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【ポッドキャスト】完全ワイヤレスイヤホン流行機種を語る

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※こちらは音声のみのポッドキャスト配信となります。 

 

 2019年5月現在最新の流行機種について、とりあえず思うままに音質・使い勝手を語っています。今回取り上げた機種は以下の7機種。

 

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【特集】audio-sound @ hatena ベストバイ大賞 2018【ヘッドホン/スピーカー】

audio-sound ベストバイ大賞2018

  ベストバイ大賞記事も今回でラストになります。この記事では最後にヘッドホンとスピーカーのベストバイを紹介して終わろうと思います。どちらもワイヤレス製品を含んでおります。

 こちらの分野も価格帯別に紹介するほど買いそろえてはいませんので、価格帯抜きで最も「お値段以上」を感じた機種を紹介する形とさせて頂きます。どうぞお楽しみくださいませ。

 

 

ヘッドホン

Bose SoundLink around-ear wireless headphones II

Bose SoundLink around-ear wireless headphones II

半額で買えたので異様にお値打ち!手軽にBOSEサウンドを持ち運べる良機種!

 この製品に関してはサイバーマンデーセールで半額という異様な安値で売っていたので、その点を大きく考慮しています。なので、特殊要因で1位ということにさせて頂きます。無線機種としても持ち運びに便利ですが、有線ヘッドホンとしても優秀な製品で価格相応以上の音質を持っています。

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ベストバイ銀賞「1more H1707」

1more H1707

1more H1707


在庫処分で底値圏!3ドライバーでドンシャリの王道を行く高コスパヘッドホン!

 中国の1moreが製造したヘッドホンで、発売時は2万円台の有力コスパモデルでした。側圧がややきついという欠点を抱えているものの、音質に関しては2万円台最強クラスとの評価を得ていた機種です。あまり売れなかったのか、2018年に入り在庫処分価格で販売されていて、1万円ちょうどから1万円台前半で入手可能でした。品薄になってきたのか最近はやや値上がり傾向にあるようです。

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ベストバイ銅賞「OneOdio A1」

OneOdio A1

OneOdio A1

気軽に使い潰せる価格で、優秀な使い勝手と音質を持つ高コスパワイヤレス機。

 軽量で使い勝手の良いワイヤレスヘッドホンです。デザインもかっこよく、チープな印象を与えません。価格が非常に安いのが魅力的で、この価格ならあまり損傷を気にせず使えます。ただし、折り畳みできないので携行性が高いとは言えません。防水性能もないので、どちらかといえば家用で、私も主に寝ホンとして使ってます。

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スピーカー

ベストバイ金賞「DENON Envaya DSB250BT」

DENON Envaya DSB250BT

DENON Envaya DSB250BT

小型ワイヤレススピーカーとは思えない充実した空間表現能力が最大の魅力!

 パワフルさにはやや欠けるかも知れませんが、恐るべき立体感と定位感を持ったサウンドを奏でるのがこの「DENON Envaya DSB250BT」です。ライバルとなるSONYのワイヤレススピーカーがドンシャリで低域重視のパワフルさを前面に出しているとすれば、DENONはより豊かな立体感を重視したバランスの良い音を奏でます。SONYが「楽しさ」を追究しているとすれば、DENONの目指している音は極上の「美しさ」を持っています。

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ベストバイ銀賞「Tribit IC-BTS20 XSound Go」

Tribit IC-BTS20 XSound Go

Tribit IC-BTS20 XSound Go

高い防水性能でどこでも持ち運べる!楽しいドンシャリサウンドを手ごろな価格で。

 SONYのワイヤレススピーカーXBシリーズのようなドンシャリサウンドを低価格で実現しているワイヤレススピーカーです。それ以上にIPX7という高い防水性能を持っているので、レジャーからお風呂までどこにでも持ち運んで音楽を楽しめます。安いので気軽に持ち運べ、手軽な使い勝手と楽しいドンシャリサウンドが生活に華を添えてくれます。

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ベストバイ銅賞「Fender NEWPORT」

Fender NEWPORT

Fender NEWPORT

最高にロックなデザインと音質!インテリアスピーカーとしてもかっこいい!

  デザインが最高に秀逸です。ギターアンプのようなデザインでインターフェースもレトロ。とにかくかっこいいので、インテリアとしても所有欲を満たしてくれます。イコライザー機能を搭載しているので手軽に音質をいじって楽しめるところもいい!Fenderらしいロックな音質でギターがギュインギュイン元気に感じられるのも爽快です。

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【ネックスピーカー BOSE SoundWear レビュー】付け心地と使い勝手はすごくよい。音質は少し首回りに音が集中してボーカルだけ聞かせる傾向がある。単純に高い。

>Bose SoundWear Companion speaker

Bose SoundWear Companion speaker

Bose SoundWear Companion speaker ウェアラブルネックスピーカー

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「安定した使い心地」

おすすめ度*1

BOSE SoundWear

ASIN

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 まだ珍しいメーカー製のネックスピーカー。SONY製のSRS-WS1は発売した途端に人気沸騰して品薄になったのは有名な話。SRS-WS1はどちらかというとテレビやゲームとの連携を重視して、バイブレーション機能で臨場感を高めるなど趣向が凝らされていたが、Bluetooth機能を搭載していなかったので、純粋な音楽用スピーカーとしては使いづらいところもあった。それに対し、BOSE SoundWearはBluetoothに対応し、振動機能は排しており、より純粋なスピーカーモデルとなっている。

 装着感はよく、多少身体を傾けても落ちない。リクライニングチェアーに寄りかかってみても、負担感が出たりすることはなく、リラックスして音楽を楽しめる。

 内部は魚の骨のような柔軟な構造を持っており、自在に伸縮して身体にフィットする。

 

 対応コーデックはAAC/SBC。通信性能は安定している。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「通話品質が優秀」

 付属品は充電用USBケーブル、マニュアル。

 インターフェースはブーメラン状の本体の両端部分にある。スピーカーは耳の直下の位置に来る。

 スマホと連携することが可能で、マイク機能を備えており、通話ができる。このマイクの通話品質は充分で、通話に不自由はない。この通話品質については海外の評論家も唸ったところで、「魔法のようだ」と形容するレビューもある。通話関連で他に便利な機能は、着信をバイブ振動で知らせるようにすることができるので、音楽に没入していても阻害せずにスムーズに通話に移れる。

BOSE SoundWearBOSE SoundWear

 

【3】音質「ネックスピーカーとしてはこれ以上はない」

 以前格安の中華製ネックスピーカーSEOBIOG HX208を使ったことがあるが、低域が出ず、耳に直接刺さる不快な音に怖気がするくらい快適性に欠けた音だった。それでネックスピーカーにあまりよい印象を持ってなかったが、さすがにBOSEは違う。

 低域は深みのある重低感とまではいかないが、充分な厚みのある音で、量感はしっかりしており、BOSEらしい音。耳近くで音を鳴らす関係上、こうしたネックスピーカーは音の振動波が耳にダイレクトに届きやすく、それが不快感につながりやすい。ここらへんもBOSEはうまく処理しており、多少耳に強めの音圧を感じるものの、刺さる感じはない。若干聞き疲れしやすいところはあるが、音量を低めにすれば振動波の鼓動も減るので、不快に感じるほどなら素直に音量を下げれば良い。

 このスピーカーの音質の良いところは、部屋鳴りしないこと。身体に近いので必要以上に音量を出さなくて済み、集合住宅で暮らしている人でも、一軒家でも、近所や家族を気にせず夜に安心して音楽を楽しめる。

 

[高音]:高域は相対的に落ち着いており、音色は暗め(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:低域と一緒に中低域付近に密度感のある太めの音で聴かせてくる。

[低音]:低音の厚みは良い。ベースの深さもそこそこ感じられる。100hzから厚みのある振動だが、80~70hz付近にピークを感じ、50hzからはほぼ無音。イヤホンや一般的なスピーカーに比べると、低域が首下にとどまる感覚があり、少し遠く感じる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域は少し首回りに滞留し、中低域もそこから上方向にゆるやかに伸びてくる。ボーカルだけは分離感が強く、頭の中に芯棒のように音楽から浮かび上がってくるように聞こえる独特の感覚がある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはかなり膨張感があり、ボワボワして感じられるところはあるかも知れない。その分地熱感は強く、ウォームに感じる。ハイハットは少し下方向に落ち着いて聞こえる。粒感はそこそこ(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは音量の割に分離感が強めに感じる場面が多く、高域ボーカルはやや耳への負担感が出やすい。

 

【4】官能性「バブリーなサウンド」

 perfume「Dream Fighter」は下から聞こえる関係上、低域音にもたれかかって楽器音が聞こえる感じがある。解像度感的にはボーカルの分離感は良い反面、音は全体的にまとまっていて首回りに絡まっているように聞こえるだろう。音のマフラーをしている感じになる。

 

 saya「The Girls Are Alright!」を聴いてみる。まず色味が全体的に暗い。やはり首回りに音が滞留している感じがあり、ボーカルは分離して浮き上がってくるが、透明感や煌めき感に欠けたやや太めの声で、溌溂さに欠ける。このバランスだとむしろカップリング曲の重厚なロック曲「宇宙を見上げて」や「ハルカトオク」のほうが楽しめる。ドライ傾向の味付けも合っている。曲のバランスも低域に寄っていて、ボーカルを浮き上がらせるバランスになっているので、印象的によく合致する。

 

 おそらく耳に負担を掛けない配慮なのか、低域の爆発力は柔らかく表現されるので、この曲の本来持っている火力感はだいぶゆるやかに聞こえる。ボーカルの浮き上がる分離感もあるせいか、少しボーカル周りがさびしげに聞こえるが、逆にボーカル中心に聴けると肯定的に評価しても良いかもしれない。好みじゃないけど。

 

 それに比べると、鹿乃「さよなら、アダムとイヴ」はいいかな。ウォームでも味わいやすい曲調なのと、ふんわりしたボーカルが相性が良いのかも知れない。楽器音は少し遠い気がするけど、その距離感を空気感を纏うボーカルが埋めてくれるので、結構満足して聴けた。

 

 ということで、同じような傾向で楽しめる物を探していると、最近個人的にリバイバルしてるインストゥルメンタルバンド「T-SQUARE」のアルバム「Brasil」にいきつく。「A Caminho De Casa」は落ち着いて聴ける。最近の曲と違って、緻密な感じじゃないのが良いのかも知れない。

 

 同じように聴き応えがあったのが安全地帯「ワインレッドの心」。これもたぶん緻密じゃない曲なのと、中低域付近に音がまとまっているのがいいらしい。かなり満足度高く、締まって聞こえる。ていうか「1991年からの警告」とか「真夜中すぎの恋」もすっごく気持ちよく聴けるので、おそらく安全地帯の曲とはかなり相性が良い。そうすると80年代ロックがいいのだろうか。

 

 ということで、久しぶりに探し出してきたのがCyndi Lauper。Cyndiの曲の中でも私の大好きな曲「I Drove All Night」を聴いてみる。はい、最高。爆発力のある低域と黒くはっきりした明瞭感のある低域の床面に集中する楽器音とそこから浮き上がる力強いボーカルが中毒的。なるほどね、こいつバブリーな曲に強かったのね。

 

【5】総評「重厚でわかりやすいロック曲向き。コスパは良くない」

 個人的には安全地帯とCyndi Lauperあたりを気持ちよく聴かせる時点で充分素晴らしいけど、最近の曲にはあまり強いって言えないかな。インストゥルメンタル系の曲とは相性悪くないみたいだけど、アニソンはあまり聴き応えある感じじゃない。通話品質がよいところなどネックスピーカーとしての出来は文句なく良いけど、音質目当てに買うと、人によっては微妙に思うことも多いかも知れない。80年代ロックのようなわかりやすい曲向きかな。

 そして作りが良いのはわかるんだが、いかんせん価格が高すぎる。結局良質なイヤホンなりヘッドホンを買った方がなんだかんだ言ってより満足できる可能性が高い。そういう意味ではライバルはSONY製のSRS-WS1よりはむしろ、同じBOSEのQuiet Comfort 35ⅡSoundLink around-ear Ⅱかもしれない。

BOSE SoundWear

 

【5】このスピーカー向きの曲

 普通に満足度が高い曲を探していくと、ヨルシカ「あの夏に咲け」。なんだろ密度感のある曲だから首回りだけに滞留する感じが強くないのと、ボーカルの傾向が合っているのかな。かなり良好に聞こえる。

 

>Bose SoundWear Companion speaker

Bose SoundWear Companion speaker

Bose SoundWear Companion speaker ウェアラブルネックスピーカー

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【特集】audio-sound @ hatena ベストバイ大賞 2018【完全ワイヤレスイヤホン】

audio-sound ベストバイ大賞2018

  年の瀬とはいえ、まだもう少し今年が続きますが、せわしない一年がほぼ過ぎようとしています。今年は大変お世話になりました。皆様からの日頃のご愛顧にいつも感謝しております。

 今年も様々なオーディオ製品を紹介させて頂きましたが、その中から誠に勝手ながら、「audio-sound @ hatena ベストバイ大賞 2018」を選定させて頂きます。私個人の主観的な好みも色濃く反映されておりますが、本レビューブログの今年の総括として、お楽しみ頂ければと思います。

 

 

ハイエンド(2万円以上)

ベストバイ金賞「Jabra Elite Active 65t」

Jabra Elite Active 65t

Jabra Elite Active 65t

世界中の評論家が絶賛し、ユーザーからも圧倒的支持を集める使い勝手の良さ!

 なんだかんだいって、最も満足度の高い買い物をさせてもらったと思っているのが、このJabra Elite Active 65tです。音質的にはどうかなと思う部分も多いですが、使い勝手は文句なく最高です。この製品は完全ワイヤレスにとって最も大事なのは使い勝手だということを私に教えてくれました。下位機種のElite 65tも使い始めはあまり気に入っていなかったのですが、安定した使用感でいつの間にか私の外出時のレギュラーポジションに入っていました。多くの人が魅了されるわけです。

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ベストバイ銀賞「BOSE SoundSport Free」

Bose SoundSport Free

Bose SoundSport Free

誰もが認めるBOSEサウンドを完全ワイヤレスで実現したという驚き!

  使い勝手はイマイチなところもあり、何よりデカイという欠点もありますが、個人的に音質が好きで、そのパワフルサウンドに魅了されました。価格もこなれてきており、コスパの大変良いイヤホンです。なんだかんだいって、使いやすいBOSE。今年は音質面で優れた機種も増えましたが、ほとんど3万円以上という価格が強気なものばかり。それらをラグジュアリーとして楽しむにはいいですが、音質は日々向上しますから、今完全ワイヤレスイヤホンに3万円以上出す必要はありません*1。量感のある音でBOSEは充分に満足させてくれます。この価格でこの音質というお得感が最大の魅力です。

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ベストバイ銅賞「RHA Trueconnect」

RHA Trueconnect

RHA Trueconnect

新たな可能性を示したソリッドな音質に、RHAファンも度肝を抜かれた!

 銅賞候補はいくつもありました。しかし、最終的にはコスパと使い勝手でこのRHA Trueconnectを推します。音質は独特で万人受けしないところもありますが、ソリッド感があって高い解像度感のある音です。Airpodsにリスペクトしたようなデザインも好みを分けるところはありますが、装着感は非常に良いです。代替品の少ない音質、総合的な使い勝手とコストパフォーマンスの良さで選びました。

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ミドルレンジ(1万円以上)

ベストバイ金賞「JVC HA-XC70BT」

 

JVC HA-XC70BT

JVC HA-XC70BT

手ごろな価格で上位機種を圧倒する低音を実現するパワフルエンジンを搭載!

 エクストリームバスパスポートの奏でる低域は完全ワイヤレスとは思えないほどの量感です。最近の「ハイファイ志向」にはやや逆行していますが、熱く重い量感のあるサウンドで上位機種に負けないライブ感のある音を奏でます。必要以上にデカいケース、ややゴツすぎる外観と装着感など、使い勝手にはやや人を選ぶところもありますが、音質を考えるとコスパは素晴らしいです。

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ベストバイ銀賞「SOL REPUBLIC Amps Air 2.0」

SOL REPUBLIC AMPS AIR2.0

SOL REPUBLIC AMPS AIR2.0

使い勝手とデザイン、バランス感覚の良い音質と三拍子揃った名機!

  小型で耳への収まりもよく、長時間聴けるほどの大容量バッテリーケースで、しかも価格はかなり安めです。防水性能はあまり高くなく、イヤホンの連続再生時間も短めですが、低域から高域までそれぞれに存在感があるコントラスト感の高い音質で充分満足に聴かせてくれる機種です。高域の鮮明度に優れているので、HA-XC70BTよりこちらの音を好む人も多いと思われます。

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ベストバイ銅賞「JBL FREE X」

JBL FREE X

JBL FREE X

徹底的に品質改善に取り組み、栄光を取り戻した復活モデル!

 正直に言いますが、これはまだレビューしておらず、手に入れたばかりで充分に音質や使い勝手を吟味していないので、銅賞としてます。本当はまだレビュー前なので、おすすめするか迷いました。前機種JBL FREEにあった通信品質上の問題点を見事に改善してきた機種です。ネット上の評判も良く、今のところファーストインプレッションもよいので、この場を借りておすすめしたいと思います。

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ミドルエントリー(5000円以上)

ベストバイ金賞「iKanzi X9」

iKanzi X9

iKanzi X9

重厚な音作りで格上機種を下克上するパワフルモデル!

 amazonで今のところ最大クラスの人気を誇るイヤホンと言って過言ではありません。モノ雑誌では不思議と酷評されている機種ですが、私の使用感を述べれば、品質的な安定感と量感のある低域を中心とした音質は満足度が高いです。モノ雑誌が不思議と推しまくる「HAVIT G1」と比べても、装着感、バッテリー容量、防水性能などすべて勝っており、低音重視の音質的な傾向も似ていて有力なライバルです。個人的にHAVIT G1も良い機種なので推してますけど、それ以上に某人気モノ雑誌のこの機種へのヘイトを物ともせず、堅実な人気を誇るその生命力に刮目し、これを金賞とします。むしろ某モノ雑誌の「HAVIT G1」への入れ込み具合がハンパなくて、ドン引きしてます。売り込みが強すぎるという意味で、もしかすると中華のステマレビューよりやばいかもしれません。

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ベストバイ銀賞「Anker Soundcore Liberty Air」

Soundcore Liberty Air

Soundcore Liberty Air

付け心地も音質もAir!カジュアルな使い勝手が心地よい!

  この機種については手に入れたばかりでここで紹介するのが適切か迷いました。私はこの機種のレビューを掲載しており、充分な品質を感じますが、慎重にほかのレビューも確認し、海外のレビューもよく読み込んだうえで、ここに紹介することに決めました。まだ評判が定まっている機種ではなく、私自身充分に使い込んでいるとも言いづらいのですが、音質は鮮明で透明感があり、中高域を気持ちよく聴かせてくれます。装着感は軽く、ケースからの取り出しもスムーズで使い勝手が良いです。Ankerのlibertyシリーズはいろいろ機種がありますが、総合的に私の好みに合い、使用感が一番良かったのでこれを推します。

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ベストバイ銅賞「SoundPEATS Truengine(改良版)」

SoundPEATS Truengine

SoundPEATS Truengine

2ドライバーが奏でる本気モードの音楽!量感は価格帯最強!

 この機種は当初いろいろ問題が指摘され、改良版が出されました。私のレビューは改良版に準じています。購入時には商品ページに音質改善版とか改良版とか書かれているかよく確認してください。低価格完全ワイヤレスにしては珍しく、2ドライバーを搭載し、低域から高域までパワフルな表現力のある音響が特徴です。やや音場の密度感が高く、窮屈な印象を受けるところはありますが、量感は圧倒的です。上位機種にも負けない力強いサウンドで確かな満足感を与えてくれます。

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エントリークラス(5000円以下)

ベストバイ金賞「ifancier KD-66」

ifancier KD-66

ifancier KD-66

バランスの良い音質と総合的なスペックの良さが光る!

 ペアリングに時間がかかったり、接続が自動でないなどいろいろ不便なところはありますが、防水性能やケース込みの最大再生時間が長く、総合的な使い勝手は悪くありません。それ以上に評価すべきは音質で、低域から高域までバランス良く、発色もなかなか良い瑞々しい音を奏でます。音質傾向は優等生的でどんな曲でもそれなりに聴かせてくれるので、満足度は高いです。5000円を切る価格で、ここまで優れたバランス感覚を持つ機種が手に入るなんてちょっと驚きです。

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ベストバイ銀賞「TIAMAT Thor」

TIAMAT Thor

TIAMAT Thor

ワイヤレス充電機能と本格的なドンシャリサウンド!尖った個性が物欲を刺激する!

  低価格ながら、ワイヤレス充電のQiに対応するなど、個性が光ります。音質は本格的なドンシャリで、低価格でロックサウンドを楽しむには有力な選択肢です。イヤーピースがデカいなど、使い勝手の面では必ずしも万人向けとはいえませんが、尖った個性に独特の魅力があるのは事実。防水性能も高く、スペック的に上位機種に劣りませんので、低価格だけど人とは違う機種を持ってみたい男心をくすぐるところがあります。

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ベストバイ銅賞「SoundPEATS TrueFree」

SoundPEATS TrueFree

SoundPEATS TrueFree

 安定した使い勝手と音質を低価格で実現!コスパ優等生の入門機!

 低価格ではコスパが良く、音質と使い勝手が安定している機種。とにかく価格が安めで入門用に最適です。ケースが開放型で取り出しが硬いなど若干使い勝手に難がある部分もありますが、総じてバランス良く仕上がっており、機能面で不足感を感じさせません。完全ワイヤレスイヤホンに興味を持ったら、これを選んでみてはどう?と真っ先におすすめできる機種であることは間違いありません。

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*1:これ以上の音質を求めるならば、1万円台の良質なBluetoothレシーバーと有線イヤホンを探した方が幸せになれると思います。それにJVC HA-FD02BTJVC HA-FW02BTを忘れていませんか?

【ワイヤレスイヤホン BOSE SoundSport Pulse レビュー】パンチ力のある重厚サウンドで大満足できる。R&Bやクラシック、JAZZ、ロックどれも濃厚。故障報告が少し多いが。

Bose SoundSport Pulse wireless headphones

Bose SoundSport Pulse wireless headphones

Bose SoundSport Pulse wireless headphones ワイヤレスイヤホン

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は独特。遮音性高い」

おすすめ度*1

BOSE SoundSport Pulse

ASIN

B01G16R8JC

 BOSE特有のイヤーウィングつきのイヤーピースは、装着感は安定するが、耳に当たる面積が多く、独特の付け心地がある。人にもよるだろうが、明らかに「付いている」存在感があるので、スポーツ時は重みを感じる。

 アクティブノイズキャンセリングは搭載していないが、遮音性はかなり高い。周辺音をしっかりと軽減し、没入感が高いので、ジムで運動に集中するのには向くが、ランニングやサイクリングなど野外で使う場合には注意が必要。とくにサイクリングは安全運転上、イヤホン着用は好ましくなく、条例によっても禁止されている自治体も多いことをお忘れなく。

 音漏れはそこそこ。

 対応コーデックはAAC/SBC。通信性能的には遅延なく、動画鑑賞にも十分堪える。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「心拍数モニターはJabraに劣る下馬評」

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、キャリイングケース、説明書。

 まずBOSEユーザーが多いせいもあるが、故障報告は相対的に多く感じる。この機種はランニング時に使う人が多いと思われるので、通常のイヤホンより少し過酷な状況で使うことも多いことが予想されるので、耐久性が目立って低いというわけではないと個人的には思うが、注意する必要はあるだろう。

 付属アプリ「BOSE Connect」を利用することで心拍数モニター機能を使える。後述するライバルのJabra製品がアプリでオールインワンなエクセサイズサポート環境を提供するのに対し、BOSEは自前ではなく、「Runkeeper」や「Endomondo」といった人気のアプリと連携する道を選んだ。

 心拍数モニター機能に関しては、ライバルとなるJabraのスポーツワイヤレス製品に比べて、やや劣るというのが下馬評である。それでも正確性はそれなりに高く評価されているので、必要充分だろう。この機種の心拍数モニターの位置は左耳にあるので、正確を期すなら左耳のフィットには注意を払おう。Jabra Sport PULSEのほうがアプリの使い勝手は良く、情報量も多くて廉価であり、音質的にどちらが好みかという一点を除けばあらゆる点で優れている。

www.wearableinear.com

 

 音質的にはSoundSport wirelessと差は無い。心拍数モニター機能に興味が無いなら、連続再生時間も長いSoundSport wirelessを選んだほうがよい。

 

Bose QuietControl 30Bose QuietControl 30

 

【3】音質「BOSEらしい重厚サウンド」

 BOSEの音質というと厚みと量感のある低域を土台に肉厚な中高域をビルドしていくイメージがあるが、このイヤホンもそのイメージに違わない重厚な音楽を奏でてくれる。低域には膨張感と深掘り感、しっかりしたブームがあって低域ジャンキーも大満足できる。中高域は太めで空間に膨張する感じはあり、密度感の高い音響を奏でる。

 最近の「ハイファイ志向」と言われるようなクリア感重視の風潮には逆行している音ではあるが、アナログスピーカーの音質に近く、オーケストラサウンドを本物のスピーカーで聴くような感覚で楽しめる。

 さて、BOSEサウンドの特徴はわかったとはいえ、気になるのはでは同じBOSEの機種との音質的な相違点だろう。同じワイヤレスイヤホン系列のQuiet Comfort 30(QC30)とは全体的な印象はほとんど変わらないが、弦楽や木管など有機的な材質感のある楽器音の印象は明らかに違う。個人的な感想で言えば、QC30の音のほうが明らかに光沢感が少なく、色味が落ち着いていて、よりピアノなども含めて低域方向に落ち着いた重い音になる。それに比べて、SoundSport Pulseの音はより近く、明るく元気が良い印象で、上方向へのびやかだ。エッジ感もPulseのほうが優れており、コントラストも感じやすいため、オーケストラや劇伴サウンドトラック曲ではPulseのほうがより楽しみやすそうだ。ただし音場的にはQC30のほうが広く感じられるので、オーケストラサウンドの空間的広がりの面での味わいはQC30のほうがよく、一概にどちらとも言えないところもある。

 同じ系列に属する完全ワイヤレスイヤホンSoundSport Freeとは音質がより近く、この機種と下位機種のSoundSport Wirelessは代替となりうる。機能面の違いがあるこの機種は直接の代替とはならないが、SoundSport WirelessのほうはFreeに酷似した付け心地、より長い連続再生時間、より安定した通信品質とより廉価な価格設定という具合に競合しうる位置にある。音質的には相似しているので、最終的には使用シーンや懐具合と相談して好みで選ぶと良い。

 

[高音]:太め。やや天井感を感じる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:全体的に肉厚な音。音は膨張感があり、空間を埋める密度感があって、やや近くもあり、満腹感は高い。色味はやや抑えられており、輪郭感は少しゆるいところもあるので、緻密な感じは出にくい。どちらかというとアナログなアコースティックな曲に強いところがある。

[低音]:100hzから30hzぐらいまで素直に減衰する印象の輪郭も太い振動。20hzもかすかに振動を感じる。ベースは肉厚(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:中低域が厚く、高域は少し天井感があるので、やや密度高め。ただ下方向には少し深い。左右の楽器はやや近く、ボーカルと楽器は一体的(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:爆発力も地熱感もあってほどよく膨張もするが、肉厚な音で聞こえる。音の傾向としてはバッツンバッツンとタイト。ハイハットはややゆるやかな輪郭感で聞こえることが多く、ドラム優位(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:全体的に肉厚。色味は高域では少し抑えめに感じるかも知れない。楽器とやや近い。

 

【4】官能性「オーケストラサウンドからJAZZ、R&B、ロックまで」

 重厚感のあるオーケストラ風の劇伴曲なんかは聴き応えがある。たとえば久石譲「竜の少年」。厚みと重さ、地熱感を感じさせる低域を中心に、ぶっとい弦楽や金管が迫力のある音を奏で、非常に気持ちよい。クライマックスに向けて色味もほどよく乗ってくる。同じように菅野よう子の「NHKスペシャル 中国 12億人の改革開放」から「Main Theme」を聴いてみるが、こちらも重厚感のある音で、弦楽は太い躍動感があり、金管もやや渋いが色味もある音で楽しい。NHK大河ドラマのOPテーマ曲なんかを聴くのにも最適だろう。

 

 中島みゆきのフォークも感じよく聴かせてくれる。たとえば「誕生」はこの曲の持つ重厚感が遺憾なく再現されているし、ボーカルはやや楽器に近い位置で一体的。色味は抑えられているが、この曲の持つ温もり感は感じられる程度の色づきはあり、やや暗めながらも暗すぎではない。人によってもっさりした印象は受けるだろうが。

 

 エド・シーランでもフォーク的感覚に満ちた「Castle On The Hill」も味わい深い。厚みのある低域が喉元くらいまでしっかりと重厚なサウンドを送り込んできて、広げた空間にボーカルが圧倒的存在感で聞こえてくる。サビでは色味を抑えた楽器がボーカルを支えて浮揚させる形となっており、大人びた印象を与えるとともに、安定感のある聴き心地を維持したまま迫力を加える。濃厚で素晴らしい。

 

 私の大好きなJess Glyneeの曲も説得力のある形で聴かせてくれる。低域は完全に鼓動と一致しているかのような躍動感で、情感を盛り上げるし、肉厚なボーカルが力強く歌詞を押し込んでくる。全体的にボーカルと楽器の関係がよく、密度感に優れていて充実している。

 

  私の好きな「ずっと真夜中でいいのに。」の曲だと聴くならこれ。重厚感と色味がちょうどよいように思われる。やや衝撃音の輪郭感が強くなく、ロックサウンドとしてのスマッシュ感は少なめでどちらかというとJAZZ味が強い。だから同じ「ずっと真夜中でいいのに。」でも「脳裏上のクラッカー」や「ヒューマノイド」はもう少し緻密感がある感じになるので、そちらは味わいが減るだろう。後者を聴くと、デジタル音の細密感にとくに不得手な印象がある。

 

 こういう暗すぎないスタイリッシュさがあるけど重厚感もほどよく失われていないロックを聴くのに、すごくいい。なんていうかアタック感が強すぎないバランスで、ガンガン攻める感じじゃなくて、ゆったり感もあるから逆に緩急に面白みを感じる曲ってのもあって、これもそうだね。

 

 クラシックなんてあまり聴かないし詳しく知らないけど、昔「俺もクラシックかじるんだ」って決意した時期もあって、グールドの「ゴールドベルク変奏曲」のコロムビアのCDは昔から持ってる。これがすげぇいいんで個人的に聖典化してんだけど、このイヤホンで聴くと、ピアノ音にしっかりした精彩があってワイヤレスイヤホンではかなり満足できるレベルで聴かせてくれる。QC30もゆったりして音場広めに聴かせてくれてよいんだけど、Pulseの方が音が近くて少し明るめの光沢感があるので好きかな。

 

【5】総評「買うならSoundSport Wireless」

 心拍数モニター機能がいらなければ買うべきはSoundSport Wireless。そして心拍数モニター機能が欲しい人が真っ先に検討すべきはJabraから。したがって、この製品はやや推しにくいところがあるのは事実。

 R&B聴くには最高に近い音質を誇るBOSEサウンドは健在だから、どうしても心拍数モニター機能が欲しくてBOSE聴きたいって人のためのアイテムかな。ニッチだね。あっけないまとめ方だけど、こう言う以外コメントのしようがない。BOSE SoundSport Pulse

 

【6】このイヤホン向きの曲

  三月のパンタシアの新曲。この曲を重厚なロックとして聴くならかなりおすすめ。個人的には密度感のある楽器とボーカルの一体感がいい。これを「ハイファイ志向」とかいうイヤホンで聴くとどころなくスカスカするし、低域に温度感なさすぎになるっしょ。

 

 低域を中心に膨張感のある音がムード感を結構出すので、Matt Biancoなんか聴くのに最高だね。このイヤホンだと「Matt's mood」の落ち着いたサウンドを聴いたほうがもしかすると万人向けに楽しめる感じになるのかもけど、個人的には「Lost in You」聴いてみてって思う。最高に気分が盛り上がる。

  

 大好きなNe-Yoの曲を聴くのにもこのイヤホンは合うね。たとえばこの曲なんかハートビートのように響く低音が最高。

 

Bose SoundSport Pulse wireless headphones

Bose SoundSport Pulse wireless headphones

Bose SoundSport Pulse wireless headphones ワイヤレスイヤホン

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ANC搭載ワイヤレスイヤホン BOSE QuietControl 30 レビュー】音質のパワフルさ、パンチ力はさすがのBOSEサウンドでワイヤレスイヤホンではトップクラス。ただし耐久性に厳しい指摘あり

Bose QuietControl 30 wireless headphones

Bose QuietControl 30 wireless headphones

Bose QuietControl 30 wireless headphones ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン

 

おすすめ度*1

Bose QuietControl 30 wireless headphones

ASIN

B01G16PY2A

 イヤーウィングつきのイヤーピースで独特の付け心地。装着感は悪くないが、付け心地は独特なので注意は必要。

 アクティブノイズキャンセリング搭載なので遮音性は高い。音漏れは少し。

 aptXには対応しない。通信性能的には遅延なく、動画鑑賞にも十分堪える。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、キャリイングケース、説明書。

 音質の評価は文句なく高く、使い勝手も良いのだが、耐久性だけは問題を指摘されている。日米を問わず、amazonで多くのカスタマーが半年程度の破損を指摘しており、ラバーが剥げてくるなどの症状の指摘もあり、アウトドア使用がメインになる製品にも関わらず、扱いには注意が必要かも知れない。

 

Bose QuietControl 30Bose QuietControl 30

 

【2】音質

 低域にしっかりした重厚感のあるBOSEサウンド。黒みと躍動感、深掘り感が結構あって、コントラスト感も重量感にも貢献する比較的良質な低域に思える。中高域の前にかぶさる感じではなく、下方向にしっかり床面を作るので、音場を阻害する音ではない。音も全体的に太くてBOSE的であり、低域の充分な火力を土台に厚い中域、やや天井の近い高域が素直に立ち上がってくる。ロック曲とは最高に相性が良く、その火力と密度感のあるサウンドでなかなかのライブ感を味わえる。

 

[高音]:太め。やや天井感を感じる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:全体的に太く、低域からそのまま密度を持ってくる、やや下に太い感じの音に聞こえる。中低域の厚い密度感で量感に優れる。音の傾向はキラキラ感が強いわけでもなく、透明感にはやや乏しく、場合によって演出感に物足りなさを感じるかも知れないが、ライドシンバルの粒感の風味などはなかなかよかったりして、侮れないところもある。

[低音]:100hzから太めの芯を感じる輪郭も太い振動。減衰は素直で、30hz付近でも充分厚みがあり、20hzもかすかに振動を感じる。ベースは肉厚(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:中低域が厚く、高域は少し天井感があるので、やや密度高め。ただ下方向には少し深く、音場に狭い印象はない。深掘りが感じられるような曲だと、床が抜けて下に広がる広さを感じることもある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:爆発力も地熱感もあってほどよく膨張もするが、肉厚な音で聞こえる。音の傾向としてはバッツンバッツンとタイト。ハイハットはややゆるやかな輪郭感で聞こえることが多く、ドラム優位(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:全体的に肉厚。色味は高域では少し抑えめに感じるかも知れない。

 

【3】官能性

 山崎あおい「遠距離トレイン」を聴いてみる。中低域に安定感があり、全体的に肉厚でしっかりした安定感を感じる。色彩感はやや抑えめで、透明感や明るさが強くなって浮つくところはない。シンバルが浮つかず、シックに安定している。ボーカルはやや暗いかもしれない。

 

 RIRIKO「その未来へ」も中低域が安定していて、音圧がしっかり出るので、聴き応えがある。ボーカルは肉厚傾向で、パワフルな楽器音が周囲を囲んで一体的に太く聞こえてくる。音量によってサ行だけやや尖りやすい。高域で明るい感じはなく、素直に太いまま持ち上がっていく感じで、全体的に濃密。

 

 saya「The Girls Are Alright!」も重厚。中低域の迫力が圧倒的で、音圧が素晴らしいだけでなく、中高域音にスムースに連携する。またピアノや弦楽の精彩もよく、前者は太めの濃い色彩感で、後者は根元から力強く立ち上がるので、音楽空間全体の躍動感はかなり感動的。ボーカルは太めで少し暗く、それだけ見れば色彩感にやや物足りなさを感じるかも知れないが、楽器音の圧倒的濃厚感のある精彩と併せて全体像から眺めてみると、むしろこのバランスの方が楽器音が映えてよいかもしれないと思わされるところもある。

 

 エレクトロダンス系の曲とも相性は悪くなく、Reol「劣等上等」はかなり足場方向に深掘り感が感じられる圧倒的な定位感が感じられる。ブームの力強さもさすがBOSEと思わせる量感と圧があり、この表現力はイヤホンレベルでは随一に近い。

 

 the Peggies「君のせい」も最高にパワフル。イヤホンレベルでここまで聴かせるかと言うくらい、深掘り感と爆発力に富んだベースとドラムの表現がしっかり音場を支える。生々しいライブ感を感じるには、音の厚みに対して地熱感だけは少し足りていないような、やや黒い音ではあるが、圧と量感は圧倒的なので不足感はない。

 

 低域火力が充分に納得できるので、OxT「UNION」なんか聴き応えがあるだろうと期待したが、この曲に関しては少し中高域の色彩感が足りない気がする。やや大人びたJAZZ味が出ていて、ある意味かっこよくはあるが、ちょっと好みじゃない。この曲はもうちょっと上に明るく、元気な爆発力を味わいたい気がする。ギターの色味とピアノの光沢感あたりが少しドライすぎるのかな。

 

 そうすると、重厚感を出すにしても、もう少し落ち着いた雰囲気があった曲の方が良くて、たとえば毛蟹 feat. DracoVirgo「清廉なるHeretics」なんかはちょうどいい。濃厚でしかもドライな色味のある黒くギラつく音の雰囲気が見事にマッチする。

 

 別に明るいボーカルが明るく出ないわけでもないようで、もともとかなりつややかなアニメボーカルサウンドとは相性が案外良かったりする。たとえば水瀬いのり「コイセヨオトメ」なんて火力のある低域と色味抑えめな重厚サウンドでJAZZロック風の少し大人っぽい楽器音に対して、ボーカルがのびやかに明るくつややかにきらめいて、同じようにつややかな光沢感を出すピアノとともによく映える。低域のパンチはあるのに、そのパンチ力で周りがぐしゃぐしゃにならない曲を構築する骨格の安定感があって、だからこそ、この曲ではコントラスト感が生きる。

 

 ハルカトミユキ「17才」は楽器音がかなり濃厚でボーカルを包み込んでいる。中低域が厚く、楽器音にしっとり感もあって、低域には重量感があって、概ね満足できるんだけど、少しだけ重すぎるバランスかも知れない。好みによるけど。

 

 インストゥルメンタルJAZZにも合うようだ。T-Squareのアルバム「Brasil」所収の「A Caminho De Casa」を聴いて、「お、ちょっといいな」と少し心打たれた。そこで「Brasil」の曲を立て続けに流していったが、浸れる。このアルバムの曲はどれも骨格のしっかりしたポップライクなフュージョン・ジャズなんだけど、そのほどほどスタイリッシュな感じが、このビルド感のある音楽を奏でるイヤホンによくマッチするのか、思わず「おっふ」言いながら聞き込んでしまった。

 このアルバム私はすごく好きで、おすすめです。←宣伝

 

【4】総評

 プロによるおすすめのワイヤレスイヤホンランキングでは上位常連のBOSE渾身のモデル。音質に関しては批評家を唸らせている。一方でamazonのカスタマーレビューなどでは批評家視点に比べて評価が芳しいとは言えず、耐久性に問題があるとの指摘が多く、使用感の面で大きく評価を下げている。

 けっして安いモデルではないので、この機種に関しては優れたノイズキャンセリング機能と圧倒的高評価の音質の魅力を感じつつ、耐久性能での問題点を考慮して慎重に選ぶ必要がある。音質的には有線モデルを含めても3万円クラスの実力は充分で、むしろ安いくらいに思えるほどだが、それも充分に長く使えての話。もし数ヶ月で壊れてしまったという少なくない報告に目を向けるならば、3万円の考え方も変わるところがあるかも知れない。

 私はまだ一ヶ月も使っていないので、耐久性について語る資格はなく、問題なく使えている人もいるはずなので、すぐ壊れるとは断言できないが、個人的には素直におすすめしづらい。音質だけはワイヤレスイヤホンモデル全体を見回しても五指に入るくらい最高なのだが。Bose QuietControl 30

 

【5】このイヤホン向きの曲

  大好きなエド・シーランの曲だとこれくらいのバランス感覚の曲がこのイヤホンで聴き応えあるのかな。かなり定位感よく楽器が広く展開されるのに、肉太な音で迫力も充分。密度の変化も楽しめて中毒的。

 

 Basiaの名曲「Third Time Lucky」が濃厚なバランスで聴ける。低域の膨張感、中域のほどよい色づき、定位ある密度感で空間を感じさせつつ、スカスカしないバランスで聴かせる充実感。実に見事。

  

 こちらもこのイヤホンはズシリと心に響かせてくる。おすすめ。

 

Bose QuietControl 30 wireless headphones ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【特集】BOSE SoundLink around-ear Ⅱのワイヤードモードの音質を味わう!

Bose SoundLink around-ear wireless headphones II

Bose SoundLink around-ear wireless headphones II

 

 さて、以前BOSE QuietComfort35 Ⅱ(QC35Ⅱ)をワイヤードモードで味わったところ、ワイヤレスで聞いたときに比べて大幅に化けてびっくりしたことがありました。ということで今回は味を占めてBOSE SoundLink around-ear Ⅱのワイヤードモードを試してみようという、それだけの企画記事でございます。しばしお付き合いくださいませ。

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 今回も愛用するOPPOのヘッドホンアンプ「HA-2SE」につないでPCから音源を取ってテストいたします。

 

【課題曲その1】Jess Glynne「No One」

 私の大好きなR&Bシンガー Jess Glynne の曲です。最新アルバム「Always In Between」に収録されています。パワフルなボーカルとそれに負けない情熱的で重厚感のある楽器音が特徴の曲です。また上の方では残響感、下の方では重みのある衝撃音が加えられており、そこらへんがきれいに出ると妙味につながります。

 で、聴いてみたのですが、率直に言って驚きました。残響感や衝撃音の表現が充分なことはそうなのですが、それ以上にボーカルに瑞々しさも感じられ、楽器音にフレッシュなスマッシュ感もあって抜けと圧が良くて、充実感の高い表現で聴かせてくれます。コントラスト感もしっかりしていて、このメリハリ感はQC35Ⅱに劣りません。っていうかほぼ一緒。ワイヤレスでは結構差を感じましたが、ワイヤードでは実質的な音質差はあまりないように思えます。しかし、このボーカルの瑞々しさはちょっと感動するな。

 

【課題曲その2】ハルカトミユキ「17才」

 TVアニメ「色づく世界の明日から」のOP主題歌です。アコースティックな音をなめらかなデジタル音とともに奏でる瑞々しい空間が特徴です。またサビでは密度感が変わるので、その変化を楽しむことが出来る曲です。

 このヘッドホンで音を聞くと、コントラスト感は結構しっかりしていて、弦楽の色彩はしっかり出ます。背景にもかなり黒みを感じられます。サビは少し密度が高くなってボーカルが埋もれやすい曲ですが、比較的分離感よく、埋もれない一体感があるという感じでこれはよいです。またスプラッシュシンバルのカンカンした音もほどよく粒立ちして聞こえてきます。

 

【課題曲その3】渕上舞「リベラシオン」

 緻密な背景表現でかなり独特の立体感がある曲です。いわゆる打ち込み系って感じで音が近くに寄ったり遠くに行ったりが激しいところがあります。

 で、実際このヘッドホンで聞いてみると、定位感はかなりいいです。音響空間の立体感の再現度は高く、音場が躍動して包み込んでくるこの曲の妙味がこれでもかとくらい感じられます。音はやや太めに、なめらかで、かすれる感じも膨張しすぎる感じもなく素直に厚みが出て満腹感もあります。これはかなりいいかもしれない。

 

【総評】

 んーBOSEのヘッドホン、やっぱりいいですねぇ。このヘッドホンのワイヤードに関してはQC35Ⅱにあまり遜色を感じないので、価格差を考えると、優秀と言えるかも知れません。ノイキャンがないってところが弱いだけで、装着感はむしろ、軽量なこちらのヘッドホンの方が優れている気がしますし、相応の魅力は感じられます。私の場合は激安セールで1万3000円くらいだったので、有線ヘッドホンとしてもコスパは異常に高く思えましたが、2万6000円くらいの標準価格でも、ワイヤードで充分勝負できるところはあるかも知れませんね。ワイヤードに限れば1more H1707とかもっとコスパ優秀なのはありますけど、付け心地やワイヤレス対応も考慮すると、これは案外いいんじゃないですかね。

Bose SoundLink around-ear wireless headphones II

Bose SoundLink around-ear wireless headphones II

 

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【ワイヤレスヘッドホン BOSE SoundLink around-ear Ⅱ レビュー】BOSEらしい重厚サウンドを手軽な使い勝手と良質な装着感で提供する。

Bose SoundLink around-ear wireless headphones II

Bose SoundLink around-ear wireless headphones II

 

Bose SoundLink around-ear wireless headphones II ワイヤレスヘッドホン ブラック

 

おすすめ度*1

Bose SoundLink around-ear wireless headphones II

ASIN

B014CI8VFQ

 付け心地はよく、イヤーマフは柔らかで耳当たりが良い。遮音性はそれほど高くない。音漏れは少し。

 aptX対応ではない。通信品質は安定しており、遅延・音飛びは感じられない。音楽鑑賞には全く問題が無い。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はUSB充電ケーブル、AUXケーブル、戦用ケース、説明書。

 2台までマルチポイント対応。スマホやタブレット向けには専用アプリ「BOSE CONNECT」でいろいろ調節できる。

 

BOSE Bose SoundLink around-ear ⅡBOSE Bose SoundLink around-ear Ⅱ

 

【2】音質

 音質的にはBOSEらしい重厚感のあるサウンド。量感のある低域を土台に、中域、高域を比較的やや幅広に厚みをつけて構築する。音色はやや色味が暗めで濃い色彩感覚を感じ、濃厚といった表現が合うだろう。比較的音が近く、密度感が感じられる鳴らし方で、音楽に包まれる感覚で楽しく楽しむことが出来る。

 より上位のBOSE Quiet Comfort 35Ⅱ(QC35Ⅱ)に比べると、低域量感、コントラスト感など全体的に少し精彩に乏しい印象はあるが、価格差を考えると、それも仕方ないか。

 

[高音]:演出感はあまり感じない。音は太め(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:音は全体に近く、太い。色味がやや暗く濃く、重厚味を感じやすい。弦楽はやや頭重たげに感じる。低域との連携性がよく、どちらかといえば下方向に厚みを感じる。こういうところはBOSEらしい。

[低音]:ぶっとい振動。100hz~30hzまでしっかりした存在感。20hzでもかすかに揺れを感じる。芯が太く、膨張感も少しある(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音の印象は全体的に少し暗く、無機的である。低域で土台をしっかり作った上に、建物を建てるように音楽を構築するBOSEらしい密度感のある音楽空間を楽しめる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは膨張感とほどほどの地熱感を感じさせる音。バッツンバッツン。ハイハットは粒感が出ているが、キラ味は強くなく少しおとなしい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:やや太い。女性ボーカルも高域で少し太く感じる。濃厚味は感じられやすい。

 

 なお、上は一般的な使用環境であるワイヤレスモードでの音質だが、ワイヤードモードでの音質については下の別記事をどうぞ。

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【3】官能性

 UVERWorld「CORE PRIDE」はエッジの良い太めのギターと膨張感があってほどよく爆発力の感じられるドラムで比較的印象は良い。味を加えるピアノと金管も太めで少し色味が渋くて男らしい。ただ個人的にこの曲に関してはもう少しドラムにパワフルさが欲しい。その点QC35Ⅱのほうが締まって感じられ、好みに近い。

 光田康典「ブランデンブルク協奏曲 第5番 第1楽章」アレンジバージョンは全体的に音が抑えめで密度感も室内楽らしいぎっしり感を感じるバランス。ブズーキの鳴り方は少し重厚で、弦楽も濃厚、高域木管も落ち着いた音色で全体として厚みを充分に感じて楽しめる。

 fhána「ムーンリバー」は重厚。デジタルドラムは少し粘りがあってウェットであり、少しだけズチャつく傾向がある。音味は全体的に暗めで無機的であり、明るいところがあまり感じられない。ボーカルもコントラストは強くなく、全体として楽器との一体性を維持している。その意味では調和的な表現ともいえ、個人的には面白みに欠ける印象だが、悪いわけではない。

 Choucho「空とキミのメッセージ」も暗めの低域を基本に曲が構築されている。ベースなど低域ほど色味が暗く、黒い下地を感じさせる。その上にやや色味抑えめ、太めで濃いめの音で中高域が形成される。シンバルの粒感は良く、生々しく聞こえる点は高評価。この曲の持ち味であるボーカルの突き抜け感はそれほど感じられないものの、甘味はそこそこ感じられ、悪くない。ただ個人的には、この曲に関して、どこまでも晴れ渡る青空を感じさせる清涼味のある表現のほうが好きなので、曇天気味の空模様を思わせるこのヘッドホンの表現は微妙。

 

【4】総評

 今年のamazonのサイバーマンデーはBOSEにとって攻勢をかける舞台となったのか、このヘッドホンも通常の実売価格2万5000円に対し、ほぼ半額でセールされていた。私にとってはBOSE製品を買い揃える良い機会になった。

 このヘッドホンはQC35Ⅱに比べると、だいぶ伝統的なBOSEサウンドに近い印象で、SoundLink RevolveとかSoundTouch 10といったBOSEスピーカーの奏でる、若干パワープレイ気味で色味に乏しい、情感の薄いブンブンサウンドに近い。その意味で、個人的には音質面で面白みを感じづらいところがあるのは事実で、この点QC35Ⅱの精彩ある音楽と比べてだいぶ物足りない。とはいえ、重厚感と密度感は高く、満腹感のある音で価格を考えて悪いというわけではない。

 使い勝手に関してはBOSEらしい安定感があり、装着感も良ければデザインもよくて、非常に満足度が高い。携行性はQC35Ⅱに比べると優れていて、より気軽に持ち運べる感じであり、好ましい。

BOSE Bose SoundLink around-ear Ⅱ

 

【5】このヘッドホン向きの曲 

  ややガチャガチャしたざわつくところはあるものの、この曲に関しては満足度が高い。暗めの色味、低域の重厚感とブーム感、全体的な密度感、迫力、それぞれがこの曲を味わうのに比較的よいバランス。

 

 このヘッドホンで聴くなら、どちらかというと重厚で、できれば男性ボーカルの曲の方が私は好きで、たとえば秦基博「水彩の月」。色味を抑えた色彩感覚、低域の重厚感、全体的な密度感からくる濃厚さが、ノスタルジックなこの曲の風味を空間一杯に広げる。

 

Bose SoundLink around-ear wireless headphones II ワイヤレスヘッドホン ブラック

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【インナーイヤー型イヤホン BOSE SoundTrue Ultra レビュー】ある意味BOSEらしからぬ、演出感が少なく、音をほどよくつややかに美しく聴かせる品の良い機種

Bose SoundTrue Ultra in-ear headphones

Bose SoundTrue Ultra in-ear headphones

Bose SoundTrue Ultra in-ear headphones - Apple devices イヤホン チャコール

 

おすすめ度*1

Bose SoundTrue Ultra in-ear headphones

ASIN

B014CI9D3A

  イヤーフックつきのイヤーピースは独自構造で圧迫感のない付け心地。遮音性は高め。音漏れは少し。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、キャリイングケース、説明書。ケーブルは少し目立つ。

Bose SoundTrue Ultra in-ear headphonesBose SoundTrue Ultra in-ear headphones

【2】音質

 音質的にはいつも低域押し押しのBOSEらしからぬ、調和性を意識したサウンド表現があって驚く。低域は量感はあるが、押しが強い感じではなく、柔らかで音場全体を包みこむような耳当たりの良い音。中高域ではキラキラ感とつややかさの両立した、ほどよくスピード感のあるサウンドで、瞬発力は強くないが遅くもなく、適正速度を守るかのようにバランスよく音楽に追随する。BOSEが自信を持って「Ultra」とつけた意味がわかる。

 

[高音]:高域は自然な伸びやかさ。煌めき感や光沢感そこそこ(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:煌めき感がほどよくあり、つやつやした音だが光沢感は浮き上がりすぎない。どちらかというと下の方で低域から素直に厚みがつながっている感じで、重厚感を出しつつ、相対的に落ち着いた色味の上方向にスムースにつながっていく。ピアノは光沢が撥ねず、ポロンとした音でしっとり濃厚。

[低音]:100hz~30hzまではっきりした厚い振動。20hz以下で沈む(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:中低域付近が近く、リズムベースをしっかり聴かせながら、上に向かって徐々に柔らかく空間に溶け込んでいくような自然な広がりを感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは膨張感があり、地熱感そこそこ、材質やや柔らかめのバズンバズンといった音。ハイハットはドライに噴き上がる感じ。全体的にウォームな印象を受ける(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:落ち着いた色味で女性ボーカルは少ししっとり。

 

【3】官能性

 東京カランコロン「スパイス」は暖色のドラムベースと煌めき感をやや抑えた背景のほんわかした雰囲気、調和的で浮き上がらないボーカルと、全体的に濃厚。統一感の取れた表現で充実感がある。

 池田綾子「空の欠片」もボーカルにしっとりした味わいが良く出て、ピアノは煌めき感おさえめ、定位感も良く、全体的な調和性の感じられる表現。ただし、少しく聞き惚れていたら、クライマックスで重低音が強く響く箇所になって音場の端にざわつく感じが出て、せっかくの調和的雰囲気がかき乱されて少しだけ興ざめ。

 DAOKO「終わりのない世界で」はパンチ力があってスマッシュ感のあるドラムキックがはっきり。緻密なデジタルパーカッション表現の刻みと弾けるポップ感も気持ちよい。これくらい緻密な曲だと音場に窮屈感があるけど、迫力充分だし、いいかな。

 Hall & Oates「Life's Too Short」はドラムとギターの中低音の、ズチャズチャした音がちょっとうるさい。他は概ねいい気がするけど、この音はあまり好きじゃないかな。 この曲の出だしの「スチャスチャ」した導入なんだけど、刻みのよいイヤホンだと綺麗に締まっていきなり引き込んできてくれるが、あまりそうでもないイヤホンは音がもたれてズチャアって感じになる。なんかダンプカーが砂を下ろしている時のようなまとまりのない感じになってしまうけど、このイヤホンも刻みはあまりよくないので、ここだけはきれいに出ないようだ。

 

【4】総評

 気に入っているSoundSport Freeと同系統の音作りと聞いていたので、amazonのタイムセールで1万円を切る廉価になっていたこのモデルに興味を持った。音質はBOSEらしからぬ調和的でみずみずしさの感じられるところもある音で好印象。根っからのBOSE党からすると、押しがそれほど強くない低域には少し不満かも知れない。

 印象は悪くないが、同価格帯を見渡してみると個性的な製品も多く、インパクトには欠け、埋没しやすい製品かも知れない。高級機種では比較的珍しいインナーイヤー型で装着感に圧迫感がないので、軽い付け心地が好きな人には考慮に値する機種。

Bose SoundTrue Ultra in-ear headphones

 

【5】このイヤホン向きの曲

  なかなか聴き応えを感じたのがこの曲。グラフェン系イヤホンはじめ最近妙に多い、キラキラ感を強調するシャリシャリイヤホンで聴くと、この曲はちょっとどぎつい。このイヤホンの情緒感を醸すしっとりした聴かせ方には、率直に言って感動した!奥深いなBOSE。この曲の良さを私に再確認させてくれた。

 

Bose SoundTrue Ultra in-ear headphones - Apple devices イヤホン チャコール

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【特集】実力・評判ともに伯仲!アメリカで人気を二分する完全ワイヤレススポーツモデルの王者 Jabra Elite Active 65t と BOSE SoundSport Free を比較する[完全ワイヤレス深掘り]

Jabra Elite Active 65tBose SoundSport Free wireless headphones

 

  現在日本で発売されている完全ワイヤレスイヤホンは多数あります。昨年(この記事の執筆時からの話なので、2017年になります)までは中華製の泡沫製品を除けば数えるほどしかなくて、それほど迷う必要の無かった完全ワイヤレスイヤホンですが、今年(2018年)に入って相次いで有名メーカーが実力派機種を発売、群雄割拠の様相を呈してきました。当ブログでもいろいろ紹介してきましたが、今回取り上げる機種はその中でもとくに人気が高く、数々の批評で高評価を勝ち取り、実力も折り紙付きの2機種です。

 その2機種とは、 Jabra Elite Active 65tBOSE SoundSport Free

 Jabraは北欧デンマークのメーカーで日本ではあまりピンとこない人も多いかも知れませんが、世界的にはアメリカを中心に人気のブランドです。そのJabraは有名オーディオメーカーとしては比較的多く、スポーツ向けのワイヤレスイヤホンをいろいろ発売していますが、完全ワイヤレスモデルとしては、メーカーフラッグシップと位置づけられている Jabra Elite Sport に次ぐ機種が Jabra Elite Active 65t です。実はElite Sportも評価は高いのですが、Elite Active 65t のほうが新しく、スペック上もいろいろと勝っているところがあるので、批評家・ユーザーの評価ともに Jabra Elite Active 65t のほうが良いです。

Jabra Elite Sport の評価

Jabra Elite Sport の評価

Jabra Elite Active 65t の評価

Jabra Elite Active 65t の評価

 

 もう一方のアメリカを代表するオーディオブランド、BOSEについては語るまでもないでしょう。家電量販店でも専門コーナーが構えられていることが多く、製品を目にする機会は多いはずです。その完全ワイヤレスイヤホン BOSE SoundSport FreeはいかにもBOSEという重厚火力を誇る低域の量感が魅力で、日本でも高い人気を誇っています。

 アメリカでは完全ワイヤレスのスポーツイヤホンではこの2機種が人気を二分しており、それぞれイヤホンとしての音質もさることながら、付属アプリも含めたガジェットとしての使い勝手の良さが好まれています。

 日本でも、モノ雑誌がちょうど年末恒例の今年のベストバイみたいな特集をやっていて、完全ワイヤレス部門では「家電批評」がBOSE SoundSport Freeに肩入れし、反対に「GoodsPress」はJabra Elite Active 65tの弟分、Jabra Elite 65tを推してました。「MONOQLO」の推しはHavit G1だったかな。それぞれの購読層とコスパに対するスタンスの違いもわかるようなチョイスで、各々の個性が出てます。わかりやすい。そしてかなりのスピード感で製品を投入していながら、品質安定感の面でもたついたSONYの、賞レースに乗り遅れた感がどことなく出ている気もするとかしないとか。これらのモノ雑誌は全部Kindle Unlimitedやdマガジンで読み放題だよ!←宣伝

 どうでもいいけど、「家電批評」よく読んだら、私の大好きなWestone W40名指しでディスられてました。ひでぇ。曰く、「音楽の楽しさが少ししか伝わらない」んですって。おそらくこの結論にいたるまで何かしらあるんだろうけど、いきなりこういう書き方されると死にたくなりますね。率直に言って、モノ雑誌のこういう意見を押しつけてくるところが嫌い。「この音が嫌いだ」とか「このイヤホンの嫌いなところ、悪いところはここだ」というのならわかります。「音楽の楽しさが少ししか伝わらない」という言い方には、そもそも語るべき大事なところ(「音楽の楽しさ」とは何か)が抜け落ちていて空疎だし、内容は空っぽなくせして、その音が好きな人の人格や誇りを幾分汚す言葉で、ひどくエグい。いや、これは他山の石。製品だけを見ていると忘れがちなことですが、私もレビューでこういう無価値で品がなく、自分と違う楽しみを持っている誰かを傷つけるだけの「音楽の楽しさが少ししか伝わらない」というような陳腐な言い方をしないよう、よく気をつけなければいけないですね。

 

 閑話休題。私はBOSE SoundSport Freeについては以前からよく使っていてレビューも掲載致しましたが、今回サイバーマンデーのタイムセールで念願の Jabra Elite Active 65t を手に入れました。そこで今回BOSE SoundSport Freeと比較し、両者の使い勝手や音質の違いを紹介して、皆様の役に立ててくださればと思い、特集記事として執筆致しました。この記事の執筆時点では、まだ Jabra Elite Active 65tの個別レビュー記事は執筆しておりません(下位機種の Jabra Elite 65t についてはレビューしています)。

 

【比較ポイントその1】装着感

  まず製品装着時のフィット感について比較してみます。これについては率直に言ってJabra Elite Active 65t のほうが優れています。BOSE SoundSport Free には重心が外向きで、着け心地に重いところがあり、よくイヤーピースを選ばないと歩いているだけで外れてしまいそうです。それに対し、Jabra Elite Active 65t はフィット感に優れ、付け心地に安定感があります。

 

【比較ポイントその2】連携アプリと機能

 それぞれスマホ・タブレット用の連携アプリがあります。Elite Active 65t には「Jabra Sound+」、Bose SoundSport Freeには「Bose Connect」が付属します。私はあまりスマホやタブレットで外出時に音楽を聴くことがなく、それらの機器で完全ワイヤレスイヤホンを使わないタイプですが、そういう人でも製品ファームウェアのアップデートに使いますので、とくに開封したての時はスマホにアプリを入れて一度は接続しましょう。

 

「Jabra Sound+」

 アプリの比較ですが、どちらも完全ワイヤレスイヤホンの機能を高めてくれるところがありますが、設計思想に若干の違いがあります。まず「Jabra Sound+」は音質的な機能へのこだわりがあり、イコライザー機能や周辺音を取り込む「ヒアスルー機能」、通話マイクの品質を改善する機能などが使えます。スポーツモデルらしく運動管理機能も付いており、Apple HealthやGoogle Fitとデータ連係できます。このうち、各種レビューが多く賞賛している機能はマイク品質調整機能です。頻繁に通話機能を使う人には、かなりありがたく思えるでしょう。

 欠点としては、私自身はあまり使ってないのでわかりませんが、まれに接続を勝手に切ってしまうなどの症状が出たりするそう。とくにHUAWEIのスマホと相性が悪いとか。ちなみに私はHUAWEIのタブレット「Huawei MediaPad M3 Lite 10 wp」を使ってアプリ接続しますが、今のところ切断される症状はありません。

 まあ、そもそもMediaPad M3 Lite 10 wpはharman/kardonの立体音響スピーカーを搭載しているので、動画などはこちらで音を聞いた方がよほどよい。外出時はあまり動画を見ないので、日常的にはイヤホンをつないで使っておらず、もっぱらファームウェアアップデートのみの利用ですから、それくらいの使用頻度の私の感想など、参考にはならないでしょうが。

 「Jabra Sound+」を動作させるためにはほかに「Jabra Service」という補助アプリが必要で、これは初回起動時にガイダンスに従えば自動的にインストールされると思いますが、アプリがこのように2つに分かれていてちょっと複雑なのが、もしかすると不具合を起こしやすい原因になるのかも知れません。こればっかりは実際のスマホ・タブレットとアプリの相性にもよるので、なんとも言いづらいところはありますが、相性が悪いと言われているHUAWEIのタブレットでも、私は問題なく使えているとだけお伝えします。

 

 「BOSE Connect」

 「Jabra Sound+」が名前のとおり音質面での機能を充実させた設計になっているとすれば、対照的なことに「BOSE Connect」のほうは、こちらも名前の通りイヤホンとの連携性を充実させた設計になっています。バッテリー残量表示や、イヤホン紛失時のGPS追跡機能、タイマーで接続を切断する機能、アプリ上でイヤホンを他の機器と接続させる機能といったものが搭載されています。

 

 最終的にはどちらもあまり使ってないので正直なくてもいいくらいですが、個人的な感想を言えば、「Jabra Sound+」のほうが音質へのこだわりが感じられて、私好みです。あくまで個人的な感想ですが、「BOSE Connect」があって楽しいという話は聞きませんが、「Jabra Sound+」があって楽しいというレビューはそこそこ見ます。驚くほど便利というわけではないので、ここらへんは個人のライフスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。

 

充電ケース

 コンパクトで携行性が高いのはJabra Elite Active 65t のほうです。ただ蓋の開閉はBose SoundSport Freeがスムーズで取り出しも楽です。

 

連続再生時間

 私の知っているフランスのAV機器レビュー専門サイトが正確に実測したデータを出しています。それによると、Jabra Elite Active 65t の下位機種Elite 65t はイヤホンの連続再生時間は一回の満充電あたり6時間27分とダントツ。Jabra Elite Active 65t は若干機能が多いので、もう少し短いでしょうが、仕様はほぼ変わらないので匹敵する性能であることは確かなはず。同じ条件でBose SoundSport Freeは5時間20分です。どちらも性能的には現状かなり長めの連続再生時間を誇ることは間違いありません。

www.01net.com

 

防塵防水性能

 Jabra Elite Active 65t はIP56の防塵防水性能、Bose SoundSport Freeは防塵は不明でIPX4の防水性能です。環境適応性ではJabra Elite Active 65t のほうが勝っています。

 

対応コーデック

 どちらもSBC/AAC対応です。

 

通信品質

 最終的には使用環境の違いもあるので一概には言えませんが、私の使用環境での通信安定性ではJabra Elite Active 65tが勝ります。Bose SoundSport Freeは接続する機器によってわずかながら遅延があり、動画では口パクするところがあります。あと通信遅延のせいか、曲をスキップするときに昔のカセットテープのようにキュルキュルする音が出たりブチブチした音を出したりします。

 

【比較ポイントその3】音質

 私が一番取り上げたいのはここです。

 

 さて、ここで一言断っておきますが、Jabra Elite Active 65t は、下位機種である Jabra Elite 65t と音質的な差はありません。私のようにスマホをあまり使わず、DAPから音楽を聴くようなタイプにはJabra Elite 65tのほうがライフスタイルに合い、廉価なのでお得感があるでしょう。以前の私もそのため Elite 65t のほうを買いました。「じゃあなんであんた、いまさらになってElite Active 65t 買ったのよ?」って話ですが、何でですかね?誰か教えてください。

 と、冗談はともかく、Jabra Elite 65t に比べて防水性能が高かったり、加速度センサーがついてフィットネス機能が強化されていたりします。耳に当たる部分のコーティングも異なっていて、耳当たりが違います。Jabra Elite 65t も付け心地は良かったですが、さらに馴染みやすい穏やかな付け心地になっています。

 

 やや回り道してしまいました。話を戻します。そういうわけで今回は課題曲をピックアップして、Jabra Elite Active 65t と Bose SoundSport Free の音質を比較します。

 

[課題曲]TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」ED「ここから、ここから」

  この曲については何度も語っているので、さすがに「またか」と呆れられても困るため、この曲の詳細については割愛します。詳しくはこちらを参照。

 さて、両者の音質の違いですが、にわかJVC党らしく、JVC製品でたとえるなら、さながらJabra Elite Active 65t はHA-FD01のようにソリッド感のあるシャープサウンドであり(しかもHA-FD01が音質変更機構を備えているが如くにアプリにイコライザーを搭載している)、Bose SoundSport FreeはJVC HA-FX1100のような低域火力のある迫力サウンドであるということができます。はい、自分で言ってて、わかりづらい。なんのこっちゃ。

 

 Jabra Elite Active 65tは刻みの良いシャープなエッジ感のある音で煌めき感や透明感に優れているのが特徴です。たとえばこの曲だとドラムはシャープでタンタンと明るい音、ハイハットもシャリシャリキラキラ、ピアノは光沢感強め、ギターも明るくどこか牧歌的といった具合。そうすると「ボーカルなんて結構シャリシャリ痛く出てくるんじゃないの?」と思うかも知れないけど、これがJabra Elite Active 65t のいいところで、たしかにシャープなエッジ感で息に尖る感じがありながら、瑞々しくてフレッシュに聞こえる。明るく楽しげな色合いを出しながら、それを誇張しすぎてちょっとくどすぎるところまではいかないバランス感覚があります。印象としては若々しく、どこまでも弾けて快活で、少しだけほろ苦さを感じさせるほどの情緒感は出す、そんなキラキラ青春サウンド。このイヤホンはいろんなレビューで演出過剰と釘を刺されてはいますが、それでも「気持ちいい!」って思わせる爽快さが魅力です。

 

 一方、出だしからしてBose SoundSport Freeは違います。だいぶ柔らかめの入り方でドラムもおとなしく膨張感があり、ハイハットも湧き出るようにやわらかな音。ピアノは少し穏やかな、つややかな光沢感があり、ギターはややエッジに幅が合って暖色な肌触りがありながら色味はあくまでドライ。ボーカルは太く、あたたかで調和的にのびていきます。印象としては、Jabra Elite Active 65t に比べてしっとりした大人びた声色で、耳に優しい。まるで物語の先にある予定調和を知っているかのような安心感のある音です。沁み入る「味わい深さ」があります。

 

 私の好みとしてはどちらかというとBose SoundSport Freeですが、一概にどちらが優れているという感じでもありません。たとえばJabra Elite Active 65tの音には明瞭で覚醒を促すところがあるので、朝起きてはっきりしない頭の焦点を合わせるのには最適です。出社や登校途中にスイッチを入れて、一日を最高のスタートで始めるには最高の相棒になってくれます。それに対して、Bose SoundSport Freeの感慨深く、パワフルだがゆったりした感じのある音響は、帰宅途中や帰宅後に音楽をくつろいで疲れを落とす時にふさわしいです。

 スポーツ中のリスニングモデルとしては、これも音には好みがあるので一概に言えないところもありますが、覚醒感を促すJabra Elite Active 65tのフレッシュな音の方が合っているかも知れません。

 

【総評】

 以上で今回のささやかな比較レビューを終わります。Jabra Elite Active 65tとBose SoundSport Freeはどちらも合理的な機能性を愛するアメリカ人の心を離さない魅力的な機種ですが、それぞれの音楽へのアプローチの仕方にはだいぶ差があります。この比較レビューで少しでもそれぞれのイメージを伝えられたのなら、幸いです。両方の使い勝手と音質を兼ね備えた機種があれば一番良いのですが、世の中そうはいかないわけで、それだけがもどかしいところ。

 

Jabra Elite Active 65tBose SoundSport Free wireless headphones

 

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【特集】BOSE Quiet Comfort 35Ⅱのワイヤードモードの音質を味わう。課題曲で聞き比べてみた!

Bose QuietComfort 35 wireless headphones II

Bose QuietComfort 35 wireless headphones II

 

 目下のところ私にとって楽しいおもちゃとなっているのがBOSE QuietComfort35 Ⅱ(QC35Ⅱ)です。この機能性に溢れた製品は使えば使うほど、その驚くべき快適性を露わにしてくるところがあります。大抵の人はこの製品をワイヤレスオンリーで使うことが多いので、私もそれを前提に今までのレビューでは語ってきましたが、ふと「これ、有線で聴いたらどうなんだ?」という疑問が湧きました。そこで今回は番外編としてワイヤードモードでQC35Ⅱを味わってみようと思います。比較対象としては例の如く私のお気に入り、SENNHEISER HD599です。

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 さて、いちいちテスト環境がこうでみたいなのを語るのがあまり好きでも無く、どちらかというとあまりそういう細かい話を聴くのもするのも好きでは無いので、普段はあまり語りませんが、今回はテスト環境について若干説明します。

 私は家で音楽を聴くとき、ヘッドホンアンプはOPPOの「HA-2SE」という機種を愛好しています(この機種は不良品率が高いのか、ネットでの評判は必ずしもよくないのですが、私の個体はじつに長く安定して使えてます)。ほんとはこれ、一応持ち運べる程度のポタアンなんで、携行目的で買ったんですが、結局持ち運ぶのがめんどくさくなって、自宅使用になりました。これくらいだと家の中でも部屋を移動するのと一緒に持ち運べます。結局最近はそれもめんどくさくなって、HA-2SEはPCに備え付けちゃって、あとはDAPでいいやって感じですが。

 で、このヘッドホンアンプの特徴はとにかく締まりよく音を出してくれるところで、若干音に緩いところのある我がSENNHEISER HD599とは率直に言って相性が良い。まあ逆に言えば、出歩く先で「ふんふん」口ごもりながら(口ずさむというほど粋のある感じじゃないし、周りの目もあるので口「ごもる」感じなのですが、)気軽に音楽を聴くには、音に没入感がありすぎて、別に音に大してこだわりがあるわけでもない私なんかだと、やはり手持ちのDAP、ACTIVO CT10くらいの耳当たり良いサウンドと手のひらに収まるサイズ感と使い勝手の方が、なんだかんだいって屋外ではちょうど良いというところで、HA-2SEでは持て余します。ちなみにCT10も私にとっては使い勝手なかなかのものですが、再生時間なんかでよく不評を聞きます。小まめにファームアップデートもしてますから、初期に不満を持った人でも今使うと印象が違うかも知れません。

 あとはSONYのウォークマン、NW-A27HNを普段使っていて、こちらも何かと不便なところはありながらも、大きさの手頃さ、BTイコライジング機能や、動画をそのまま再生出来る機能とか最新機種のNW-A55がもう忘れてしまった利点を兼ね備えており、手放せません。なんだかんだいってその利便性を評価する人も多いのか、中古でも人気が高く、古い機種なのに比較的高値で取り引きされていたりいます。無線有線を問わず、私がオーディオをレビューする場合は基本的にこのNW-A27につないで聴いています。有線製品を使うときは、一応公平性に配慮して、音源の情報を一度ワイヤレス品質(それでもLDACですが)に落としてaudio-technica AT-PHA55BTとかEarStudio ES100みたいなレシーバーに受け渡してから聴いてます。これらのレシーバーのDACチップは前者はESS社製「ES9118」、後者は旭化成「AK4375a」で、どちらもオーディオ専門製品向けというよりはスマホ向け製品です。などと、したり顔で言っていますが、私はチップがどうこうなんてあまりよくわからず、はっきり言って一般人の知識水準を越えてませんから、とりあえずスマホ向けくらいの一般的なDACチップを使って聞けば、レビューとして多くの人に違和感なくイメージを伝えられるだろうという趣旨で、こういう一応の手間をかけてます。

 ただ今回のような特集と銘打った記事で聴くとなると、やっぱり本気度を出すという面でもう少しのめり込める音でやりたいところもあるので、OPPO HA-2SEくらいを投入してもう少し聞き込んで書いていくというスタイルです。DAPは今はもう一つ、SONY NW-ZX300というゴツイのも使っていますが、これは外で使うのは、店頭試聴をするときくらいで、もっぱら家でくつろぐときに使ってます。あとは物欲に負けて注文してしまった「ごちうさコラボモデル」のPioneer XDP202月以降届くのを待っている状態ですが、あまりよい噂を聞かない機種ですし、CT10がいる以上、出番はほとんどなさそうな気がします。DAPについては、気が向いたらレビューしても良いかな。

onkyodirect.jp

 

 閑話休題。そういうわけで、これまでも特集記事で課題曲を聴いているときはワイヤレスでない場合は、大抵OPPO HA-2SEです。時々普段のレビューと特集記事の温度差があるかもしれませんが、そういうときは聴いている音の違いもあるかも知れません。というわけで、今回も課題曲を聴いていきましょう。

 

【課題曲その1】ヨルシカ「冬眠」

 最近ずっと聴いているヨルシカの曲だけど、たとえばこの曲なんて個人的に好きなのでとくに私のプレイリスト上での再生回数が多いです。ミニアルバムの「負け犬にアンコールはいらない」に収録されているんですけど、一言で言うと、とにかく「エモい」曲。でもそろそろ「エモい」って死語かもしれません。重厚なドラムベースの上に情緒感のあるシンバルやらギターやらが味わいたっぷりに満たして、その中にふんわりやわらかな温もり感のあるボーカルが甘く聞こえてきます。

 個人的な印象としては、それぞれ若干フレーバーは違いますけど、大好きなnano.RIPEの「月花」とか、いきものがかり「花は桜 君は美し」とかの延長線上に聴ける曲で同じプレイリストで聴くことが多いです。プレイリスト的にはここらへんの「エモい」ロックナンバーを足がかりに、より落ち着いた叙情感のある、南壽あさ子の「みるいろの星」とか「冬の旅人」、奥華子「変わらないもの」「さよならの記憶」「楔」「愛を見つけた場所」、rionos「ウィアートル」だかにつないで、情緒感に浸る方向に向かっても良いし、逆に藤田麻衣子「高鳴る」あたりにつなげて、そのままSPYAIRやUVERWorldなんかのスタイリッシュな熱気のある曲に飛び込んで行ってしまってもよい。まあつまり、現在の私のプレイリストの入り口付近に大抵位置する、定番な曲で個人的に入れ込んでます。

 で、半ば本来の意図を忘れかけていますが、この記事の趣旨はあえてワイヤードでCQ35Ⅱを味わおうと企画ですけれども、はっきり言ってワイヤレスで聴いたときより、断然音の量感と引き締まりが違います。やや熱気をセーブした黒めの背景を残すところは変わりませんが、音の濃さと密度感、張りに差があり、とても同じ機種とは思えない。HD599と比べると、空気感ではやはりHD599が勝るが、メリハリ感とコントラスト感ではCQ35Ⅱの秀逸さが光り、これはちょっとどちらがいいとか迂闊に言えません。ああ、BOSEやっぱりやばいね。ワイヤレスで感じていた若干の物足りなさはすっぱり吹き飛びました。

 

【課題曲その2】「ここから、ここから」

 そうすると当然、目下私が最も愛するアニソンの一つであるこの曲も、是非聞き比べてみたくなる。

 この曲の素晴らしさはことあることに繰り返して来たが、改めて紹介すると、出だしからキャッチーなキーボードがギターを従えながらキラキラと誘ってきて、そのうち熱量を加えるドラムが加わって徐々に楽しげになってくる。ここでリスナーの期待感はすでにだいぶ膨らんでいる。すると、甘味と透明感を重層的に醸し出すカルテットが手を振って、海外ツアーの現地スタッフのように歓迎してきて、そこから一気にリスナーの気持ちと併走するように曲が走り出す。そこからは青春のワンシーンのそれぞれを、それこそ走馬灯のように駆け巡りながら、クライマックスではそれぞれのボーカルがメッセージ性のある歌詞を耳に残してギターの南国を思わせる熱い色彩の中に消えるかと思ったら、ラストではもう一度帰ってきて、元気づけるように快活なサビをたっぷり歌って、曲全体がフェードアウトしていく。なに、この曲。聴いてるだけで涙が出てくるんだけど!曲を聴きながら、この記事書いてて、ここですでに涙目。

 ちなみに「ここから、ここから」ばかり褒めてますが、カップリング曲の「One Step」も劣らず秀逸な曲です。

 はっきり言ってワイヤレスじゃBOSEさんより断然HD599でしたが、キレと迫力を増したQC35Ⅱの本気ワイヤードモードでは、さすがのHD599でもワンパンKOとはいかないです。個人的に最初に感じる差異はギターのエッジ感で、QC35Ⅱのほうがエッジがドライでギュワギュワした辛味のある刺激的な音を奏でる。HD599はこういう音を空間にとろかすところがあるので、この音をキャッチーと見るか、うるさいと感じるかで評価が分かれるでしょう。あとはヨルシカ「冬眠」でもそうだったけど、背景の黒み。熱気で全てを包み込んで暖色感のある一体性を感じさせるHD599に対して、CQ35Ⅱには暗い背景と楽器に包まれたボーカルを中心とした手前のフィールドの分離感があって、これがピアノから受ける印象の差にもなっている。HD599のピアノは光沢感を感じさせながらバターのようにとろけるところがあり、それに比べるとCQ35Ⅱのピアノは光沢感の芯がよりはっきりと鮮烈に感じられる音で、相手がバターならこっちはチーズだくらいの味の違いがあります。

 で、結論としてはやはり私はHD599を推したいところで、実際個人的にはそちらをより好みますが、もはやCQ35Ⅱを無碍にすることも出来ません。

 

【総評】

 率直に言って、恐るべしBOSE QC35Ⅱ。ワイヤレスでもなかなかの音質と使い勝手ですが、多少使い勝手が変わるものの、ワイヤードではさらに魅力を見せてくれるところがあります。

 私は以前、BOSE QC35はワイヤードモードではノイズキャンセリングが出来ず、ワイヤレスモードではノイズキャンセリングをOFFにできないというようなレビューを見たことがあります。しかし、QC35ⅡはワイヤレスモードでもノイズキャンセリングOFFにできて、ワイヤードモードでもノイズキャンセリングがONにできました。快適性ではQC35よりさらに向上が見られます。さすがBOSE。

 ともかくワイヤードでもノイキャンの恩恵を受けられるので、たとえば外出時でも、EarStudio ES100なんかのBTレシーバーを使って、そこからワイヤードで音楽を聞くという使い方も充分アリです。多少の使い勝手の差はありますが、音質をより楽しむならそういう使い方もイイ。

 今回ワイヤードの音質を確認して、BOSEをあまり好まない私でも、この製品に関してはもはや愛着を感じずにはいられなくなりました。手に取って眺めると、「俺がファイナルアンサーでいいじゃん。墓まで持って行きな」っていうQC35Ⅱの声が聞こえてくるようです。むぅぅぅ。


Bose QuietComfort 35 wireless headphones II

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【ANC搭載ワイヤレスヘッドホン BOSE Quiet Comfort 35Ⅱ レビュー】色濃く重厚な音で骨格感のある音を聞かせるBOSEサウンドを体現する。使い勝手もよい良機種

Bose QuietComfort 35 wireless headphones II

Bose QuietComfort 35 wireless headphones II

Bose QuietComfort 35 wireless headphones II ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン Amazon Alexa搭載 快適な装着感 20時間連続再生 通話マイク搭載 ブラック

 

おすすめ度*1

 BOSE Quiet Comfort 35Ⅱ

ASIN

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 洗練されたデザインと使い勝手で人気があるBOSE Quiet Comfort 35Ⅱ(QC35Ⅱ)。装着感も良好で、ゆるくないしっかりした付け心地でありながら、ふかふかのイヤーマフが耳当たりよく、実に快適だ。

 遮音性に関してはアクティブノイズキャンセリング(ANC)オフの段階でもかなり高く、それなりに周辺音をカットしてくれるが、ANCをオンにすれば大きめの人の会話音くらいしか聞こえなくなる。人のスピーチは意図的に聞こえやすく調整しているらしく、ここらへんも小憎らしい。音楽に圧倒的に没入させつつ、駅などのガイダンスは聞こえるので、あとは音楽に没頭したい場面か、周りの音に注意すべき場面かで音量を調整すればいい。ANCはハイ(高)・ロー(低)・OFFを切り替え可能。

 ただし、車の移動音などには気づきづらいこともあるので、街中を移動中に使うのは、個人的にはあまりおすすめしない。自転車やバイク、車を運転するときは必ず外すこと。これだけは事故ったらシャレになりません。

 aptX対応ではない。通信品質は安定しており、わずかに遅延を感じるが、音飛びは感じられない。音楽鑑賞には全く問題が無い。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はUSB充電ケーブル、AUXケーブル、戦用ケース、説明書。

 2台までマルチポイント対応。スマホやタブレット向けには専用アプリ「BOSE CONNECT」でいろいろ調節できるそうだ。私はDAPで使っているので試してない。

 

BOSE Quiet Comfort 35ⅡBOSE Quiet Comfort 35Ⅱ

 

【2】音質

 音質的にはBOSEらしいというか、低域から音楽を構築するような、堅固さのある重厚なサウンドが特徴。密度感のある曲を聴くと、足場から音楽が組み上げられて建設されていくようなしっかりした骨格感が出る表現力が特徴で、情感に訴えかけるところはないので量感の割に表情は案外落ち着いているが、個々の楽器が機能的に役割を果たしてくれる充実感がある。印象としては仕事熱心というくらいの情熱があるが、曲に入り込みすぎずに完成図はつねに意識して音を鳴らしている、そういう理性も兼ね備えた音。このバランス感覚がジャンルを変えても比較的羽目を外さない安定感につながっていて、大抵どんな曲を聴いても、「そうそうこんな感じ」を実現してくれる、顧客第一主義的職人気質の万能感には、面白味がなさすぎてやや呆れつつも愛着を感じざるを得ない。それがBOSEサウンド。

 

[高音]:演出感はあまり感じない。音は太め(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:音は太い。煌めき感や透明感は強くなく、音に宝飾感はあまり出ず、どちらかというと工業製品的な音。ノイズ感やざらざら感がなく、とにかく無骨で色味が濃い。多少熱い熱気は感じるが、有機的に温度を広げる感じではなく、いわば放射熱のようなイメージで、背景の空間は黒く、しっかり冷えた場所がある。

[低音]:ぶっとい振動。100hz~30hzまでしっかりした存在感。20hzでも揺れを感じる。芯が太く、一定の地熱感も出るが、膨張感は強いほうではなく輪郭感があり、土台をしっかり構築する地盤のような音。すべての音をこの土台で受け止め、支えて音を構築していく(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:厚い若干無機的な低域の土台をしっかり聴かせ、その上に同じく重厚感のある中域、太い高域を乗せるビルのような音の作り方。個々の音の色味を濃い目にしっかり出す解像感なので、発色は暗めな印象ではある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは膨張した感じもありながら輪郭も強いので、肉厚でぎっしりしているイメージになる。地熱感そこそこ。粘りはあるが目立たない。バズンバズンといった感じ。シンバルはそれなりに粒感があり、ドライな色味も加えるが目立ちすぎない仕事師的な音で好感が持てるが、ドラムの量感に比べるとおとなしく、ドラム優位(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:太い。女性ボーカルは高域でも少し太く、濃厚。また声の端が空間からやや盛り上がったような段差を感じさせる消失感があり、全体的にエンボスがかかっているような分離感がある。

 

 なお、上は一般的な使用環境であるワイヤレスモードでの音質だが、ワイヤードモードでの音質については下の別記事をどうぞ。

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【3】官能性

 まずこのヘッドホンで聴いて欲しい曲として個人的におすすめしたいのが、ずっと真夜中でいいのに。「秒針を噛む」。バンド名に「。」が入っているとややこしいが、「ずっと真夜中でいいのに。」というバンドの曲だ。宣伝するつもりはないが、ミニアルバム「正しい偽りからの起床」発売中。厨二病的世界観が実に素晴らしい。←あ、これ言うと怒られそう。

 でもmoraの「正しい偽りからの起床」の音源、ハイレゾじゃなかったけどね。別にハイレゾにこだわっているわけじゃないんだけど、「ハイレゾ or DSDで聴いてないの?プププ」とかいうやつが世の中には結構いてムカつく。しかも音楽配信側がそんな姿勢でさらにムカつく(その点mp3でいいじゃん的なamazon musicには妙に好感が持てる)。それに踊らされてちょっと高いハイレゾ音源買っちゃう自分にまたムカつく。それだけ。だから音質にこだわるなら、本当は「正しい偽りからの起床」のCD買って取り込んだ方が良いんだろうけど、最近はもう、そのちょっとした作業が手間。「moraで落としてどうぞ」、「amazon musicで再生してどうぞ」が手軽すぎて、完全に巨大資本主義に取り込まれてしまっている。我ながら哀れだ。

 愚痴はともかく、この曲の聴き応えに関しては率直に言ってQC35Ⅱに惚れる。私が最も愛するSENNHEISER HD599に比べると熱気と迫力で圧倒的差があり、空間の充実感でも、とても勝負にならないが、これは相手が悪すぎる(HD599に対する私の入れ込みもひどすぎる)。HD599と似たような熱気を感じさせるワイヤレスヘッドホンOneOdio A1と比べてみると、低域火力と音の締まりと濃さに圧倒的差があり、今度はA1が勝負にならない。価格差を考えれば当然だが、OneOdio A1のなんちゃってSENNHEISER HD599なヌルイほんわかサウンドを軽く吹っ飛ばすパワフルさで一気に曲に引き込んでくる。OneOdio A1だって使い勝手が良く、音質も価格を考えると破格と言ってよい良機種だが、やはり越えられない差というものはある。同じようにPanasonic RP-HTX80Bというもう一人のお気に入りとも比べてみるが、RP-HTX80Bも音に厚みがあるとはいえ、締まり方は断然格が違う。結局のところ音の濃さとそれからくる曲の骨格に圧倒的差があり、ビルド感が段違い。この曲のように重量感のある世界観をがっつり聞かせてくる曲には仕事師QC35Ⅱはめっぽう強い。

 

 こういうのうまいなと思ったのは内田真礼「君のヒロインでいるために」を聴いたとき。TVアニメ「SSSS.GRIDMAN」のED曲「youthful beautiful」のカップリング曲。実は「youthful beautiful」のほうもHD599とQC35Ⅱは、前者の熱量と後者の音の締まり具合の差で甲乙付けがたいんだけど、このカップリング曲に関してはQC35Ⅱに明確に軍配を上げる。はっきり言うと、大きなポイントは見通しの差。HD599の熱量感はたしかに充実感与えてくれるんだけど、あまりに強すぎるところがあって、この曲だと、歌詞にあるちょっと小狡い軽妙な愛らしさがあまり感じられなくなってしまう。その点仕事師QC35Ⅱはそれぞれの音に厚みを出して重厚感を出して充実させつつ、熱量は上げすぎない、冷めた背景を残していて愛くるしいボーカルがより分離して駆け引きしてくる。

 はっきり言って、QC35Ⅱにはライブ感はあまりないので、「youthful beautiful」のような曲にはちょっとのめり込めないが、「君のヒロインでいるために」くらいの曲だと深入りしない適度な距離感がうまく感じられる。「youthful beautiful」に関しても、ライブ感が足りなくて物足りないというのはあくまでHD599と比較しての話であり、スタジオサウンド的な音では周りを見回してもここまで厚く充実して聴かせるものは少なく、敵はほぼいない。

 

 次に紹介するのは大橋彩香「Finding Lover」。TVアニメ「叛逆性ミリオンアーサー」OP「ハイライト」のカップリング曲。ブーム感のある近未来的なテクノ感のある曲で個人的にイチ押し。正直「ハイライト」も爽快な明るいロックサウンドで気持ちよい曲だと思うが、このシングルに関してはこのMVで「Finding Lover」を聴いたから買った。こっちがメイン。

 で、この曲なんか音楽を丁寧にビルドアップしていくQC35Ⅱが面目躍如するところで、全体的に臭みを出さずに音の性質に忠実な、悪く言えば少し面白味のない無機的な鳴らし方で仕事をするところが、見事にフィットする。低域の重厚な迫力を出しつつ、それが支配的というほどは強くなく、ボーカルや他の音が広がっていく空間がしっかり維持されている。個々の音も演出感が少なくて太く無骨なんだが、この曲ではそんな感じが近未来感のある音響に合っている。これは文句ない。同じような曲だと渕上舞「Migratory」なんかこのヘッドホンで聞くと最高に盛り上がる。あるいは、少ししっとり感がある曲で、高域での透明感に不足を感じるかも知れないが、KARAK「いつかまた生まれた時のために」も悪くない。

 

 そうすると「こいつはテクノ風のダンスミュージック向きかい?」という声も聞こえてきそうだが、必ずしもそうではない。最初の「秒針を噛む」でも感じられたように、アコースティックな音も一定の風味をしっかり出すのが仕事師たる所以。たとえばTVアニメ「ハクメイとミコチ」のED曲「Harvest moon night」は私が朝に夕に聞き惚れている名曲アニソンだが、JAZZ風のアコースティックサウンドでノスタルジックな風味があるのが特徴だ。率直に言ってさきの「Finding Lover」とは正反対の方向を向いていると言って良い。しかし、QC35Ⅱの実直と言える音響は、こうした曲でもしっかりと風味を感じさせるほどの濃厚感を出し、充分に楽しませてくれる。むしろこの曲では風味が出すぎることもあるので、QC35Ⅱくらいの入れ込みすぎない濃厚な音をより自然で快適な音に感じる人も多いはずだ。

 

 傾向をガラリと変えて、rionos「ウィアートル」を聴いてみる。そうすると、途端に繊細さのある濃淡の美しい音を出すのも、このヘッドホンの小憎らしいところだ。ボーカルの味はふっくら甘く、息感もきれいでシャープさも充分、空間への溶け込み方もなめらか。「Harvest moon night」でも感じさせてくれた楽器のうまい風味の出し方がここでも味わえ、光沢感と温もり感のある空間も、率直に言って満足。音に包まれてリラックスできる。同様の感覚で聴ける曲と言えば、たとえばLia「一番の宝物」もそう。素直にこのヘッドホンのうまさを実感できる。ここではアニメ映画「さよならの朝に約束の花をかざろう」の予告動画を挙げる。背景で流れている曲が「ウィアートル」。

 

 個人的にこのヘッドホンを購入しようと思った理由の一つは、このヘッドホンで聴いた、瀬名「TSUBASA」がよかったからだ。この曲は「機神大戦ギガンティック・フォーミュラ」とかいう、もはやほとんどの人が見向きもしないであろう10年以上前に放映されていた泡沫アニメのED曲だが、個人的には熱心に聴き続けている。しかし、若干癖の強い曲で飽きやすいところもあり、バランス感覚が良いヘッドホンでないと、どことなく野暮く聞こえるところがある。どこらへんがダメになるかというと、クライマックスのベースと弦楽がガンガン頑張るところで、ここでどっちかが頑張り過ぎちゃうと、どうしてもそっちに引っ張られて単調になってしまい、ここまでせっかく構築してきた緻密な世界観が失われる気がして興ざめする。だが、このヘッドホンの色味の少ない、骨格バランスも良い表現が秀逸で、そうした破綻につながるわずかな臭みも出さずに、濃厚な味はそのままにしっかり聴かせてくれる。私がQC35Ⅱを愛らしいと思うのはこういう他にはちょっと真似できないくらい、繊細さとは幾分異なる技巧的な意味で仕事が丁寧なところだ。最近の曲で言うと、たとえばKalafina「メルヒェン」とか高橋李依「Stay Alive」みたいな、ちょっとアクの強い曲を聴くにはおすすめだ。

 なお「機神大戦ギガンティック・フォーミュラ」については劇伴曲を澤野弘之が提供しており、私はこれで澤野弘之を知った。

 

【4】総評

 使い勝手については文句なく、音質も安定のBOSEサウンドという感じで、「味足らず」と枕詞を投げかけつつ、下の句の終わりは「やっぱいいよね」で終わる。どんな曲でも「そうこんな感じ」を丁寧に提示し、破綻させない愚直で無骨な職人気質。それが何よりも魅力。

 ノイズキャンセリング機能も優秀で、使用状況に配慮した調整もなされており、リスナーの利便性に寄り添うその姿勢は、使い勝手の良さに如実に表れている。音質もさることながら、そのエレガントな使い心地はたしかなプレミアム感がある。インターフェースも洗練されており、無駄がなく難解なところがない。パッケージから使用までの流れもスムーズだ。パッケージを開ければ商品は使用可能な完成された形でケースに収まっている。ケースを取り出したその目の前には、使い方のわかりやすいガイドがある。そこには難解な説明書なんかない。

 amazonなんかに通じる顧客第一主義のアメリカ資本主義的精神を感じさせる良機種だ。イヤーマフはフカフカ優しく快適な付け心地で、外観も洗練されていて小憎らしいほどおしゃれ。思わず街に出かけるときに意味も無く持ち歩きたくなってしまう。ちょっと休憩する時間があれば、すぐ装着して音楽を楽しむ自分を演出できる、そんなアイテム。そして持ち運べるほどにほどよく軽量。卑劣な資本主義の権化とも言うべき、逃れがたい誘惑がそこにはある。

BOSE Quiet Comfort 35Ⅱ

 

【5】このヘッドホン向きの曲 

 私は常日頃、Jess Glynneにどっぷりというくらい彼女の歌が生活に馴染んでいるが、そんな私が、愛するSENNHEISER HD599と比べても遜色ないと思えるのがこのヘッドホン。HD599が熱気をよく伝えるとすれば、QC35Ⅱは曲の骨格をより明瞭に提示し、とくに緻密感の強いこの曲ではHD599をしのぐ立体感を感じさせる。

 

 全体の重厚感と個々の音の鮮明さのバランス感覚が良いので、たとえばこの曲なんかしっかりした骨格を感じながら、ボーカルのほどよいキラキラ感を自然な味で聴かせてくれる。

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【特集】価格がこなれた人気機種 BOSE 渾身のQuiet Comfort 35 Ⅱ の音質を解体する。課題曲で味わうHD599との実力差


Bose QuietComfort 35 wireless headphones II

Bose QuietComfort 35 wireless headphones II

 

 いよいよ明日に迫ってきた2018年サイバーマンデーセール。消費増税前にオーディオ製品を買い増す数少ないチャンスの1つです。しかし、それこそ星の数ほどあるオーディオ製品。なかなか目移りして商品が絞りきれないという人も多いでしょう。そんな方の一助になるかはわかりませんが、私がおすすめする有力選択肢の1つはBOSE QuietComfort35 Ⅱ(QC35Ⅱ)です。

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 アクティブノイズキャンセリングを搭載したワイヤレスヘッドホンとして人気を博したBOSEのQCシリーズの現行のフラッグシップモデルです。

 目下のところ、BOSEコミュニティではQC45が出るのかが話題になっています。BOSE党にとってはコンスタントに製品を充実させているSONY勢に対し、このクリスマスセールで充分な対抗馬が揃っていないところがもどかしいところらしく、しきりにQC45をせがんでいますが、いまのところBOSEに具体的な動きはありません。とりあえずそんなコアオーディオファンでもなく、BOSEだろうがSONYだろうがあまり愛着のない私には、世界にBOSEとSONYしかないかのように語るノイキャンワイヤレスバカにはついていけないところがあります。こういう人たちはノイキャンとBluetoothがなければ音楽が聴けないと思っており、スピード狂のカーマニアのごときで、ノイキャンの性能とBTのバージョン、対応コーデックだけを話題にしがちです。そんなノイキャンワイヤレスバカの面々は、BOSE党とSONY派がその大部分を分け合う形となっており、二大勢力となっておりますが、BOSEの主力が1年前に発売されたこのQC35Ⅱなのに対し、SONYにはWH-1000XM3という新戦力が登場し、これには忠誠挺身なBOSE党からでさえ乗り換えるやつらが出る始末。それもそのはずで、QC35Ⅱはさらにその1年前に発売されたQC35のマイナーバージョンアップ製品ですから、仕様の面では旧世代の謗りを免れず、もどかしい限りです。乗り越えがたいスペック上の差、これは彼らにとって致命的とも言って良い屈辱です(言っときますが、ノイキャンワイヤレスバカでない普通のオーディオファンはあんまりそんなこと気にしません)。たとえば、これはとあるBOSE党の言葉ですが、「BOSEがより良い音を持っていることは事実だが、SONYはより良いノイキャンを持っている。これは死活問題だ!」といった具合です。BOSEの音がいいなら問題ないじゃん、BOSE聴けよって思いますが、BOSE党にとってBOSEのノイキャンはいわば聖域のようなものであり、一番でなければダメなようです。BOSE党はともかく、BOSEの経営陣の側は冷静なので、QC35の売れ行きが良いのに、SONYのように慌てて新機種を出す必要も無いわけで、むしろ完全ワイヤレスモデルのSoundSport Freeあたりを値下げして、客層を広げてもっと売ってやろうというところなのでしょうが。

 そうとはいえ、BOSEもこれ以上のBOSE党の退潮を看過するわけもないでしょう。目下いろいろとキャンペーンを始めてますが、その一環なのかサイバーマンデーを前にして突然amazonでQC35Ⅱを下位機種QC25とほとんど変わらない値段で販売し始めました。だったら最初からその値段で売れとは思いますが、これを見逃すのもなんだかもったいないですね。ちなみに私が買ったときは10%割引クーポンまでのって30000円ちょうどくらいでした。

 

 前置きが長くなりましたが、そういうわけでQC35Ⅱは現在比較的リーズナブルな価格で提供されており、QC35以来の安定した評判を考慮すれば、有力な選択肢であることは間違いないです。なんてたってBOSEですからね。デザイン的にもドラゴンボール的世界観そのままのような製品デザインのSENNHEISERより、スポーティでスタイリッシュです。

 というわけでこの機会につねづねQC35に興味を持っていた私はこれを入手しました。この記事では個別レビューをする前にファーストインプレッションとしていくつかの曲を手持ちのヘッドホン、とりわけ私が音質的に高く評価するSENNHEISER D599と比較します。本来であればライバルというべきSONY WH-1000XM3と比較すべきでしょうが、率直に言って私はSONY WH-1000XM3の音もBOSE QC35Ⅱの音も特別好きな部類ではなく、しかもどっちもあまり変わり映えがしない音を奏でるので、2台もいりません。なので、ここでは私の好きなHD599を比較対象とします。それでも手持ちの中にはSENNHEISER MOMENTUM M2 OEBTがあり、こちらのほうが同じワイヤレスヘッドホンで価格帯もかぶるのでよりふさわしいということも言えるかも知れませんが、音質としてはM2 OEBTは、溌溂としていて、比較対象としては音質が離れすぎてしまっていて、比較として面白みがなくなる気がします。もちろんワイヤレスとワイヤードなHD599では比較にならんという声は当然でありますが、私としてはHD599が情感系の低音ヘッドホンではレファレンスなので、それに迫るワイヤレスモデルにこそ意味があります。ワイヤレスヘッドホンの低音だけで比べるならば、Skullcandy CRUSHER WIRELESSという頭のおかしな低域ヘッドホンを持ってきて、「なるほど振動感ではCLUSHERはすげーな、この熱湯風呂どんだけ熱いのよ」みたいなことを語ることもできますが、自分にとってあまり好きでもない音を2つ並べて比べるというのは熱意も湧かないどころか、もはや苦痛でしかないので、とてもやりたくはないですね。

 ともかく、サイバーマンデーはもう目前ですので、レビューはサイバーマンデーに間に合いそうにないため、とりあえず有力選択肢である本機種の音質面のポイントを撮って出ししておこうといった趣旨で書いたのがこの記事です。レビューするとなると、その恐るべきノイキャン力について一応いろいろ言っておかないといけなくなり、手っ取り早く音楽の話に行けませんからね。

 

【課題曲その1】ねごと「アシンメトリ」

 オシャレでちょっと近未来なテイストのポップでテクノな曲調が魅力のガールズバンド「ねごと」。ねごとのコアファンに聞かれるといろいろ文句を言われそうですが、私の印象としては、最近のねごとはperfumeをアコースティックな方向に近づけてマイルドにした感じの音楽が心地よく、perfumeほどギラつかずに肩の力を抜いて聴ける曲が多いのが魅力です。こういう括り方をすると、おそらく相当な不満を一部から寄せられるのは確実で、初期は曲調的には結構普通のガールズバンドで、どちらかといえばアタック感のあるビートサウンドに柔らかくふわふわしたボーカルを加えてくるところが愛らしいという声が圧倒的多数と思われます。

 コアなファンじゃないので、非常に大ざっぱで私的な形になりますが、個人的には「シンクロマニカ」がかなりよくて注目し、そのあとアルバム「ETERNALBEAT」というのが宣伝文句通り新境地を開いて、一気にオシャレでスタイリッシュな音になってびっくりしたといったところです。「アシンメトリ」は「ETERNALBEAT」で私が最も好きな曲です。ただこういうのは古参のファンからすると、いくぶん本来の魅力を失わせる路線変更でもあり、冒険でもあるわけです。最新アルバムの「SOAK」も路線的には「ETERNALBEAT」を引き継いでいて、現状のねごとは初期からだいぶ印象が変わっているかも知れません。と、したり顔でそれらしいことを言ってはいますが、コアファンでもなんでもないので、実際のところはあまりよく知りませんから、鵜呑みにしないで下さい。

 私自身の経験で言うと、たとえばアヴリル・ラヴィーンという歌手がいまして、一枚目のアルバム「Let Go」、二枚目のアルバム「Under My Skin」というのは非常に出来が良く、荒削りで剥き出しの心情を激しく歌ったり、憂鬱さでそのまま塞ぎ込むような真情をそのまま込めた曲が多く、悲喜交々こもった迫真の曲が目白押しで素晴らしかったのですが、その後デリック・ウィブリーとかいうギタリストにかぶれて変な方向に感化されちゃったのか、三枚目に出した「The Best Damn Thing」というアルバムではこれまでの路線を捨てて、オシャレでポップなサウンド表現に乗り換え、アヴリル自身は「これまでにない最高のアルバムできました!」と言ったり、評論家なんか「新境地!」とべた褒めするやつもいましたが、私にはちょっとツイていけませんでした。このアルバムを高く評価する声も多く、実際個々の曲を見ればむしろ洗練されていて大衆受けしやすいと言えるかも知れませんが、私はどうしても受け付けなかった。おそらく初期のアルバムに入れ込んでなければ、「The Best Damn Thing」をすんなり受け入れていたかも知れません。と、思わず余計な話に深入りしてしまいましたので、ここまでにして本筋に戻りましょう。

 個人的にこの「アシンメトリ」はとくに私の中では、ねごと史上最高の名曲の1つと言って良く、ねごとのコアファンには大変申し訳ありませんが、私にとって「ねごと」と言えばまずコレというくらい聞き惚れています。むしろ私の場合はあまりに「アシンメトリ」がしっくり来すぎて、ほかの傾向のねごとの曲にあまり入れ込めないので、これはこれで健全ではないかも知れません。

 率直に言って、この曲に関してはBOSE QC35Ⅱにとっては得意分野です。電子的な厚い暗い熱量のある低域表現はBOSEが昔から得意にしているところで、BOSEのどこがいいって聞くと、大抵「分厚くて、でも膨らみすぎないスタイリッシュな重低音」という声がほとんどでしょう。この曲でBOSE QC35Ⅱの聴かせるビート音はワイヤレスでありながら、かなりの重量感を出しつつ、締まりを感じさせます。

 私はBOSEの低音というと、比較的無機的というか冷たくもないけど、それほど暖かくもない、若干クールでうすら寒い程度の音という印象を受けます。この曲を聴かすQC35Ⅱでも、ビート音を奏でる低域の周囲に地熱感があまりなくて、ぽっかり浮き上がって響いているように聞こえて、どことなく孤立感があり、さびしいところがある気がします。こういう鳴らし方は理知的であるので、分解能という言葉を使えばたしかに音をよく表現していると言えます。そのうえで、BOSEのサウンドはクールに冷たくならず、隙間を強調して音を細くすることもなく、一定の充実感をしっかりと聴かせて、「こりゃうまい」といえる鳴らし方をします。個々の楽器音の色味についても同じ事が言え、たとえばシンバルとか非常に中立的でキラ味が少なく、むしろおとなしく、背景のグロウ表現も理知的に感情を抑えており、背景の黒さを丁寧に浮かび上がらせます。この曲をスタイリッシュで現代的な理知的部分と情感表現の強い部分に分けるとしたら、感情な部分を適度に抑制して、理知的な部分を潰さないまま、感情の厚みはそれはそれとして伝える高度なバランス感覚があります。スピード感への追随の面では、必ずしも瞬発力が良い音の鳴り方ではなく、ためてから鳴らしてくるところがありますが、それがたしかな重厚感に伝わっていて、充実感につながっています。こういうところがおバカ一辺倒のSkullcandy CRUSHER WIRELESSと違うところで、「ブンブンやりゃいいだろ」みたいな投げやり感がありません。

 で、SENNHEISER HD599との聞き比べですが、率直に言うと、勝負になりません。低域の地熱感、シンバルの噴き上がる立体感、背景に広がるグロー表現の光沢の豊かさ、臨場感と色彩感、空間の広がりにおいて、聴いただけで情感の篭もり方が全く違いがわかり、世界観の提示力に圧倒的差を感じます。これだからBOSEじゃ満足できないのよ。BOSE党は「なにこれ、ボワボワじゃん。イモ臭くてこんなの全然スタイリッシュじゃない」と言うでしょうが、言わせておけばよろしい。

 

【課題曲その2】「ここから、ここから」

 私にとって目下、これを味わうためにオーディオを選んでいると言っても良い曲の一つがこれ。

 率直に言ってQC35Ⅱの音は、この曲を聴くには大変魅力的で素晴らしいです。各楽器に配慮するバランス感覚が見事というほかなく、はっきりキラキラ、明瞭に聞こえるピアノと柔らかで生命的な反動感を持ちながらボワボワしない締まりの良いドラム、ギターの情感の篭もった、熱く幅広な広がり方、きつすぎずに情感をしなやかに突き上げるエッジ感を巧みに演出して、そりゃあ聞き惚れさせてくれますし、ボーカルも浮つかない明るすぎないバランスで楽器に寄り添っており、ふっくらした甘味のある味で非常に暖かい。BOSEさん、あなたはすごいと思わず嘆息できる瞬間です。

 しかしそんなBOSEさんにHD599は語りかけます。「もうちょっとドラムの地熱感を出した方がこの曲の生命感はより味わえるんじゃなかろうか。それにBOSEさんの楽器音の精彩を大事にする姿勢はもっともで、ボーカルをそれに寄り添わせるいう考え方は大いに結構なんだが、それならより楽器音を空間に溶け込ませて、ボーカルを包み込んで一緒に盛り上げた方がよりうららかで、より美しくないだろうか。どうですか?」BOSEさんにはおそらくあまりピンと来ないでしょうが、私にはHD599さんの言いたいことは大変よくわかります。以上。

 

【課題曲その3】「清廉なるHeretics」

  正直「Fate」シリーズなんてアニメ観たくらいでよく知らんし、この曲の使われているゲームも人気らしいけど、さっぱりやる気もしません。私には「きららファンタジア」で充分。しかし、この曲は私にとって神曲です。このPVはサントラのものですが、サントラなんて買わなくても単曲でシングルカットされているので、気に入った人はそれを探しましょう。そこまでしなくてもyoutubeいけばたくさん上がってるんですけど、ここらへん権利関係ちゃんとしてんのか私にはわからないので埋め込みません。「たくさんyoutubeで上がっているよ」なんて私が言ったことはくれぐれも内緒にして下さい。

 さて、それで実際に音質の話です。QC35Ⅱは、この曲をスタイリッシュにキレを出しながら、火力を加えて押し込んできます。黒みのある背景をしっかり感じさせて、導入の静謐感を出し、ピアノとボーカルは無機的な一直線な音にならずに有機的な幅と揺れを感じさせてくれます。幅広でエネルギーの高いギターとドラムのぶっとい重量音が奏でる地熱からくる熱気も充分で、前半の静謐さに対して盛り上がるサビ部分の沸騰する情感の対比が丁寧に表現されています。率直に言ってレベルが高く、充分に満足できます。

 さて、HD599です。QC35Ⅱの導入が描く、静謐な表現に心打たれたような私ですが、あれは妄言でした。忘れて下さい。HD599の温かなピアノが充満し、その満たされた雰囲気の中で生命感に溢れたふんわりした嫋やかさで一気に引き込んでくるボーカルの表現に比べて、CQ35Ⅱの主張する静謐感などというものが小手先芸に過ぎず、いかに陳腐であったか、早速思い知らされます。冒頭から豊かな充実感の中に捉えて、その心地よい豊穣さのなかで、ドラムはしっかりした圧の篭もった地熱感を加えて生命的な音場を盛り上げ、ギターなんか、ほとんど何言ってるのかわからないくらい熱量に飲まれて一体化しており、クライマックスでようやく浮き上がってエネルギーを爆発させます。充実感と熱量に満ちて、ほとんど我を忘れたかのような圧倒的な力強さを持ち、魂が沸きたつようなその空間に、飲み込んでくる圧倒的吸引力。ボーカルの歌う、愛に向かう狂おしさ、それを、忠実かどうかはともかく、印象深く感じさせるのがどちらであるかはもはや語るまでもありません。

 

【課題曲その4】Sia「Big Girls Cry」

  BOSEで楽しむ曲っていうと、私のイメージでは、たとえばこんな曲ですね。黒みのある暗黒に飲み込まれていくような静謐感の中で重厚なサウンドがズドンズドン響いてくる。聴いて頂ければその圧倒的な世界観はすぐわかって頂けると思うので、ここで曲の内容について、あまり言葉を紡ぐ必要はないでしょう。この曲こそ、私の思い描くBOSEのサウンドイメージそのままです。

 HD599では印象がやはり違います。まずキックの音がBOSEでは締まった、やや無機質な鳴り方だったのに対し、HD599のキックは明らかに脈打って鼓動のようです。それ以上にボーカルの空間への広がりに圧倒的差があり、QC35Ⅱがこの曲を語り合う距離から表現していたとすれば、HD599は体内に入り込んで、その腹の内から音楽を聴いている一体感があります。

 正直、この曲をHD599ほど肉体的に表現するのが美しいのかは私もちょっと迷うところがあって、むしろQC35Ⅱのようにもうちょっと硬さを出して、背景の暗黒面とのコントラストも必要な気がしますし、そのほうが引き立つ気がします。

 

【総評】

 これまでずっと読んでくださった方々は私が相当BOSEを嫌いで、QC35Ⅱをひどくけなしていると思っているかも知れません。実際手放しで褒めちぎるほど好きじゃないことは確かですが、冷静になってください。私はHD599への入れ込みが尋常ではないので、ここで語られていることはかなりBOSEにとって分が悪いです。それにHD599はワイヤレスではないし、ノイキャンなんてついていません。むしろHD599で世の中の8割がたの音楽はカヴァーできて、他はおまけでよくね?程度の感覚の私から見ても、QC35Ⅱに関しては、一目置かざるを得ない魅力を持っています。実際使い勝手は凄く良く、デザインもかっこよくて、街で出歩くときに、ただ自慢するためだけにでも持っていきたいアイテムです。HD599なんて街中で着けて歩いてたら、「なんであの人スカウター着けて歩いてんの?プププ」くらい白眼視されそうなデザインです。熱狂的なBOSE党をはじめ、多くの人々がこのヘッドホンを支持するのもじつに合理的で、結局のところ私もこの魅力から逃れられそうにありません。

 今なぜか唐突に値下がりしているQC35Ⅱ。今年のサイバーマンデーの買い物の有力候補であることは疑いないです。


Bose QuietComfort 35 wireless headphones II

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【特集】新宿&秋葉原で路上テスト敢行!都心部での完全ワイヤレス&ワイヤレスイヤホン&Bluetoothオーディオレシーバー通信安定性テスト

秋葉原

 去る11月2日、3日、4日の3日間に秋葉原&新宿に連泊して、いろいろ買い物してきました。しかしただ買い物するだけではつまらない、せっかく人口密集地に行くのでワイヤレスオーディオの通信性能を試そうではないかと選り抜きの製品をかき集めて持って行き、路上でテストを敢行してきました。この記事ではその結果をレポートします。

 

【今回持っていった製品】

音源機器(発信元)
1. 完全ワイヤレスイヤホン
  1. JVC HA-XC70BT
  2. BOSE SoundSport Free
  3. Lesoom S1
  4. HAVIT G1
  5. CANAVIS J29
  6. Qitian Touch Two V5.0
2. ワイヤレスイヤホン
  1. The House of Marley SMILE JAMAICA WIRELESS
  2. KSCAT BC05(JVC HA-FX1100 カスタム)
3. Bluetoothオーディオレシーバー
  1. RADSONE EarStudio ES100
  2. audio-technica AT-PHA55BT

 

 ワイヤレスイヤホンに「KSCAT BC05(JVC HA-FX1100 カスタム)」とありますが、これはKSCAT BC05の着脱可能なワイヤレスレシーバーをJVC HA-FX1100のハウジングに接続したもの。つまり実質的にKSCAT BC05の通信性能テスト。

KSCAT BC05(JVC HA-FX1100 カスタム)

 BC05のレシーバーはシュア掛けタイプ。おかげでコードが邪魔にならず、装着感はかなりいいです。通信性能は日常使用なら問題なく、音質的にはドライバーはHA-FX1100なので、悪くありませんが、EarStudio ES100など高品質レシーバー使用時の音質には劣りますね。

 

【完全ワイヤレスイヤホンの通信性能】

 率直に言って、今回テストした機種はどれも、完全に安定した通信品質を確保できませんでした。秋葉原や新宿の街中を徒歩移動時にはどれも多かれ少なかれブツブツ通信は途切れましたし、駅構内などのより密集性の高いところでは使い物になりませんでした。ただ通勤ラッシュ時ではない80%くらいの乗車率の電車内では駅での出入りの時を除いて安定動作しましたし、飲食店内などでの利用も安定していました。一方で人通りが少なくても、移動しながらの利用は不安定なところが見られました。

 後述するワイヤレスイヤホンやワイヤレスレシーバーに比べても通信安定性は低いので、まだまだ完全ワイヤレスイヤホンは都心部で快適に使えるほど成熟していないというのが実情なのでしょう。

 

JVC HA-XC70BT

 JVC HA-XC70BTは、今回の機種の中では比較的通信が安定していたように思います。それでも街中の移動時にブツブツ切れることはありましたが、電車内や店舗での使用は安定。

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BOSE SoundSport Free

 今回のテスト製品の中ではスポーツ向けを謳っていることもあり、期待は高かったのですが、結果から言うと少し微妙。歩行時は片耳だけ途切れることも多く、数回完全に通信が途切れてプレーヤーと切断されました。切断されると、自動接続で復帰できる場合もありますが、プレーヤー側で再接続してやらないといけなくなる場合もあるので面倒です。音質は最高レベルの満足度で人気が高い機種ですが、通信品質はそれほど実力が高いわけではないようです。

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Lesoom S1

 音質と装着感が好みで日常生活で使用頻度が高く、通信品質の安定性はそこそこ確認していたので期待していましたが、街中はだめですね。電車内などでは稀に途切れる程度で不便は感じませんでしたが、新宿駅構内に入るとブツブツ。街中歩行時も途切れ途切れで全くいいところなしでした。人口密集地で使用できるほどの通信品質はありません。

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HAVIT G1

 こちらはネット上で評判の良い機種です。音質は良いのですが、ハウジングの形状が私の耳には合わないのか、装着性はあまりよくないので、それほど使ってません。通信品質的にはS1とあまり変わらないですね。電車内や飲食店内のようにあまり動かない場面では稀に途切れる程度で安定してますけど、新宿駅構内、秋葉原の街路歩行時などの人の移動が多い場所ではほぼ使い物になりません。

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CANAVIS J29

 音質が気に入っており、装着感も良いので最近よく使っている機種です。こちらも近所のスーパーに買い物に行く程度の日常使用では安定した通信品質なので期待していましたが、やはり都心部では使い物になりません。新宿駅構内、秋葉原の往来などではブツブツ。

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Qitian Touch Two V5.0

 人気機種のバージョンアップ版です。こちらも日常使用ではほぼ通信が途切れることのない優秀な機種ですが、やはり都心部の往来では厳しいですね。繰り返しになりますが、飲食店など建物内に入ったり、電車内のような移動の少ない箇所では問題ありません。しかし、街中を歩くと途端にブツブツ。人通りの量からいえば、決して負けているとは思えない町田や八王子駅前付近を歩いていても、ここまではブツブツしないので、やはり都心部は電波状況が混雑しているのでしょう。

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 【ワイヤレスイヤホンの通信性能】

 正直今回のテストでは完全ワイヤレスイヤホンとレシーバーのテストが主目的でしたので、左右分離型ではないワイヤレスモデルのイヤホンは比較対象として参考にするつもりでした。しかし結果的には今回持参した完全ワイヤレスイヤホンはおしなべて通信品質で満足できるものはなかったので、都心部では最低限ワイヤレスイヤホンを使用することを推奨します。

 

The House of Marley SMILE JAMAICA WIRELESS

 音質が気に入っていて、寝ホンにも使っているネックバンド型のワイヤレスイヤホンです。完全ワイヤレスイヤホンに比べるとかなり通信安定性は高く、完全ワイヤレスで一番健闘していたJVC HA-XC70BT以上に安定しています。往来の移動時にはブツブツ切れますが、完全に切断されることはほぼありません。最低限これくらいの使い勝手でないと快適に音楽は聴けませんね。

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KSCAT BC05(JVC HA-FX1100 カスタム)

 標準付属のイヤホン部分ではなく、JVC HA-FX1100を接続してテストしました。シュア掛けタイプで固定感もよく、通信品質も結構安定しています。やはり街中では途切れることも多いですが、完全ワイヤレスイヤホンよりは断然安定しています。

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【Bluetoothオーディオレシーバーの通信性能】

 まだ個別レビュー記事は書いてないのですが、今回のテストの主目的の1つは、人気の高いオーディオレシーバーのレビュー記事を書くため、その通信品質を確認することにありました。レシーバーとプレーヤーの位置関係をいろいろ変えてテストした結果、レシーバーの位置関係については以下のことがわかりましたので紹介します。

  1. Tシャツの首回りや襟にクリップ止めしたり、胸ポケットにレシーバーを入れるのはあまりよくない。通信があまり安定しない。
  2. ズボンのポケットか上着の腹ポケットが比較的安定する。
  3. プレーヤーもポケットに入れた方が基本的には安定するが、手持ち鞄やバックパックの内側ポケットなどに入れてもよい。プレーヤーがズボンや上着の腹ポケットにあるときは、それでかなり安定した。

 少なくとも今回のテストでは、オーディオレシーバーの通信性能が一番安定していました。顔に近い胸ポケットよりズボンポケットなど低い位置のほうが通信が安定するので、おそらく都心部では地面に近いほうが通信の混雑が少ないのではないかと思います。なのでレシーバーが一番安定するのでしょう。

 レシーバーには上のKSCAT BC05のように、リケーブル対応イヤホンをワイヤレスイヤホン化するタイプがありますが、通信品質の安定性を考えると、個人的には低い位置に持ってこれるポータブルボックスタイプの機種をオススメします。

 

RADSONE EarStudio ES100

RADSONE EarStudio ES100

 EarStudio ES100は、AAC/aptX/aptX HD/LDACという高品質ワイヤレスオーディオコーデック対応を謳い、さらにDACを2つ搭載してバランス出力可能という高い使い勝手と音質を誇る人気機種です。テストした結果からは実際はLDAC対応ではない()ようですが、aptX HDにはしっかり対応しており、充電しながらも使用可能と、ほぼあらゆる点で次に紹介するaudio-technica  AT-PHA55BTに勝っています。音質的にも AT-PHA55BTよりも解像度が明らかに高く、なめらかな音質です。

 通信安定性は高く、今回のテストでは人の密集する都心部の歩行時や駅構内でも、時々ブツ切れするものの、かなり安定していました。

 

※その後11/8にリリースされたファームウェア ver. 2.0.1に更新したところ、正常にLDAC接続された。

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audio-technica AT-PHA55BT

audio-technica AT-PHA55BT

 audio-technica AT-PHA55BTも人気が高い機種です。こちらはAAC/aptX/LDACに対応しています。ES100と違い、LDAC対応はしっかり確認できましたので、こだわる人ならLDAC対応プレーヤーにはAT-PHA55BTを使うと良いかもしれません。個人的には、DACはES100と比べて少し表現が無味乾燥でやや見劣りし、またLDAC対応プレーヤーはSONY製ばかりですが、現行のNW-A55もNW-ZX300もaptX HDに対応しているので、ワイヤレス通信音質的にもLDACが使えないという理由だけでは、ES100でもほとんど遜色はありません。充電時には音楽再生が出来ないところも残念です。

 美点としては、音質をダイナミック向け(MODE A)とバランスドアーマチュア向け(MODE B)の2種類の出力抵抗(インピーダンス)切り替えが出来、調整できます。ただJVC HA-FX1100やKlipsch X11iなど手持ちの主要イヤホンで使ってみた感じ、ダイナミック向け(MODE A)は低音ブーストした感じでややウォームに、バランスドアーマチュア向け(MODE B)は音が少し輪郭良く感じられるので、個人的にはドライバーの種類に関係なく、音が好みなMODE Bを常用してます。

 通信安定性はやはり相対的に高いです。ズボンのポケットに入れれば、都心部の街中でもあまり途切れる場面がなく、比較的安定して使えました。

 

【結論】

 人口密集地では完全ワイヤレスイヤホンはほとんど使い物になりません。ワイヤレスイヤホンでも途切れる場面は多く、オーディオレシーバーを使用するのが一番良いようです。ただしオーディオレシーバーでも胸ポケットや首回りなど上の方に持ってくると、通信安定性は落ちます。使用するならズボンポケットが良いようです。

 

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【ワイヤレススピーカー BOSE SoundTouch 10 レビュー】BOSE特有のパワフルサウンドが味わえるが、ちょっとコスパが悪い

BOSE SoundLink Revolve

Bose SoundTouch 10 wireless music system ワイヤレススピーカーシステム

 

おすすめ度*1

BOSE SoundTouch 10

ASIN

B014CI97RM

 BOSEのワイヤレスモノラルスピーカー。縦長でデザインは落ち着いている。頭頂部にインターフェースがある。

 aptXには対応しない。通信性能はやや不安定。時々音飛びするほか、デバイスとの接続がまれに途切れることがあった。

 

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は電源コード、リモコン、マニュアル。

BOSE SoundTouch 10BOSE SoundTouch 10

 

【2】音質

 BOSE特有の太さと密度感のある音響は力強く、日常の生活音に埋没しない。そこらへんのワイヤレススピーカーではいまいち迫力を感じない人でも不満を感じることはほとんど無いだろう。ただモノラルスピーカーゆえ、高低の強い2次元的な音の鳴り方をするところはしかたがない。

 

[高音]:のびやかに突き抜けてくる。鮮明度あり(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:やや奥まった篭もった感じがある。

[低音]:低域の重みと空間への弾みもよい。ややもっさり(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:モノラルスピーカーのためか、やや広さに欠けるが、のびやかで高さは立体的(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:弾みと重厚感はそこそこ良い。ややもっさり(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:全体的に太めで、女性ボーカルでは少し太さを意識しやすいかも知れない。

 

【3】官能性

 UVERWorld「CORE PRIDE」は全体的にももっさり。ドラムに粘りと弾みあるので大味に楽しむが良い。

 藤田麻衣子「花火」は高域の突き抜け感と重厚な低域の聞こえもよく、比較的良好に思える。

 Ed Sheeran「Think Out Loud」はボーカルの突き抜け感に満足できる。音楽空間を穏やかに支える低域の雰囲気も良い。

 

【4】総評

 ホームスピーカーとしてBOSEなりの良さを感じる。Spotifyなどのインターネットポッドキャストとの連携機能もある。だがスマートスピーカー機能もないし、ステレオ化するのに2台必要な点や、通信の不安定性を考えると少し価格が高すぎるように思える。BOSEファンならこれくらいの価格設定でも気にせず払ってくれるのかも知れないが。

BOSE SoundTouch 10

 

【5】このスピーカー向きの曲

  力強いボーカルは温もり感もたっぷりで、突き抜け感もよく、気持ちよく抜ける。低域の弾みと重厚感もある。このスピーカーとは相性良く思える。(Westlife「I Wanna Grow Old With You」)

 

 重低音の利きがよく、ボーカルも力強く元気に伸びる。こういう明るく力強いサウンドは得意。(ボーイズ・タウン・ギャング「君の瞳に恋してる」)

 

 重厚感が良く出るのでこういう曲も安定感がある。アコースティックな楽器音に太さがあって充実感は味わいやすい。ボーカルの厚みも甘味を感じるに十分。(「ハクメイとミコチ」ED「Harvest Moon Night」)

 

 楽器音の突き抜け感は良く、冒頭から引き込んでくる。重低音の深さもしっかり感じられ、奥行き感もある。(许茹芸&孙楠「真情真美」)

 

Bose SoundTouch 10 wireless music system ワイヤレススピーカーシステム

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。