スネア
Tri Audio Starseaは1万円台に殴り込んできた恐るべきルーキーで、もしかすると台風の目になるかも知れません。それは完全にFiiO FH3と競合します。より風通しが良く、音場の広さはFiiO FH3を凌駕し、また音の質感的なナチュラルさでも、Tri Starseaのほうが…
SENNHEISER HD800Sはリスニング向きのヘッドホンとしては理想形の一つであり、その評判に違わぬ名機です。その生み出す出力は適度に重厚で派手さと広い音場と静寂感も兼ね備えた、SENNHEISERらしい正統派のリッチサウンドで、アコースティックな曲を中心にど…
Campfire Audio ARAは中域に丁寧にフォーカスされるボーカルが美しいイヤホンです。それはパワフルなサウンドのイヤホンではありませんが、リファレンスサウンドと言うにふさわしいバランス感覚とディテールを持っています。印象的な歪みの少なさもハイエン…
Victor JVC HA-MX100Vは甘く美しい透明度の高いみずみずしい中域を中心に開放的な音場で聴かせるモニターヘッドホンです。全体的な雰囲気はモニター的ですが、そのサウンドは決して無機質なものではありません。むしろ音楽性は豊かで、充実した暖かい人間的…
beyerdynamic XELENTO Wirelessは歪みの少ないクリアで全音域のバランスが良いサウンドを持っている万能系のイヤホンです。そのサウンドはbeyerdynamicらしい、少し開放型ヘッドホンに寄せたような音作りで、力感より音場の開放感を重視しています。高域で少…
フラットモニターサウンドが好きな人にとって、AVIOT TE-D01d ml2-tqはこの価格帯で最高の選択肢の一つです。一般的な楽曲はときどきうるさい感じがあるのですが、これで聴くDaft Punk「One More TIme」のようなテクノサウンドはリズム感も最高で、独特の没…
AUDIOSENSE AQ3は率直に言って、とても面白く、そしてよくできたイヤホンで、そのサウンドは実に興味深い立ち位置にいます。そのサウンドはAUDIOSENSE T800で確立されたAUDIOSENSEのハウスサウンドの正統派モデルであり、しかし、T800からある意味洗練されて…
SoundPEATS TrueAir2は初代TrueAirの雰囲気を残しつつ、確実にレベルアップした製品です。携行性・デザイン、そして何より通信品質の点で大きな進化を遂げています。インナーイヤー型なので低域の深みは少し足りないかも知れませんが、中域のボーカルや楽器…
ASHIDAVOX ST-90-05は中域の充実感を重視した高級感のあるリッチサウンドを持つヘッドホンです。業務用っぽいその外観からドモニターサウンドで作り込んできたのかと思いきや、装着した途端、豊かで音楽的なハイブランドっぽいサウンドが流れてきて、そのギ…
OPPO Enco W51はHUAWEI Freebuds 3iキラーと言って良い製品です。アクティブノイズキャンセリング性能はほとんど拮抗しています。音質もほとんど同等でしょう。防水性能は同等で、Qiワイヤレス充電に対応し、よりコンパクトで使い勝手が良くなっているのに価…
GRADO The White HeadphoneはいつものGRADOっぽいようで、実はギターよりドラム重視のサウンドになっています。そのせいでGS2000eやPS2000eのような甘い雰囲気に包まれるより前に、活き活きしたドラムがリズムを強烈に意識させてくる感じがあり、ドラム好き…
Cat Ear Audio Miaはウォームで聴き心地が良く、バランス感覚に優れ、アコースティックな自然で充実した質感のサウンドを持っています。温和で豊かなサウンドは温かみがあり、みずみずしい抱擁感と甘みがあります。イヤホン本体のビルドクオリティは文句ない…
iTeknic IK-BH007のサウンドはかなりバランス感覚が良く、それでいて個性的でサウンドデザイナーの欲望が感じられ、個人的にセンスを感じます。艶やかな光沢感のある華麗なサウンドを持っており、アコギ主体の曲が美しいだけでなく、リズム感は明瞭で量は多…
5000円以下の予算を考えており、インナーイヤー型で完全ワイヤレスイヤホンを探している場合、SoundPEATS True Airは悪くない選択肢だと思われます。aptXに対応し、スペック的にも悪くなく、派手で楽しい音がします。
比較的バランスが良いチューニングと素性の良いドライバーを搭載している機種で、標準でもなかなか楽しめますが、おそらく多くの人にとって、標準イヤーピースでこの機種の魅力が最大限引き出されるとは思われないので交換した方がいいでしょう。イコライジ…
coumi ANC860はデザインもおしゃれで、スペック的にも不満が少なくてわりと気に入っているイヤホンです。ただ確実に低域が支配的なので、低域の存在感が強い音が嫌いな人には向かないと思います。ライブ感のあるサウンドなので、ロックではパワフルで骨太な…
2万円台で登場したNUARLのフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンN10 Proは、NUARLらしい高解像度の明るいサウンドを持つイヤホンに仕上がっています。ANC性能や通信品質でやや不足を感じ、またアプリのイコライザーなどは思ったより音質変化幅が少ないですが…
最近このブランドから出たKZ ZAXはだいぶ洗練されたサウンドになっており、悪くはありませんでしたが、感想としては「KZにしてはまとも」といったくらいの感じで、感動には程遠いレベルでした。 しかし物事というのは思いがけない方向に進むものです。KZがわ…
1万円くらいの予算で強力なアクティブノイズキャンセリングを持つヘッドホンを探している場合、dyplay UrbanTraveller 2.0は間違いなく有力候補です。音質は中域の聞こえが良く、静寂感があって引き締まったサウンドです。個人的には好きな雰囲気ですが、元…
あなたが1万円くらいで現代的でスタイリッシュなサウンドを持つ完全ワイヤレスイヤホンを探しているならば、NUARL N6 miniはまさにあなたを満足させるものです。驚くべきことに、そのサウンドは決して同価格帯のマルチドライバーの有線イヤホンに劣ることは…
BLON BL-03sはBLON BL-03のマイナーアップデートです。BLON BL-03をすでに持っている人がこれを買うべきかといえば、私は基本的にいらないと思います。BLON BL-03を持ってない人が買うならBL-03sのほうがいいかもしれません。わりとバランスが良く、実際は少…
驚くべきことに、KZ ZAXには私が想像していた最近のKZの演出過剰な、ひどく歪な変なドンシャリの音の感じは全くありません。そこにあるのは、むしろ丁寧にディテール感を作り込んだややデジタル的なモニターサウンドで、一瞬、CCAの製品と間違えてレビューし…
アクティブノイズキャンセリングの性能はお世辞にも良いとは言えませんが、効果がないわけではありません。音質は比較的万能で聞きやすく、甘みのあるフラットに近い中域充実系で個人的には好みです。通信品質やバッテリー性能は優秀で、装着感に優れており…
AZLink ZH20は自由音場に基づくフラットモニターを意識しつつ、適所に聞き心地とゲーミング性を加味したチューニングが施されているゲーミングヘッドセットです。その聞き疲れしにくい安定した音質と快適な装着感によって、長時間のゲーミングに向いているだ…
QoA VesperはQoAらしい中域を重視したサウンドで万能性が高いチューニングになっています。ビルドクオリティやパッケージングの点でも価格帯では優れたレベルを実現しており、総合的にはかなり魅力的な製品に見えます。中域が広く、しっかりとボーカルのディ…
低価格で十分なノイズキャンセリング性能があり、防水性能がない以外はスペック的にもほとんど不満がないので、低価格でANCを試したい人には悪くない選択肢だと思います。音質はドンシャリで大衆的ですが、静寂感をうまく出しつつ、ダイナミックに聞かせてく…
TRN STMは低価格でそれなりのビルドクオリティを備え、音質のバランスも良いモニター的なイヤホンです。残念ながら自慢のノズルシステムは工作精度はともかく、効果のほどはほとんど期待できませんが、ギミックのある楽しいイヤホンが好きなら悪くないでしょ…
Kinera IdunはKineraらしいバランス感覚に優れ、その中で中域の音楽性を丁寧に追及したサウンドを味わうことができます。パッケージはおしゃれで、付属品も十分にそろっており、ビルドクオリティは良好で価格以上に十分に満足できる品質を実現しています。1…
繊細な高域を愛する人、マイクロディテールにこだわる人にはJPRiDE 2020 Libertyはまさに自由の翼を授ける福音かもしれません。非常に繊細でデジタルな音がします。率直に言って、ビルドクオリティがよいとは言えず、個人的には微妙な感じですが、わりと唯我…
QoA Pink Ladyはブランドの最初のイヤホンとしては十分すぎるほどのインパクトを持ったイヤホンです。ナチュラルでバランスの良いサウンドをもたらしている絶妙のチューニングによって、ほとんどの音楽で窮屈さがなく、かつ充実した安定感のある自然なサウン…