン1つ。クリックで曲の再生/停止、長押しで電源ON/OFF。

kinboku T-001kinboku T-001

 

【3】音質

 ドライバー口径は大きくないので、音質的にはそれほど迫力は無い。中華製ワイヤレススピーカーはやたらパワフルなのが多いが、それに比べると音は少し落ち着いていて、低域はややもっさり、篭もっているように感じるかも知れない。しかし、小さな筐体から音を出すスピーカーにありがちな、音が必要以上に膨張して聞こえるような吹き鳴らし感がなく、安定感のある音。

 

[高音]:低域が膨張して聞こえないせいか、高域の発色は悪くない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域は充実して聞こえる。解像度はあまり高くないが、濃厚味は感じられる音でムードはそれなりに出る。

[低音]:ブーミーでボワボワした音。70hzから60hzくらいにピークがあるようで、60hzの時は本体が激しく振動する。50hzから沈み、30hz以下はほぼ無音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ドライバーが上を向いているせいか、低域はあまり目立たず、中高域中心で聞こえる。ボーカルは結構分離して聞こえてくる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは膨張感と地熱感強め。バッツンバッツンした音。ハイハットは粗くてよく聞こえない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは分離して伸びて聞こえてくる。

 

【4】官能性

TVアニメ「あそびあそばせ」OP「スリピス」

 ボーカルが一番目立って聞こえるので、ボーカル中心に楽しむなら良い。それ以外の音にはちょっと情緒不安定なところがあって、ピアノはキンキンしやすいし、弦楽は後ろの方でだいぶヒステリックにガチャガチャしている。情報量的につらい印象を受ける。

 


TVアニメ「 あそびあそばせ 」オープニングテーマ「 スリピス 」

 

坂本真綾「光の中へ」

 ボーカルの味わいは悪くない。のびやかさは出るし、透明感もある。ピアノとアコースティックギターもまあそれなりに豊かと言えなくもない音質を奏でる。背景の弦楽がかなりヒステリックで落ち着きがないのが気になる。

 


「天空のエスカフローネ」ORIGINAL SOUNDTRACK 3

 

ねごと「DESTINY」

 ボーカルの分離感は良く、透明感のある声色もよく出て、伸びも感じるのでこれはよい。ドラムは詰まっているというか篭もっている感じもするが、膨張感もあってウォームともいえるので悪すぎる感じもしない。ただギターとボーカルがところどころギャンギャン吠える感じがあって、少し角は立つ。

 


DESTINY

 

【5】総評

 音質はあまりよい感じではないので、どちらかというとデザイン重視のスピーカー。この価格だと2ドライバーでもっといい音を奏でるものも多いし、口径もより大きくパワフルなものも多い。ボーカルの聞こえだけは結構いいので、ボーカル中心に楽しみたいなら、悪くないかも知れない。

 デザインが気に入ったら選択肢に入るかも知れないけど、コスパはよい方ではない。

kinboku T-001

 

【6】このスピーカー向きの曲

結城アイラ「どんな星空よりも、どんな思い出よりも」

 試した範囲では、比較的破綻なく聴けたのがこの曲。やや太いところもあるが、明るく上にのびるボーカルに、それほどガチャガチャしない感じで弦楽やドラムが乗るので、解像度はあまりよくないけど、なんとなく良い感じで聴ける。

 


どんな星空よりも、どんな思い出よりも

 

 

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【ネックスピーカー BOSE SoundWear レビュー】付け心地と使い勝手はすごくよい。音質は少し首回りに音が集中してボーカルだけ聞かせる傾向がある。単純に高い。

>Bose SoundWear Companion speaker

Bose SoundWear Companion speaker

Bose SoundWear Companion speaker ウェアラブルネックスピーカー

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「安定した使い心地」

おすすめ度*1

BOSE SoundWear

ASIN

B079T2X2D7

 まだ珍しいメーカー製のネックスピーカー。SONY製のSRS-WS1は発売した途端に人気沸騰して品薄になったのは有名な話。SRS-WS1はどちらかというとテレビやゲームとの連携を重視して、バイブレーション機能で臨場感を高めるなど趣向が凝らされていたが、Bluetooth機能を搭載していなかったので、純粋な音楽用スピーカーとしては使いづらいところもあった。それに対し、BOSE SoundWearはBluetoothに対応し、振動機能は排しており、より純粋なスピーカーモデルとなっている。

 装着感はよく、多少身体を傾けても落ちない。リクライニングチェアーに寄りかかってみても、負担感が出たりすることはなく、リラックスして音楽を楽しめる。

 内部は魚の骨のような柔軟な構造を持っており、自在に伸縮して身体にフィットする。

 

 対応コーデックはAAC/SBC。通信性能は安定している。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「通話品質が優秀」

 付属品は充電用USBケーブル、マニュアル。

 インターフェースはブーメラン状の本体の両端部分にある。スピーカーは耳の直下の位置に来る。

 スマホと連携することが可能で、マイク機能を備えており、通話ができる。このマイクの通話品質は充分で、通話に不自由はない。この通話品質については海外の評論家も唸ったところで、「魔法のようだ」と形容するレビューもある。通話関連で他に便利な機能は、着信をバイブ振動で知らせるようにすることができるので、音楽に没入していても阻害せずにスムーズに通話に移れる。

BOSE SoundWearBOSE SoundWear

 

【3】音質「ネックスピーカーとしてはこれ以上はない」

 以前格安の中華製ネックスピーカーSEOBIOG HX208を使ったことがあるが、低域が出ず、耳に直接刺さる不快な音に怖気がするくらい快適性に欠けた音だった。それでネックスピーカーにあまりよい印象を持ってなかったが、さすがにBOSEは違う。

 低域は深みのある重低感とまではいかないが、充分な厚みのある音で、量感はしっかりしており、BOSEらしい音。耳近くで音を鳴らす関係上、こうしたネックスピーカーは音の振動波が耳にダイレクトに届きやすく、それが不快感につながりやすい。ここらへんもBOSEはうまく処理しており、多少耳に強めの音圧を感じるものの、刺さる感じはない。若干聞き疲れしやすいところはあるが、音量を低めにすれば振動波の鼓動も減るので、不快に感じるほどなら素直に音量を下げれば良い。

 このスピーカーの音質の良いところは、部屋鳴りしないこと。身体に近いので必要以上に音量を出さなくて済み、集合住宅で暮らしている人でも、一軒家でも、近所や家族を気にせず夜に安心して音楽を楽しめる。

 

[高音]:高域は相対的に落ち着いており、音色は暗め(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:低域と一緒に中低域付近に密度感のある太めの音で聴かせてくる。

[低音]:低音の厚みは良い。ベースの深さもそこそこ感じられる。100hzから厚みのある振動だが、80~70hz付近にピークを感じ、50hzからはほぼ無音。イヤホンや一般的なスピーカーに比べると、低域が首下にとどまる感覚があり、少し遠く感じる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域は少し首回りに滞留し、中低域もそこから上方向にゆるやかに伸びてくる。ボーカルだけは分離感が強く、頭の中に芯棒のように音楽から浮かび上がってくるように聞こえる独特の感覚がある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはかなり膨張感があり、ボワボワして感じられるところはあるかも知れない。その分地熱感は強く、ウォームに感じる。ハイハットは少し下方向に落ち着いて聞こえる。粒感はそこそこ(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは音量の割に分離感が強めに感じる場面が多く、高域ボーカルはやや耳への負担感が出やすい。

 

【4】官能性「バブリーなサウンド」

 perfume「Dream Fighter」は下から聞こえる関係上、低域音にもたれかかって楽器音が聞こえる感じがある。解像度感的にはボーカルの分離感は良い反面、音は全体的にまとまっていて首回りに絡まっているように聞こえるだろう。音のマフラーをしている感じになる。

 

 saya「The Girls Are Alright!」を聴いてみる。まず色味が全体的に暗い。やはり首回りに音が滞留している感じがあり、ボーカルは分離して浮き上がってくるが、透明感や煌めき感に欠けたやや太めの声で、溌溂さに欠ける。このバランスだとむしろカップリング曲の重厚なロック曲「宇宙を見上げて」や「ハルカトオク」のほうが楽しめる。ドライ傾向の味付けも合っている。曲のバランスも低域に寄っていて、ボーカルを浮き上がらせるバランスになっているので、印象的によく合致する。

 

 おそらく耳に負担を掛けない配慮なのか、低域の爆発力は柔らかく表現されるので、この曲の本来持っている火力感はだいぶゆるやかに聞こえる。ボーカルの浮き上がる分離感もあるせいか、少しボーカル周りがさびしげに聞こえるが、逆にボーカル中心に聴けると肯定的に評価しても良いかもしれない。好みじゃないけど。

 

 それに比べると、鹿乃「さよなら、アダムとイヴ」はいいかな。ウォームでも味わいやすい曲調なのと、ふんわりしたボーカルが相性が良いのかも知れない。楽器音は少し遠い気がするけど、その距離感を空気感を纏うボーカルが埋めてくれるので、結構満足して聴けた。

 

 ということで、同じような傾向で楽しめる物を探していると、最近個人的にリバイバルしてるインストゥルメンタルバンド「T-SQUARE」のアルバム「Brasil」にいきつく。「A Caminho De Casa」は落ち着いて聴ける。最近の曲と違って、緻密な感じじゃないのが良いのかも知れない。

 

 同じように聴き応えがあったのが安全地帯「ワインレッドの心」。これもたぶん緻密じゃない曲なのと、中低域付近に音がまとまっているのがいいらしい。かなり満足度高く、締まって聞こえる。ていうか「1991年からの警告」とか「真夜中すぎの恋」もすっごく気持ちよく聴けるので、おそらく安全地帯の曲とはかなり相性が良い。そうすると80年代ロックがいいのだろうか。

 

 ということで、久しぶりに探し出してきたのがCyndi Lauper。Cyndiの曲の中でも私の大好きな曲「I Drove All Night」を聴いてみる。はい、最高。爆発力のある低域と黒くはっきりした明瞭感のある低域の床面に集中する楽器音とそこから浮き上がる力強いボーカルが中毒的。なるほどね、こいつバブリーな曲に強かったのね。

 

【5】総評「重厚でわかりやすいロック曲向き。コスパは良くない」

 個人的には安全地帯とCyndi Lauperあたりを気持ちよく聴かせる時点で充分素晴らしいけど、最近の曲にはあまり強いって言えないかな。インストゥルメンタル系の曲とは相性悪くないみたいだけど、アニソンはあまり聴き応えある感じじゃない。通話品質がよいところなどネックスピーカーとしての出来は文句なく良いけど、音質目当てに買うと、人によっては微妙に思うことも多いかも知れない。80年代ロックのようなわかりやすい曲向きかな。

 そして作りが良いのはわかるんだが、いかんせん価格が高すぎる。結局良質なイヤホンなりヘッドホンを買った方がなんだかんだ言ってより満足できる可能性が高い。そういう意味ではライバルはSONY製のSRS-WS1よりはむしろ、同じBOSEのQuiet Comfort 35ⅡSoundLink around-ear Ⅱかもしれない。

BOSE SoundWear

 

【5】このスピーカー向きの曲

 普通に満足度が高い曲を探していくと、ヨルシカ「あの夏に咲け」。なんだろ密度感のある曲だから首回りだけに滞留する感じが強くないのと、ボーカルの傾向が合っているのかな。かなり良好に聞こえる。

 

>Bose SoundWear Companion speaker

Bose SoundWear Companion speaker

Bose SoundWear Companion speaker ウェアラブルネックスピーカー

 

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【ワイヤレススピーカー SONY SRS-XB20 レビュー】厚みのあるベースとドライ気味な中高域で渋めのロックサウンドを奏でる。R&Bもよい

SONY SRS-XB20

ソニー SONY ワイヤレスポータブルスピーカー 重低音モデル SRS-XB20 : 防水/Bluetooth対応 ライティング機能搭載 ブラック SRS-XB20 B

 

おすすめ度*1

SONY SRS-XB20

ASIN

B071CKBMWR

 SONY製のミドルレンジコンパクトワイヤレススピーカー。置き換え機種としてSRS-XB21がすでに発売されており、そちらのほうが安く手に入る場合もある。

 LDAC対応。通信性能は安定している。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は充電用USBケーブル、マニュアル。

SONY SRS-XB20SONY SRS-XB20

 

【2】音質

 音質的にはドンシャリ系。後継機種のSRS-XB21に比べると、出力がよい分、メリハリを感じる。高低の立体感では、SRS-XB21のほうが突き抜け感を感じてより攻撃的なのだが、音場の印象では、XB20のほうがより広い印象を受ける。低域でもXB21がどうしてもブーミーな感じがあるのに対し、XB20のほうがまとまりがよい音に感じる。瞬発力ではXB21のほうに分がありそうで、よりドンシャリチックでキレの良いサウンドを求めるなら、XB21がよい。こちらはより落ち着いたJAZZなどにも対応可能な、懐の広い音響になっている。

 

[高音]:そこそこの突き抜け感(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:弦楽は少し落ち着いている。煌めき感少なめ。ピアノ音は厚みがあるが、曲によって温度感が冷たく思える時がある。全体的な印象はややドライ。

[低音]:低音の厚みは良い。ベースの深さもそこそこ感じられる。100hzから厚みのある振動。40hzから沈む(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:奥行き感は感じやすい。高低感はほどほどにダイナミック(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは爆発力強め。地熱感と粘りがあり、バツンバツンとした厚い音。ハイハットはやや粗い(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:比較的自然に伸びてくる。

 

【3】官能性

 SPYAIR「Samurai Heart」は結構相性がよさそう。全体の印象として十分な重厚味とパワフルさが伝わるし、ギターのエッジもドライに出て、なかなかにロック。ボーカルも力強さを維持しつつ、よくしなって伸びる。

 村松崇継「Starting Over」は前面に出るパーカッションと低域が、少しピアノを隠しがち。弦楽の伸びやかさはなかなかにダイナミックで申し分ないように思うが、ピアノが若干無機的で冷たく聞こえるかも知れない。

 Ne-Yo「Because of You」は音がスムーズに出て、ボーカルの声色にもドライな色味が出て色気を感じる。クラップ音もそこそこ輪郭が良く、リズム感は明瞭。

 

【4】総評

 単純に販売価格だけ見ると、SRS-XB21のほうが安めでコスパ良さそうに見える。しかし、デザインや音質は個人的にSRS-XB20のほうが好み。SRS-XB21はザ・ドンシャリという感じなので、味わえる曲の幅はこちらのほうが多い気がする。デザイン的にもXB21はややチープで1万円クラスのスピーカーには見えない。スピーカー出力の差が影響しているのか、表現的にもXB-20のほうが安定感が高い印象がある。若くはっちゃけた感じのXB21に対して、こちらは少しばかり兄貴分的な落ち着きを感じる。

SONY SRS-XB20

 

【5】このスピーカー向きの曲

 ボーカルの伸びはきれいに出て、パワフル。楽器音は落ち着いていて、若干暗めの重厚感を出してボーカルを浮かび上がらせる。この曲に求められるような、メリハリ感はそれなりによいように思える。

 

 サイケデリックとアコースティックなJAZZが融合したような、独特の表現を持つ曲。アコースティックな弦楽の太さとのびやかな音には生々しさがあり、サイケデリック感の強い低域も厚く出て重厚感と推進力を出す。曲の骨格をしっかり感じさせてくれる。

 

ソニー SONY ワイヤレスポータブルスピーカー 重低音モデル SRS-XB20 : 防水/Bluetooth対応 ライティング機能搭載 ブラック SRS-XB20 B

 

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【ワイヤレススピーカー Tribit IC-BTS20 XSound Go レビュー】小型ながら重低域と高域をパワフルに聴かせる本気ドンシャリ。クラブサウンド向き。使い勝手も良くてお値段手頃のアウトドアスピーカー。おすすめ。

OJA K-116(SC211)

Tribit Bluetoothスピーカー ワイヤレススピーカー 防水スピーカー 低音重視 ポータブルスピーカー アウトドア 24時間連続再生 IPX7防水規格 デュアルドライバー Bluetooth4.2 12W マイク内蔵 モバイルスピーカー ブルートゥーススピーカー コンパクト 18か月保証付き 黒

 

おすすめ度*1

f:id:kanbun:20181006221156p:plain

ASIN

B07GJDQF43

 ラバーでしっかり保護された外観のポータブルスピーカー。

 aptXには対応しないが、通信性能は安定していて、途絶・遅延はない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は充電用USBケーブル、日本語含む多言語マニュアル。

 AUXケーブルが付属しないが、AUX端子は搭載しており、AUX入力可能。AUX入力可能なポータブルワイヤレススピーカーだとAUXケーブルを付属していることが多いので、この点は珍しい。PCなどに有線接続して使用しようと思っている方は別途AUXケーブルが必要だ。

B072DRQ8R6B072DRQ8R6

 

【2】音質

  音質は高域の突き抜けがよいが、重低感も味わえ、中域がやや奥まり、左右やや狭い感じの匚(はこがまえ)型の立体感のあるスピーカーと言った感じ。いわゆるドンシャリといわれる音質。もちろん重低感があるといっても、小型スピーカーなりの重低音なので量感はやや足りず、ブヨブヨというかビヨビヨとした鳴り方をする。またどうしても中高域と干渉しやすく、低音が強い曲では中域に被さりやすい。たとえばSia「Chandelier (Four Tet Remix)」やPerfume「Dream Fighter」のようなブーミーな低域音が支配的な曲では、厚い低域に中域が沈んで聞こえる。高域はその低域の上に浮かび上がって突き抜ける立体感があり、ドンシャリ的な高低のメリハリは感じやすい。低域の盛られたクラブサウンド系の曲はリズムと量感が増して楽しめるだろう。

 ただ低域が持ち上げられた曲では本体で振動を吸収しきれず、ガタガタと設置面に振動を出してしまう場合もあるので注意。

 スピーカーの設置位置を目線より上にすると低域のブーム感はかなり増すだろう。小型軽量なので腹聴きや腿にのせて聴くことも可能。腹聴きや腿のせはウーファー感を肌で体感できるうえに、目線下から高域の伸びる音も強く聴けるので満足度は高い。

 

[高音]:小さい筐体ながら突き抜け感はあり、よく伸びる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:やや奥まる中域は左右が狭く、曲によっては篭もりを感じやすい。弦楽ののびやかさはよく出るので、弦楽に高低感のある曲は楽しみやすい。ピアノ音はキラキラしすぎない音。ややカサカサとしやすいところはある。

[低音]:100hzから太い振動。重低感はかなり出る(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:高低の立体感は良く、ウーファー感のある低域も広く足場を感じさせる。太い地平の上に高域が突き抜ける三角形(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはかなり膨張感があり、ボズンボズンという地熱感の強い音。かなり熱い。シンバルはかなり薄味でシャンシャンとした緩い音に聞こえる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルの伸びは良い。小型スピーカーなりの吹き鳴らし感が出るので、ややモサモサしやすい。

 

【3】官能性

 中島みゆき「夜を往け」はドラムとベースの重厚感が強く、ギターの色合いが黒光りするギラギラ感がよい。ボーカルにもやや太めの力強い突き抜け感があり、ハードロック風の味が非常に説得的。

 Chima「hey, Mr. July」もこのスピーカーの重厚感が素直に曲の骨格を明確にしてくれる好例。つま弾く弦楽の輝きも少しギラギラとしてビターな濃厚感があり、曲にメリハリを付けるデジタル衝撃音の圧もほどよく盛り上げる。ボーカルの温度感のある声色もこのスピーカーとの相性が良く、暗めに出ても不自然な感じはない。突き抜けは良いので、サビではボーカルがふわふわと穏やかに浮揚する感覚も味わえる。

 エド・シーラン「You Need Me, I Don't Need You」もいい。重低感と爆発力のバランスが良く、低域が非常に躍動的で地熱も十分。そのうえにラップボーカルがメリハリ良く聞こえる。

 藤田麻衣子「好きになるとどうして」も重低感で骨格が強調されてメリハリが出る。この歌手の曲の中では重厚味の強い曲なので相性が良いのもあるが、コシのあるボーカルがサビで鮮明に重低音の中を浮かび上がってくるところはかなりいい。同様にクラブサンド的な味の強いところのある同じアルバムのロックな曲、「Campfire」「1.2.3.」もおすすめ。

 

【4】総評

 小型ながら、パワフルな重低感を味わえ、ドンシャリ感を思う存分味わわせてくれるスピーカー。より強めに重低感を味わうなら設置位置は頭の正面上、さらに重低感が欲しい場合は、腿や膝にのせたり、上向きに腹に押しつけて体感で重低音を感じながら、首下から聞くと良い。この聴き方なら、高域の伸びもより立体的に楽しめる。軽量で持ちやすいワイヤレススピーカーなので、そんな楽しみ方も無理なく出来る。防水性能IPX7なので、お風呂場のお供にもいける。

 久しぶりに低域ジャンキーとして楽しませてもらった。使い勝手を考えると、コスパも良く思える。個人的にはおすすめしたい。

B072DRQ8R6

 

【5】このスピーカー向きの曲

 低音が盛られている曲なので、重低感が強く、かなり分厚くかぶさる。ただ、その湯船のような低域の中からボーカルは高域音とともに突き抜けてくる。電子的な声色表現もなめらかなので、ブーミーな低域に影響されてモサモサすることなく、つるんとした甘味を感じさせる。相性良い。

 

 生の振動感がある低域が、かなり曲の量感を増して感じさせる。本来は落ち着いたスムースなデジタルジャズの曲だが、このスピーカーではズンズン言う重低感が重くのしかかってくる。本来の味わいとは少し違うかも知れないが、これはこれで満腹感がある。(イワクラコマキ「KSJ Old Gothic Noie」)

 

 やや左右が狭く、もしゃもしゃとしやすいので必ずしもクラシック系の曲全般良いというわけではない。だが、たとえばこの曲なら、重厚感と弦楽ののびやかさが出やすく、比較的妙味がある。同じアルバムに収録されている「The Third Advent」なども同様の理由で重厚感を味わえる。(菅野よう子「地よりはずめと」)

 

  Siaのアルバム「1000 Forms Of Fear」に含まれているクラブサウンド色の強い曲はどれも比較的合う。一例としてこの「Elastic Heart」を挙げるが、重低感のあるベース表現の上にSiaのハスキーで甘いボーカルがぽっかりと浮かび上がる基本構造が、実にこのスピーカーと相性が良い。

 

Tribit Bluetoothスピーカー ワイヤレススピーカー 防水スピーカー 低音重視 ポータブルスピーカー アウトドア 24時間連続再生 IPX7防水規格 デュアルドライバー Bluetooth4.2 12W マイク内蔵 モバイルスピーカー ブルートゥーススピーカー コンパクト 18か月保証付き 黒

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【aptX対応ワイヤレススピーカー Fender NEWPORT レビュー】レトロなデザインの筐体から、ガリガリギュインギュインなエッジ感超絶の最強にロックなサウンドを奏でる、ぶっとびモデル

OJA K-116(SC211)

Fender ワイヤレススピーカー Bluetooth apt-X 対応 フルレンジ2基 ツイーター1基 ブラック NEWPORT-BLACK 【国内正規品】

 

おすすめ度*1

B072DRQ8R6

ASIN

B076Y7YJDW

 ギターアンプを思わせるデザインでどことなくレトロ。スイッチ類も古めかしいアナログなデザインでインテリアスピーカーとしても魅力がある。

 aptX対応。通信性能は安定している。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は充電用USBケーブル、AUXケーブル、ACアダプター、マニュアル。

 イコライザーが搭載されていて、手軽に音質を弄べる。

B072DRQ8R6B072DRQ8R6

 

【2】音質

※以下のレビューはトレブル5、バス5に合わせた。

 

 音質は70年代ハードロックを意識させるアタック感の強い感触がある。高域は突き抜けよく元気に力強く伸び、ギターのエッジ感はとことんシャープに、重低音の鳴りも良く、パーカッションは爆発力もあって火花散るかのよう。どんな曲でもシャキシャキサクサクとしたメリハリの良い感じで聴かせてくれ、爽快味に秀でる。

 

[高音]:突き抜け感があり、まっすぐ伸びてくる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ピアノの煌めき感やや強め。弦楽はやや細め。楽器音は全体的にシャープ傾向に出てエッジ良くシャキシャキしている。音の尖りはそこそこ強いので、混じりやすいところはある。

[低音]:重低音も感じられ、ベースの深掘り感も出る。振動は太い(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音の輪郭はやや尖る。奥行き感と高さは出やすく、左右はやや狭い(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは躍動的だが重低感もあるので地熱も感じられる。そして表面は張りが良く、爆発力に富み、バチバチと弾ける。熱い。シンバルもシャープなエッジ感があり、攻撃的(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:まっすぐ伸びてくる。高域での突き抜け感は良いので、勢いを感じる。

 

【3】官能性

 鹿乃「君がいる世界へ」は全体的にシャープでメリハリが良い。重低感もあるので足場に安定感を感じさせながら、ボーカルはのびやかにまっすぐ突き抜けてきて清涼感もあり、爽快。

 ジプシーキングス「Inspiration」も金属光沢感が強めに感じられるシャープなつま弾き音がパッションに満ちた彩りを演出する。鮮明度やや高めにメリハリ良く聴かせてくれる。

 下地紫野「God Save The Girls」は勢いが良く力強く聴かせてくれる。全体的に音の伸びがまっすぐメリハリ良く聞こえてくるので、爽快味が強い。ボーカルの声色は太さもあるが力強いので、それ以上に伸びを感じて明るく快活。パワフルな曲がよく楽しめる。

 Aimer「スピカ」は楽器の色づきが良くキラキラとした情景がよく表現される。ドラムも気持ちよく弾む。ボーカルが力強く立体的に伸びてくる。ギターのエッジ感もよい。

 

【4】総評

 インテリアスピーカーとしての外観もいいが、それ以上にロックな音質が楽しい。メリハリと躍動感に満ちていて、どんな曲でも快活に聴かせてくれる。厚みとパワーを感じさせる力強いのびやかなボーカル表現がまず秀逸で、それを支える楽器音の密度も充実感を与えてくれる。小型な筐体からは少し想像できない力強いサウンドで爽快な気分にさせてくれる。イコライザーで手軽に音質を変化させて楽しめるのもよい。おすすめ。

B072DRQ8R6

 

【5】このスピーカー向きの曲

 このスピーカーの爽快な表現を味わうならこの曲。躍動的で爆発力のあるドラムと歪むギターのエッジ感が気持ちよい。力強いボーカルもまっすぐのびてくる。(KIX-S「もう一度TENDERNESS」)

 

 火花散るパワフルサウンド。密度感のある楽器表現の中から、サビで力強く突き抜けてくるボーカルは中毒的。(FireBomber:Re.Fire「突撃ラブハート -A.D.2060- 」)

 

 音がシャープでメリハリよいので、この曲のスピード感もよく出る。低域は重厚感を出して曲全体を引き締める。そしてボーカルはサビでは力強く突き抜けてくる。

 

 ボーカルに厚みがあり、力強い突き抜けで伸びも良い。厚い低域は躍動感にも満ちていて、ボーカルをよく支える。骨格がしっかり。

 

 リズム感良好で、全体的に音の伸びが良く力強いので、奥行き感も出てより立体的に感じる。

 

Fender ワイヤレススピーカー Bluetooth apt-X 対応 フルレンジ2基 ツイーター1基 ブラック NEWPORT-BLACK 【国内正規品】

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ワイヤレスネックスピーカーイヤホン SEOBIOG HX208 レビュー】ブーミーでボワボワと膨張する低域が支配的。これでもかというくらいの重厚感を味わいたいなら魅力的。スピーカー機能はおまけ

SEOBIOG HX208

SEOBIOG Bluetooth イヤホン & スピーカー 【一台二役】 ウェアラブルネックスピーカー 長時間連続再生 高音質 ブルートゥース イヤホン [メーカー1年保証] マイク付き ハンズフリー通話 ワイヤレス スピーカー ステレオヘッドセット

 

おすすめ度*1

※イヤホンとしての評価です

SEOBIOG HX208

ASIN

B07FC9L24V

 ネックバンド上にスピーカーが搭載されており、ネックスピーカーとしても使えるワイヤレスイヤホン。ネックスピーカーとイヤホンは切り替えボタンを使って使い分ける仕組みになっている。

 ネックスピーカー部分になっている両端がやや重いので他のネックバンド型イヤホンに比べると、装着していないときの扱いには注意が必要。装着感はやや重みを感じるが、ネックバンドの安定感が増しているように思える。

 イヤホンのハウジングは耳への収まりがよく、装着感は良好。遮音性は高い。音漏れは少し目立つ。

 aptXには対応しない。通信性能的には途絶・遅延なく、動画鑑賞にも十分堪える。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、日本語含む多言語マニュアル。

 

SEOBIOG HX208SEOBIOG HX208

 

【2】音質

 この製品はスピーカーとイヤホンの2通りの使い方が出来るので、分けてレビューする。

 

1. スピーカーとして

 音質的にはシャープでシャリっとしやすい。耳の下側にある関係か、高域が全般的に目立ちやすく、尖りも直に刺さってくる感じがあるので、音量には注意。ネックスピーカーとしては本来リラックスして音楽を楽しみたいだろうが、音質は尖っているので穏やかに楽しめる感じではない。

 

[高音]:高域はやや刺さるような尖りを感じやすい。音量注意(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:全体的にシャリシャリ。のびやかな弦楽などは細く尖り気味に出る。ピアノもキンキンしやすい。つま弾く音はシャープにキラ味を増して聞こえる。金管も細めに尖りやすい。

[低音]:低域はほとんど聞こえない。100hzから振動は感じるものの、虫の羽音のような薄いプーーーーーーーッとした音しか聞こえない。20hzまで振動感はあるので耳が良ければ感じられるかも知れないが、存在感は薄い(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:後ろから聞こえてくる感じになるので、立体感は後ろ髪を引かれているような独特な感じがある。耳後ろやや下に中高域のゾーンが後ろ向きに広く存在する印象。音もやや混ざりやすい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:パーカッションは爆発力と衝撃力が強い形で出やすい。ドラムはカスカスカスという非常に硬く細く尖る音。シンバルはかなりシャリシャリ耳にうるさくなりやすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:細くサ行強めの声色で息感はかなり強い。

 

2. イヤホンとして

 スピーカーではシャープさが目立つ感じだったが、イヤホンは場合によって篭もりを感じる、温もり感のある音を奏でる。低域はブーミーで空間にボワボワ膨張して音が膨らみやすいので、低域の強い曲では篭もった印象を受けやすい。一方で中高域中心の曲だと丸く穏やかに音が出て、その空間への広がりがよく、濃厚に感じられる。高域は尖らずに丸く溶け込み、ボーカルは低域に影響されやすくやや暗く出やすい。色味はだいぶビター。低域が支配的なので、もっさりブーミーな低域が好みの人にはよいだろう。

 

[高音]:高域は丸く、突き抜け感に乏しい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:全体的に低域の後ろから聞こえてくる。色味はかなり抑えられており、全体的に膨張してもっさり気味に聞こえやすい。

[低音]:ブーミーで前面に出てくる。そのため場合によって中域を篭もらせやすい。厚みがあって空間にゆるやかに広がる、躍動感には乏しい音。100hz~30hzくらいまで太めの振動。20hzは沈む(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:篭もった感じはある。後ろから聞こえてくる感じになるので、立体感は後ろ髪を引かれているような独特な感じがある。耳後ろやや下に中高域のゾーンが後ろ向きに広く存在する印象。音もやや混ざりやすい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはドッスンドッスン来る地熱感の強い音。シンバルはかなり暗く、薄い。全体的に重厚感高め(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:高域では重く、行って来いな表現になりやすいので、元気な女声ボーカル曲よりはウォームで重厚な男性ボーカル向き。

 

 

【3】官能性

※以下はイヤホンの評価です。

 

 暖色でやわらかい表現は意外とKOKIAの曲と相性良いかもしれない。「Where to go my love」はかなり大人びたジャズ味のある形で、ボーカルも温もり感が強く出て、少し物憂げな声色も、重みを感じさせるこのイヤホンの表現と合っている。

 Lia「Bravely You」は重厚。弦楽とピアノの色彩はかなり抑えめ。ベースが分厚く支配的。ボーカルは少し太く暗めで男性的。サビでの突き抜け感は抑えめで重力に引っ張られる感じがある。躍動感はほとんどない。ビター。

 May'n「ダイヤモンドクレバス」は重厚。ベースは厚みのある鳴り方で、一気に引き込んでくる。色味はかなり穏やかで落ち着いた感じだが、力強いボーカルは突き抜けの良くないこのイヤホンでも一定の浮揚感を感じさせてくれる。ドラムも重く重厚。

 MYTH&ROID「STRIGHT BET」は重厚感のある曲に、このイヤホンの表現力は合っている印象。重低音から持ち上げられたズンズンくる、空間へのブーミーな広がりも重量感を感じさせ、迫力に貢献している。

 

【4】総評

 ネックスピーカーとしての使い勝手は正直微妙だが、イヤホンとしては低域ジャンキー向けの重厚な味がキラリと光る。大抵のポップス・ロックは重たくズンズンくる形で表現する。ブーミーな低域なのでボワボワ膨張しやすいところはあり、篭もっている印象を受けやすいところは好みを分ける。スピーカー機能の分だけ価格は高く、コスパ面ではやや難しい。

 

SEOBIOG HX208

 

【5】このイヤホン向きの曲

※以下はイヤホンの評価です。

 

 重低域から持ち上げられているので、この曲が重厚なハードロックに聞こえる。ギターとベースの存在感が強く、ドラムも重く熱い地熱を加える。ボーカルだけ妙に甘いが、完全に低域の重厚感に飲まれており、分厚い低域の向こうに細く浮かび上がる。低域ジャンキー向けの味付け。(「宇宙よりも遠い場所」ED「ここから、ここから」)

 

 もっさり分厚い低域がのっかかってきて、低域ジャンキー好みの鳴り方で意外と良い。ただしクラップ音は重めで、ボーカルもかなり暗く、パーカッションも妙にやる気が無く、ギターの色合いも渋めのビターテイストで、曲のキレはそれほどなく、重厚。ベースだけがぐいぐい分厚く聴かせてくる。

 

 もっさり重厚な表現力が意外とこの曲では悪くなく思える。全体的に落ち着いた色合いでボーカルも重力感があってサビでも下に厚い。(久石譲「冬の旅人」)

 

 腹にパンチを食らわせてくるほどの低域を味わうならこの曲。このイヤホンでは低域がブーミーでもっさりしているので、他のイヤホンならガッツンガッツンとハンマーのように感じられるが、このイヤホンは少し有機的でボッコンボッコンといった感じ。げんこつで殴ってきているように感じられる。

 

 暖色で空間に広がるベースと、全体的にゆったりとした優しい音楽になっていて、この曲の雰囲気に合っている。高域への突き抜け感は弱く、クライマックス部分は重力に引かれて空間に広がる感じだが、これも充実感を与えてくれるという意味ではよい。(Gaither Vocal Band「When I Cry」)

 

 中高域はよく言えば少しゆったり、悪く言えば少しもっさりで好みを分けそう。ただ重低音の利きはよく、重厚感が出ている。楽器音が重たげなおかげで、フルオーケストラのような味付けになっており、ある意味新鮮。(宮島依里「わたしぼっち」)

 

SEOBIOG Bluetooth イヤホン & スピーカー 【一台二役】 ウェアラブルネックスピーカー 長時間連続再生 高音質 ブルートゥース イヤホン [メーカー1年保証] マイク付き ハンズフリー通話 ワイヤレス スピーカー ステレオヘッドセット

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ワイヤレススピーカー OJA K-116(SC211) レビュー】奥行き感は出ない。ボーカルと曲の骨格だけ大味に楽しむには安くて良い。

OJA K-116(SC211)

ブルートゥース4.2 スピーカー ポータブル ワイヤレスステレオスピーカー 高音質 大音量 低音  ハンズフリー通話対応  USBメモリー 再生 AUXオーディオケーブル有線再生 ワイヤレス再生 micro SDカード再生などが可能 高品質マイク内蔵 日本語取扱説明書付き [並行輸入品]

 

おすすめ度*1

OJA K-116(SC211)

ASIN

B076Y7YJDW

 比較的小型・軽量で持ち運びの楽なスピーカー。

 aptXには対応しない。通信性能は安定している。音飛び・遅延は感じられず、レスポンスはよい。

 この機種の型番ははっきりしない。マニュアルの型番表記は「K-116」でこれが正式名称と思われるが、ペアリング名は「SPEAKER 4.2」。amazonの商品ページではサイズのところに「SC211」。型番名称の不安定感はこの手の廉価な中華オーディオ製品では珍しくないので、お約束と受け流そう。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は充電用USBケーブル、AUXケーブル、日本語含む多言語マニュアル。

OJA K-116(SC211)OJA K-116(SC211)

 

【2】音質

 音質的にはボーカルを味わうには悪くない。奥行き感を出す弦楽はやや篭もった感じがする。重低音は出ないが、低域は比較的膨張感のある形で音場を支えるので、曲の骨格は悪くない。衝撃力はやや硬く、粘質を感じるスチャッとした音で出る。そのためソリッド感は感じやすいが、快活さの面では明るさがあまり感じられないので、少しもっさりに聞こえるかも知れない。ドラム音も粘質が強い。曲によってはこの粘りを感じさせる音が重厚感につながることもあるが、深みはあまりないので地熱感はそれほどなく、表面的な感じがするだろう。

 もしかするとこのもっさりした出方は筆者のバーンインが足りないのかもしれない。かなり慣らしたつもりだが。

 

[高音]:妙にもさっというかカサカサした感じはある。やや細かな音割れがあって毛羽立つ印象。篭もったような印象を受ける(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:奥行き音が少し篭もって感じられる以外は比較的左右の広がりは良い印象。奥行き感を出す弦楽は存在感が薄い。のびやかさは感じられづらいところがある。ピアノは硬質だが色味が暗く感じられる音で、落ち着いている。だが、少し発色が悪く音の輪郭が悪く思えるところもある。金管音はのびやかさに欠けるが、渋く大人びていて個人的にはかっこよく聞こえる。

[低音]:100hzから太く粗めの振動で70hzkるあいまでしっかり。60hzから極端に沈み込み、40hzくらいでほぼほぼ無音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:クラブサウンドの緻密な電子表現を聴くと、明らかに輪郭感のつぶれを感じ、解像度は悪く思える。全体の骨格感は悪くなく、左右も広いので大味では良い感じに聞こえるが、繊細はないので表現はやや単調(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは表面の粘りが強いバッツンバッツンした音。シンバルはシャリ感強くシャリシャリと結構強めに出る。疾走感は感じやすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:高域でかさつく感じがあるので、やや暗い。もしゃもしゃして感じやすい。中域ではそれなりにふっくらしている印象。

 

【3】官能性

 分島花音「RIGHT LIGHT RISE」は冒頭の金管音が少し暗く渋い。本来だったら明るい色彩を加えるこの音が渋いせいで、第一印象は少し重い。ドラムも粘りが強いので、軽くはなく、重たげな印象はその後も強い。サビでのボーカルも高域に近づくと少しもしゃもしゃし、突き抜け感は味わいづらい。どちらかというと重厚味が強いと言えるが、シンバルのシャリ感と粘りながらもそれなりの躍動感のあるドラムは疾走感もそれなりに感じさせるところはあるが、色味としては暗い。

 petit milady「360°星のオーケストラ」はボーカルが高域でもしゃもしゃしやすく、また耳に痛いような音割れ感を感じる。本来はかなり突き抜け感の強い感じで出るボーカルなので、そのエネルギーを持て余している印象はある。弦楽もややガチャガチャしている。ドラムは非常に軽く、シンバルのシャリ味も強め。キンキンしやすい曲調が少し出過ぎてしまうところがあり、耳に痛いかも知れない。

  Choucho「明日の君さえいればいい。」はボーカルがやや乾いた感じで聞こえる。ドラムは表面の粘りだけはしっかりしており、シンバルもシャリシャリ細かく、パーカッションの疾走感は感じやすい。本来はもうちょっときれいに聞こえてくれるはずの弦楽は奥ではあまり存在感がなく、全面に出てくる場面でもそれほど色気を感じさせない。ベースは緩く、電子音は輪郭がはっきりせず、温度感を出すのに苦労している。

 歌組雪月花「回レ!雪月花」は一見表面的な追随性は良く、音もキレよく聞こえているような気がするが、背景音があまり聞こえず、立体的な中毒性が大幅に減じている印象を受ける。表現としてはそのため単調になってしまっているが、ボーカルを中心に味わうにはまあ、粗を感じにくいかも知れない。

 

【4】総評

 小型な筐体で持ち運びしやすく、奥行き感の少ない単調で平面的な感じながら、音楽の骨格はそれなりに出してくれる。通信品質的には問題がほとんど見られず、モバイルスピーカーとしての使い勝手は悪くない。

 ただ2000円以上でもっと音質的にも機能的にもデザイン的にも魅力的なモデルは多数あるので、この機種のアドバンテージは2000円ちょうどくらいという安さだけ。

OJA K-116(SC211)

 

【5】このスピーカー向きの曲

 ドライ傾向のハスキーボイスはこのスピーカーでも粗が出ずらく、弾き語りのスタイルも骨格だけで味わえるのでこのスピーカー向け。(高田梢枝「インコ」)

 

ブルートゥース4.2 スピーカー ポータブル ワイヤレスステレオスピーカー 高音質 大音量 低音  ハンズフリー通話対応  USBメモリー 再生 AUXオーディオケーブル有線再生 ワイヤレス再生 micro SDカード再生などが可能 高品質マイク内蔵 日本語取扱説明書付き [並行輸入品]

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ワイヤレススピーカー BOSE SoundTouch 10 レビュー】BOSE特有のパワフルサウンドが味わえるが、ちょっとコスパが悪い

BOSE SoundLink Revolve

Bose SoundTouch 10 wireless music system ワイヤレススピーカーシステム

 

おすすめ度*1

BOSE SoundTouch 10

ASIN

B014CI97RM

 BOSEのワイヤレスモノラルスピーカー。縦長でデザインは落ち着いている。頭頂部にインターフェースがある。

 aptXには対応しない。通信性能はやや不安定。時々音飛びするほか、デバイスとの接続がまれに途切れることがあった。

 

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は電源コード、リモコン、マニュアル。

BOSE SoundTouch 10BOSE SoundTouch 10

 

【2】音質

 BOSE特有の太さと密度感のある音響は力強く、日常の生活音に埋没しない。そこらへんのワイヤレススピーカーではいまいち迫力を感じない人でも不満を感じることはほとんど無いだろう。ただモノラルスピーカーゆえ、高低の強い2次元的な音の鳴り方をするところはしかたがない。

 

[高音]:のびやかに突き抜けてくる。鮮明度あり(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:やや奥まった篭もった感じがある。

[低音]:低域の重みと空間への弾みもよい。ややもっさり(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:モノラルスピーカーのためか、やや広さに欠けるが、のびやかで高さは立体的(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:弾みと重厚感はそこそこ良い。ややもっさり(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:全体的に太めで、女性ボーカルでは少し太さを意識しやすいかも知れない。

 

【3】官能性

 UVERWorld「CORE PRIDE」は全体的にももっさり。ドラムに粘りと弾みあるので大味に楽しむが良い。

 藤田麻衣子「花火」は高域の突き抜け感と重厚な低域の聞こえもよく、比較的良好に思える。

 Ed Sheeran「Think Out Loud」はボーカルの突き抜け感に満足できる。音楽空間を穏やかに支える低域の雰囲気も良い。

 

【4】総評

 ホームスピーカーとしてBOSEなりの良さを感じる。Spotifyなどのインターネットポッドキャストとの連携機能もある。だがスマートスピーカー機能もないし、ステレオ化するのに2台必要な点や、通信の不安定性を考えると少し価格が高すぎるように思える。BOSEファンならこれくらいの価格設定でも気にせず払ってくれるのかも知れないが。

BOSE SoundTouch 10

 

【5】このスピーカー向きの曲

  力強いボーカルは温もり感もたっぷりで、突き抜け感もよく、気持ちよく抜ける。低域の弾みと重厚感もある。このスピーカーとは相性良く思える。(Westlife「I Wanna Grow Old With You」)

 

 重低音の利きがよく、ボーカルも力強く元気に伸びる。こういう明るく力強いサウンドは得意。(ボーイズ・タウン・ギャング「君の瞳に恋してる」)

 

 重厚感が良く出るのでこういう曲も安定感がある。アコースティックな楽器音に太さがあって充実感は味わいやすい。ボーカルの厚みも甘味を感じるに十分。(「ハクメイとミコチ」ED「Harvest Moon Night」)

 

 楽器音の突き抜け感は良く、冒頭から引き込んでくる。重低音の深さもしっかり感じられ、奥行き感もある。(许茹芸&孙楠「真情真美」)

 

Bose SoundTouch 10 wireless music system ワイヤレススピーカーシステム

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ワイヤレススピーカー AOMAIS REAL SOUND(C15) レビュー】小型で軽量、デザインに安物感は全くない。音質も小型スピーカーなりの限界はあるが、腰高で明るくキレが良い爽快サウンドが魅力

AOMAIS REAL SOUND(C15)

AOMAIS REAL SOUND(C15)

AOMAIS Bluetooth ブルートゥース スピーカー TWS機能対応 10W出力 Bluetooth4.2 24時間 /マイク搭載/ワイヤレス IPX4防水規格 黒

 

おすすめ度*1

AOMAIS C15

ASIN

B078WLYZDZ

 全体的に低価格とは思えない落ち着いたデザインで、安物感はない。そのうえ軽量でサイズもコンパクト、持ち運びに便利。

 aptXには対応しない。通信性能は安定している。手に入れた個体は音飛び・遅延は一切なく、レスポンスはスムーズだ。

 

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は充電用USBケーブル、AUXケーブル、マニュアル。

 ワイヤレス接続するとボリュームコントロールはスピーカー側に支配されるので、プレーヤー側の操作はできない。音量コントロールは最大音量時より上にしようとすると音楽が途切れ、「ボン」という音が鳴って知らせる仕組みになっている。この機能は便利なところもあるが、人によって煩わしく思う場合もあるかも知れない。またプレーヤー側からの操作を受け付けないので、遠隔操作しづらいところがある。

AOMAIS C15AOMAIS C15

 

【2】音質

 小型スピーカーなりの音質ではあるが、無理な吹き鳴らし感がなく、音の輪郭感が明確でミニチュア的な引き締まった解像度を感じる。低域は頑張っているとはいえ、アピールポイントになるほどの強い振動感やブーム感はないが、音の輪郭感は良いので衝撃感や振動感はそれなりに感じられる。とはいえこのスピーカーは低域は得意分野ではなく、むしろ中高域の色彩感に妙味があり、低域は引き立て役に回っている。全体としてはやや腰高に、とくに高域の立体感がよいスピーカーといえる。

 なお個人的には目線やや下に設置した方が突き抜け感がうまく出て、聞こえがよい印象だ。目線より上だとボワボワした感じで低域が聞こえやすく、雑味も増す。

 

[高音]:高域は比較的抵抗なく、まっすぐのびてくる。突き抜け感は良い。最大音量でも割れる感じはない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ステレオスピーカーで少し左右の余裕が感じられるためか、圧迫感は少ない音。篭もる感じは少なく小型にしては豊かな広がりを感じる。やや金属音のキラ味が強く、浮き上がる感じはある。全体的に瞬発力が良く、アタック感は出やすく、キレがある。

[低音]:低域は深掘り感は悪くなく、量感もないわけではないが、主役にはなり得ない。音量を上げればそれなりの衝撃力と振動感は出るが、小音量では存在感を感じづらいだろう。100hz~70hzで強い振動、60hzから落ち着いていき、50hz以下は沈む。振動には雑味を感じる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ボーカルの広がりがよく、奥行き感や高低は出やすい。左右も小型な筐体から考えるとやや広く感じられ、音の広がりは良い(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは膨張感もあり、やや粘る感じがあり、衝撃力と張りも感じる。ズパンズパンという少しだけ軽快味に振ったような音。パーカッションはシンバルのキラ味が少し強めでキシャンキシャンとした若干の硬質を感じる音。全体としてどちらかといえばやや軽快方向の表現(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:のびやかさは自然に突き抜けてきて解放感がある。

 

【3】官能性

 ClariS「Orange」はこのスピーカーで聴くと、ボーカルのすっきり伸びてくる清澄感が気持ちよい。ドラムはポンポンと柔らかく、ベースも優しい鳴り方でやや暖色方向だが、音の丸みは強くなく温もり感が出過ぎない。楽器音はピアノや弦楽も含めて素直にボーカルに推進力を加えてサポートしており、主役であるボーカルを最大限前にきれいに押し出してくる。

 Uru「フリージア」は高域で澄み切る、のびのよいボーカル表現にまず妙味を感じる。楽器音は若干煌めきが強く、透明感があって全体的に明るい表現になっている。ボーカルの精彩が強めなのもボーカルを中心に聴かせるこの曲に合っていて、満足度は高い。

  やなぎなぎ「春擬き」は全体的に音が上方向へ抜けやすく、すっきりした爽快な味わい。ドラムもハイハットも基本的に明るく、上方向への弾みを意識させ、ボーカルに推進力を加える。サビ前のためてから曲が一気に飛び上がる元気なところは、スカッときれいに決まって気持ちよい。圧迫感無く開放的。

 Choucho「優しさの理由」もボーカルが透明で清涼感に満ち、突き抜け感も良い。明るい色彩感の楽器音もそれをキレよくサポートし、ボーカルといっしょになって疾走していく。曲全体の一体性も良く、ボーカル中心に音に連携が感じられる。

 

【4】総評

 軽量な筐体で持ち運びやすく、音質も明るく元気で爽快。音のキレが良く、クラブサウンドやロック、ポップスはとくにその妙味を感じやすい。高域での抜けが良いので、女性ボーカルの方が魅力を感じやすいだろう。とくにボーカル中心に味わいたい人にはお勧め。

 価格を考えても使い勝手はよいし、コスパを感じる。デザイン的にも洗練さを感じ、安っぽさがなく、ほどよくつや消しされて落ち着いたプラスチック筐体は外観からもガジェットとしての魅力に満ちている。これはおすすめです。

AOMAIS C15

 

【5】このスピーカー向きの曲

 清澄感のあるサウンドを楽しむならこの曲。このスピーカーも最大限応えてくれる。クラブサウンド特有の電子音のエッジ感は良く、その中毒性に関しては文句なく、ドラムも明るく弾ける。全体的に快活で輝く音楽表現になる。篭もった感じは微塵もない。

 

 小型な割に篭もりや圧迫感のない抜けの良さが、この曲の爽快感をかなり忠実に再現する。とにかく衝撃音多めで篭もりを感じてしまうと途端に圧迫感が出てしまうこの曲だが、このスピーカーはすっきりと空間に音を広げる。ドラムも軽快味傾向のある弾みの良い快活な鳴り方で曲を明るくし、終盤の弦楽の突き抜けるドラムとのデュオパートも良好。これは好み。((K)NoW_NAME「Knew Day」)

 

 ボーカルが澄み切った空間に自由に踊る。ピアノをはじめ楽器音は全体的に明るく、透明感と温もり感のある鳴り方で、ボーカルの透明な声に穏やかで眩い色を重ねる。(池田綾子「sora」)

 

 音のキレが良く、抜けも良いので、こういう緻密な曲も楽しめる。ドラムは軽快。音の混じりやすい曲だが、個々の音の分離感が感じられ、それぞれの音のキレがよいので、密度のある音場を後味よくすっきり開放する。そのため軽快で元気の良い曲が爽やかに、絡まりを感じずに楽しめる。

 

 この曲は冒頭から次々楽器が参加していくが、特に金管の息吹感とドラムの弾みが出ないと盛り上がらない。その点、このスピーカーは小型モデルではかなりの表現力。金管には厚みと色気があって圧も十分、ドラムは重苦しくならない弾みの良い音でしかも衝撃が強すぎず、臭みも少ない。ドラム表面の革張り感も十分で色気もある。そして上に下に元気よくシームレスに踊るボーカルが、なによりこの曲を素敵に楽しませてくれる。このうるさくなったり逆にもっさりしやすいナイーブな、そして私の大好きな曲を、小型な筐体で精一杯頑張って気持ちよく聴かせてくれてありがとうと言いたい。

 

AOMAIS REAL SOUND(C15)

AOMAIS REAL SOUND(C15)

AOMAIS Bluetooth ブルートゥース スピーカー TWS機能対応 10W出力 Bluetooth4.2 24時間 /マイク搭載/ワイヤレス IPX4防水規格 黒

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ワイヤレスポータブルスピーカ― Zeelec SH3 レビュー】小型スピーカーとは思えない自然な立体感のある迫力のパワフルサウンド。この価格でこの音質・使い勝手は素晴らしい

SONY h.ear go 2 SRS-HG10

Bluetooth スピーカー Zeelec SH3 ワイヤレススピーカー 2 * 5W デュアルドライバー IPX6防水 Bluetooth 4.2 12時間連続再生【USBポート、内蔵マイク搭載、FMラジオ対応】(ブラック)

 

おすすめ度*1

Zeelec SH3

ASIN

B07CZZNN8N

 小型の円筒形スピーカー。側面はラバーメッシュ、頂点部分は振動板という構造になっている。

 aptXには対応しない。通信性能は安定している。手に入れた個体は音飛び・遅延は一切なく、応答が良い。

 

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はUSBケーブル、AUXケーブル、マニュアル。

Zeelec SH3Zeelec SH3

 

【2】音質

 音質的には小型筐体であるにも関わらず、それを感じさせない解放感のあるパワフルサウンドが特徴。低域から高域まで篭もった感じがなく、歪みなく力強く響いてくる。5W出力スピーカードライバーを2つ搭載しているだけであるが、ワンルームなら普通にカヴァーできる豊かな音量を持っている。低価格の小型スピーカーにありがちな無理に噴き出す風切り感というものもなく、音に圧迫感を感じない。また他の機種ではドライバーの振動を本体でうまく処理できず、ガタガタと設置面を揺らしてしまい、音を歪ませてしまうものもあるが、このスピーカーは底面に安定感があり、設置面にしっかりと揺れずに自立する。

 もちろん小型なりの弱点も存在する。音圧感には小型スピーカーなりの限界を感じるし、繊細な表現の弦楽の曲を聴くと、音の伸びに少し歪んだ印象を受けるところがある。だがこれはもはや言いがかりだろう。他の多くの小型スピーカーがそれ以前に籠もった音や安定性に乏しい音しか出せない中で、十分な音量と立体感を持つ音を奏でるこの機種はそもそもステージが違う。とくにボーカルは明瞭で自然な高低感があって、なめらかだが、この音質を低価格で味わえるものは希少である。

 

[高音]:高域は開放的な突き抜けで、自然に伸びる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:音の解像度には小型スピーカーなりの限界を感じることは確か。奥まる音はやや精彩を欠き、ボーカルやドラム音などの明確さに比べて不満を感じるかも知れない。しかしこれは逆に前面に出てくるボーカルやギター音、パーカッションの精彩が非常に自然に開放的に出てくる裏返しであり、音の「ガワ」が良すぎるという証拠でもある。弦楽ののびやかさに優れ、ピアノは若干高域がキンキンしやすいが全体として比較的自然な味わい、ギター音のなめらかなエッジ感の空間への広がりの良さは、この価格帯では最優秀クラス。

[低音]:小型スピーカーゆえ、低域の量感はそれなりでボワボワしやすいのは仕方がない。しかし厚みと深掘り感はかなり明瞭に感じられ、存在感はある(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ボーカルの広がりがよく、奥行き感や高低は出やすく、立体感がある。解像度的には前面の音は明瞭で解放感があるが、奥行きを出す音は埋もれる感じになる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは爆発力と粘りは感じられる。重厚味にはやや乏しい。バシバシという感じで聞こえる。(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:甘味のある声色でつややかに出る。比較的女性ボーカル向きか。

 

【3】官能性

 やなぎなぎ「春擬き」は弦楽ののびやかさもよく、全体的に音に軽快な圧があり、勢いがある形で味わえる。とくにボーカルとギターはエッジ良く豊かに聞こえる。

 下地紫野&悠木碧「Harvest Moon Night」はアコースティックな楽器音の味わいが比較的良好に聞こえる。弦楽は材質感をそれなりに感じさせる色合いがあり、ベースの深掘り感もしっかり感じられる。だが、何よりの魅力はデュエットボーカルの伸びやかで鮮明な声色。サビでは楽器の色づきとともにボーカルの甘い開放感を思う存分味わえる。

 高橋李依「小さな恋の歌」カバーバージョンは温もり感のあるふっくらした甘いボーカルを思う存分味わえる。比較的シンプルな構成の曲なので、ギターとドラムの軽快な表現も粗がなく味わいやすい。サビでの開放感はかなり聴き応えがある。

  澤野弘之「Binary Star」も立体感が良く出る。ボーカルもふっくらした甘味を残しつつよく伸びる。中高域での弦楽とピアノの立体感のある精彩に比べると、ドラムはやや重厚感に乏しく単調に聞こえるバランスではあるが、十分に迫力を感じさせる。

 

【4】総評

 個人的には低価格の小型ポータブルスピーカーでは文句なくおすすめ。小型筐体とは思えないパワフルさと解放感のある音を出し、クラブサウンドを中心に大抵の曲は価格帯水準以上の満足度を得られやすい。音質としてはアコースティックなピアノなどはやや技巧に欠け、どちらかといえば電子的な音が得意なようだが、そもそもこのクラスの小型スピーカーに繊細な表現を求めるのは難しいところ。小型スピーカーの枠内で見れば、弦楽やピアノは高低や音の広がりはしっかりしており、優秀なレベルだ。

 スピーカーから360°一様に空間に音が広がるので、テーブルに置くようなインテリアスピーカーとしてもおすすめ。ワンルームなら十分にカヴァーする精彩のある音を奏でる。IPX6と防水性能も高くレジャーのお供にも問題なく使えるため、汎用性も高く、風呂場から居間・個室での利用、海水浴までどんなところでも活躍する。

Zeelec SH3

 

【5】このスピーカー向きの曲

 小型としてはかなりの量感。キレの良い元気な音楽表現はこのスピーカーの得意分野。声優系のつややかなボーカルのなめらかな突き抜けもきれいに出る。ゴチャゴチャしやすい曲だが、楽器とボーカルが絡まらない形で、一体感を持って聴かせてくる。低価格でここまでできるなら、素直にうまいと言える。(「小林さんちのメイドラゴン」ED「イシュカンコミュニケーション」)

 

 なめらかな電子音はきれいに味わえる。ギターのエッジ感もよし。ドラムの軽快な弾みも耳に心地よい。何よりサビでの楽器の色づきの中で聞こえるボーカルの吹っ切れた突き抜け感が魅力のこの曲だが、それを楽器に埋もれさせず開放的にきれいに聴かせてくれる小型スピーカーはそうそうない。

 

 エレクトリックJAZZのこの曲もなめらかな電子音の滑り出しと広がりが良く、きれいに楽しめる。こうした曲を粗なくスマートに広がりを持って聴かせてくれるので、リビングや店舗のムードミュージックを流すによく向きそうだ。(イワクラコマキ「カミシラサワA丸ゴシックStd」)

 

 情報量の多いこの曲だが、背景音がやや埋もれがちなところ以外はほとんど文句なくスタイリッシュに聴かせてくれる。最大の魅力は、サビで楽器に埋もれず、まっすぐなめらかにのびて突き抜けてくるボーカル。イヤホンや小型スピーカーでは尖って聞こえやすいところだが、最後まで甘味を感じるつややかさが維持されており、非常に中毒的。曲調を支配しやすいデジタルドラムの鳴り方は若干ウェット気味だが弾みは良く軽快なズタッという音で味は明るい。このほかにも「星屑のインターリュード」「Applic(E)ition」などfhánaの曲とは相性が良く感じられた。

 

 この曲は一定以上の分解能とドライバー出力がないとうるさいだけの曲。さすがに冒頭の電子音洪水地帯は少しつらそうなところが見られるが、このスピーカーはよく切り抜けてくれる。小型スピーカーでこの曲を楽しむなら、このスピーカーくらいしか選択肢がない。(吉川友「ダーリンとマドンナ」)

 

 音になめらかさがあり、低域も空間への広がりが良い。かなりボーカルの変化に富んだ勢いのある曲だが、しなやかに聴かせてくれる。高域の突き抜けも良い。(藤田麻衣子「高鳴る」)

 

Bluetooth スピーカー Zeelec SH3 ワイヤレススピーカー 2 * 5W デュアルドライバー IPX6防水 Bluetooth 4.2 12時間連続再生【USBポート、内蔵マイク搭載、FMラジオ対応】(ブラック)

 

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【ワイヤレスポータブルスピーカー SONY SRS-XB31 レビュー】どこでもミュージック体験!持ち運ぶのが楽しいポップスタイルな外観と音楽

SONY SRS-XB31

ソニー SONY ワイヤレスポータブルスピーカー SRS-XB31 B : 防水/防塵/防錆/Bluetooth/専用スマホアプリ対応 ライティング機能 2018年 ブラック

 

おすすめ度*1

SONY SRS-XB31

ASIN

B07C7ZJ88Y

 小型で落ち着きのあるデザインが特徴のワイヤレススピーカー。

 aptXには対応しない。AACとLDACに対応。通信性能は比較的安定しているが、やや音飛びが目立つ。少なくとも同じSONYのSRS-HG10よりは若干不安定。個体差はあるかも知れないが、手に入れた個体はプレイヤーから5mくらい離すとかなり通信不安定になった。日常使用に支障を来すほどではない。

 

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はUSBケーブル、マニュアル。

SONY SRS-XB31SONY SRS-XB31

 

【2】音質

 音質的にはパワフルで躍動的な低域サウンドと、同じく力強く突き抜ける高域が作る立体感に溢れたサウンドが特徴。小型ポータブルスピーカーとは思えない圧力があり、表現としても音が太く密度があって満腹感を味わえる。ただパワーで圧倒するだけでなく、弦楽に艶味があるなど技巧性にも意外に長けていて、表現の幅も意外に広い。音質面ではかなり良好なバランスに仕上げてきている印象を持った。

 

[高音]:突き抜け感があって力強く、立体感に貢献(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:弦楽には材質を感じさせる艶味がほどほどにある。根元から中盤に欠けて厚みがあり、上へは細く突き抜ける。全体的に密度と立体感をうまく演出している。

[低音]:重厚かつ躍動感のあるしっかりした低音。曲に深みが加わり、引き立つ(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:全体的に音が太く、前面の音ほど存在感が強いので、中域の後景は見通しが悪く思える。重低音も強く、奥行きを表現する音をかき消しやすい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは下に爆発力を溜める内燃機関のようなボスンボスンという音。シンバルは粒が細かい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:少しばかり低域に埋もれやすい。高域では分離感があってよくのびる。男女問わず比較的万能。

 

【3】官能性

 UVERWorld「CORE PRIDE」では熱気の篭もった躍動的なドラムが支配的。キーボードは圧力に負けてかなり存在感が薄い。ドラム中心に密度重視の曲に聞こえる。

 ClariS「CLICK」は低域が強いので重厚味が勝つ。ボーカルの声もやや太く、若干男性的に聞こえる。

 山崎あおい「君の名前なんて嫌いだ」では、まず弦楽に骨太なやや重厚味のある煌めき感を感じる。ピアノと弦楽の色合いはややいぶしたグレーに渋い音色で大人びた感じがある。ボーカルは高域で頭一つのび、情感は乗りやすい。

  辛島美登里「雨の日」はボーカルの透明感とのびやかさに妙味。弦楽の奥行き感はやや薄いが、上方向への突き抜け感は良く、情感は出ている。

 

【4】総評

 LDAC対応でワイヤレスでもハイレゾ相当の音質が楽しめるというコンセプトはSRS-HG10と共通。ただこちらはハイレゾ対応ではない。SRS-HG10に比べるとスピーカー出力が向上しているが、それが素直に量感と立体感に表れている。SRS-HG10にはやや骨格の細いところがあったが、こちらは量的な不足感はない。防水性能も高く、アウトドアスピーカーとしての汎用性は高まった。やや派手な外観を楽しいと見るか、チャラいと見るかで好みは分かれるだろうが、音質的な魅力の高さは万人に認められるレベルだろう。コスパは高い。

SONY SRS-XB31

 

【5】このスピーカー向きの曲

 重低音の響きが重く、重厚感と迫力がしっかり味わえる。ボーカルの伸びも良い。

 

 ピアノの鮮明度が高く、色づきが良い。ボーカルの息遣いにも自然な温もり感がある。サビでの突き抜けも良い。

 

 アコースティックな弦楽の重厚感と材質感のある音響は良い。温もりも出て全体的に暖色のほっこり感がある。サビでのボーカルの上への抜けも良い。(羊毛とおはな「空が白くてさ」)

 

 骨太かつ艶のある弦楽と重厚なベースの骨格がよくまとまっている。そこにボーカルが素直に密度を加える王道的な表現。充実感があり、満足できる。(ROUND TABLE featuring Nino「夏待ち」)

 

ソニー SONY ワイヤレスポータブルスピーカー SRS-XB31 B : 防水/防塵/防錆/Bluetooth/専用スマホアプリ対応 ライティング機能 2018年 ブラック

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ハイレゾ対応ワイヤレススピーカー SONY h.ear go 2 SRS-HG10 レビュー】地平線をしっかり意識させる重厚な低域の上に、音楽を構築する。SONYらしく付加価値で勝負している機種

SONY h.ear go 2 SRS-HG10

ソニー SONY ワイヤレスポータブルスピーカー SRS-HG10 : Bluetooth/Wi-Fi/LDAC/ハイレゾ/専用スマホアプリ対応 2018年モデル グレイッシュブラック SRS-HG10 B

 

おすすめ度*1

SONY h.ear go 2 SRS-HG10

ASIN

B07C7XDP1H

 小型で落ち着きのあるデザインが特徴のワイヤレススピーカー。

 aptXには対応しない。LDAC対応。通信性能は比較的安定しているが、まれに音飛びあり。

 

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はUSBケーブル、電源アダプタ、マニュアル。

SONY h.ear go 2 SRS-HG10SONY h.ear go 2 SRS-HG10

 

【2】音質

 Extra Bassボタンを押すと低域が強化される。レビューはExtra BassをONにして行った。一聴して気づくのは、Extra Bassによる、確かなブーム感を伴った重厚な低域。こういう太い低域にありがちな下に鈍い音ではなく、反発力もあって活きが良い。立体感に関してはこのクラスではかなりよい方。さすがに価格帯最高クラスの立体感を誇るDENON Envaya DSB250BTに比べると少し劣る印象だが、それでも価格帯上位の実力を感じる。とくにExtra Bassの強い厚みが地平線を意識させ、奥行き感を出す。

 

[高音]:高域の突き抜け感はそこそこ(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:弦楽はやや細身。ピアノは煌めき度良好。

[低音]:低域は厚みと弾みのバランスが良くブーム感もあって躍動的(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:地平線に広がるような奥行き感(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは弾みよく重量感もある。Extra Bassを入れるとシンバルはおとなしめに(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:甘味のある声色でつややかに出る。比較的女性ボーカル向きか。

 

【3】官能性

 UVERWorld「一滴の影響」ライブ版を聞いてみると、若干左右の広がりに欠けて狭く感じた。本来であれば踊り躍動するドラムが箱に閉じ込められて行き場に困る鳴り方をし、篭もっているように感じられた。ボーカルの表現は特に悪くない。

 岡崎律子「空の向こうに」は低域の重厚感に十分な引き締まりを感じる。ボーカルのなめらかな味わいも甘味を孕んでいてよい。ただ開放感に乏しく、もっさりしている印象も受けた。

 飯島真理「天使の絵の具」は甘味のあるボーカルの広がる感じがうまく、楽器音にも小型スピーカーとは思えないパワフルな躍動があって、全体として快活に聴けた。

  平井堅「ノンフィクション」は弦楽の厚みはそこそこ。ボーカルの精彩もよく、独特の裏声はきれいに自然な形で出て官能的。

 

【4】総評

 LDAC対応でハイレゾ相当の音質が楽しめるのがウリ。テスト機に用いたのはSONY製のLDAC対応プレーヤー NW-A27HN。SONY製品同士相性は悪くないはずだが、aptX対応のライヴァル機DENON Envaya DSB250BTに色味でやや負けている印象を受ける。同価格帯で競合関係にあり、しのぎを削る両者だが、あえて踏み込んで言えば、音質面とアウトドアでの汎用性ではDSB250BT優位。そのかわりこちらはspotifyなどの音楽配信サービスとの連携機能とExtra Bassによる音質変化があり、付加価値面で追随しているという印象だ。

 防水性能はおそらくないので使用シーンも限られる。ポータブルスピーカーとしてはほぼ屋内向き限定。

SONY h.ear go 2 SRS-HG10

 

【5】このスピーカー向きの曲

 地平線付近に集中する重厚感を味わうならこの曲。厚みのある金管の色気も良い。

 

 この曲同様に重厚感が良く出る。ボーカルに甘味と伸びやかさあり。(メアリー・マクレガー「SAYONARA」)

 

 これも上2曲と選んだコンセプトは変わりない。重厚な地平線のうえに煌めき感と甘味を伴うボーカルが綺麗に展開される。楽器の水平線とボーカルの垂直線の味わいを楽しめる。(许茹芸&孙楠「真情真美」)

 

  この曲も構造がほとんど一緒で、低域リズムの重厚な地平線とそこから伸び上がっていくボーカルの突き抜け感の妙味を味わえる。

 

ソニー SONY ワイヤレスポータブルスピーカー SRS-HG10 : Bluetooth/Wi-Fi/LDAC/ハイレゾ/専用スマホアプリ対応 2018年モデル グレイッシュブラック SRS-HG10 B

 

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【ワイヤレススピーカー BOSE SoundLink Revolve レビュー】若干パワープレイな直情的な鳴らし方ではあるが、迫力のある音が楽しめる。電源関連の不具合報告が多いのには注意

BOSE SoundLink Revolve

Bose SoundLink Revolve Bluetooth speaker ポータブルワイヤレススピーカー トリプルブラック

 

おすすめ度*1

BOSE SoundLink Revolve

ASIN

B06Y3PCMPR

 円筒形でコンパクト、360°方向に音を鳴らすので設置に場所を取らず持ち運びにも便利なワイヤレススピーカー。2台揃えるとステレオ再生も可能。スマホアプリでの操作やスマートスピーカーEcho Dotと連携してAlexaを介した制御が可能と先進的な機能を取り込んでいる。防水性能はIPX4。それほど高いわけではないので、どちらかといえば屋内使用がよいだろう。

 aptXには対応しない。通信性能は安定しており、遅延・途絶は見られない。

 

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はUSBケーブル、電源アダプタ、電源変換プラグ、マニュアル。

 気になる点はamazonのレビューで電源関連の不具合報告が多いこと。報告の内容を読むと購入当初は良好でも購入後半年くらいまでにこの不具合が発生している人がよく見られる。結構な人気機種なので不具合の報告数の割合が多いかは判断しづらいが、比較的よく見かけるため不良品率は高いのかも知れない。問題なく使えている書き込みも多く、使い勝手に関してはネット上やメディア媒体で評価の高い機種なので人気もあり、実際はよくわからないが念のため注意。

BOSE SoundLink RevolveBOSE SoundLink Revolve

 

【2】音質

 立体感はそれなり。2台接続するとステレオ感が出るので立体感は増すが、1台での音質をレビューをする。小型だがパワフルで音に迫力はある。中国製の小型丸形スピーカーでもガタガタ振動するほど迫力のあるモデルもあり、そういった機種を持っている人からすると驚くほどではないかも知れないが、しかし振動はかなり強めでテーブルなどに設置するとガタガタと細かく揺らすほどのパワーはある。そのパワーを発揮して鳴らされる低域の振動感や音色の突き抜け感は良好で、小型な外見に似合わず量感とそれなりの立体感を感じる。ただし鳴り方には噴き出すような力任せに聞こえるところがあり、音色にゆらぎとか艶やかさといったものを感じづらい、直情径行気味な感触。拡声器のような音の膨張を感じる。

 ただ様々な環境音が発生しやすい日常生活で使うには、むしろこうした太くまっすぐな音の鳴り方は埋没せずによく聞こえる。使用するシーンを考えた結果の音質とも考えられる。それが好きかどうかはその人次第だが。

 

[高音]:高域の突き抜け感は強く出る(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ピアノの音が硬く人工的で電子ピアノチック。弦楽もボワボワしやすい。音に膨張した感じがあり、厚みはしっかり出る。

[低音]:振動感は強く広く唸る。重厚感はよく出る。テストでは50hzから下は無音であったので、重低音の深みというよりはそれより上の低音の量感と振動で賄っている印象(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:比較的立体感は良好で1台でもそれなりの広さを感じさせる音を鳴らす。個々の音には固着感があるというかかたまりとして聞こえる感じが強い(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはややブーミーだがかたまって聞こえてまとまりはよい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:高域での突き抜け感は良好で開放的に伸びてくる。声色は女性ボーカルは若干ボソッと感じられるが、パワフルなのびやかさで相殺される印象。

 

【3】官能性

 菅野よう子「moon flower」を聞いてみたが、木管に生々しい色気が感じられず、シンセサイザーで作った感じに思える。アコースティックな味は出にくいかも知れない。

 秦基博「Rain」はドラムがやや頭重くもっさり。地鳴り感が強いが、弾みがよくなく、気怠げに聞こえるかも知れない。ボーカルの量感は良く、サビでも元気よく突き抜けるので、重苦しいパーカッションとの対比が味わえる。そういう意味では曲の主題に合っていると言えなくもないため、これはこれでよいところはある。この曲は重苦しい雨と世間のしがらみからの開放感へと向かっていく曲だからだ。

 Uru「フリージア」はボーカルの息遣いがかなり鮮明に出る。弦楽の奥行き感がやや潰れて弱く感じられ、展開はボーカル中心になりやすく、ボーカルだけが浮き上がって聞こえる感じがする。

  petit milady「azurite」はドラムの弾みは良く、ボーカルの伸びの良さと相まって曲全体に推進力が感じられる。一方でこの曲のもう一つの持ち味である、天空を飛翔するような立体的な音響はやや感じづらい。

 

【4】総評

 360°音が出るのが特徴。立体感もそれなりにあり、スピーカーに対する立ち位置で音質が変わりづらいので、居間やテーブルサイドに置くインテリアスピーカーとしても最適。音質的には価格相応の魅力は感じづらい。筐体の割にパワーが出るのは事実だが、技巧味に欠け、1台では立体感もそこそこレベル。単身生活者がワンルームで使うとか、寝室・居間・個室などの部屋置きのスピーカーとしてはよいが、PCスピーカークラス以上の妙味を感じる場面は少ない。インテリアスピーカーとしてのデザイン性やアプリ連携などの付加価値込みの値段で、価格設定では少し強気といえよう。

BOSE SoundLink Revolve

 

【5】このスピーカー向きの曲

  振動感と勢いを楽しめるこの曲は、迫力が増して聞こえてよい。ドラムの鳴り方も衝撃力と反発力があって、このスピーカーで聴いてももっさりした感じがなく、軽快味が出る。

 

Bose SoundLink Revolve Bluetooth speaker ポータブルワイヤレススピーカー トリプルブラック

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ワイヤレススピーカー DENON Envaya DSB250BT レビュー】持ち運びできるサイズのスピーカーとしては抜群と言える量感と広がりのある音。空間表現がうまい。屋外での使い勝手も申し分ない。おすすめ

DENON Envaya DSB250BT

DENON ポータブルワイヤレススピーカー Envaya Bluetooth対応 IPX7 防水/IP6X 防塵 aptX対応 ブラック DSB-250BT-BK

 

おすすめ度*1

DENON Envaya DSB250BT

ASIN

B0777KNQH2

 持ち運び可能なワイヤレススピーカー。IPX7の防水性能、IPX6の防塵性能を謳っており、場所を選ばず使える汎用性がある。レジャーにも持って来い。

 aptX対応。通信性能は基本的に安定している。遅延・途絶はなく、稀に音飛びが確認される程度。

 

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は充電用ケーブル、マニュアル。

DENON Envaya DSB250BTDENON Envaya DSB250BT

 

【2】音質

 Envayaシリーズの最上位機種。小型な筐体の割に、量感のある低域と広がりのある中高域で、自然な立体感のある音を鳴らすのが特徴。低域が厚みのある地平線を作り、その上に中高域が高さと奥行き感を演出する。弦楽やピアノには小型スピーカーっぽい篭もった感じや力任せに鳴らすブレ感がなく、材質感のある音が聴ける。ボーカルのしとやかなのびやかさも心地よく、とてもモバイルスピーカーとは思えない技巧的な表現力が魅力だ。ほぼ同じサイズのモバイルスピーカーを聞き比べたが、立体感は最優秀クラス、量感は上位クラス、表現力は最上位クラスといった感じだ。

 

[高音]:突き抜け感とのびやかさは良好。その伸びも不自然に迫ってきたりする感じがなく、空間にきれいに広がる印象(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:このサイズで楽器の生々しい材質感が感じられるのも驚きだが、なにより群を抜いているのはその立体感。篭もった感じなく、すーっと広がってくる。

[低音]:ボリューム感はしっかり。足場をしっかり作る厚みのある音。締まりも良いのでボケた感じや乾いた感じもない(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:立体感は秀逸。低域が足場となって地平線をしっかり意識させ、高域は高く突き抜けて広がり、中域は奥から広く響いてくる。広い三角形(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムにはほどよい粘りがあって張りが良く、空間への反響にはウェットさもかすかに含まれる硬派だが活きがいい音。上方向への反発力もあるが、それに劣らず下にエネルギーをためる地熱感もある。シンバルの粒感も良く、細かい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:広がりが良くのびやか。楽器との距離感もよい。

 

【3】官能性

 やくしまるえつこ「神様のいうとおり」は独特のぐにゃぐにゃした立体感が、このクラスのスピーカーにしては珍しく思う存分楽しめる。下手なスピーカーで聴くと、デジタルな背景音が結構奥まって潰れてしまうものだが、このスピーカーでは奥行きの先に緻密な形でしっかりと感じられる。ボーカルは暗めに聞こえることが多いが、背景音にメリハリがあって色彩感が増しているせいか、このスピーカーだとやや明るい甘味が感じられる。

 光田康典「ブランデンブルク協奏曲 第5番 第1楽章 アレンジバージョン」はまずドラムの固形感のあるしっかりした材質表現が雰囲気を盛り上げる。床面に広がる反響が地平線を意識させる足場を作り、色彩感のある弦楽と瑞々しく高く歌う木管に春の陽気を感じる。秀逸。

 Choucho「空とキミのメッセージ」ではシンバルの塩振り感が細かく綺麗に聞こえて、空間に優しい温もりを与え水平線を作っている。そのリズムに耳を合わせていると、ボーカルがやがて水平線上に上がってきて、サビ付近でのびやかに明るく上へ向かっていく。ここでの弦楽ののびもなかなかに絶妙。徐々にドラムが加わって地平線をより活き活きと躍動的にしていく。個々の音の個性を発揮しながら調和していく鳴り方もそうだが、それ以上に空間的な表現力がこの曲を楽しく聴かせてくれる。

 

【4】総評

 小型スピーカーとは思えない迫力と立体感のある表現力はおすすめ。防水防塵性能も高く、屋外でも場所を選ばず使え、携行性も高い。日常生活からレジャーまであらゆるシーンで使えるうえ、シンプルにまとめられた洗練されたデザインはどんな場面でも浮くことがない。個人的には現状小型スピーカーの最高峰。同価格帯では最もおすすめしたいモデルの一つだ。

DENON Envaya DSB250BT

 

【5】このスピーカー向きの曲

 弦楽の色合いとボーカルののびやかさもそうだが、こういうライブ音源では聴衆の存在感が重要。立体感に優れたこのスピーカーは会場の空気感をよく伝えてくれる。

 

 デジタル音が軽くなく、ピコピコせずに重みと衝撃をしっかりと感じさせる。奥行き感のある背景音と伸び上がってくる甘いボーカルの表現も良い。(水瀬いのり&久保ユリカ「動く、動く」)

 

 弦楽の情感表現と粒の細かい温かみのあるシンバルの表現が、優しい空間を作り、そこにのびやかなボーカルが響いてくる。このスピーカーはこの曲を飲み込まれるような広さで表現してくる。((K)NoW_NAME「Harvest」)

 

 ややボーカルは近めで定位的には密度感高めに思うが、全体的に音のキレが良く高低や広がりがそのまますっきりと勢いよく聞こえてくる。(歌組雪月花「回レ!雪月花」)

 

DENON ポータブルワイヤレススピーカー Envaya Bluetooth対応 IPX7 防水/IP6X 防塵 aptX対応 ブラック DSB-250BT-BK

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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