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【完全ワイヤレスイヤホン 1more ECS3001B フラッシュレビュー】明るめのU字サウンドで艶やかな音を持っており、音質は悪くないと思うが、装着感がかなりダメ

1more ECS3001B

1more ECS3001B

1MORE ワイヤレスイヤホン 高音質 小型 重低音重視 接続安定 Bluetooth 5.0 イヤホン AAC対応 ENC環境音カット 12時間再生 左右分離型 自動ペアリング 自動電源ON・OFF ハンズフリー両耳通話 iPhone/Android/iPad/PC適応 Alexa・Siri起動 充電ケース付属

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種は1more ECS3001Bです。1moreはXiaomiグループの音響ブランドで、音質的にはわりとハズレが少ないメーカーです。ただ完全ワイヤレスイヤホンは独特の形にこだわっていて、デザイン的に好き嫌いが出やすいかも知れません。

 

1more ECS3001B

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:3h/12h
  • 防水性能:たぶんありません
  • 対応コーデック:AAC/SBC

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体のデザインはこの価格帯ではわりとしっかりしています。付属品は充電用ケース、充電用ケーブル(Micro-B)です。

 

1more ECS3001B

1more ECS3001B

1more ECS3001B

1more ECS3001B

 

装着サンプル

 インナーイヤー型です。あくまで個人的な意見ですが、このイヤホンの装着感はよくありません。はっきり言って、耳に入れるイヤーノズル部分はデカすぎて安定感に欠けますし、外側にでっかい豆型のハウジングが乗っかっているのが重心を悪くしています。

 私自身が着けても装着感は基本的に安定せず、よくありませんが、測定用のHATSのイヤーモデルへの収まりも悪く、測定に非常に苦労しました。個人的な意見ですが、率直に言って、これはダメです。

 

1more ECS3001B

1more ECS3001B

1more ECS3001B

 

接続品質

 価格帯では標準以上くらいです。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。ただし遮蔽物がある場合は通信が露骨に乱れます。

 ホワイトノイズは少しあると思いますが、ほとんど気にならないと思います。

 

1more ECS3001B

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. 左右別
  2. 左右平均
  3. 左右別(自由音場補正済み)
  4. 左右平均(自由音場補正済み)

※当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

1more ECS3001B

1more ECS3001B

1more ECS3001B

1more ECS3001B

 

 正直測定は非常に困難でした。とにかく装着感が悪いのとおそらく私の個体は左右差が結構あるらしくて、中域で左にだけ谷間が出来て、右には出来ません。装着感を合わせようとして動かすとすぐ低域が抜けるので、かなり測定した中で最も低域が測定できている上のグラフを採用しました。他の測定グラフを出してもよいのですが、混乱の元になりそうな気がするのと、ぶっちゃけこの機種にそんな手間をかける必要性を感じないので、このままにします。 

 周波数特性を見るとご覧の通り、ゆるやかなU字型という感じで、少し中高域が明るいブライト系のサウンドになります。www.ear-phone-review.com

 

  音質はインナーイヤー型独特の抜けの良さみたいなのもあり、わりとすっきり&艶やかで見通し感は悪くなく、中域のボディも不足感はあまりなく、適度にウォームという聴き心地がよいサウンドです。

 ボーカルは少しシャウト感が強く、ちょっと息がカサカサする感じもありますが、子音の尖りはあまりなく、女声ボーカルは結構魅力的です。透明感のある音なので、たとえばてこぴかり「ふたり少女」のような曲は個人的にはかなり相性が良く楽しめます。ちょっとニュアンス重視で息がスーハー強調されすぎてハスキーさが強調されたり、子音は少し角張るし、前述のとおりシャウト感があるかなと思いますが、ボーカルホンとしては悪くないと思います。

 アコースティックギターの色づきも良く、エッジがしつこくない程度にギラついて賑やかに聞こえます。スネアも適度にパワーがありつつ、アタックは少し強めくらいで聞こえますし、活き活きしています。バイオリンも倍音成分を出し過ぎず、きしみすぎない程度によく伸びますし、ディテール感はなかなか良好で、印象は悪くありません。

 ほんと、装着感だけどうにかならなかったんでしょうか。

 

1more ECS3001B

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。SBCで接続しています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 音質はわりと満足できるんですけど、個人的に装着感が微妙すぎて使いづらいイヤホンです。スペック的にも物足りません。

 

1more ECS3001B

1more ECS3001B

1MORE ワイヤレスイヤホン 高音質 小型 重低音重視 接続安定 Bluetooth 5.0 イヤホン AAC対応 ENC環境音カット 12時間再生 左右分離型 自動ペアリング 自動電源ON・OFF ハンズフリー両耳通話 iPhone/Android/iPad/PC適応 Alexa・Siri起動 充電ケース付属

 

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【完全ワイヤレスイヤホン Sabbat X12 Ultra フラッシュレビュー】ヘッドホンクラスの濃厚で調和的な高級感のあるウォームサウンド。JAZZやクラシック、ポップスを愛する人は見逃すべきでない機種

Sabbat X12 Ultra

Sabbat X12 Ultra

okcsc X12 Ultra ワイヤレス イヤホン インナーイヤー ノイズキャンセリング AAC Apt-x 対応 高音質 完全ワイヤレス IPX5防水規格 マイク付き Amazon

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる製品はSabbat X12 Ultraです。Sabbatは知る人ぞ知る中華オーディオメーカーで、カッコイイデザインとなかなか良質な音響設計を共存させているブランドです。日本では店頭販売はされていませんが、一部で非常に人気があります。

www.ear-phone-review.com

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:6h/24h
  • 防水性能:IPX5
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体のデザインはこの価格帯では結構しっかりしたパッケージで、わりと豪華です。パッケージは非常に高級感があります。写真では左側がSabbat X12 Ultraのパッケージになります。

 付属品は充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)です。

 

 

装着サンプル

 インナーイヤー型ですが、カスタムIEMのように耳に嵌まるデザインになっており、かなり装着感は良いです。小さな耳でも比較的収まりは良いはずです。

 

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。ただしときどき一瞬途切れます。遮蔽物があっても大丈夫なようです。

 ホワイトノイズはわずかにありますが、ほとんど目立たないと思われます。

 

Sabbat X12 Ultra

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. 左右別
  2. 左右平均
  3. 左右別(自由音場補正済み)
  4. 左右平均(自由音場補正済み)

※当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

Sabbat X12 Ultra

Sabbat X12 Ultra

Sabbat X12 Ultra

Sabbat X12 Ultra

 

 周波数特性を見るとご覧の通り、ややミッドセントリック(中域充実/かまぼこ)系で低域寄りのフラットというか、下に重いU字サウンドをしており、ウォーム系と言える音を持っています。www.ear-phone-review.com

 

 シグネチャーから想像できるとおり、非常に高級感のある、クラシック/JAZZ向きの音を持っており、充実度が高く、厚みのある音を奏でます。高級オーディオセットで聴いたようなパワフルなサウンドが楽しめ、スネアにはパワー感がありますし、パンチが効いた音で、バスドラムや低域弦楽は量感があって活き活きしており、とてもおすすめできます。

 普通なら籠もるだろうと思えるような音響設計ですが、14.7mmという大型ドライバーとインナーイヤー型の半開放的な構造によって、音の抜けはよく制御されており、充実度が高く調和的なサウンドにも関わらず、解像度は維持されています。音のすべてが繋がっているような調和的な雰囲気があるので、音の輪郭は強調されませんが、自然な伸びやかさがあり、木管や弦楽には中域の充実からもたらされるリアルなボディの風味があります。

 ボーカルは前面に出てきて、優れたボディ表現に基づいた安定感と深みとコクの感じられるハリと柱のある声質を実現しており、万能ですが、とくにバリトンボイスを愛する人には魅力的に映るでしょう。中域上部の凹みとその後の傾斜は、子音に適度に落ち着きを出しつつ、少し上向きに息が伸びるディテール感をもたらしており、ニュアンス的にも非常に優れたものを感じます。ボーカルホンとしても優秀です。

 

 量感は強く、音はやや頭内的に押し出されて聞こえてくるところがあります。また全体的に調和的でウォームなため、輪郭は適度に落ち着いているのと、低域の深みよりは厚み重視で中域に音が集まる傾向があるのは欠点かも知れません。

 しかし、ぶっちゃけ言わせてもらえば、そんなことは気にする必要がありません。このイヤホンで聴くクラシック、JAZZ、ポップスは価格帯では別格に近く、Poppin' Party「ガールズコード」、Snail's House「インベーダー☆」、ヨルシカ「カトレア」などのドラムサウンドも聴き応えがあります。aimer「コイワズライ」、Uru「あなたがいることで」、石川智晶「アンインストール」、花澤香菜「ざらざら」、安月名莉子「rise」、ハルカトミユキ「17才」、妹S「変わらない宝物」、飯島真理「愛・おぼえていますか」、あゆ朱美(戸田恵子)「コスモスに君と」、Tia「ちょっと出かけてきます」、中瀬聡美「銀色Horizon」、supercell「銀色飛行船」、岡崎律子「雨のmusique」、LAZY LOU's BOOGIE「いつもそこに君がいた」、片平里菜「結露」、いきものがかり「コイスルオトメ」、Nulbarich「Super Sonic」、永井真理子「真夏のイヴ」、(K)NoW_NAME「starlight」、カノン「Saga ~ This is my road」、大原ゆい子「ユビオリ」、藤井風「優しさ」といったポップスをとても完全ワイヤレスイヤホンとは思えない充実感で演奏してくれます。この価格帯でこの音を出せるのは率直に言って驚きでしかありません。この音で1万円しないの?こりゃ随分と安いね。

 Tecnics EAH-AZ70W?個人的に言わせてもらえば、クラシック、JAZZ、ポップスに関して言えば、あんなの比較になりませんよ。「Sabbat X12 UltraとTecnics EAH-AZ70Wで、より高級と感じるのはどちらの音か?」と言われたら、私はSabbat X12 Ultraだと答えます。迫力と量感が断然違います。もちろん好みも多分にあるので、異論は認めます。

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Sabbat X12 Ultra

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。aptXで接続しています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 デザイン的な満足度、パッケージデザイン、高級感のある充実度が高く調和的でパワフルなウォームサウンド、あらゆる点で価格の水準を越えています。価格帯では唯一無二の音であり、完全ワイヤレス全体を見渡してもこれほどのサウンドはなかなか味わえないでしょう。また長時間聴いても聞き疲れはしにくい音です。ただいくら半開放であるとはいえ、人によっては篭もって聞こえる可能性はあります。篭もりに敏感な人には向かないかも知れません。

 音質はとても完全ワイヤレスイヤホンとは思えません。文句なく「Highly Recommended」として推奨します。

 

Sabbat X12 Ultra

Sabbat X12 Ultra

okcsc X12 Ultra ワイヤレス イヤホン インナーイヤー ノイズキャンセリング AAC Apt-x 対応 高音質 完全ワイヤレス IPX5防水規格 マイク付き Amazon

 

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【完全ワイヤレスイヤホン Technics EAH-AZ70W フラッシュレビュー】ボーカルが前面に出てきて、充実感のある中域が豊かな音楽を奏でる。ANC性能はかなり優秀

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

パナソニック テクニクス カナル型 ノイズキャンセリング 完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth対応 防滴 ブラック EAH-AZ70W-K

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる製品はTechnics EAH-AZ70Wです。Technicsはパナソニックのオーディオブランドで、一度はブランドの製品は販売終了となりましたが、2014年から再展開されています。ヘッドホンのEAH-T700やイヤホンのEAH-TZ700は音質を高く評価され、ブランド復活を強く印象づけました。そして今回、完全ワイヤレスイヤホンの市場にも進出を果たしたというわけです。

 そのEAH-AZ70Wは発売前から各メディアが絶賛するという状況で、2020年最高の完全ワイヤレスイヤホンとしての呼び声が高い製品として注目されています。その期待されっぷりについては以前記事にまとめました

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:6.5h/19.5h
  • 防水性能:IPX4
  • 対応コーデック:AAC/SBC

 

競合機種との比較表
製品名 Master&Dynamic MW07 Plus BOSE QuietComfort Earbuds Jabra Elite 85t SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2 Technics EAH-AZ70W
タイプ カナル型 インナーイヤー型 カナル型 カナル型 カナル型
連続再生時間 10h 6h 7h 7h 6.5h
最大再生時間 40h 12h 25h 21h 19.5h
対応コーデック aptX/SBC AAC/SBC AAC/SBC aptX/AAC/SBC AAC/SBC
防水性能 IPX5 IPX4 IPX4 IPX4 IPX4
ANC性能(10) 5.5 10 9.5 7.5 8
ヒアスルー(10) 7(自然) 9.5(集音的) 9.5(自然) 8.5(集音的) 7.5(自然)
音質傾向 U字型 フラット U字型 U字型 U字型
プライストレンド(2020/12時点)

価格は値下がり傾向だが、大きく下がることはあまり期待できない。色によってはアマゾンの大型セールなどで3万円を切る価格で入手することも可能。

 

入手困難気味で価格はまだ安くならない。割安で出回るようになるのは2021年半ばごろ以降と予想。

 

Jabra製品は定期的に新製品が出るので、コンスタントに値下がりする傾向がある。2021年前半くらいからセールに出てくる可能性がある。

 

基本的に発売後1年程度は価格は堅調に推移することが多い。割安で手に入りやすくなるのは2021年後半以降と予想。

 

最近は比較的値が落ち着いているようで30000円前後で定着している。現在値がだいたい過去最安。

 

 

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体のデザインはこの価格帯では結構しっかりしたパッケージで、わりと豪華です。パッケージは基本的にはカードボックスデザインで、材質的なプレミアム感はそれほどありませんが、梱包はエレガントでイヤホン本体が見えるまで、しばらくの時間開梱体験を楽しむことが出来るようになっています。

 付属品はイヤーピース、充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)です。

 

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

 

装着サンプル

 完全ワイヤレスイヤホンとしては少し大きめのハウジングで、私には装着感は良好ですが、耳が小さい人には少し大きくて嵌まらない可能性はあるかも知れません。

 

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

 

接続品質

 価格帯ではなかなか優秀です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。ただしときどき一瞬途切れます。遮蔽物があっても大丈夫なようです。

 ホワイトノイズは少し大きく、目立っていると感じる可能性があります。

 

Technics EAH-AZ70W

 

アクティブノイズキャンセリング性能

 こちらの記事を参照して下さい。

www.ear-phone-review.com

 

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2との比較

 こちらの記事を参照して下さい。

www.ear-phone-review.com

 

私の個体は自然放電が少し多い

 これはあくまで私の手に入れた個体だけの可能性がありますが、充電ケースにイヤホンを収めた状態での自然放電は少し多い気がします。ちゃんとケース内ではイヤホンは電源OFFしてるのですが、相対的にケースの充電の減りが早めです。

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

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ANC ON/OFFでの音質変化について

 この機種で話題になっていることのひとつが、アクティブノイズキャンセリング(ANC)をONにすると低域が増すという噂があります。実際私も低域が増すように感じていたのですが、測定のついでにピンクノイズでリアルタイムの周波数特性の変化を見ていたところ、有意な変化が見られませんでした。

 

 で、今回一応確認のためスイープでしっかり測定しました。結果が以下のグラフです。イヤーピースはAET07を使用し、自由音場補正済みです。

Technics EAH-AZ70W

 

 はい。ANC ON時にしっかり低域出てるの、確認できました。←しれっ。

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時 ANCなし]左右別
  2. [AET07 M装着時 ANCなし]左右平均
  3. [AET07 M装着時 ANCなし]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時 ANCなし]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右別
  6. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右平均
  7. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

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Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

 

 ANC OFF時の周波数特性を見るとご覧の通り、ややミッドセントリック(中域充実/かまぼこ)系です。サウンドシグネチャー的にはU字型とも言えるかもしれません。ANCをONにすると重低音が持ち上がり、ややドンシャリに近づくと言えますが、基本的にはU字というのが適当かなと思います。

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 サウンド出力は中域でボーカルに充分スポットライトが当たり、適度な厚みがあります。ANCをONにしない場合は、下は比較的清潔ですっきりして聞こえると思います。ANCをONにしても、中域下部から中低域は凹んでいるので、比較的中域の空間はすっきりしています。

 高域方向はボーカル上の音域で後退が見られ、ボーカルを目立たせる調整になっています。シャリシャリした脆いエッジが強調されやすいので、クラッシュ感が強めで、ハイハットを中心にアコギ・弦楽なども上で前に出ながら伸びてくる、やや派手に聞こえる味付けになっています。また場合によって、ボーカルの子音は少し尖りやすいです。

 しかし基本的には中域主体の音楽性を重視した味わいになっており、ボディが適度にあり、上に息が清潔に伸びる、シャウト感はあまりない比較的理性的ボーカル表現が味わえます。シンセやピアノに少し沈み込みのあるウォームな透明感も出るので、KARAK「いつかまた生まれた時のために」、佐々木李子「Good Night」、ヨルシカ「パレード」のような曲とは相性が良いと思います。

 

 ただ、個人的意見としては、国内メディアが総絶賛するほど音質的に別格扱いすべき音かというと少し疑問です。音質傾向の違いもあり単純比較は出来ませんが、たとえばNUARL N6 Proの音の方が奥行き感と輪郭的なディテール感では明らかに優れて聞こえると思います。またボーカルニュアンス(息継ぎ・子音の明瞭性)の点でもN6 Proのほうが明確でしょう。ツ音が尖るのが苦手な人にはEAH-AZ70Wのほうが聴き心地は良いとは思いますが。リズムもN6 Proのほうが普通は明確に聞こえるはずです。

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 音の好みもありますし、ミッドセントリック特有の安定感もあり、充実感の点ではたしかにEAH-AZ70Wのほうが優れていると言え、ボーカルも近くしっかり聞こえますが、個人的にははっきり言って、N6 Proを聴いたときほどの驚きがなかったことは事実です。もちろんEAH-AZ70WにはANCやヒアスルーもあって、イコライザー機能もあり、好みに合わせて音質も調整できるので、一概にN6 Proと比較できないのですが、少なくとも音質的にこれまでの完全ワイヤレスイヤホンに比べて「別次元」とは私は思いません。

 

音質比較&聴き比べ記事

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レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピースのMサイズを用い、ANCをONにしたうえで、SBCで接続しています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 全体的な完成度はそれほど悪くないと思いますが、今年最高の完全ワイヤレスイヤホン候補として各メディアに絶賛されて登場した割には物足りないというのが個人的な感想です。ANC性能は文句なく優秀ですが、音質や使い勝手は言うほどでもないと思います。

 とはいえ、総合的に考えると価格以上くらいの満足度は充分あると思うので、「Highly Recommended」として推奨します。

 

Technics EAH-AZ70W

Technics EAH-AZ70W

パナソニック テクニクス カナル型 ノイズキャンセリング 完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth対応 防滴 ブラック EAH-AZ70W-K

 

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【完全ワイヤレスイヤホン YOBYBO CARD20 フラッシュレビュー】世界最薄を標榜する完全ワイヤレスイヤホン。音は開放的で明るいインナーイヤー型っぽい感触です

YOBYBO CARD20

YOBYBO CARD20

独自の天窓設計。財布にも収納可能な世界最薄クラスのTWSイヤホン「CARD20」

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回はクラウドファンディングで話題となっていた世界最薄クラスの完全ワイヤレスイヤホンYOBYBO CARD20を取り上げます。YOBYBOについては実際よくわかりません。このCARD20が製品第一号で、メーカー自体の設立も2019年3月と非常に若いことがわかっています。ちなみに「YOBYBO」の読み方は「ヨービーボ」らしいです。

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youtu.be

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:4h/20h
  • 防水性能:IPX4
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC

 

YOBYBO CARD20

YOBYBO CARD20

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体のデザインはシンプルです。正直、豪華ではなく、どちらかというとチープです。

 付属品は充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)です。

 

YOBYBO CARD20

YOBYBO CARD20

YOBYBO CARD20

 

 

装着サンプル

 薄型にするためにインナーイヤー型を採用したと思われます。薄いので、耳に深く挿入されません。装着感は悪くないと思いますが、人によってはずれやすいかもしれません。頭を振ってみましたが、脱落する感じはありません。

 

YOBYBO CARD20

YOBYBO CARD20

YOBYBO CARD20

 

 

接続品質

 価格帯では普通くらいです。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内ではまあまあ良好です。距離耐性は普通で、5m離れてもつながりますが、若干乱れます。遮蔽物には弱いようです。またQCC3020機種に時々あるのですが、接続当初にわずかに通信が荒れやすいです。また距離を取ったりしても少し途切れますし、ときどきプチッとします。

 ホワイトノイズは少しありますが、音楽再生中は気になりません。

 

YOBYBO CARD20

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

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周波数特性

 上から順に、

  1. 左右別
  2. 左右平均
  3. 左右別(自由音場補正済み)
  4. 左右平均(自由音場補正済み)

当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

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YOBYBO CARD20

YOBYBO CARD20

YOBYBO CARD20

YOBYBO CARD20

 

 周波数特性を見るとご覧の通り、低域から中域にかけてはかなりフラットです。サウンドシグネチャー的には高域に重み付けされており、少し明るめのフラットサウンド、あるいはブライトサウンドになります。やや高域でシャカシャカしやすいですが、中域には充分な厚みがありボーカルは豊かに聞こえます。低域も重みはそれほどでもありませんが、存在感は充分にあります。

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 サウンド出力は全体的に明るく、音場の見通し感は良いですが、やや音楽全体が前屈みに聞こえます。インナーイヤー型独特のマイルドな抜けがあるので、きつい感じはありませんが、女声ボーカルはややシャウト感があります。たとえば戸松遥「ユメセカイ」のような曲では、ドラムがややパワフルで押し込んでくる感じがあり、ハイハットが若干ギラつき気味に派手にシャカシャカします。ボーカルはサビでかなりシャウトが強くなり、子音はそれほど目立たないのでボーカル単体では聞き苦しいほどではありませんが、周囲の楽器音もパワフルになるので若干ガシャガシャします。人によっては少しうるさいと思うくらいかも知れません。

 アコースティックギターは結構エッジがきれいで温もり感もあってなかなかの聴き応えがありそうです。しかし、音楽のテンションは強く表現されやすいところがあって、アコギの音色を味わおうと22/7「空のエメラルド」のような曲を聴くと、高域の押し込み具合のせいか、少しギチギチした印象を受けます。超高域が落ち着いているので、中域に甘味はありますが、サビ前に比較的落ち着いていたボーカルがサビで楽器音とともに少しシャウティに傾きやすいので、全体として見るとやや情緒不安定に聞こえるかも知れません。

 あと個人的には、インナーイヤー型のわりに音場はあまり広く感じません。若干中域に音が集まりやすいかまぼこな感じもあるので、私にとってダイナミック感が足りない気がするのはそのせいかもしれません。

 

YOBYBO CARD20

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。aptXで接続しています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 音質は明るく、見通し感は悪くありませんが、音場はそれほど広く感じないと思います。本体の小ささのせいかもしれませんが、QCC3020を搭載している機種の割には、通信品質が若干弱い感じがあり、コンパクトさと引き換えに使い勝手の面で少し犠牲にしているものがあるようです。

 しかし、コンパクトで携行性には優れており、小さくオシャレな製品が好きなら、悪くない選択肢だと思います。

 

YOBYBO CARD20

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独自の天窓設計。財布にも収納可能な世界最薄クラスのTWSイヤホン「CARD20」

 

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【骨伝導イヤホン Aftershokz AS801 フラッシュレビュー】専用のトランスミッターが付き、家庭内で万能に使えるワイヤレス骨伝導イヤホン。装着感が良く、音質的にも長時間聴いていても疲れない

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

AfterShokz テレビ用 Bluetooth イヤホン 骨伝導 ヘッドホン (aptx 低延遅 トランスミッター レシーバー 付き) AS801-ABT01

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回はAfterShokzの新作ワイヤレス骨伝導イヤホンAftershokz AS801を取り上げます。AfterShokzは2011年10月にアメリカのニューヨークで設立されたオーディオメーカーで、先進的な骨伝導技術を応用したイヤホン製品で知られています。

 AfterShokzの骨伝導イヤホンは耳を塞がないので安全性を十分に確保することが出来、しかも音質は通常のイヤホンやヘッドホンと変わらない水準を持っています。場合によってはその開放的な音場表現と骨伝導独特の深みのある低域によって、一般的なイヤホン以上の満足度が得られます。

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続再生時間:8h
  • 防水性能:IP67
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC

 

Aftershokz AS801
 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体のデザインはこの価格帯では標準的なパッケージで、内容物は豪華です。内容物は大きく2つのパッケージに分かれていて、AS801のイヤホンとその付属品、そしてトランスミッターの本体とその付属品となります。

 

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

 

 

装着サンプル

 このイヤホンは眼鏡をしていても問題なく装着できます。

 

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

 

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀な方です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。遮蔽物があっても大丈夫なようです。

 ホワイトノイズはたぶん感じません。

 

Aftershokz AS801

 

AS801骨伝導イヤホンについて

 AS801に付属する骨伝導イヤホンは基本的にAfterShokz Aeropexに準拠している専用モデルです。

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付属トランミッターについて

 付属トランスミッターはaptX LL/aptX/SBCのほか、Fast Stream規格にも対応しています。Fast StreamはPCやTVなどで動画やゲームを楽しむ人向けの低遅延コーデックです。aptX LLはaptXにこのFast Stream技術を応用したものとされています。2台まで同時接続可能です。

 AS801の骨伝導イヤホンとトランスミッターは出荷時からペアリングされており、電源を入れて音声入力を接続するだけですぐに使用できるようになっています。

 小型で使いやすい付属トランスミッターですが、欠点もあります。バッテリーを内蔵していません。そのため、使用中はUSBでつねに給電する必要があります。

 

Aftershokz AS801

ゲーミングテスト/動画テスト

 パソコンにAUXケーブルで本機を繋ぎ、「The Elder Scrolls V: Skyrim」をプレイしてみました。タイミングがシビアなゲームではありませんが、2時間ほどのゲームプレイの間、音響的な遅延は私には感じられませんでした。

 同様にブラウザ再生でamazon Prime Video「罪人の嘘」を鑑賞しましたが、口パク感は全くなく、スムーズでした。

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [測定1回目]左右別
  2. [測定1回目]左右平均
  3. [測定1回目]左右別(自由音場補正済み)
  4. [測定1回目]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [測定2回目]左右別
  6. [測定2回目]左右平均
  7. [測定2回目]左右別(自由音場補正済み)
  8. [測定2回目]左右平均(自由音場補正済み)
  9. [測定3回目]左右別
  10. [測定3回目]左右平均
  11. [測定3回目]左右別(自由音場補正済み)
  12. [測定3回目]左右平均(自由音場補正済み)
  13. 測定1-3回目比較(自由音場補正済み)
  14. 測定1-3回目平均(自由音場補正済み)

※当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

 

 最初に注意点として、使用している測定用ヘッドとイヤーモデル自体は骨伝導に対応していますが、完全対応ではないだろうという点に注意が必要です。装着感を調整しましたが、骨伝導部分は浮き上がり気味で、うまく振動を伝導できている感じがありませんでした。そういうわけで、上の周波数測定値はほとんどスピーカー部分に相当する周波数出力だろうということです。実際のところ、低域は骨伝導振動によって補われるので、もう少し深いところがかなり聞こえます。このイヤホンは音量を上げると低域の振動によって音全体が揺れるくらいのパワーがあります。

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 そうしたことを踏まえながら、適宜聴感を元に周波数データを補ってレビューします。まず音質の全体像ですが、基本的にウォームと言えます。低域から中域にかけて厚みがあり、自然で実体感のある音を鳴らします。こうした音質傾向の場合、カナル型イヤホンやヘッドホンだと篭もりにつながりやすい感じですが、このイヤホンは開放的で音の抜けが良いので、籠もりません。それでもボーカルは近めで、音質は若干ディテールを抑えてナチュラルに聞こえます。

 一方で中高域から高域もボーカルよりは少し遠いところから、せり上がってくる感じになっていますが、充分に艶やかに聞こえます。奥行きがあり、幅もあって音場は広めに感じられますが、骨伝導の振動感もあって、その音は頭外的ではなく頭内的です。

 

 Aeropexのレビューでも指摘しましたが、音質的には骨伝導特有の欠点のようなものもあります。たとえばAimer&Chelly「ninelie」のような低域がわずかに目立つ曲では装着感次第のところもありますが、イヤホン本体の振動がノイズ源になって、音楽全体をぼやかすところがあります。音場は開放的で左右に広くて気持ち良いのですが、音の透明度を重視する人にはやや解像度が悪いと判断される可能性があります。

 一方で音楽で暖かみと深みを重視する人には逆三角形のようなディープに深掘りされた音楽空間に意識が浮游しているような独特の味わいが得られます。これは低域音が骨伝導主体で伝達されるのに対し、中域以上が耳からの空気伝導で伝わるギャップからくる独特の体験によるものと思われます。

 

 そういうわけであくまで個人的な好みから言えば、ZAQ「始まりの種」とかnano.RIPE「ハナノイロ」とか、(K)NoW_NAME「rainy tone」、7!!「オレンジ」のような曲を聴くのが好きです。

 

 またナチュラルでピーク感のない、しかも開放的な、聴き心地のよい骨伝導の音は長時間のリスニングにも向きます。

 

Aftershokz AS801

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。

※なお周波数特性のところでも述べましたが、今回のレコーディングシグネチャーは測定環境の特性上、低域の振動がうまく再現されておりません。そのため、実際より音に深みがないことだけご配慮下さい。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 ナチュラルで幅の広い音場を持ち、頭内的で深みのある音楽を奏でてくれます。ボーカルは近く、中高域以上はボーカルよりは後退していますが、のびやかで艶やかで、非常に聴き心地が良いサウンドを持っています。

 長時間聴いていても聞き疲れしにくいトレーニングや仕事のお供にも向いています。医学的には骨伝導は難聴になりにくいとされていますが、それがどれほど効果があるにせよ、テレビやゲームをする際にイヤホンを使わなければならないならば、骨伝導イヤホンは疲労の蓄積が少ないので長時間使用に向くとは言えるでしょう。遮音性や音漏れが気になる場合は、ヘッドホンやイヤーマフを上から被ることができます。

ja.wikipedia.org

 

 価格的にはAeropexと比べて、トランスミッター分の価格差があるのをどう見るかというのがあります。たしかに安くてコーデック対応も豊富、かつバッテリー内蔵のトランスミッターが5000円以下で多数あり、当ブログでもこれまで多く紹介してきました。たとえばLerbyee BT-B19は手軽に入手できる選択肢です。しかし、Aftershokzのデフォルトトランスミッターは据え置き専用なものの、最初からペアリング設定済みで使えるだけでなく、遅延も少なくて良好です。

www.ear-phone-review.com

 

 そういうわけで、総合的なパッケージとしてAS801は骨伝導の選択肢として、とても魅力的に思えます。

 

Aftershokz AS801

Aftershokz AS801

AfterShokz テレビ用 Bluetooth イヤホン 骨伝導 ヘッドホン (aptx 低延遅 トランスミッター レシーバー 付き) AS801-ABT01

 

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【完全ワイヤレスイヤホン Joyhouse T11 フラッシュレビュー】低域寄りのウォームサウンド。クラシック音楽やサントラ、ポップス、JAZZやEDMで厚みのある音を楽しみたいならおすすめ

Joyhouse T11

Joyhouse T11

【最新Bluetooth5.1技術 Qualcomm® aptX™】 Bluetooth イヤホン Hi-Fi 高音質 完全 ワイヤレス イヤホン 自動ペアリング イヤホン本体で12時間音楽再生 3000mAh充電ケース付き LEDディスプレイ電量表示 ブルートゥース イヤホン 左右分離型 IPX7防水 CVC8.0ノイズキャンセリング AAC対応 父の日ギフト プレゼント PSE&技適認証済み (ブラック)

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 Joyhouseはソウシア商事のブランドです。わりと技適やPSEはまじめに取得している会社で、格安中華の完全ワイヤレスイヤホンブランドとしてはサポートも相対的に良好です。今回はその新作完全ワイヤレスイヤホン「Joyhouse T11」を取り上げます。

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:12h/330h
  • 防水性能:IPX7
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC

 

Joyhouse T11

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体のデザインはこの価格帯では標準的なパッケージで、内容物は少し豪華かも知れません。

 付属品はイヤーピースと充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)、キャリーポーチ、説明書です。

 

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

 

装着サンプル

 ハウジングは少し大型です。私には装着感は良好ですが、耳が小さい人には少し嵌まりにくいかも知れません。

 

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

 

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀な方です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。遮蔽物があっても大丈夫なようです。

 ホワイトノイズはほんのわずかにありますが、かなり敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

 

Joyhouse T11

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

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周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース M装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース M装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

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Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

 

 

 周波数特性を見るとご覧の通り、比較的フラットです。サウンドシグネチャー的には低域が重み付けされているので、ウォームサウンドあるいはダーク系サウンドと言えるかも知れません。高域は派手な凹凸がありません。中域以上は少し低域に影響されやすいので、低域が強めの曲では、ノイジーに感じる人もいるかも知れません。太く力強い床面で音の実体感には優れています。

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 サウンド出力は全体的にやや暗く、低域の重厚感、重量、暖かみが支配的になります。パワフルでライブ感があり、没入感がありますが、人によっては籠もっていると判断されやすいところがあります。

 中域は清潔ではありません。曲によってはドラムの音やベース音によって、少しもやっと色づくので、ボーカル周りでややもっさりしていると感じる人もいるでしょう。一方で楽器音とボーカルはボディがしっかりと存在しており、ウォームで充実した根立ちの良いサウンドで安定感があります。

 また中高域から高域の少しの隆起によって、ウォームなサウンドの中でもややソリッドで適度な手がかり感があり、派手さはありませんが構築的なサウンド感覚があります。エッジはそれほど強調されませんが、硬さはしっかりしており、音楽の骨格が曖昧にはなりません。

 中域の柱がしっかりしていることもあり、音楽は非常に骨太でコンストラクティブに楽しめます。そのためJAZZやポップスは濃い目にしっかり聞こえます。サントラ曲やクラシックは没入感が高いですし、EDMもややDJ的な床鳴り感が強めですが、構築的で私は好きな雰囲気です。一方でロックや明るいアニソンは少しもっさりしやすいでしょう。

 

Joyhouse T11

 

EnacFire F1/Aipower EP-K01との比較

 下のグラフはおそらく価格的にも音質的にも競合するだろう、EnacFire F1Aipower EP-K01との自由音場補正済み周波数特性の比較です。使用イヤーピースはEnacFire F1はは標準イヤーピースのLサイズ、Aipower EP-K01は標準イヤーピースのMサイズ、Joyhouse T11は標準イヤーピースのMサイズです。

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 わかりやすいように1khzで交差するようにグラフを調整しています。1khz以上の中域上部以上を拡大したものも掲載します。

Joyhouse T11 vs EnacFire F1 vs Aipower EP-K01

Joyhouse T11 vs EnacFire F1 vs Aipower EP-K01

 

 まあぶっちゃけ低域から中域の真ん中(1khz前後)くらいまでは細かな相違はあれど、よく似ていると言って差し支えないでしょう。どれも低域重視型と言え、しかも重低域が少し強調される、重みと深み重視の低域を持っています。そして、その低域は中域との繋がりが良く、分離されずに中域をしっかり支える厚みを伴っています。

 そういうわけで異なるのは中域上部以上の構造になるのですが、この中で最もドンシャリ的で、高域と低域の釣り合いが取れているのはEnacFire F1です。力強い低域に負けない派手な高域音によって、やや暗い中にも楽しいサウンドを持っており、ロックは最も楽しませてくれると思われます。

 Aipower EP-K01はより落ち着いた後退的な高域を持っており、ピークこそF1と同じような形をしているので、少し派手になりますが、全体的に重いサウンドで、完全にベースヘッド向きになっています。というか比較的低域ジャンキーの傾向がある私でも「さすがにこれは重すぎないかい?」と思うくらいです。

 T11の高域はこれらに比べると、よりリラックスしており、ピーク感があまりなく、音像が少しくっきり描き出されるくらいのフラットサウンドになっています。そのため低域から中域を支配する暖かみがそのまま透明になっていく自然な色味の変化と、歯擦音や刺さりのようなピーキーさが感じられない、フラットに拡張されたモニター的な高域が楽しめます。ロールオフは少し早いので、風通しがよい感じではありませんが、そのかわりに中域に甘味が出ています。これら3機種の中では、最もツヤがあり、濃厚で、甘味があるサウンドになります。

 

Joyhouse T11

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Mサイズを用い、aptXで接続しています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 音質はやや中域に音が寄って聞こえやすいところもあり、籠もりやすい傾向もあるので、篭もりが苦手な人には向きません。一方でピーク感のない荒れない高域を持っているので、刺さりが苦手な人にはかなりおすすめできます。ベースヘッドでも充分に満足できるくらいの低域は出ており、よほど偏った低域ジャンキーでなければ充分に納得できる量感と重みのある音が楽しめます。より重い音が好きならAipower EP-K01を検討しましょう。

 

 使い勝手を総合的に判断すれば、「Highly Recomennded」にふさわしい品質であることは間違いないのですが、音質的にはやや流行から外れている気がするのと籠もりやすいかもしれないことを考慮して、「Recommended」に留めました。

 

Joyhouse T11

Joyhouse T11

【最新Bluetooth5.1技術 Qualcomm® aptX™】 Bluetooth イヤホン Hi-Fi 高音質 完全 ワイヤレス イヤホン 自動ペアリング イヤホン本体で12時間音楽再生 3000mAh充電ケース付き LEDディスプレイ電量表示 ブルートゥース イヤホン 左右分離型 IPX7防水 CVC8.0ノイズキャンセリング AAC対応 父の日ギフト プレゼント PSE&技適認証済み (ブラック)

 

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【完全ワイヤレスイヤホン XROUND VERSA フラッシュレビュー】繊細なサウンドを持つ明るい完全ワイヤレスイヤホン

XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA (バーサ)ワイヤレスイヤホン Bluetooth 5.0 IP67防水規格 クアルコムQCC3020搭載 マイク内蔵 6mmチタンコートドライバー SpinFit 別注 可動式コンフォートイヤーピース付属 ブラック XRD-XV-01BK

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 XROUNDは台湾のオーディオメーカーでサラウンド技術を利用したオーディオデバイスを開発しています。XROUND VERSAはこのブランドから初めて出る完全ワイヤレスイヤホンで、現在絶賛クラウドファンディング中です。

 特徴としては4大最新サウンド技術が盛り込まれていることが謳われていますが、個人的にチタン製振動板が一番効果が大きい気がします。これがこの機種の繊細なサウンド表現に貢献しているんだろうと、あくまで自分勝手に予想しています。

 

https://hayabusa.io/makuake/upload/project/8124/detail_8124_15736492573641.jpg?width=640&quality=95&format=jpg&ttl=31536000&force

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:8h/32h
  • 防水性能:IP67
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体のデザインはこの価格帯では結構しっかりしたパッケージで、わりと豪華かも知れません。パッケージの表面にはオクターブバンドのようなデザインがあしらわれていますが、これは内箱をスライドすると色と高さが変化するようになっています。

 付属品はイヤーピース(2種類)とイヤーフックの予備、充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)です。

 

XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA

 

装着サンプル

 小型ハウジングで軽量です。イヤーフックが付いており、耳への収まりは良好です。この機種はいわゆるKISS系と思われる機種で、デザインの基幹部分はNUARLAVIOTの製品と類似性があります。

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XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀な方です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。遮蔽物があっても大丈夫なようです。ただしQCC3020機種に時々あるのですが、接続当初にわずかに通信が荒れやすいです。またときどきごくわずかにプチッとします。

 ホワイトノイズはほんのわずかにありますが、かなり敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

 

ワイヤレス充電に対応

 Qi規格のワイヤレス充電に対応しています。地味な機能ですが、なかなか便利です。

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

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周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [noise isolating M装着時]左右別
  6. [noise isolating M装着時]左右平均
  7. [noise isolating M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [noise isolating M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  9. [CP360 M装着時]左右別
  10. [CP360 M装着時]左右平均
  11. [CP360 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  12. [CP360 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  13. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  14. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

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XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA

 

 周波数特性を見るとご覧の通り、比較的フラットです。サウンドシグネチャー的には高域が重み付けされているので、U字あるいはブライト系サウンドと言えるかも知れません。低域から中域はほとんど平坦で、重心は全体的に軽っぽいサウンドになります。

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 サウンド出力は全体的に明るく、繊細ですが、若干軽いバランスになっています。中域以下ではボーカルが一番前に出てくるようなバランスになっており、ボーカルの下は基本的に清潔で、存在感があまり感じられないようになっています。そのボーカルは女声ボーカル向きと言える、少し上向きな調整になっており、ボディよりはニュアンスに重点に置かれています。子音は少し尖りますが、一般的にきつく感じることはないはずです。

 中高域以上でやや手がかりが多く、エッジも相対的にシャープに描き出されるので、緻密で繊細な音になります。どちらかというとクール傾向かも知れませんが、酷薄で聴きづらい感じにはなっておりませんし、音数の割にガチャガチャしません。少し頭でっかちに聞こえやすいところはあります。

 以下で、おそらく価格的にも機能的にも競合する機種と比較しますが、それによりこの機種の特徴はさらにはっきりするでしょう。

 

NUARL N6 Pro/Lypertek TEVIとの比較

 下のグラフはおそらく価格的にも音質的にも競合するだろう、NUARL N6 ProLypertek TEVIとの自由音場補正済み周波数特性の比較です。使用イヤーピースはN6 ProははCP360 S、XROUND VERSAはCP360 M、LyperTek TEVIは標準イヤーピースのSサイズです。

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 わかりやすいように1khzで交差するようにグラフを調整しています。1khz以上の中域上部以上を拡大したものも掲載します。

XROUND VERSA vs NUARL N6 Pro vs Lypertek TEVI

XROUND VERSA vs NUARL N6 Pro vs Lypertek TEVI

 あくまで周波数特性に表れる音域バランス上ではよりドンシャリ傾向のあるNUARL N6 Proとよりフラットに近いXROUND VERSAの中庸の選択肢がLypertek TEVIであるという理解で概ね間違いありません。ただし音域の高低バランスの上ではTEVIが3機種のうちでは最も低域寄りでウォームサウンドです。

 TEVIはVERSAよりも暖かく実体感がある音を奏で、音楽的で、N6 ProはVERSAよりもさらに高域で繊細で低域も存在感があり、全体的に音が派手です。おそらくドライバーの差によって、TEVIは音の鮮明感では一段劣りますが、N6 ProとVERSAの音をどちらが鮮明で繊細と感じるかは個人差がありそうです。それでも一般的にはN6 Proのほうが一段上と判断されるでしょう。少なくとも私の聴感上はN6 Proに軍配を上げます。

 音場に関して言えば、少なくとも奥行きや立体感の面でVERSAよりN6 Proのほうが優秀だと判断されることが多いだろうということは言えます。硬い音が好きな人には、一般にこの中では最も硬い音がすると思われるので、VERSAがおすすめできます。

 

 そういうわけでVERSAの立ち位置はちょうどTEVIとN6 Proの間を埋める価格設定で、TEVIよりはクールサウンドで鮮明感も高いが、音質的にはもうちょっと手を伸ばせば届くNUARL N6 Proと比べると、総合的にはやや劣るかもしれないというのが私の評価です。

 とはいえ、それは一般的なまとめ方で、明るい女声ボーカル好きなら、VERSAがこの中では一番魅力的に感じられるかもしれませんし、低域を嫌う人には最も好まれる可能性のある「モニターライク」なイヤホンでしょう。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースはCP360 Mサイズを用い、aptXで接続しています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 音質は価格を考えるとかなり良好で標準以上と思われますが、しかし価格的には、同じような音質でより自然なサウンドで機能性に優れたTEVIと、より高解像度のサウンドで音場に優れるN6 Proの中間点に位置し、しかも実質的に両者と変わらない購買圏にあって大した価格差がなく、音質的にも使い勝手の上でも競合しやすいというのが非常に悩ましいポイントです。

 

 使い勝手なども総合的に判断すれば、「Highly Recomennded」にふさわしい品質である気もするのですが、両者との比較の結果やクラウドファンディング製品(2製品ほどのサポートが一般的に期待しづらい)であることも考えて、「Recommended」に留めました。

 

XROUND VERSA

XROUND VERSA

XROUND VERSA (バーサ)ワイヤレスイヤホン Bluetooth 5.0 IP67防水規格 クアルコムQCC3020搭載 マイク内蔵 6mmチタンコートドライバー SpinFit 別注 可動式コンフォートイヤーピース付属 ブラック XRD-XV-01BK

 

by カエレバ

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【完全ワイヤレスイヤホン Tronsmart Spunky Beat フラッシュレビュー】みずみずしい明るい音楽的なフラットに近いU字サウンド。aptXにも対応し、使い勝手も良い

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

Lazo Spanky Beat ワイヤレスイヤホン bluetooth イヤホン ブルートゥースイヤホン ノイズキャンセリング ワイヤレス AAC aptX 高音質 ブルートゥース イヤホン 防水 通話 音量調整 Siri対応 両耳 片耳 マイク内蔵 iPhone Android 対応 プレゼント

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 Tronsmartは2013年に深圳に設立された電子ガジェットやアクセサリーを設計・製造・販売するメーカーです。研究開発型の企業で、ワイヤレススピーカーの分野では比較的多くの製品を展開しています。

 Tronsmart Spunky Beatは低価格でありながら、Qualcommの人気Bluetoothチップ「QCC3020」を搭載し、海外で話題になった機種です。低価格モデルでは音質的にも評価が高く、比較的フラットに近く万能性が高いところが評価されています。

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:7h/24h
  • 防水性能:IPX5
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体のデザインはこの価格帯では結構しっかりしたパッケージで、わりと豪華かも知れません。中華の完全ワイヤレスイヤホンは価格の割にパッケージが簡素なものもありますが、この製品のパッケージは家電量販店に並んでいても問題なさそうなくらいにはまともなパッケージデザインです。

 付属品はイヤーピースと充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)です。

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

 

装着サンプル

 薄いハウジングでコンパクトで軽量です。空豆のような形をしており、耳の形によっては固定が少ししっかりしない可能性があります。

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀な方です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。遮蔽物があっても大丈夫なようです。

 またホワイトノイズはほんのわずかにありますが、かなり敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

 注意点としては通信相性があります。通話機能がないDAPとつないだ場合、一定時間で自動的に電源OFFになることがあり、Astell&KernのDAPにつないだときに見られました。FiiO系DAPやHiby系DAPなら大丈夫だと思います。

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース M装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース M装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

 

 周波数特性を見るとご覧の通り、比較的フラットに近いですが、中域は少し凹み、高域方向に全体のエネルギーは少しだけ偏っているように思えます。実際のところこのイヤホンはどちらかというと明るいサウンドに分類されるでしょう。HiFiGOが最近サウンドシグネチャーについてのなかなか興味深くわかりやすい記事を書いていましたが、それに依拠すれば「バランスサウンド」に分類されると見るべきでしょうか。フラットに近く、そして高域は少し強調されますが、フラットサウンドやモニター的な音というよりは音楽的です。

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 低域は重みが結構強調されますが、本当に深いところは抑えめなので、床鳴り感やノイジーさがそれほどなく、クリアに聞こえる傾向にあります。一般にレイヤリングが良好な音と言えるでしょう。低域弦楽の厚みにも不足はたぶんなく、重みも充分のはずです。

 中域は比較的充実しているので、みずみずしいサウンドを持っています。ボーカルは子音に尖りがなく、シャウトがきつくなく、適度に落ち着いていますが、充分に明るく、ボディも適度にあるのでディテール感があり、ボーカルホンとしても魅力的です。ボーカル自体はわずかにドライに傾いて聞こえやすい気がしますが、その周囲の楽器音はみずみずしく聞こえます。

 高域は風通しも良く、ハイハットは爽やかでギラつきもありますが、それ以上に清潔さを感じさせる高さがあるので、すっきりと抜けが良い開放的な空間になっています。ボーカルの子音が尖らず、ギャンギャン吠えないうまい調整バランスと、すっきりしているので見通しが良く広く感じられる音場が魅力です。落ち着いて明るいですが、ピアノの煌めき感は意外とキンキン感が少し出るくらい派手さもあり、透明感を少し強調して聴かせてくれるあたりも楽しみが多いところです。アコースティックギターの色づきも良いです。

 一方でリズムのアタックは適度にセーブされており、スネアのトランジェントは悪くなくスナッピーさも感じられて輪郭は明瞭ですが、パワー感はセーブされていて優しい雰囲気があります。全体的にサウンドクオリティは低価格にしてはディテール感に優れ、手がかりが多く、しかも清潔で聴き心地が良いという秀逸バランスになっています。

 たとえば、Real Paradis「風と丘のバラード」のような曲は意外とそれなりに優秀なボーカルホンでもボーカルが過酷になりやすい曲ですが、このイヤホンのボーカル表現にはきつさがほとんどありません。それでいて、充分にボディがあり、それなりに前に出てきて聞こえます。

 

AUKEY EP-T21との比較

 同じ価格帯くらいに存在しており、音質的にはわりとキャラクターがかぶるだろうAUKEY EP-T21(音質的にはQCY T5もほぼ同一機種と言えます)と比較してみましょう。

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 下のグラフはそれぞれの標準イヤーピースの自由音場補正済み周波数測定グラフを比較したもので、わかりやすいように1khzで交差するようにグラフを調整しています。1khz以上の中域上部以上を拡大したものも記載します。

Tronsmart Spunky Beat vs Aukey EP-T21

Tronsmart Spunky Beat vs Aukey EP-T21

 

 聞き比べても一般にAUKEY EP-T21よりはSpunky Beatのほうが清潔で抜けが良く、場合によっては少し薄い音に聞こえると思います。EP-T21のほうが音が濃く、より中域から低域で厚みがあり、ボーカルや楽器音はもう少し暖かく聞こえます。一般に聴き心地や音の厚み重視ならEP-T21のほうを、より清潔感やディテール感重視ならSpunky Beatを選ぶと良いでしょう。

 なお同じ価格帯のライバルBOMAKER SiFiとの比較はSpunky Beatの以前のレビューを参照して下さい

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レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。aptXで接続しています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

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OST

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クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 5000円以下の機種の中では音質的には文句なく上位に入ってくることでしょう。ディテール感があり、爽やかで清潔な、しかもみずみずしい音が楽しめます。人によってわずかに音が薄い傾向があるかも知れませんが、刺激的なところをうまく抑え、開放的ですっきりとしたサウンドを聴かせてくれます。解像度のレベルやみずみずしさは異なりますが、NUARL N6 Proに近い雰囲気の音を低価格帯で楽しみたいという人向きです。

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 aptXにも対応し、通信品質も良好でバッテリー性能も標準以上です。また外出先で使える内蔵ケーブルも用意されており、それとは別にUSB Type-Cの充電口もあり、使い勝手は良好です。

 

 ビルドクオリティやパッケージの点でもこの価格帯では全体的な完成度が高く、高級感があり、audio-sound@hatenaはこの製品を文句なく「Highly Recomennded」に値する機種として推奨致します。

 

Tronsmart Spunkyk Beat

Tronsmart Spunkyk Beat

Lazo Spanky Beat ワイヤレスイヤホン bluetooth イヤホン ブルートゥースイヤホン ノイズキャンセリング ワイヤレス AAC aptX 高音質 ブルートゥース イヤホン 防水 通話 音量調整 Siri対応 両耳 片耳 マイク内蔵 iPhone Android 対応 プレゼント

 

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【ワイヤレススピーカー Tribit StormBox Micro フラッシュレビュー】IP67の高耐久性を持ち、ビルドクオリティも良く、音も割と堅実

Tribit StormBox Micro

Tribit StormBox Micro

Tribit StormBox Micro Bluetoothスピーカー Bluetooth5.0 IPX67防水規格 9W ポータブルスピーカー コンパクト 低音強化/内蔵マイク搭載 ブラック

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。 

 Tribitは廉価帯のスピーカーメーカーとしては堅実な選択肢で、その品質はJBLなどの一流メーカー品と比べても遜色ないビルドクオリティを持っています。

 今回紹介するStormBox Microも価格帯で標準以上のビルドクオリティと耐久性、音質を持ち、コスパ的にはかなり満足できるのではないかと思います。

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続再生時間:8h
  • 防水性能:IP67
  • 対応コーデック:SBCのみ

 

パッケージ

 パッケージ全体のデザインは良好です。専用充電ケーブル(USB Type-C)が含まれます。本体のビルドクオリティも文句ありません。

 

Tribit StormBox Micro

Tribit StormBox Micro

Tribit StormBox Micro

Tribit StormBox Micro

Tribit StormBox Micro

Tribit StormBox Micro

Tribit StormBox Micro

 

防塵防水性能はIP67と高耐久

  このスピーカーの防塵防水性能はIP67であり、アウトドア用としては最高水準です。水没耐性もあるのでお風呂場で使っても問題ないとは思いますが、安全性にはよく配慮して下さい。

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀な方です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。遮蔽物があると少し通信が乱れます。

 またホワイトノイズはほんのかすかにありますが、敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

※今回の測定はスピーカー測定の規格に沿って行われておらず、我流の測定結果であり、アテにならない参考数値です。具体的にはスピーカーをHATSのだいたい50cm先くらいの地面に置き、その再生音声から周波数を測定しました。

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周波数特性

 上から順に、

  • 左右別
  • 左右平均
  • 左右別(自由音場補正済み)
  • 左右平均(自由音場補正済み)

 

Tribit StormBox Micro

Tribit StormBox Micro

Tribit StormBox Micro

Tribit StormBox Micro

 

 このスピーカーは口径が大きいだけあってパワフルかつ歪みが少なめです。レコーディングシグネチャーを聞いてもらえばわかると思うのですが、おそらくこの価格帯のコンパクトスピーカーにしては音がきれいで満足できると思います。低域がスピーカー本体の振動でガタガタして聞こえるということもありません。それでも低域は少しパワフルで量感もあるので、ほんのわずかに籠もって聞こえるという人もいそうです。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはKANN CUBEを用いており、SBC接続されています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

OST

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 大きさもほどよく、非常に使いやすいコンパクトスピーカーです。防塵防水性能も良く、ドライバーも大きめで音質も満足できます。ビルドクオリティも高く、安っぽい製品には見えません。

 

Tribit StormBox Micro

Tribit StormBox Micro

Tribit StormBox Micro Bluetoothスピーカー Bluetooth5.0 IPX67防水規格 9W ポータブルスピーカー コンパクト 低音強化/内蔵マイク搭載 ブラック

 

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【HiFiGOアナウンス】Meizu HD60 アクティブノイズキャンセリングヘッドホンが発表されました!!!

Meizu HD60

Meizu HD60

 

 

※この記事はHiFiGOから許諾を頂いて翻訳したものです。著作権はHiFiGOにあります。

元記事

hifigo.com


Meizu HD60 アクティブノイズキャンセリングヘッドホンが発表されました!!!

 Meizuは、最新のアクティブノイズキャンセリングヘッドホン、Meizu HD60を発表しました。 昨年発売されたMeizu HD60のアップグレード版です。 ブランドは名前を同じままにしてますが、ほとんどすべての分野で改善されています。最新のHD60には、QualcommのアップグレードされたプレミアムBluetoothチップ、CSR8675、Sonyの高品質ノイズ低減チップ、CDX3775が搭載されています。Bluetooth V5.0接続とQualcomm AptX HD高解像度コーデックをサポートしています。HD60は、40mmの大型のベリリウムコーティングされたダイアフラムユニットを備え、パワフルで生き生きとしたサウンド出力を提供します。機能が満載されており、価格はたったの$159です。

 こちらのストアページからご注文いただけます。 注文の順序に従って、出荷は2020年5月11日から開始されます。最新のMeizu HD60 ANCヘッドホンについて詳しく知りましょう。

 

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0031/0453/8673/files/2_7c03ce37-0872-40ef-9cf4-082c1e8b6ad7_1024x1024.jpg?v=1588949111

 

Meizuについて

 Meizu Technology Co.、Ltd.は中国を拠点とするハイテク大手で、高品質のスマートフォンやその他のガジェットで広く知られています。 かなり以前から、ブランドは優れた構造と音質のヘッドホンとイヤホンもリリースしています。

 

Meizu HD60の技術仕様

 

  •  Qualcomm CSR 8675 Bluetoothチップ
  • Sony CDX3775ノイズ低減チップ
  • Qualcomm AptX HD高解像度コーデックをサポートするBluetooth V5.0接続
  • 40mmベリリウムコーティングドライバーユニット
  • インピーダンス:16Ω
  • 周波数応答範囲:20Hz-40kHz。
  • 感度:103dB。
  • バッテリー容量:900mAh、急速充電
  • バッテリー寿命:最長17時間
  • Bluetooth信号強度:10Mまで
  • タッチコントロール

 

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0031/0453/8673/files/3_678ada95-64d8-48f7-bead-58895e43fc78_1024x1024.jpg?v=1588949140

 

強力で強力なBluetooth接続

 最新のMeizu HD60には、Qualcommのクラス最高のCSR8675 Bluetoothチップが搭載されています。これにより、ソースとヘッドホン間の強力で頑丈なBluetooth接続が適切なオーディオとビデオの同期で提供されます。 ヘッドホンは、高解像度のQualcomm AptX HDコーデックとのBluetooth V5.0接続を備え、高品質の音楽体験を保証します。

 

高品質のノイズキャンセル

 Meizu HD60には、ソニーの高性能ノイズリダクションチップ、CDX3775が搭載されています。ヘッドホンには、通話中アクティブに働くノイズ低減のためのクアルコムのcVcテクノロジーも搭載されています。また、環境ノイズをフィルタリングできる環境ノイズ低減モードも備えており、ユーザーは右のイヤーカップのボタンからモードを切り替えることができます。

 

タッチコントロール

 Meizu HD60はタッチコントロールを備えており、指を上下にスワイプして再生音量を調整したり、前後に曲を切り替えたり、ダブルタップして音楽を一時停止/再生したり、通話をピックアップしたり、長押しして音声アシスタントを起動したりできます。

 

エネルギッシュで生き生きとしたサウンドパフォーマンス

 40mmのベリリウムコーティングされた大きなドライバーユニットは、パワフルで生き生きとしたサウンド出力を生み出します。出力は、深く太く低い音域、くっきりとしたボーカル、そして非常に詳細な滑らかな高音部分を持っています。サウンド出力はエネルギッシュで音楽的です。

 

プレミアムストロングビルド

 Meizu HD60は、贅沢なビルドクオリティを備えています。それはステンレス鋼のスライド構造を持つ革のヘッドバンドを持っています。イヤーパッドは非常に高品質で、長時間のリスニングにおいても快適にフィットします。

 

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0031/0453/8673/files/4_4a9ec12e-18f6-4009-a2c3-d35acf40b3ee_1024x1024.jpg?v=1588949166

 

 最新のMeizu HD60は、そのプレミアム品質のビルドと最新のBluetoothおよびANCチップで有望に見えます。 わずか$179の価格で高品質のANC機能を備えています。詳細はこちらのストアページで確認できます。

 

Meizu HD60

Meizu HD60

Pre-order Meizu HD60 ANC Noise-Cancelling Over Ear Headphones

 

  • 元記事の公開日:2020/05/08
  • 著者:Candice Song

 

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【完全ワイヤレスイヤホン NUARL N6 Pro フラッシュレビュー】素晴らしい立体感のある機種。クラシックでは壮大なサウンドを実現できる奥行き感が魅力

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro TWS 完全ワイヤレスイヤホン 連続11時間再生(最大55時間再生) aptX対応 高音質HDSS採用 Bluetooth5.0 IPX4耐水 N6PRO-MB(マットブラック)

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 NUARLは日本の完全ワイヤレスイヤホン市場ではちょっとしたスタープレーヤーです。同社は2018年に非常に有名な完全ワイヤレスイヤホンNUARL NT01AXをリリースしました。その素晴らしい音質と品質は多くの人を驚かせ、たちまち虜にしました。NUARLは日本の完全ワイヤレスイヤホンメーカーとしても珍しい研究開発型の商品展開を行っており、ドライバーの品質にこだわっています。

 NUARL N6 Proには単層カーボンナノチューブとPEEKという2枚の振動膜を真空蒸着して貼り合わせた「SWCNT複合振動板」が採用されており、これとNT01AXでも採用されていたHDSS技術を組み合わせることで、歪みの少ないピュアなサウンドを実現しています。こうして完成されたN6 Proのサウンドは完全ワイヤレスイヤホンとは思えない自然で立体的なものとなっており、立体的な音場表現にこだわるユーザーには特に強い訴求力を持つ製品に仕上がっています。

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f:id:kanbun:20200507113630p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:11h/55h
  • 防水性能:IPX4
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体のデザインはこの価格としては普通のほうです。AVIOTとNUARLのパッケージはだいたい似ており、付属品もだいたい似ています。パッケージには黒いシリコンイヤーピースとSpinfit CP360の含まれており、専用充電ケース、専用充電ケーブル(USB Type-C)が含まれます。付属品は少し豪華です。

 

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

 

装着サンプル

 ハウジングはやや大きめです。出っ張りが少し多く、耳が小さい人ですと、やや側面からイヤホン本体が出っ張って見える可能性はあります。耳にうまくフックするイヤーループがついており、装着感は快適です。

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀な方です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。遮蔽物があっても大丈夫なようです。ただしあくまで私の場合ですが、接続した最初の頃に通信が乱れる傾向があります。

 またホワイトノイズはほんのかすかにありますが、敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

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周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [Spinfit CP360 S装着時]左右別
  6. [Spinfit CP360 S装着時]左右平均
  7. [Spinfit CP360 S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [Spinfit CP360 S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  9. [黒シリコンM装着時]左右別
  10. [黒シリコンM装着時]左右平均
  11. [黒シリコンM装着時]左右別(自由音場補正済み)
  12. [黒シリコンM装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  13. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  14. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

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NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

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 周波数特性を見るとご覧の通り、比較的フラットになっていますが、中域はやや凹み、そこから中高域にかけての傾斜はわずかに強く、高域はかなり伸びている様子が窺えます。U字型と定義するのが良さそうな気がします。

 このことにより、中域はわずかに乾き、少し音が薄く清潔で、高域ではハイハットのクラッシュがやや派手に聞こえやすいです。そしてトランジェントが強めで音の輪郭ははっきりして聞こえ、リズムは非常にパリッとしていて明快ですが、それが音楽全体にデジタルな雰囲気をもたらしてもいます。少し若い感じはあり、音場の全体は明るく、すっきりとさわやかに見渡せる感覚があります。高域でわずかに刺激が強いところがあり、シャリシャリ感はわずかに強くなる傾向がありますから、そうした刺さりに敏感な人には若干好まれない可能性があります。また低域は厚みが感じられますが、重みや深さ、床鳴り感は相対的に抑えられており、わずかに浮き上がりが良い印象を受けます。

 中高域は相対的に隆起しているので、アコースティックギターは金属的でかなり粒立ちが細かくアルペジオが利いており、ギラつく程度のきらびやかさがあり、私には魅力的に聞こえます。超高域の落ち着きによって中域には甘やかな雰囲気もあり、女声ボーカルを魅力的に聞かせるでしょう。そのボーカルのボディはやや薄く、スッキリ傾向で聞こえます。わずかに子音は強調されやすいです。

 

 音場全体は高さと奥行き感があり、風通しも良く見渡せる広さがあります。音場を重視するリスナーには非常に好ましく思えるはずです。爽やかでのびやかな、明るい雰囲気が好きならこのイヤホンを愛さずにはいられないでしょう。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはKANN CUBEを用いています。aptXで接続しています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 音質的には非常に完成度が高いとしか言いようがなく、1万円台の完全ワイヤレスイヤホンで探す場合、定番機種と言って間違いありません。やや音が明るさに傾いており、高域のシャリシャリしたあたりが刺激的に聞こえる可能性がありますが、それを除けば、比較的すっきりと見通しよく奥行きのある音を楽しめます。音の実体感の点でも厚みは適度に調整されており、清潔な空間を持っていますが、不自然なほど音が細く聞こえるということはないでしょう。

 

 ビルドクオリティやパッケージの点でも全体的な完成度が高く、高級感があり、audio-sound@hatenaはこの製品を文句なく「Highly Recomennded」に値する機種として推奨致します。

 

購入にはお得なトレードアッププログラムが利用できます

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NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro

NUARL N6 Pro TWS 完全ワイヤレスイヤホン 連続11時間再生(最大55時間再生) aptX対応 高音質HDSS採用 Bluetooth5.0 IPX4耐水 N6PRO-MB(マットブラック)

 

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【HiFiGOレビュー】デジタルオーディオプレーヤー Hidizs AP80 Pro:そのパッケージ開封とクイックレビュー。絶妙なビルドとパワフルなサウンド!!

HIDIZS AP80 Pro

HIDIZS AP80 Pro

 

 

※この記事はHiFiGOから許諾を頂いて翻訳したものです。著作権はHiFiGOにあります。

元記事

hifigo.com

 

 先月、Hidizsは財布に優しい最新のデジタルオーディオプレーヤー、Hidizs AP80 Proをリリースしました。このDAPは、高い評価を得ているこのブランドのオーディオプレーヤーAP80のアップグレードとしてリリースされます。最新のモデルは、強力なESS9218P DACを備えた高性能デュアルDACセットアップを特徴としています。バランス接続できる2.5mmポートを備えた完全にバランス接続のサウンド出力を備えています。また、アンバランス3.5mm出力ポートを搭載しています。プレーヤーは2.45インチのSamsungタッチスクリーンディスプレイを内蔵し、スムーズなユーザーインターフェースと機能のためにスムーズなHiBy 3.0 OSを備えています。高品質のプレミアムCNCアルミニウム素材のシャーシで構築され、背面に立体視用ガラスが付いています。このプレーヤーの価格は$169です。詳細はこちらのページで確認できます。

 数日前にHidizs AP80 Proのサンプルユニットを手に入れました。今日はパッケージの開封と簡単なレビューをご報告致します。

 

Hidizsについて

 Hidizsは、2009年に設立された中国発のオーディオ機器製造ブランドです。優れた製品を手頃な価格で製造しています。このブランドには、前世代のDAP、Hidizs AP80など、いくつかの有名な製品があります。このブランドはまた、複数のインイヤーモニター(IEM)、Hidizs MS1、Hidizs MS4などをリリースし、オーディオファンから好評を博しました。 このブランドの製品は、手頃な価格で卓越したパフォーマンスを発揮する、非常に優れたコストパフォーマンスを提供します。

 ブランドの他の商品はこちらのページからチェックできます。

 

パッケージと付属品

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0031/0453/8673/files/8_19218dec-27ff-4556-a2a4-63926f72108f_1024x1024.jpg?v=1588855907

 

 Hidizs AP80 Proは、Hidizsのロゴとシルバーシェードの前面にAP80 Proブランドが付いたシンプルな黒いパッケージで提供されます。外装を開けると、かわいいオーディオプレーヤーAP 80 proを直接見ることができ、フォームカットアウトケースにしっかりと収まっています。その下には、シリコンケース、充電とファイル転送用のUSB Type-Cケーブル1本、USB Micro USB-USB Type-Cケーブル1本、ユーザーガイド、およびスクリーンプロテクターが1組収められています。またパッケージには2組のスクリーンプロテクターがあり、1組はすでにAP80 proに取り付けられ、もう1組は個別のパッケージで提供されています。背面パネルもガラス製のため、2つのスクリーンプロテクターがあります。パッケージは非常にシンプルで、必要なすべてのアクセサリが入っています。

 

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0031/0453/8673/files/5_33504c25-9782-4a25-88b1-963a82e234ff_1024x1024.jpg?v=1588855950

 

パッケージ内容
  • Hidizs AP80 Proデジタルオーディオプレーヤー
  • シリコンケース
  • USB Type-C充電ケーブル
  • Micro-USB-USB Type-Cケーブル
  • ユーザーガイド
  • スクリーンプロテクター(もう1つはすでにプレーヤーに適用されています)

 

デザインとビルドクオリティ

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0031/0453/8673/files/4_db246c3e-f628-421c-825c-f60ad804e85b_1024x1024.jpg?v=1588856002

  Hidizs AP80 Proは、コンパクトなフォームファクタデザインに優れたビルドクオリティを備えています。とてもコンパクトで小さいです。CNCアルミニウムシャーシとマット仕上げの絶妙な外観を持っています。前面には解像度が480×360の2.45インチの鮮明なSamsung製ディスプレイがあり、解像度は低く感じられるかもしれませんが、小さな画面になっているので、ディスプレイは非常にシャープでくっきりしています。背面には、立体的なガラスパネルを使用した贅沢な外観があり、現在の市場のスマートフォンと同じくらい美しくリッチな外観になっています。右側には、日本語のALPS製ボリュームホイールと3つのメディアボタンがあります。ボリュームホイールは電源オン/オフボタンとして機能し、電源がオンになると端で点灯します。下部には、2つの出力ポートがあり、1つは3.5mmシングルエンド、1つは2.5mmバランス出力ポートで、充電とファイル転送用のUSB Type-Cポートがあります。AP80 Proは、上品でエレガントな外観のコンパクトなフォームファクターを備えています。デバイスは、マット仕上げのボディを持ち、贅沢でプレミアムに見えます。片手で簡単に持ち運びができます。

 

ユーザーインターフェース

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0031/0453/8673/files/6_d1204cba-881d-40f8-aa9e-ffa4e212496f_1024x1024.jpg?v=1588856037

 Hidizs AP80 ProはHiByOS 3.0を備えています。 OSはLinuxオペレーティングシステムに基づいており、非常に素早く機敏であり、サイズが大きいDSDファイルを再生しているときでも遅延はありません。ディスプレイはカラフルで鮮明です。小さすぎず大きすぎず、片手で操作できます。OSには、ユーザーの好みに応じてサウンド出力を簡単に調整/等化するためのMSEBチューナー機能が備わっています。MSEBチューナーとは別に、このデバイスはイコライザーも備えており、好みに応じてカスタマイズでき、ユーザーはさまざまなEQプリセットから好きなものを選択できます。UIは非常にスムーズで、高解像度のFlac音楽ファイルが内蔵された256GBのメモリカードを挿入して、音楽ライブラリをナビゲートしましたが、非常にスムーズに操作できました。プレーヤーはほぼ瞬時にカバーアートを読み込み、ラグがありません。これは、高解像度UAT、LDACコーデックをサポートする双方向のBluetooth接続を備えています。UATはHiByが開発した最新の高品質Bluetooth伝送技術で、最大24bit/192kHzのファイルをサポートし、ユーザーに最高の音質を保証します。SONYのワイヤレスヘッドホンでプレーヤーをテストしたところ、そのサウンド出力は良好でした。Hidizs AP80 ProをPC/ラップトップにつないでUSB DACとして使用することもできます。歩数計とFMチューナーも備えています。

 

バッテリー駆動時間

 そのサウンドはパワフルであるにもかかわらず、プレーヤーは良好なバッテリー駆動時間を実現しています。Hidizsは、3.5mm出力ポートでのバッテリー駆動時間を最大13時間であると主張しています。プレーヤーは、さまざまなメニューとMSEBチューナー設定を常にナビゲートするというテスト条件下で、約11.5時間動作を持続させました。 バッテリーの駆動時間は、クリーンでパワフルなサウンド出力を備えたDAPにとって十分です。

 

音質

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0031/0453/8673/files/2_f2ad35f1-d28b-4d0c-a9ac-b7347175a625_1024x1024.jpg?v=1588856094

 Hidizs AP80 Proは、ニュートラルでやや暖かみのあるサウンド出力を備え、ディテールがしっかりしています。これは、AP80 Proでテストするために用意したテスト用のIEMと適切にペアリングします。私たちは、Tin T4、Blon BL-03、およびMoondrop Blessing 2を用いてテストしました。出力は非常にクリーンで生き生きとしており、プレーヤーはきれいな静寂な背景の中に楽器のディテールを浮かび上がらせます。また、付属のMSEBチューナーを使用すると、好みに応じて出力を簡単に調整できます。サウンド出力は、深くて速い低域レスポンス、パワフルで生き生きとしたボーカル、スムーズなディテールの高域を備えています。 出力は非常に滑らかで制御が行き届いています。音量が大きくなっても、ピークや荒さは感じられません。歪みはなく、純粋にスムーズな音楽体験です。さらに、プレーヤーは優れたパワーを保持しているため、IEMの音量を上げる必要がありませんでした。

 

低域

 Hidizs AP80 Proは、迅速かつスムーズな低域を生成します。ローエンドは、十分な量の打撃とスラムを持っており、最大限の明瞭さとディテールで低域のニーズを満たします。それは支配的になることはなく、うまく制御されています。重低域は、良好な鳴動とパワー感を持っています。低域はエレクトロニック、ダンスミュージックを上手く補完し、グルーヴィーなサウンド体験を提供します。それは、低音の減衰を適切に制御しながら、ローエンドで良好な拡張性を示しています。

 

中域

 中域は自然なテクスチャと音色を持ち、ボーカルは生き生きとして力強く感じます。 温かみのある落ち着いた雰囲気があり、楽器のディテールは風通しがよく透明です。 MTV Unpluggedセッションのようなアナログ(Unplugged)サウンドの曲は、暖かくパリッとしたディテールとパワフルなボーカルで素晴らしいリスニング体験を生み出します。姚斯婷(ヤオ・シー・ティング)やダミアン・ライスなどのボーカルベースのアーティストの曲を聞くと、そこにあった体験は素晴らしいものでした。

 

高域

 高域は風通しが良く滑らかで、どの楽器にも刺さりや耳障りさの兆候はありません。 それは良好な輝きとエネルギッシュな反応を示し、ティナ・グオのバイオリン曲やOpeth、Toolなどのアーティストといったヘヴィな楽器を備えたトラックは、滑らかで暖かい出力で美しく提示されます。

 

音場と解像感

 Hidizs AP80 Proは、非常に優れたイメージング機能を備えた自然なワイドサウンドステージを生成します。十分な幅があり、奥行きも良いです。優れたIEMと組み合わせると、出力は卓越した音場を再現します。この製品の最も魅力的な部分は、楽器やその他のディテールを際立たせる音場のクリーンで抜けの良い表現です。

 

総評

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0031/0453/8673/files/9_8afcb098-06cc-4868-896b-c8afbc7c1a8a_1024x1024.jpg?v=1588856209

 まとめますと、Hidizs AP80 Proは$200の価格帯で入手できる最高のDAPの1つであるということは伝える必要があります。プレミアムで贅沢なビルドクオリティを備えた絶妙な外観から、きめ細かなサウンド出力まですべてを備えています。サウンド出力はニュートラルで、楽しく、音楽的です。リラックスして心地よいバターのような滑らかな出力を生成します。

 私たちのレビューが本当に気に入った場合は、こちらのストアページからAP80 Proのユニットを購入できます。

 

Hidizs AP80 PRO

Hidizs AP80 PRO

Hidizs AP80 PRO Fully Balanced Portable Music Player DAP

 

  • 元記事の公開日:2020/05/08
  • 著者:Candice Song

 

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【ANC搭載ワイヤレスヘッドホン mu6 Space2 レビュー②】フラッシュレビュー形式で音質の確認をします

mu6 Space2

mu6 Space2

Mu6 Space2 ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン 最大40dBの騒音低減 音楽/動画/ゲーム/仕事/勉強などに集中用 ANC機能 3モード スマートタッチ 低遅延・高音質ヘッドフォン マイク内蔵 通話可能 有線無線兼用 Bluetooth 密封型 折り畳める 収納ケース付き

 

 

 今回はmu6のANC搭載ワイヤレスヘッドセットMu6 Space2を取り上げます。パッケージやノイキャン性能についてはレビュー①をご確認下さい。

www.ear-phone-review.com

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

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周波数特性

 上から順に、

  • 左右別
  • 左右平均
  • 左右別(自由音場補正済み)
  • 左右平均(自由音場補正済み)

 

 

mu6 Space2

mu6 Space2

mu6 Space2

mu6 Space2

 

 周波数特性上は全体の中では高域がおとなしめなので、人によってかまぼこに聞こえるか低域寄りドンシャリに聞こえる可能性もありますが、比較的フラットと言えます。aptXLLに対応しているヘッドホンなので、当然ゲーミングモデルとしての利用を考えている人が多いでしょうから、そこから解説します。

 あくまで測定された周波数を前提に話を進めますが、低域は動画鑑賞で迫力を充分に出してくれるので、アクションゲームやRPG、ホラーゲームなどでも中域の充実感と相まって充分な没入感を出してくれるはずです。また中高域の落ち着きにより、ナレーション音声が聞きづらいということもないでしょう。ただし、FPSでは銃声がチャットに埋没気味になり、少し聞こえにくい可能性があります。イコライザーで2khz~8khzをより隆起させて「ドンシャリ」に近づけるのが良いでしょう。

 リズムゲームは低域が少し過多になっているのが気になりますが、ドラムとベースのぶつかりは少し抑えめで深さもある、厚みは相対的に抑えめな、それなりにクリアなレイヤリングを持っていることが予想されます。トランジェントは若干ナチュラルに寄せているので、ドラムはアタックが良いですが、リズム全体がパリッと明瞭に聞こえるタイプではありません。イコライザーでリズムゲーム向けにする場合、1khzから下の低域をなるべくカットし、2khz~8khz、とくに8khz付近を重点的にもう少し持ち上げると良い気がします。

 気になる人はレコーディングシグネチャーの「OST」や「ロック」を確認してみるのが一番です。

 

 サウンドはどちらかといえば音楽的で、中域が豊かでわずかにコクがありますが、低域から中域にかけての傾斜はわりと自然で不自然な感じはないと思います。床鳴り感は少し強調され、深い感じはよく出ます。風通しがよい感じはなく、高さはいまいちですが、中域はナチュラルに明瞭に聞こえ、ボーカルは女声ではやや暗いかも知れませんが、ボディはしっかりとして聞こえますし、音楽の柱に不足することもないので、どんな音楽を聴いても安定感は確かでしょう。中域の透明度は中庸よりは暖かみが強く、少し濁った印象を受けるかも知れません。甘味も感じられます。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはKANN CUBEを用いており、aptXで接続しています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

 

総評

 ちょっと豊かな感じで音楽を楽しんだり、リラックスして動画鑑賞するのには悪くありません。aptX LLに対応している(ただし私はあまり興味がないので、接続テストしてません)ので、ゲーミング向きにもいいんじゃないでしょうか。RPGやアドベンチャーゲームも低域が少し強調されているのを除けば、比較的聞き疲れせずに楽しめると思いますが、FPSやリズムゲームなど、よりタイミングや空間表現的なシビアさが求められるゲーム向けにしたい場合、全体的にもう少しドンシャリを意識した調整をすると良いでしょう。とくに高域は不足しがちなので重点的に盛ると良いです。

 

mu6 Space2

mu6 Space2

Mu6 Space2 ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン 最大40dBの騒音低減 音楽/動画/ゲーム/仕事/勉強などに集中用 ANC機能 3モード スマートタッチ 低遅延・高音質ヘッドフォン マイク内蔵 通話可能 有線無線兼用 Bluetooth 密封型 折り畳める 収納ケース付き

 

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【完全ワイヤレスイヤホン EnacFire F1 フラッシュレビュー】リアルな床鳴りを実現する重低音、静かで鮮やかなハイハット。低域好きを満足させる重厚感溢れる大人のサウンド

EnacFire F1

EnacFire F1

【208時間連続駆動 Qualcomm APT-X+AAC高音質 IPX7防水規格】ENACFIRE ワイヤレス イヤホン Bluetooth 5.0 イヤホン 片耳8時間再生 QCC3020省エネ CVC8.0ノイキャン タッチ式 両耳通話 左右分離型 自動ON/OFF ブルートゥース イヤホン 日本語説明書 Siri対応/マイク内蔵/PSE&MSDS&技適認証済み(F1)

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 数ある完全ワイヤレスイヤホンのブランドの中でもEnacFireは明らかにクレイジーなメーカーの一つです。このメーカーは「低域」に妙なこだわりがあり、とにかく重厚なサウンドを好みます。低域ジャンキー傾向のある私にとって、このメーカーの製品はつねに手放せません。

 完全ワイヤレスイヤホンが登場し始めた当初の2017年ごろ、そこにはシャカシャカとした軽い音を奏でる製品しかありませんでした。低域好きにとって完全ワイヤレスイヤホンを買うことは当たりのないくじ引きをするような状況だったのです。しかし、時代は変わりました。いまや信じられないことに、完全ワイヤレスイヤホンの小さな筐体に収まる小型のドライバーからでも恐るべき量感の重低音が響いてくる世界になったのです。EnacFire F1はそんな低域好き向けの完全ワイヤレスイヤホンの一つです。

 籠もる音に敏感な人はこの時点で「回れ右」をしましょう。

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f:id:kanbun:20200507114754p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:8h/208h
  • 防水性能:IPX7
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC

 

パッケージ

 内容物はイヤホン本体と、S/M/Lのイヤーピース、マニュアル、充電ケーブル(Micro-B)などです。パッケージ内容はこの価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしては標準的です。

EnacFire F1

EnacFire F1

EnacFire F1

EnacFire F1

 

装着サンプル

 私の場合、フィット感は良好です。わずかに出っ張りが多めですが、頭を振っても脱落しません。

EnacFire F1

EnacFire F1

EnacFire F1

 

接続品質

 おそらくかなり優秀です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスにつながって乱れはありません。この程度の距離ならばドア越しでも充分届いているので、遮蔽物があっても問題ないようです。あくまで私の環境では、ペアリングは少し遅いです。

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

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周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピースL装着時]左右別
  6. [標準イヤーピースL装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピースL装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピースL装着時]左右平均(自由音場補正済み)

 

EnacFire F1

EnacFire F1

EnacFire F1

EnacFire F1

EnacFire F1

EnacFire F1

EnacFire F1

EnacFire F1

 

 実にけしからんグラフで、低域に寄せたドンシャリとでもいうべきものですが、意外と中域から中高域にかけてはマイルドカーブなので、重厚なU字とも言えるかも知れません。

 「そういや最近似たカーブ見たな」と思い、その機種Aipower KSOUND EP-K01と比較したのが以下のグラフです。1khzの値で交差させてます。少なくとも周波数特性の上ではドライバーとか出自が類似しているだろう(ここらへんの中華製品はだいたいそんなもんです)ということが予想されますが、F1のほうがより中高域以上が隆起しているので、EP-K01にあったツヤの不足がなく、より華やかな雰囲気が出ると言えます。またトランジェントの上でもよりハリのある音を出してくれそうということが言えるでしょう。低域から中域まではほぼ同等なので、床面方向の印象はあまり変わらないはずです。

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EnacFire F1

 

 音質的には床鳴り感がある重く深く温かみのある低域を持ち、音場は基本的にシックで静寂感があります。しかし、高域ではハイハットが静かな雰囲気ながらもはっきりとクラッシュして聞こえるので、JAZZやロックでも清潔感のあるリズムが映えます。スネアのスナッピーもやや強調される傾向にあります。

 より深煎りのサウンドが好みならAipower KSOUND EP-K01をおすすめしますが、私には華やかさが足りなかったので、あちらのフラッシュレビューで述べたような、改善してほしい点が備わった音がするF1のほうが好みということになります。低域好きの私にとっては充分なコクと潤い感、静寂感のあるこの音は理想的な音の一つに近く、低域モデルとしては万能系といえ、欠点がほぼありません。低域好きを惑わせる、実にけしからん音です。

 最終的には下のレコーディングシグネチャーを確認して頂き、ご自身の好みに合うか判断して下さいませ。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはKANN CUBEを用いています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 音に温かみがあり、マイルドで聴きやすく、音に厚みとコクがあって潤いに満ちていて、充実感があるサウンドを実現しています。しかも中高域以上にツヤがあり、中域以上ではU字に近い聴き心地の良いサウンドで自然であり、かつ音楽的です。床面の響きと適度な静寂感の中でリラックスして音楽を聴きたい人にはこの価格帯最良の選択肢の一つでしょう。

 基本的に通信品質は悪くなく、使い勝手の面でもあまり粗がない機種だと思われます。

 

EnacFire F1

EnacFire F1

【208時間連続駆動 Qualcomm APT-X+AAC高音質 IPX7防水規格】ENACFIRE ワイヤレス イヤホン Bluetooth 5.0 イヤホン 片耳8時間再生 QCC3020省エネ CVC8.0ノイキャン タッチ式 両耳通話 左右分離型 自動ON/OFF ブルートゥース イヤホン 日本語説明書 Siri対応/マイク内蔵/PSE&MSDS&技適認証済み(F1)

 

 

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【完全ワイヤレスイヤホン LYPERTEK TEVI フラッシュレビュー】1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンの定番機。バランスの良いフラットサウンドで万能な音質と充分な機能性を持つ名機

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI 完全ワイヤレスイヤホン True Wireless ブルートゥース 高音質aptX/AAC対応 70時間再生 ハイパフォーマンス・グラフェン・ドライバー搭載 Qualcomm QCC3020【国内正規品】 ブラック

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回はLYPERTEK TEVIを取り上げます。LYPERTEKは比較的新しい名前ですが、香港のSound Innovation社のブランドで、このメーカーは中華イヤホンでは比較的古参のブランドであるORIVETIも展開しています。そういうわけで、技術開発力はそれなりにしっかりしており、チューニングもかなり良好です。

 

 日本ではあまり知られてないTEVIですが、海外では$100以下の定番機種として不動の地位を築いており、音質の評価は非常に高いです。多くのレビュアーとYoutuberがさかんに取り上げ、実際サウンド出力においてはSENNHEISER MOMENTUM True Wireless(MTW)に匹敵するとか(音質傾向が違うのでこの論理には無理がありますが音の全体的なバランスでMTWより優れているのは確かです)、ノイキャンが要らないならAirpods Proよりこれを買うべきだとか言われるくらいの機種です。

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 日本での販売価格は1万円ちょうどくらいであり、価格帯では非常に優れていることは確かで、私もこの価格帯では真っ先におすすめしたい機種の一つです。

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

高機能なアプリが付属

 TEVIには比較的高機能な専用アプリが付属しており、イコライザー(EQ)を適用して音質を調整したり、コントロールボタンの機能を変更したり、ファームウェアのアップグレードが出来ます。

 アプリのダウンロード方法については以下の記事のScarbirのレビュー引用箇所を参考にして下さい。なお、私が手に入れた個体はアップグレード済みだったらしく、最初は記事に書かれたアップグレード手順がうまくいかなくて困ったのですが、アップグレードしないままで普通にアプリを使えました。

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LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:10h/70h
  • 防水性能:IPX7
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC

 

パッケージ

 内容物はイヤホン本体と、S/M/Lのイヤーピース、フォームタイプのイヤーピース、マニュアル、充電ケーブル(Type-C)などです。パッケージ内容はこの価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしては標準的です。

 ケースデザインでどこかのMTWのようにファブリックな外観を採用しており、高級感があるだけでなく、オシャレです。

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

 

装着サンプル

 私の場合、フィット感は良好です。コンパクトで耳が小さめの人でも無理なく装着可能と思われます。頭を振ってもイヤホンが吹っ飛んだりしません。

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

 

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀な方です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れても乱れはありません。遮蔽物があっても大丈夫なようです。ただし距離を取っていく際の通信はシームレスではなく、2~3mくらい距離を取った時点や、遮蔽物で遮った場合に一瞬飛びます。

 ホワイトノイズはほんのかすかにありますが、敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピースS装着時]左右別
  6. [標準イヤーピースS装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピースS装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピースS装着時]左右平均(自由音場補正済み)

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

 

  フラットな音楽表現を意識したサウンドデザインになっており、非常にバランスが良く、聴き心地が良く、しかもディテール感も良好なのが特徴です。LYPERTEK自身がハーマンターゲットカーブを意識した音響デザインを公言しています。この機種はファームウェアアップデートで音質が調整されており、上の周波数特性グラフはアップグレード後のものですが、以前はよりハーマンターゲットカーブに近い形をしていたことが知られています。上のグラフが示唆するように、音響デザイン上では標準のイヤーピースでハーマンターゲットカーブにより近いサウンドを得られる可能性が高いです。

 以下に典型的なハーマンターゲットカーブを描くMoondrop Starfieldおよび同じく比較的フラット傾向の音質を持つQCY T5との比較グラフを記載します。

www.ear-phone-review.com

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LYPERTEK TEVI vs Moondrop Starfield vs QCY T5

  一見して明らかなように、TEVIはこれら2機種の中庸を歩んでいるカーブを持っており、Starfieldよりは艶やかで明るく、みずみずしく、しかしQCY T5ほど派手さや明るさに傾いていない、よりフラットに近いサウンドを提供します。なおデータについての細かい補足として、TEVIとStarfieldのイヤーピースはAET07 Mサイズ、QCY T5のイヤーピースは標準付属のMサイズを使って測定しています。

 

 音質傾向的には万能性が高く、多くの人にとって、どんな曲を聴いてもバランス良く、聴きやすい形で細部も適度に詳細に聴かせてくれるイヤホンです。不足点があるとすれば低域で、かなり深くまで出ていますが、重みは明らかに足りないでしょう。またボディもわずかに足りないかも知れません。適度なみずみずしさで、潤いすぎる感じもなく、ドライでもない中庸な味付けを持っていますが、私にとっては、やはりちょっと「軽い」サウンドです。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはKANN CUBEを用いています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

 

総評

 1万円以下で手に入るのに、元々の音質が価格以上くらいに良質な万能性を持っているだけでなく、付属アプリのイコライザーによって音質も自分好みに微調整できるという魔法のようなイヤホンです。音質面での不満はほぼないですが、低域だけは少し不足を感じます。

 スペックやビルドクオリティは充分で、アプリによってコントロールをカスタマイズできるのも非常に嬉しいポイントです。1万円くらいで完全ワイヤレスイヤホンを探しているなら、これを見逃すべきではありません。

 

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI

LYPERTEK TEVI 完全ワイヤレスイヤホン True Wireless ブルートゥース 高音質aptX/AAC対応 70時間再生 ハイパフォーマンス・グラフェン・ドライバー搭載 Qualcomm QCC3020【国内正規品】 ブラック

 

 

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