ボーカル
Campfire Audio ANDROMEDA 2020は非常にディテール感に優れた輪郭のきれいな明瞭感のある少し硬質なサウンドを聴かせてくれます。女声ボーカルも活き活きと聞こえ、精彩のある音は実際以上に解像感が高く思えます。そのサウンドはやや平面的でレンジ感の点で…
GRADO GT220は静かでありながら、GRADOらしい色気を感じさせるサウンドを持っています。それは重厚で成熟した大人の音楽空間をもたらしてくれるように思えます。音質は個人的に気に入ってるのですが、やはりスペックやビルドクオリティなどを考えると、3万円…
MadSpace Buttons Air Xは比較的実用的なアクティブノイズキャンセリングを備え、独特のデザインを持つ完全ワイヤレスイヤホンです。その音質はかなり暗く静かなところがあり、心を落ち着かせる鎮静作用を持っていますが、一般的に解像度はやや低く感じられ…
GRADO GW100はグルーヴ感に溢れた艶やかな甘いサウンドを奏でるヘッドホンです。それはヘヴィロック向きというよりはもっと華やかな、たとえば Elvis Presleyの「Can't Help Falling In Love」やHall&Oatesの「Do It For Love」、スピッツの「ロビンソン」や…
Tiivox X3は低価格でありながら奥行き・幅・高さに優れた広大な音場を実現する完全ワイヤレスイヤホンです。それは普通に録音された音源を、ドームを利用したツアーコンサートのステージライブパフォーマンスのように聞かせます。いつでもどこでもツアーDVD…
Mpow M30は低価格でやや低域寄りのバランスの良い音質を持っています。そのサウンドは中域が印象的に聞こえ、重みもしっかりした安定感のあるサウンドを奏でます。Mpow M30は使い勝手の点でも価格帯では優秀なほうで、通信品質は安定しており、スペック的に…
前方180度に楽器の音をそれぞれ鳴らすモニタースピーカーがぎっしりつめこまれたコクピットルームを想像してみてください。YAMAHA HPH-MT8はまさにそのようなプライベートなモニタールーム環境を実現します。 YAMAHA HPH-MT8は実用性に優れたモニターヘッド…
qdc Dmagic 3Dはうねるようなグルーヴ感とクリアな明瞭感、リッチな優雅さを兼ね備えたハイエンドイヤホンです。そのサウンドとパッケージ/ビルドクオリティは充分価格に見合うものだと思われますが、音質は若干静寂感に欠け、演出感も強いように思えます。…
QoA Vesper 紫は通常版より中域のフォーカス感が強く、よりフラットに仕上げられたリスニングライクイヤホンです。基本的にはボーカルを中心に音楽的に聞かせるリスニング系の音に思えますが、低域から中域にかけては自由音場フラットに近いので、人によって…
アルファ☆デシベル Spica UMは音の質感とディテールのバランスにおいてほどよい配分を目指したDTM向きのプロモニターサウンドチューニングが施されており、DTMerはこのイヤホンを魅力的に思う可能性があります。しかし、残念ながら音響スペック的に価格帯の…
AUDIOSENSE T300はAUDIOSENSE随一のリッチサウンドを持っており、音楽において充実感を重視するリスナーの愛すべき1本になるかもしれません。しかし、その音質はバランスが悪く、音場が些か奇妙に思えます。T300は個性的なサウンドを追求するAUDIOSENSEらし…
インナーイヤー型の明るい雰囲気が好きな場合、ディテール感に優れた1more Comfobudsはかなり有力な選択肢です。デザインもかっこよく、機能が豊富というほどではありませんが、使い勝手も悪くありません。通信品質もおそらく問題ないでしょう。繊細なサウン…
KBEAR LARKは5000円以下で入手できるイヤホンとしてはビルドクオリティとパッケージ内容が格別に優れているだけでなく、音質的にも万能系で使いやすいイヤホンです。デザインもかっこよく、入門用のIEMとしてかなり理想的な機種の一つであることは間違いあり…
Tri Audio Starseaは1万円台に殴り込んできた恐るべきルーキーで、もしかすると台風の目になるかも知れません。それは完全にFiiO FH3と競合します。より風通しが良く、音場の広さはFiiO FH3を凌駕し、また音の質感的なナチュラルさでも、Tri Starseaのほうが…
SENNHEISER HD800Sはリスニング向きのヘッドホンとしては理想形の一つであり、その評判に違わぬ名機です。その生み出す出力は適度に重厚で派手さと広い音場と静寂感も兼ね備えた、SENNHEISERらしい正統派のリッチサウンドで、アコースティックな曲を中心にど…
Mangird Teaは批評的なオーディオマニアも納得の優れたレンジ感とバランス感覚のあるサウンドを持っています。パッケージやビルドのクオリティにも不足がありません。しかし、最大の難点はFiiO FH3という存在です。Teaとよく似たチューニングスタイルを持っ…
Campfire Audio ARAは中域に丁寧にフォーカスされるボーカルが美しいイヤホンです。それはパワフルなサウンドのイヤホンではありませんが、リファレンスサウンドと言うにふさわしいバランス感覚とディテールを持っています。印象的な歪みの少なさもハイエン…
Ar:tio CU1は価格帯では歪みの少ない高い解像度を感じられ、静かで落ち着きのある弱ドンシャリサウンドを提供してくれます。比較的万能なチューニングにはなっていますが、どちらかいうとアコースティックな曲や静かな曲に向く印象を受けます。明るく楽しく…
Victor JVC HA-MX100Vは甘く美しい透明度の高いみずみずしい中域を中心に開放的な音場で聴かせるモニターヘッドホンです。全体的な雰囲気はモニター的ですが、そのサウンドは決して無機質なものではありません。むしろ音楽性は豊かで、充実した暖かい人間的…
AUDIOSENSE T260は中域にフォーカスされたサウンドを持つ音場の広いモニターサウンドです。開放型ヘッドホンのような中域のマージンが大きい広々としたサウンドが好きなら比較的おすすめできます。しかし、個人的には高域に少し癖を感じ、ボーカルや高域楽器…
AUDIOSENSE T180は手ごろな価格で本格的で正統派のモニターサウンドを楽しみたいユーザーにとって最適の選択肢の一つになり得ます。分析的な音楽鑑賞だけでなく、楽器練習や語学学習やナレーションの聞き取りなど、より実用的な側面でも優れた性能を持つ機種…
フラットモニターサウンドが好きな人にとって、AVIOT TE-D01d ml2-tqはこの価格帯で最高の選択肢の一つです。一般的な楽曲はときどきうるさい感じがあるのですが、これで聴くDaft Punk「One More TIme」のようなテクノサウンドはリズム感も最高で、独特の没…
AUDIOSENSE AQ3は率直に言って、とても面白く、そしてよくできたイヤホンで、そのサウンドは実に興味深い立ち位置にいます。そのサウンドはAUDIOSENSE T800で確立されたAUDIOSENSEのハウスサウンドの正統派モデルであり、しかし、T800からある意味洗練されて…
SoundPEATS TrueAir2は初代TrueAirの雰囲気を残しつつ、確実にレベルアップした製品です。携行性・デザイン、そして何より通信品質の点で大きな進化を遂げています。インナーイヤー型なので低域の深みは少し足りないかも知れませんが、中域のボーカルや楽器…
ASHIDAVOX ST-90-05は中域の充実感を重視した高級感のあるリッチサウンドを持つヘッドホンです。業務用っぽいその外観からドモニターサウンドで作り込んできたのかと思いきや、装着した途端、豊かで音楽的なハイブランドっぽいサウンドが流れてきて、そのギ…
GRADO The White HeadphoneはいつものGRADOっぽいようで、実はギターよりドラム重視のサウンドになっています。そのせいでGS2000eやPS2000eのような甘い雰囲気に包まれるより前に、活き活きしたドラムがリズムを強烈に意識させてくる感じがあり、ドラム好き…
Cat Ear Audio Miaはウォームで聴き心地が良く、バランス感覚に優れ、アコースティックな自然で充実した質感のサウンドを持っています。温和で豊かなサウンドは温かみがあり、みずみずしい抱擁感と甘みがあります。イヤホン本体のビルドクオリティは文句ない…
YAMAHA TW-E7Aは本当にYAMAHAらしいサウンドと言え、ピアノの響きがきれいな正統派のモニターサウンドです。真面目な音作りで手堅い感じがあり、個人的にも好きなサウンド傾向ですが、コンシューマーモデルにしては音作りが少し保守的かなとも思います。ただ…
AZLink AL-ZH23は自由音場に基づくフラットモニターを意識しつつ、適所に聞き心地とゲーミング性を加味したチューニングが施されているゲーミングヘッドセットです。その聞き疲れしにくい安定した音質と快適な装着感によって、長時間のゲーミングに向いてい…
比較的バランスが良いチューニングと素性の良いドライバーを搭載している機種で、標準でもなかなか楽しめますが、おそらく多くの人にとって、標準イヤーピースでこの機種の魅力が最大限引き出されるとは思われないので交換した方がいいでしょう。イコライジ…