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【完全ワイヤレスイヤホン DACOM Athlete TWS(L19) フラッシュレビュー】パワフルかつ繊細で派手。色づきも良くジャンクフードみたいな音で個人的には楽しいが、万人向きではない。通信品質もよくない

DACOM Athlete TWS

DACOM Athlete TWS

DACOM 完全ワイヤレスイヤホン スポーツ用 耳掛け 重低音 Bluetooth イヤホン Bluetooth V5.0 TWS 軽量 防水 高音質 片耳 両耳とも対応 耳かけ 左右分離型 ランニング 装着感快適 ワイヤレス ヘッドホン ブルートゥース ヘッドセット ブルートゥース イヤフォン 無線 ハンズフリー通話 iPhone、Android各種対応 TELEC/PSE認証

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる製品はDACOM Athlete TWS(L19)です。DACOMというブランドについては個人的にはよく知りません。以前からamazonで低価格のワイヤレスイヤホンではぼちぼち見かけるブランドとなっていますが、品質やパッケージングに優れているとは言えないブランドで、わりと泡沫メーカーに近く、技適・PSEについてもあまり丁寧に取得しているメーカーではありませんでした。

 DACOM Athlete TWSはそんなDACOMのスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホンですが、技適を取得し、パッケージングも良好で明らかにこれまでと売り方が変わったと思わせる製品になっています。

  

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:6h/30h
  • 防水性能:IPX5
  • 対応コーデック:SBC
  • 技適番号:204-B00111

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージはこの価格帯ではわりと豪華です。1more製品のようにイラスト式の製品紹介がついたパッケージになっており、楽しめます。付属品はイヤーピースの替え、充電ケーブル(Micro-B)、専用充電ケース、説明書などです。

 本体のビルドクオリティは5000円くらいの完全ワイヤレスイヤホンとしては少し上質です。

 

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

 

装着サンプル

 イヤーフック式でわりとしっかり装着できます。

 

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

 

接続品質

 SBCでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯ではやや貧弱です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内ではそこそこ良いです。距離耐性はそれほどでもなく、5m離れると少し乱れます。遮蔽物があると途切れ、送信元から切断されることはありませんが、通信に大幅な乱れが見られ、まともに聴けませんでした。

 またホワイトノイズは少しありますが、敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

www.ear-phone-review.com

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 S装着時]左右別
  2. [AET07 S装着時]左右平均
  3. [AET07 S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース S装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース S装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース S装着時 ]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※「AET07 Sサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

DACOM Athlete TWS(L19)

 

 サウンドシグネチャーはいわゆるドンシャリタイプです。V字型あるいは谷の深いU字型という形をしています。

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 低域は重みと太さがあり、とくに重みはわりとドカドカ強めに出ますが、地熱は強調されないので、深いところはノイジーにならず清潔です。バスドラムキックはパワフルかつタイトでスピード感があります。エレキベース音は明るめで熱気は抑えめでギラギラしており、やや薄味に感じるかも知れません。低域弦楽は重みがありますが、個人的に厚みは足りず、弦がビヨンビヨンした感じになっており、透明感はありますが濃厚感に欠けます。

 中域はボーカル周りが清潔になっています。ボーカルはわりと遠いところにいますが、風通しが良く、周囲も適度に整理されており、周囲の楽器音に埋没する感じはありません。ボーカル自体もすっきり傾向でのびやかかつ清楚な雰囲気がありますが、シャウティです。奥行き感が強調され、立体感があります。エレキギターの色づきは良く、ディストーションも高く決まるのでダイナミックに思えるでしょう。

 高域は素直に煌めき感を出しながら抜けていく、少し派手ですがさわやかな空間になっています。光沢感は非常にきれいで、ハープやピアノはツヤツヤとした艶やかな煌めきを見せてくれます。楽器音は少し細長く、とくにバイオリンは音の末端の伸びが少し強調されます。ボーカルの語尾も少し伸びて聞こえ、息感に強調があります。高域は手がかりが多く、またギラギラしやすいので、ハイハットが沸きたつ感じが好きならおすすめできますが、静寂感に少し欠け、ガシャガシャしやすいところもあります。たとえば(K)NoW_NAME「Harvest」や高橋李依「Stay Alive」のような曲はかなり繊細に聞こえる反面、ボーカルのすぐ上で混雑を感じ、人によっては乱雑さを感じるかも知れません。ただしリズム感は良好でタイトでパワフルでスピード感に優れます。

 音場は適度に広く、奥行き感に優れています。パワー感とアタック感、清潔感と色づきで高いレベルを持っていますが、静寂感には欠け、やや音数は多くうるさげに感じられるところはあります。キラシャリ感全開の派手なサウンドが好きならおすすめできます。個人的にはnonoc「star*frost」みたいな曲はこのイヤホンで聴くのがお気に入りです。ワイルドさの感じられるサウンドでメタル系のサウンドとも相性が良さそうです。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピースのSサイズ、コーデックはSBCです。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 音質はパワフルさと派手さを兼ね備え、ダイナミズムもあるドンシャリでわりと楽しい音ですが、静寂感に欠け、人によってはうるさく感じやすく、繊細ですが、中域以上で分離感が悪いと感じ、荒々しいと思う可能性はあります。パッケージはわりと豪華ですが、充電ケーブルはMicro-Bで、通信品質も物足りないところがあります。

 

DACOM Athlete TWS

DACOM Athlete TWS

DACOM 完全ワイヤレスイヤホン スポーツ用 耳掛け 重低音 Bluetooth イヤホン Bluetooth V5.0 TWS 軽量 防水 高音質 片耳 両耳とも対応 耳かけ 左右分離型 ランニング 装着感快適 ワイヤレス ヘッドホン ブルートゥース ヘッドセット ブルートゥース イヤフォン 無線 ハンズフリー通話 iPhone、Android各種対応 TELEC/PSE認証

 

【関連記事】

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【完全ワイヤレスイヤホン Monster Achieve 100 AirLinks フラッシュレビュー】品の良い、静寂感と奥行き感に優れたウォーム系ドライ弱ドンシャリ。接続品質が物足りない

Monster Achieve 100 AirLinks

Monster Achieve 100 AirLinks

Monster Achieve 100 AirLinks ワイヤレスイヤホン Bluetooth 5.0 最大30時間音楽再生 IPX5防水 Hi-Fi高音質 両耳 左右分離型 自動ペアリング 音量調整 マイク付き WEB会議 テレワーク ハンズフリー通話 Siri対応 iPhone/iPad/Android対応(ブラック)

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる製品はMonster Achieve 100 AirLinksです。Monster Cableは1979年に設立されたアメリカの音響機器メーカーで、その名の通り高品質なオーディオ信号伝送ケーブルを主力商品としてます。モンスターケーブルはオーディオケーブルが音質の違いをもたらすという認識を一般化させたパイオニア企業の一つで、ハイエンドオーディオケーブルの市場を切り開いた立役者と言えます。現在はイヤホン/ヘッドホン事業も展開しており、さらにオーディオを越えてオンラインギャンブルにも参入するなど、その事業は多角化しています。

 Monster Achieve 100 AirLinksはMonster社の低価格完全ワイヤレスイヤホンです。

  

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:6h/30h
  • 防水性能:IPX5
  • 対応コーデック:AAC/SBC
  • 技適番号:210-133415

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージはこの価格帯では標準以上で少し豪華です。付属品はイヤーピースの替え、イヤーウィングの替え、充電ケーブル(Type-C)、専用充電ケース、説明書などです。

 本体のビルドクオリティは5000円くらいの完全ワイヤレスイヤホンとしては少し上質です。

 

Monster Achieve 100 AirLinks

Monster Achieve 100 AirLinks

Monster Achieve 100 AirLinks

Monster Achieve 100 AirLinks

 

装着サンプル

 イヤーウィングパーツで装着感を調整できます。耳に当たる部分はゴムなのでわりとしっかりと密閉性を確保することができ、遮音性は結構良好です。

 

Monster Achieve 100 AirLinks

Monster Achieve 100 AirLinks

Monster Achieve 100 AirLinks

 

接続品質

 AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯ではやや貧弱です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内ではそこそこ良いです。距離耐性はそれほどでもなく、5m離れると少し乱れます。遮蔽物があると途切れ、そのまま送信元から切断されました。

 またホワイトノイズはほんのわずかにありますが、かなり敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

www.ear-phone-review.com

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 S装着時]左右別
  2. [AET07 S装着時]左右平均
  3. [AET07 S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース S装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース S装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース S装着時 ]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※「AET07 Sサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

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Monster Achieve 100 AirLinks

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Monster Achieve 100 AirLinks

Monster Achieve 100 AirLinks

Monster Achieve 100 AirLinks

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Monster Achieve 100 AirLinks

Monster Achieve 100 AirLinks

Monster Achieve 100 AirLinks

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 チューニングはフラットバランスを意識した低域に寄ったU字型というか、中高域に谷があるV字型をしています。個人的にはわりとセンスを感じるチューニングで、万能系の弱ドンシャリに思えます。

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 まず全体像を見て欲しいのですが、低域から中高域にかけてが非常に直線的で緩やかな自然な傾斜になっており、非常に自然な音の感触を維持しながら、奥行き感を出して、丁寧に中高域あたりが最も静寂になるように調整されていて、そこから高域に高い隆起があって高さが強調される構造になっています。このチューニングの良いところは、マクロな構造的にはドンシャリのレンジ感を出し、中高域のガチャガチャしやすいあたりを静かにして静寂感を出しつつ、高域の清潔感を出して風通しを実現し、空間に開放感も出すことができることです。ミクロの視点では傾斜のバランスを、フラットの直線的な傾向を残したまま丁寧に傾けていることで、フラットに近い自然な音楽の聞き心地を極力維持している点にあります。そのため、個々の楽器音の間にはフラットに近い自然な定位と関係性が感じられつつ、奥行きは強調され、背景の静寂感も増していて、空間のレンジ感も増すような構造になっています。

 さて低域ですが、見通し感が良く、レイヤリングはわりと良好です。ベースの深いところに強調があり、地熱があるので、ライブ感があってクリアな低域とは言えないと思いますし、輪郭もあまりくっきりせずタイトでもありませんが、熱気があるのに階層がしっかりしているので、下まではっきりわかるはずです。驚くべきことに、ベースとキックはほとんど力関係の上で50:50であり、かつ輪郭が明瞭と言えないにも関わらず、描き分けはわりとはっきりとしています。重みは少し強調されますが、それも強いというわけでもなく、マイルドで癖らしい癖がない、人によっては最初の印象で面白味がなさそうな低域ですが、聞き心地は非常に良く、圧迫感もなく、タイトでもないのによく聞き分けられる低域です。

 中域は若干熱気が強く、さらに凹んでいるためにドライに聞こえ、もさもさしていることは事実ですが、よく引き締まっています。中高域は非常に静かで、ボーカルはわりと遠いところにいますが、周囲は静寂なので、聞き取りやすく、自然に伸びて少し高く消失します。奥行き感の強調があり、かなり前方定位的です。音像は光沢感や輪郭が派手にならないようになっており、かなり地味ですが自然に暗めに聞こえます。

 静寂な中高域を抜けた高域は高いところで開放的になり、高さが強調され、中域の風通しに貢献しています。音場は三角形の構造をしていて高く、広く深い足場、奥行き感のある適度に遠く狭くなる中域、高く抜ける高域と非常に立体感のわかりやすい音場を形成します。

 はっきり言って、一聴した印象はわりと地味で、音の輪郭もくっきりしてませんし、ボーカルが活き活きしているわけでもなく、すごいとは思わないのですが、聴き込むほど適度な暗く静寂感のある聞き心地の良さ、立体感のわかりやすい音場に魅力を感じます。基本的に万能系で、ちょっと前方定位的に開放的な音場で音楽を楽しみたい人におすすめできます。欠点と言えば、私の聴感上、音場は非常にドライで乾いていて、砂風呂にいるような雰囲気に感じられることと、ボーカルがサビで遠ざかるように聞こえるのでドライな空間と相まって、少し息苦しく思えることでしょうか。あとは空間に立体感がありますが、音の手がかりと起伏に乏しいので、人によってはかまぼこっぽく聞こえるかもしれません。そして音の傾向は地味です。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピースのSサイズ、コーデックはSBCです。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 音質はわりと感心するレベルで、ナチュラルな雰囲気のまま、前方定位感のある音場が形成されていて、立体感と静寂感をうまく実現しています。一聴した印象は地味で、聞き心地がよいけど、いまいち音の輪郭や手がかりに欠けてつまらないと思うかも知れませんが、空間的な音の定位感が良く、階層性も考慮されていて、わりと聴き込むほど魅力を感じる機種です。

 デザインも悪くなく、付け心地も良くて快適なのですが、通信品質だけはおそらく多くの人が不満に感じる可能性があります。相性などもあるでしょうが、少なくとも私の手に入れた個体は通信品質ではわりと不安を覚えます。

 

Monster Achieve 100 AirLinks

Monster Achieve 100 AirLinks

Monster Achieve 100 AirLinks ワイヤレスイヤホン Bluetooth 5.0 最大30時間音楽再生 IPX5防水 Hi-Fi高音質 両耳 左右分離型 自動ペアリング 音量調整 マイク付き WEB会議 テレワーク ハンズフリー通話 Siri対応 iPhone/iPad/Android対応(ブラック)

 

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【ANC搭載ワイヤレスイヤホン AUKEY EP-N33 フラッシュレビュー】ANC&ヒアスルーとイコライザー搭載。重みがしっかりありながらも、明るく清潔でキレが良くハイファイ感があるサウンドが好みなら、かなりおすすめ。ただし通信相性が微妙に存在する

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

【Key Series ワイヤレスイヤホン ANC対応 】完全ワイヤレスイヤホン ヘッドフォン ネックバンドイヤホン Bluetooth 5.0 ブルートゥース5.0 アクティブノイズキャンセレーション デュアルドライバー付き HiFi高音質 IPX6防水 再生時間8時間 3 EQモード Key Series EP-N33 (キーシリーズ EP-N33)

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はAUKEY EP-N33です。AUKEYはモバイルバッテリーやUSB充電器を主力製品とする中国のブランドで、この分野ではANKERRAVPowerの競合企業です。ANKERと同様ワイヤレスオーディオにも早くから進出し、amazonで展開していました。とはいえ、オーディオ分野では当初はANKERSoundPEATSQCYなどの競合ブランドに比べて、使い勝手や音質面でやや後れを取っており、個人的に注目度の低いブランドでした。しかし、2019年ごろからオーディオ分野で本格展開を開始し、この前後で明らかに製品の品質が一段上がり、ここ最近は積極的にアクティブノイズキャンセリング技術を導入するなどガジェットオーディオではむしろ最先端に近いブランドになりつつあります。

 このEP-N33も既存機種のEP-B33をブラッシュアップしてアクティブノイズキャンセリング機能を付属したモデルになります。

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

 

基本スペック

  • 連続再生時間:8h
  • 防水性能:IPX6
  • 対応コーデック:AAC/SBC
  • 技適番号:208-190068

 

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体はこの価格帯では標準クラスか少し上等です。付属品はイヤーピース、充電用ケーブル(Type-C)、キャリイングポーチ、説明書などです。

 本体のビルドクオリティは良好で満足できるでしょう。

 

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

 

装着サンプル

 個人的には装着感は良好です。丸っこい形をしていて、付け心地は滑らかで、小さな耳でも収まると思います。

 

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

 

接続品質

 AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯ではかなり良好です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもほぼシームレスで乱れはありません。遮蔽物があるとほんのわずか乱れますが、ほぼ完全にシームレスです。

 またホワイトノイズはほんのわずかにありますが、かなり敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

 

 ただし、手持ち機種で確認した範囲ではONKYO系DAPと相性問題があり、音楽再生速度が安定せず、操作に時差があるなど満足に使用することが不可能です。

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AUKEY EP-N33

 

ヒアスルー&ANC性能

 ヒアスルーは比較的ナチュラルですが、同時にあまり精度が高いとも言えません。精度の割にホワイトノイズが結構目立つヒアスルーなので、人によっては逆にうるさくなるだけで必要性が薄いと思うかも知れません。

 

 ANCの効果はイヤホンサイズの機種としてもあまり効果が体感できません。下はヘッドホン(beyerdynamic DT990 Edition 2005 600Ω)から基準ノイズを流して測定し、その後標準イヤーピース Sサイズをつけ、ANCをONにして、もう一度ヘッドホンから基準ノイズを流し、このイヤホンの遮音性能を1/6オクターブごとに測定したものです。今回の測定では、基準ノイズに対し、20hz~20khzの可聴域での平均遮音性能は12.78dBくらいありました。

 高域のノイズカットに大きな効果があるようです。

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AUKEY EP-N33

 

アクティブノイズキャンセリング体験

 ここでは録音されたアクティブノイズキャンセリングを体感できます。

 録音はOneAudio A9のアクティブノイズキャンセリングをONにして各環境音源を再生したものが最初に録音されています。次に、ANC機能をONにした1more EHD9001BAを装着した上から、同様にOneAudio A9から各環境音源を再生したものが続いています。装着感などにより、実際は微妙に異なるとは思いますが、参考としてお楽しみください。

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 なお環境音源は効果音ラボさんの音源を利用しています。

soundeffect-lab.info

 

電車内

基準環境音

anchor.fm

ANC

anchor.fm

 

大通り

基準環境音

anchor.fm

ANC(強)

anchor.fm

 

飛行機内

基準環境音

anchor.fm

ANC(強)

anchor.fm

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

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周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 S装着時 ANCあり]左右別
  2. [AET07 S装着時 ANCあり]左右平均
  3. [AET07 S装着時 ANCあり]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 S装着時 ANCあり]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース S装着時 ANCあり]左右別
  6. [標準イヤーピース S装着時 ANCあり]左右平均
  7. [標準イヤーピース S装着時 ANCあり]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース S装着時 ANCあり]左右平均(自由音場補正済み)
  9. [標準イヤーピース S装着時 ANCなし]左右別
  10. [標準イヤーピース S装着時 ANCなし]左右平均
  11. [標準イヤーピース S装着時 ANCなし]左右別(自由音場補正済み)
  12. [標準イヤーピース S装着時 ANCなし]左右平均(自由音場補正済み)
  13. [標準イヤーピース S装着時 ANCなし/ムービー]左右別
  14. [標準イヤーピース S装着時 ANCなし/ムービー]左右平均
  15. [標準イヤーピース S装着時 ANCなし/ムービー]左右別(自由音場補正済み)
  16. [標準イヤーピース S装着時 ANCなし/ムービー]左右平均(自由音場補正済み)
  17. [標準イヤーピース S装着時 ANCなし/クラシック]左右別
  18. [標準イヤーピース S装着時 ANCなし/クラシック]左右平均
  19. [標準イヤーピース S装着時 ANCなし/クラシック]左右別(自由音場補正済み)
  20. [標準イヤーピース S装着時 ANCなし/クラシック]左右平均(自由音場補正済み)
  21. 標準イヤーピース/イコライザー効果比較(自由音場補正済み)
  22. 標準イヤーピース/イコライザー効果比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

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AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

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AUKEY EP-N33

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AUKEY EP-N33

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AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

 

 上のグラフはAAC接続時のものです。ANCのON/OFFでおそらく音質変化は感じないと思われます。サウンドシグネチャーの全体は重低域が隆起し、高域にピークがあるU字型という形をしています。パワーバランス的にはわりと釣り合っているバランスの良いサウンドになります。

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 イコライザーがノーマル状態の場合、低域は重み重視に聞こえますが、全体のパワーバランスは高域の方が少し強いので、音場は全体的には少し清潔です。低域は比較的輪郭がしっかりしており、明るくレイヤリングはそれなりに良く、太く厚みが適度にありながらも基本的には輪郭はタイト傾向に聞こえます。キックは踏み込みが良くはっきりと聞こえますが、重みはそれほどなくむしろ厚く太い音に聞こえる傾向があります。個人的にはエレキベース音も少し明るく聞こえます。低域に熱気と存在感が欲しい場合はイコライザーで「ムービー」モードにしましょう。より低域が活き活きしたドンシャリなサウンドが楽しめます。

 中域は清潔でドライで見通しは良いです。中高域から高域にかけての傾斜によって、音場は奥行きがあり、アタックとキレが強調されたサクサクしたクリスプなサウンドを実現しています。ソリッド感が強く、充実感よりは手がかりを重視したシャープかつくっきり系のサウンドで音像をコントラストとシャープネス強めにはっきり明瞭に聞きたい人向けです。ボーカルはニュアンスがよく、息の伸びと子音に適度な強調があり、ボディは適度にありますが基本的に清潔な声色に聞こえます。

 やや中高域が派手で音がガチャガチャしますが、中域の風通しは非常に良く抜けの良いサウンドが好きな人にお勧めできます。イコライザーで「クラシック」モードにすると中域はより前面に出てきて透明感の高いサウンドを聴かせてくれるようになりますが、ややキンキンシャリシャリ派手さも増します。エレキギターは浮かれ気味でディストーションがウキウキして聞こえます。ピアノも走るように明るく歌います。

 高域は伸びやかで手がかりも多く、分析的で抜けの良い空間になっており、音の粒は細かめです。スネアは適度にスナッピーでスピード感もあります。この高域はこのイヤホン全体のサウンドにハイファイ感をもたらすことに大きく貢献しています。

 明るい元気で勢いのあるアニソンを低域の重みを適度に感じつつ、緻密かつスピードとキレ重視で聴きたい場合、このイヤホンはなかなかに魅力的で、赤き誓い「スマイルスキル=スキスキル!」やライフリング4「Let's go! ライフリング4!!!!」、Run Girls, Run!「ダイヤモンドスマイル」、TVアニメ「ガヴリールドロップアウト」OP主題歌「ガヴリールドロップキック 」、かめりあ&ななひら「ごーいん! [Explicit]」などは個人的に満足度が高いです。

 全体的に明るいサウンドを好む場合、このイヤホンはかなり楽しめるでしょう。

 

Let's go! ライフリング4!!!!

Let's go! ライフリング4!!!!

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。AACで接続し、ANC機能をONにしたうえ、イコライザーは「ノーマル」設定で標準イヤーピース Sサイズを使用しています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 ANC性能やヒアスルーはないよりはマシといった程度で、その効果を期待して購入する場合、少しがっかりするでしょう。しかし、イコライザーは面白く、音質はバランスが取れてていて、重みと適度な清潔感、そしてキレがあり、なかなか魅力的に映るイヤホンに思えます。通信品質は一般に充分だと思われますが、通信相性があることには注意が必要です。

 

AUKEY EP-N33

AUKEY EP-N33

【Key Series ワイヤレスイヤホン ANC対応 】完全ワイヤレスイヤホン ヘッドフォン ネックバンドイヤホン Bluetooth 5.0 ブルートゥース5.0 アクティブノイズキャンセレーション デュアルドライバー付き HiFi高音質 IPX6防水 再生時間8時間 3 EQモード Key Series EP-N33 (キーシリーズ EP-N33)

 

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【完全ワイヤレスイヤホン Mpow Mostar BH029AB フラッシュレビュー】濃厚で安定感があり、高級感のある中域充実系の甘いサウンドを持つ。

Mpow Mostar

Mpow Mostar

【2020進化版】Mostar ワイヤレス イヤホン Bluetooth イヤホン CVC8.0ノイズキャンセリング搭載 Hi-Fi 高音質 自動ペアリング Bluetooth5.0/IPX5 防水レベルSiri対応/AAC対応/左右分離型/軽量ios/windows/Android適用

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回はMpow Mostar BH029ABを取り上げます。Mpowはamzonで販売されている中華系ワイヤレスイヤホンブランドとしては老舗に近く、SoundPEATSAUKEYTaoTronicsANKERと並び、「低価格中華ワイヤレスイヤホンブランド四天王」とでも言うべきトップブランドのひとつです(「四天王」と言って5つ名前を挙げるのはお約束ですね)。MostarはそのMpowの関連ブランドですが、そのブランドサインのMマークはMpowのMマークそのままです。この製品はMpowのロゴは付いていませんが、amazonのラベリングではMpowブランド製品として届きます。

 

 

f:id:kanbun:20200507114754p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:5h/30h
  • 防水性能:IPX5
  • 対応コーデック:AAC/SBC
  • 技適番号:204-620262

 

 

パッケージ

 価格帯では標準か少し上等のパッケージ内容です。付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル(Type-C)、専用充電ケース、説明書などです。


Mpow Mostar BH029AB

Mpow Mostar BH029AB

Mpow Mostar BH029AB

 

装着サンプル

 丸っこい形をしており、装着感は良好です。遮音性も悪くありません。

 

Mpow Mostar BH029AB

Mpow Mostar BH029AB

Mpow Mostar BH029AB

 

接続品質

 AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯ではかなり良好です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもほぼシームレスで少しくらいしか乱れはありません。ただし遮蔽物があるとわずかに乱れます。

 またホワイトノイズはほんのわずかにありますが、かなり敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

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音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 S装着時]左右別
  2. [AET07 S装着時]左右平均
  3. [AET07 S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース S装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース S装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース S装着時 ]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※「AET07 Sサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

Mpow Mostar BH029AB

Mpow Mostar BH029AB

Mpow Mostar BH029AB

Mpow Mostar BH029AB

Mpow Mostar BH029AB

Mpow Mostar BH029AB

Mpow Mostar BH029AB

Mpow Mostar BH029AB

Mpow Mostar BH029AB

Mpow Mostar BH029AB

 

 

 全体的なサウンドシグネチャーはウォームで低域重視のU字型というようなサウンドをしています。中域へのフォーカス感が強く、安定的なサウンドを実現しています。www.ear-phone-review.com

 

 低域は厚みと重み、太さのある力強い音を奏でます。バスドラムのキックは柔らかみがありますが、はっきりと聞こえ、適度な膨張感もあって、弾力があります。ベース音は黒みはありますが、むしろエッジがジワジワするサウンドになっており、やや幅広の緩い印象を受けます。一般に穏やかで少しもやっとした熱湯のような低域ですが、地熱は強すぎません。低域弦楽は厚みと重みがあって充実感が強く、濃厚に聞こえます。

 低域の支えが良く、中域は厚みと量感に優れて充分に前に出ています。ボーカルはフルボディで表現され、男声ボーカルに深みと甘いボディ、声のハリを求める人にとってはかなり満足できるはずです。たとえばFonsecaの甘いボイスを楽しむには是非おすすめしたいイヤホンです。

 濃厚感があり、音が充実しているので、JAZZやクラシックも少し豪華に豊かなサウンドで聞こえます。ピアノもリッチで沈み込みが良く、みずみずしさが感じられます。適度な奥行き感があり、中域の背景はわりと静寂で楽器音に透明感が感じられます。とくにクラシックの行進曲などでは勇壮さが引き立って聞こえるでしょう。このイヤホンで聴く私のお気に入りの曲の一つは「悠久の風 FFRK Ver. arrange from FFIII」です。

 高域は適度に落ち着いており、派手さは抑えられています。空間の抜けは適度に良好ですが、高さはそれほど高くありません。音場は少し暗い中で、中域にスポットライトが当たって聞こえる構造になっており、金管などは太く渋い音に聞こえやすいです。

 やや中域に音が集まって聞こえやすいところがあり、人によってはかまぼこに思えるでしょう。どちらかというとJAZZや室内楽に向きそうな濃厚かつ落ち着いた音楽を楽しめます。

 

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピースのSサイズ、コーデックはSBCです。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 中域の充実感、濃厚さ、甘味を大事に聴きたいリスナーにおすすめできる完全ワイヤレスイヤホンです。通信品質やビルドクオリティも価格の割に上等で、わりと万人向きです。中域が安定感良く、静寂な背景の中で落ち着いた音像でしっかり聞こえるので、ピアノ弾き語り曲やJAZZ、室内楽、甘いボーカル曲と相性が良さそうです。わりと高級感のあるサウンドです。

 

Mpow Mostar

Mpow Mostar

【2020進化版】Mostar ワイヤレス イヤホン Bluetooth イヤホン CVC8.0ノイズキャンセリング搭載 Hi-Fi 高音質 自動ペアリング Bluetooth5.0/IPX5 防水レベルSiri対応/AAC対応/左右分離型/軽量ios/windows/Android適用

 

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【完全ワイヤレスイヤホン Noble Audio FALCON フラッシュレビュー】熱気のあるパワフルな低域とドライな中域、清潔感のある高域を持つ、引き締まった細マッチョなサウンドが魅力

Noble Audio FALCON

Noble Audio FALCON

Noble audio FALCON (NOB-FALCON)トゥルーワイヤレスイヤホン完全ワイヤレス

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回はNoble Audio FALCONを取り上げます。Noble Audioは2013年10月にジョン・モールトン博士によりカリフォルニア州サンタバーバラに設立された、イン・イヤー・モニター(IEM)を専門とするオーディオブランドです。

nobleaudio.jp

 

 Noble Audio FALCONは人気の高いNoble Audioが初めて出した完全ワイヤレスイヤホンであり、大変話題を集め、その音質は高く評価されています。

www.ear-phone-review.com

 

f:id:kanbun:20200507113630p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:5.5h(最大音量時)~10h(音量70%)/40h
  • 防水性能:IPX7
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC
  • 技適番号:210-131951

 

 

パッケージ

 この製品のパッケージはすでに処分したので、パッケージ写真はありませんが、この価格帯では標準か少し上等なパッケージになっており、NUARLやAVIOTの製品とほぼ同等です。付属品はイヤーピースの替え、充電ケーブル(Type-C)、専用充電ケース、説明書などです。


 

装着サンプル

 ノズルが長めの構造をしています。遮音性はよく、装着感も悪くないと思います。

 

Noble Audio FALCON

Noble Audio FALCON

Noble Audio FALCON

 

接続品質

 aptXでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では標準以上です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもほぼシームレスで少しくらいしか乱れはありません。ただし遮蔽物があると乱れます。

 またホワイトノイズはほんのわずかにありますが、かなり敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

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音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

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周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 S装着時]左右別
  2. [AET07 S装着時]左右平均
  3. [AET07 S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース S装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース S装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース S装着時 ]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※「AET07 Sサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

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Noble Audio FALCON

Noble Audio FALCON

Noble Audio FALCON

Noble Audio FALCON

Noble Audio FALCON

Noble Audio FALCON

Noble Audio FALCON

Noble Audio FALCON

Noble Audio FALCON

Noble Audio FALCON

 

 全体的なサウンドシグネチャーは凹みの大きいU字型あるいは穏やかなV字型と言えるウォーム傾向のドンシャリタイプの形をしています。中域は引き締まって聞こえ、かなりドライな音です。www.ear-phone-review.com

 

 低域は熱気と重みがあり、厚みも結構あるので、低域弦楽も活き活きしています。ドラムはキックも重く、パンチも利いて聞こえやすく、少し膨張感があり、ほどよい革張り感でパチッと気持ち良く弾けて聞こえます。ベースもわりとはっきり聞こえます。厚みがある系統なのですが、適度にタイトさも感じられ、レイヤリングはクリアという感じではなく、ロックなどではやや濁る低域ですが、グルーヴ感に優れ、ライブ感があります。中域への浮き上がりは良く弾力が感じられます。

 中域は低域よりはやや後退していますが、空間はわりと清潔で引き締まっています。ナチュラルで理性的なボーカルはニュアンスを少し強調しますが、子音に尖りはほとんどなく、息が少し伸びます。ボディが薄味気味で、ハスキーさは強調され、たとえばReal Paradis「風と丘のバラード」のボーカルは少しカサカサしており、また肺活量が足りなさそうで若干息苦しく少し溺れているように聞こえる印象を受けますが、一方で引き締まって細長くスリムなボーカルと肯定的に捉えることも出来ます。

 中高域はなだらかに傾斜していて、わりとピーク感が少なく、高域でシャープなエッジや、少しシルキーで白味が強めで粒が細かい清潔なクラッシュ感が強調される味付けになっており、風通しが良い印象を受けます。ただ少し輝きは強く、派手に目立ちやすいところもあり、人によっては鼻につくかもしれません。バイオリンはかなり筋立ちが強く、細身ですが、ヒステリックさはなく、スラッとスリムなサウンドで上に伸びます。

 中域の奥行き感に優れていますが、曲によっては中域が浮き上がりの良い低域に押し込まれて、窮屈に聞こえるかも知れません。低域はライブ感がある一方で、中域以上は引き締まり、清潔感を重視したような質感的なコントラストのあるサウンドに仕上がっています。ボーカルは少し遠くで聞こえやすいですが、ボディは少し足りなく思うものの、ニュアンスは悪くありません。ロックなどを聴いたときに、人によっては少しカサカサボソボソしたサウンドに聞こえる場合はあるでしょう。私には引き締まった細マッチョ系のサウンドに聞こえます。

 

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピースのSサイズ、コーデックはaptXです。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 通信品質はわずかに物足りない気もしますが、総合的に見て1万円台ではかなり満足できる完全ワイヤレスイヤホンです。装着感も良く、ビルドクオリティは価格の標準を満たしており、音質もすっきりとしつつ、ライブ感もある楽しい音質です。中域が引き締まったドライ系統の音が好きなら、この価格帯では有力候補になり得るでしょう。

 

Noble Audio FALCON

Noble Audio FALCON

Noble audio FALCON (NOB-FALCON)トゥルーワイヤレスイヤホン完全ワイヤレス

 

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【完全ワイヤレスイヤホン Koseton E8 2.0 レビュー未満】B&O E8の明らかなパチモン。外観はレザー調ではなく、プラスチッキーでツルツルなものの、高級感はそれなり。装着感も良好。aptX対応。技適マークなし

Koseten E8 2.0

Koseten E8 2.0

Koseton E8 2.0 完全ワイヤレス イヤホン Bluetooth 5 aptX対応/AAC対応/防塵/防滴/通話対応 ブラック 【国内正規品】

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は良好」

ASIN

B08BRTN6LX

スペック・評価
連続再生時間/最大再生時間

9.5h/50h

Bluetoothバージョン 5.0
対応ワイヤレスコーデック aptX/AAC/SBC
防水性能

IPX5

 装着感はどこかのB&O E8 2.0をよくリスペクトしているので、良好です。

 

 対応コーデックはたぶんaptX/AAC/SBCです。この機種は技適番号を取得していない上に個体識別番号もないので、レビューテストは出来ませんでした。

 

装着サンプル
Koseten E8 2.0
Koseten E8 2.0
Koseten E8 2.0

 

【2】外観・インターフェース・付属品「パッケージは価格を考えると少し上質」

 付属品はイヤーピース、専用充電ケーブル(Micro-C)、専用充電ケース、説明書(日本語なし)などです。この価格帯では少し上等かも知れません。

 

Koseten E8 2.0
Koseten E8 2.0
Koseten E8 2.0
Koseten E8 2.0
Koseten E8 2.0
Koseten E8 2.0

 

【3】音質

 技適マークがないので、音質はテストしていませんが、私の直感によると、この機種はわりとバランスが良くフラットに近い弱ドンシャリのサウンドを持っている気がします。

 

【4】概括

 残念ながら本体に技適マークがありません。CEやFCCの認証は受けているようです。明らかなパチモンですが、低価格でaptXに対応しており、本体の使い勝手も良さそうで好感が持てます。技適を取っていないのが本当に残念です。

 

Koseten E8 2.0

Koseten E8 2.0

Koseton E8 2.0 完全ワイヤレス イヤホン Bluetooth 5 aptX対応/AAC対応/防塵/防滴/通話対応 ブラック 【国内正規品】

 

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【完全ワイヤレスイヤホン GGMM T1 レビュー未満】付属品は豪華だが、装着感が微妙。また下耳掛けはできないと思われる。技適マークなし

GGMM T1

GGMM T1

GGMM フルワイヤレスイヤホン スポーツ用 カナル型 タッチ操作 音量調整 Bluetooth完全ワイヤレスイヤフォン 連続再生9時間(ケース込で36時間) IPX7 Bluetooth5.0 (ダークブルー)

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は微妙」

ASIN

B08BLBNK26

スペック・評価
連続再生時間/最大再生時間

9h/36h

Bluetoothバージョン 5.0
対応ワイヤレスコーデック SBC
防水性能

IPX7

 装着感はあまりよくありません。イヤーフック部分が硬く、柔軟性に乏しいため、浮き上がり気味になりやすいです。また商品説明画像には下耳掛けのように装着できるかのような写真がありますが、左右逆転しないといけないので、不可能です。

 

 対応コーデックはたぶんSBCのみです。この機種は技適番号を取得していない上に個体識別番号もないので、レビューテストは出来ませんでした。

 

装着サンプル
GGMM T1
GGMM T1
GGMM T1

 

【2】外観・インターフェース・付属品「パッケージは価格を考えると豪華」

 付属品は多数のイヤーピース、専用充電ケーブル(Micro-B)、専用充電ケース、説明書(日本語含む)などです。GGMMは昔から低価格なのに付属品やパッケージが豪華で有名ですが、この機種も例外ではありません。説明書はカラーでスタートアップガイドとしても優秀でわかりやすく、安いのによくできたパッケージになってます。ただし、充電ケーブルがMicro-Bなのは少し時代遅れに思います。

 

GGMM T1
GGMM T1
GGMM T1
GGMM T1

 

【3】音質

 割愛します。

 

【4】概括

 残念ながら本体に技適マークがありません。CEやFCCのマークはあります。パッケージ内容はこの価格にしては豪華ですが、装着感が微妙です。

 

GGMM T1

GGMM T1

GGMM フルワイヤレスイヤホン スポーツ用 カナル型 タッチ操作 音量調整 Bluetooth完全ワイヤレスイヤフォン 連続再生9時間(ケース込で36時間) IPX7 Bluetooth5.0 (ダークブルー)

 

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【ANC搭載完全ワイヤレスイヤホン Libratone Track Air+ フラッシュレビュー】前面に出てくる、透明感のあるみずみずしい中域が魅力のアクティブノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホン

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone ノイズキャンセリング 完全ワイヤレス イヤホン TRACK Air+ aptX対応 AAC対応 防水防汗 Bluetooth 5.0 北欧デザイン デュアルマイク搭載 高品質通話 最大24時間再生 ワイヤレス充電可 プレミアムサウンド 左右独立接続 メーカー1年保証付き ホワイト

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はLibratone Track Air+です。Libratone(リブラトーン)は2009年に設立されたデンマークのオーディオブランドです。その社名は「自由」と「音」を組み合わせたもので、ライフスタイルの変化の中でも、自由に音楽を楽しめる製品作りをしたいという願いが込められています。ブランドロゴはナイチンゲールをかたどっており、これはデンマークの国民的作家アンデルセンにあやかったもので、「自由」と「音楽」の象徴として選ばれました。

www.libratone.com

 

 Libratone Track Air+はLibratoneを代表する製品で、アクティブノイズキャンセリングをいち早く導入した完全ワイヤレスイヤホンの1つです。

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:6h/24h
  • 防水性能:IPX4
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC
  • 技適番号:201-190349

 

www.youtube.com

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体はこの価格帯では標準クラスです。付属品はイヤーピース、充電用ケーブル(Type-C)、説明書などです。

 本体のビルドクオリティも良好で、とくに不満を感じません。

 

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

 

装着サンプル

 個人的には装着感は良好です。わりと適当に嵌めてもしっかり耳に嵌まり、軽量で負担感もありません。

 

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

 

接続品質

 aptXでFiiO M15と接続してテストしました。価格帯では優秀です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀で、5mくらい離れてもシームレスに繋がります。遮蔽物がある場合でも通信は基本的に途切れませんが、わずかにプチッとすることがあります。

 ホワイトノイズはほとんどありません。おそらく多くの人にとって気にならないと思います。

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ヒアスルー&ANC性能

 このイヤホンにはモニターモードという名の外音取り込み(ヒアスルー)モードがあります。モニターモードの品質はかなり自然に聞こえますが、少し音が明るく、わずかにホワイトノイズが乗ってるように感じるかも知れません。

 ANCの効果はイヤホンサイズの機種としてはそれなりに良好なレベルです。下はヘッドホン(beyerdynamic DT990 Edition 2005 600Ω)から基準ノイズを流して測定し、その後標準イヤーピース Mサイズをつけ、ANCをONにして、もう一度ヘッドホンから基準ノイズを流し、このイヤホンの遮音性能を1/6オクターブごとに測定したものです。今回の測定では、基準ノイズに対し、20hz~20khzの可聴域での平均遮音性能は14.29dBくらいありました。

 中域のノイズカットに大きな効果があるようです。アクティブノイズキャンセリングの効果自体ははっきりと感じられます。強力と言うほどではないですが、効果は確実に体感できるレベルです。

 ただ、サーキュレーターの音をANC ONで聴いていたときに気づいたのですが、ANCが働いている時は若干ホワイトノイズのような背景音が強く感じられるかも知れません。

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 ノイキャン性能の傾向がAusounds AU-Stream Hybridと似ているので、同じようなノイキャンチップを使っているのかも知れません。

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Libratone Track Air+

 

アクティブノイズキャンセリング体験

 ここでは録音されたアクティブノイズキャンセリングを体感できます。

 録音はOneAudio A9のアクティブノイズキャンセリングをONにして各環境音源を再生したものが最初に録音されています。次に、ANC機能をONにしたAusounds AU-Stream Hybridを装着した上から、同様にOneAudio A9から各環境音源を再生したものが続いています。装着感などにより、実際は微妙に異なるとは思いますが、参考としてお楽しみください。

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 なお環境音源は効果音ラボさんの音源を利用しています。

soundeffect-lab.info

 

電車内

基準環境音

anchor.fm

ANC ON

anchor.fm

 

大通り

基準環境音

anchor.fm

ANC ON

anchor.fm

 

飛行機内

基準環境音

anchor.fm

ANC ON

anchor.fm

 

Qi規格のワイヤレス充電に対応

 Qi規格のワイヤレス充電にも対応しています。対応充電器に置くだけでケーブル要らずの充電ができるのはわりと便利です。

 

付属アプリ

 付属アプリを利用するとイコライザーやANCレベルの調整が出来ます。イコライザーは「ノーマル」のほかに「低域重視」「高域重視」が選べ、ANCレベルはヒアスルー含めて30段階で調節可能です。

 

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

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周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 S装着時 ANCあり]左右別
  2. [AET07 S装着時 ANCあり]左右平均
  3. [AET07 S装着時 ANCあり]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 S装着時 ANCあり]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース S装着時 ANCあり]左右別
  6. [標準イヤーピース S装着時 ANCあり]左右平均
  7. [標準イヤーピース S装着時 ANCあり]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース S装着時 ANCあり]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

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Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

 

 上のグラフはaptX接続でANC ON時のものです。サウンドシグネチャーを全体的に確認すると、低域から中域までは独特の細かい凹凸があるものの、わりとフラットで、中域上部に凹みがある、中域充実系の穏やかなU字型というべき形をしています。

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 低域は深いところに強調がありますが、中域に比べて落ち着いているので、やや存在感がゆるい感じがあります。一般に重厚感には少し欠ける印象を受けます。キックはわりと明瞭に聞こえ、重さも強調されていますが、全体的に軽い感じがあり、ベースはブリブリ感はわりとありますが、深みや安定感には少し欠ける印象を受けるかも知れません。どちらにしろ、低域は迫力不足であることは事実で、低域好きな傾向がある人には明らかに物足りないでしょう。

 中域は豊かで充実していて、透明感があります。中域下部の隆起のせいで、エレキベース音の熱気は場合によって中域に漏れ出し、中域下部を少しもやもやさせますが、一方でこの隆起のおかげで中域のみずみずしさや甘味、透明感も引き出されます。ボーカルボディは充分で安定的なサウンドを実現しており、ピアノやバイオリン、ギターの音には深みのある色づきがあります。中域上部の落ち着きによって、中域はピーク感が抑えられており、ボーカルフォーカスはよく、前面に出てきますし、子音や息遣いに安定感があります。少し地味ですがマイルドで充分にスポットライトが充分に当たった明るい位置でボーカルが聞こえ、ボーカル中心で聴きたい人は満足できるでしょう。

 中高域にピーク感はなく、適度な艶やかさがあり、一定の派手さが感じられます。アタックは少し強く、スネアのキレは悪くありません。エレキギターエッジものびやかでディストーションには一定の色気があります。ボーカルもナチュラルにのびやかで、みずみずしく聞こえます。

 中域充実系の透明感のあるサウンドが好きならおすすめできます。音場は少し前屈みですが、安定感があり、高さはそれなりにあります。中域に音が集まって聞こえやすいことは事実で、ドラムパンチやベースがボーカル近くまでせり上がって聞こえやすいため、人によってはとくに低域方向で露骨にかまぼこに思うかも知れません。またダイナミズムに不足を感じる人もいそうです。

 

Libratone Track Air+

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。aptXで接続し、ANC機能をONにしたうえ、標準イヤーピース Mサイズを使用しています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

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OST

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クラシック

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ロック

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総評

 ANC性能はわりと満足できるレベルです。つい先日紹介したAusounds AU-Stream Hybridとは比較的真逆の方向性の音質と言え、透明感重視でボーカルを中心に中域をリッチに聴きたい場合、このイヤホンが選択肢に入ってくると思われます。耳当たりが良く、低域もうるさくない明るい中域が楽しめます。

 

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Libratone ノイズキャンセリング 完全ワイヤレス イヤホン TRACK Air+ aptX対応 AAC対応 防水防汗 Bluetooth 5.0 北欧デザイン デュアルマイク搭載 高品質通話 最大24時間再生 ワイヤレス充電可 プレミアムサウンド 左右独立接続 メーカー1年保証付き ホワイト

 

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【HiFiGOレビュー】FiiO EH3 NC:ANC搭載ワイヤレスBluetoothステレオヘッドホンレビュー

Fiio EH3

Fiio EH3 NC

 

 

※この記事はHiFiGOから許諾を頂いて翻訳したものです。著作権はHiFiGOにあります。

元記事

hifigo.com

 

FiiO EH3 NC:ANC搭載ワイヤレスBluetoothステレオヘッドホンレビュー

Fiioについて

 FiiOは2007年に設立された中国のプレミアムコンシューマーオーディオブランドであり、その主要なラインナップは無数のポータブルミュージック製品にあります。デジタルオーディオプレーヤー(DAP)、ポータブルDACアンプ、インイヤーモニター(IEM)、優れたアクセサリーなど、さまざまな製品タイプをカバーしていますが、メイン製品は間違いなくDAPです。FiiOはポータブル市場に注力しており、M5M6M9M11M11 Proといったポータブルオーディオプレーヤーや、BTR3BTR5といったポータブルアンプなどの製品を発売し、成功を収めています。今、FiiOは新しいタイプの製品をひっさげて戻ってきました。アクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載ワイヤレスヘッドホンです。なんてすごいのでしょう!

 そうです。FiiOはオーバーイヤーヘッドホン分野に参入することを決定し、FiiO EH3 NCと呼ばれるANCユニバーサルヘッドホンで市場に参入しました。新しいヘッドホンを探しているなら、高品質のノイズキャンセリングヘッドホンやワイヤレスイヤホンでよく知られているソニーやボーズに出くわしたかもしれません。その他のブランドの製品は、通常、ANC機能、サウンドパフォーマンス、快適性の点で競争力がありません。そうした点で十分良質なものを求める場合、価格ははるかに高くなります。それは問題ですね。しかし、FiiOはこの点に関して素晴らしい仕事をしました。

 

FiiO EH3 NC


 EH3 NCワイヤレスヘッドホンをテストする機会がありました。優れたノイズキャンセレーションとサウンドパフォーマンスに感銘を受けましたが、適切なヘッドホンに採用されているかどうかを確認するには、完全に審査され尽くすまで待つ必要があります。

 

FiiO EH3 NC

 

FiiO EH3NCはビルドクオリティは適切ですか?

 FiiO EH3 NC Bluetoothヘッドホンは、イヤーカップに2Dファイバーガラス前面プレートを備えたシルバーとブラックの混合スタイルで提供されます。EH3 NCは、一部のヘッドホンの統一感を重視したコンセプトとは異なり、モダンでプロフェッショナル、そしてテクニカルな外観を提供してくれます。

 EH3 NC Bluetoothヘッドホンは、耐久性があり、構造に優れ、剛性があり、快適に着用できるステンレス鋼のスライド構造を備えています。ファーストレイヤーとイヤーマフはプロテインスキンレザーでできており、長時間の使用でも快適です。イヤーマフは、別売で購入できる通気性のあるメッシュ生地に変更できます。

 FiiO EH3 NCはType-Cケーブルを提供します。これは、コンピューターに接続して充電ケーブルとしても、あるいはUSB DACとしても使えますし、またユニバーサル3.5mmジャックケーブルも使用できます。

 

FiiO EH3 NC

 

 SONY WH-1000XM3とは異なり、FiiO EH3NCは、イヤーカップのタッチパネルではなくボタンを使用して、再生、一時停止、スキップ、音量を制御します。物理ボタンはより簡単な制御手段であり、ボタンはRイヤーカップの下部にあります。

 USB-Cケーブルを使えば、充電は簡単です。30時間のバッテリー駆動時間のおかげで、ヘッドホンを充電する回数は多くありません。ノイズキャンセリングをオフにすると、50時間近くまで伸ばすことができます。これほど長く充電できる競合他社のヘッドホンはほとんどなく、充電時間について心配する必要がほとんどないことに気づきました。

 

FiiO EH3 NC


 EH3 NCは、Fiio AppのBluetoothコントロールをサポートしています。EQ、ディスプレイステータス、ECOモードを調整できます。

 

FiiO EH3NCのノイズキャンセリング性能はどのくらいですか?

 FiiO EH3NCはBluetooth 5.0を採用しているため、AAC/SBC/AptX LL/AptX HD/LDAC、さらにはHWAを含む、ほぼすべてのBluetoothオーディオフォーマットと互換性があります。互換性のあるソースデバイスとのシンプルで簡単なワンタッチペアリングを保証するNFC機能もあります。

 ANC機能は、BluetoothモードまたはUSB -C接続の両方のモードで使用可能で、3.5mmケーブルで接続されると無効になります。

 パッシブノイズキャンセレーション用の厚いイヤーマフに加えて、FiiO EH3NCには、FeedForward(FF)とFeedBack(FB)のハイブリッドアプローチを使用したアクティブノイズキャンセレーションを採用しています。同社は、ADIのデュアルANCチップADI1777を使用していることを明らかにしています。

 

FiiO EH3 NC

 

 ほとんどの低音と中低音はEH3NCでキャンセルできます。忙しいオフィスでも通勤中でも、音楽の再生の有無にかかわらず、ドローンと日常生活の騒音をキャンセルするのに最適です。耳障りな高音の一部はイヤーパッドで分離できますが、ANC機能でキャンセルするのは困難です。率直に言って、それはWH-1000XM3またはBose 700のレベルには追いついていません。ANCに関してはMDR-1000XのANCレベルに相当するくらいです。

 

FiiO EH3NCのサウンドについて

 40時間再生した後の音はほとんど変わりませんが、Bluetoothモードと有線モードでは音質の違いがあります。

 

AAC接続でのEH3 NCワイヤレスモードの音質

 本当に素晴らしいです。 ワイヤレスヘッドホンでは、大きな不満の種がほとんどがなくなり、小さな不満点に取って代わられるようになりました。FiiO EH3NCの場合、サウンドは非常に優れており、デフォルトで非常に消費者フレンドリーなサウンドをターゲットにしています。EH3 NCの主なポイントは、このヘッドホンが低音を強調し、中域に小さな隆起があり、ピークが約10kHzである消費者向けサウンドを対象としていることです。ポップミュージックや映画が好きなら、EH3 NCのサウンドをとても気に入るはずです。

 

LDAC接続でのEH3 NCワイヤレスモードの音質

 AACモードと比較して、LDACの方がニュートラルで少しルーズです。 一種モダンで活気のあるスタイルですが、完璧を追求する一部のオーディオファンの好みではないかもしれません。

 

FiiO EH3 NC

 

M11 + EH3 NC +付属の3.5mmシングルエンドケーブル

 有線モードでは、多くのBluetoothヘッドホンとは異なり、音質がワイヤレスと明らかに異なって聞こえる感じはありません。ワイヤードモードでは、FiiO EH3NCは45mmのチタンメッキダイナミックドライバーを備え、高解像度とサウンドシグネチャーの分離を実現します。

 ワイヤレスモードに比べて幅と奥行きの両方で解像度が高く、サウンドステージが大きい、V字型のサウンドシグネチャーをしています。

 

M11 + EH3 NC +古河製3.5mmシングルエンドケーブル

 元のケーブルを古河ケーブルに変更すると、FiiO EH3NCはより中域で透明度が高くなり、中域の密度も向上します。

 

Type Cケーブル

 外部と遮断された内部で音が伝送されますが、ワイヤレスモードとの違いはあまりありません。

 

ANC ON + BT/ANC ON + Type C

 音質的には、ANCをONにするとEH3 NCの音が繊維質のレイヤーで覆われているように聞こえます。低域と中域ではエネルギーがいくらか失われるようですが、よりニュートラルでバランスの取れた音に聞こえます。

 

FiiO EH3NCを購入する必要がありますか?

 最高の機能が組み込まれ、非常に優れたサウンドパフォーマンスを備えたANC Bluetoothヘッドホンを$200の対価で持ち歩けるということを考えると、このFiiOのこのヘッドホンモデルは確かに優れた製品です。この製品はSony WH-1000XM3やBose 700との直接的な競合機種ではありません。しかし、その超ポータブルなデザイン、優れたオーディオサウンド、見た目の美しさ――そのうえさらに何を求める必要があるでしょうか?

 

FiiO EH3NC

FiiO EH3NC

 

FiiO EH3NC Stereo Headphone Bluetooth Noise Cancelling Dynamic Driver

 

  • 元記事の公開日:2019/10/31
  • 著者:Candice Song

 

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【完全ワイヤレスイヤホン SoundPEATS TrueShift2 フラッシュレビュー】マイルドなU字型サウンドで厚みと余裕の感じられるリッチサウンドを実現している

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

SOUNDPEATS(サウンドピーツ) TrueShift2 ワイヤレスイヤホン IPX7防水 MCSyncテクノロジー採用 Bluetooth イヤホン Type C 充電対応 AAC対応 高音質 低遅延 Airoha"AB1536U"チップセット搭載 軽量 マイク内蔵 自動ペアリング 左右分離 スポーツイヤホン フルワイヤレス イヤホン【100時間連続駆動 / グラフェンドライバー/エルゴノミクスデザイン/PSE認証/ 1年保証】

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はSoundPEATS TrueShift2です。SoundPEATSはまだまだ日本で知名度が高いとは言えないかも知れませんが、ワイヤレスイヤホン市場では中華ブランドの中で最も成功したブランドの一つと言え、その高品質製品で多くのファンを獲得しています。低価格で変な中華ブランドを買うよりはSoundPEATS製品を買った方がサポートも品質も満足できるはずです。

www.soundpeatsaudio.com

 

f:id:kanbun:20200507113630p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:6h/100h
  • 防水性能:IPX7
  • 対応コーデック:AAC/SBC
  • 技適番号:018-200038

 

SoundPEATS TrueShift2

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体はこの価格帯では標準以上でわりと豪華です。付属品はイヤーピース、充電用ケーブル(Type-C)、説明書などです。

 

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

 

装着サンプル

 本体は少しデカいですが、ノズル構造とイヤーループで固定は割と良好です。ただ耳が小さい人には収まりが悪い可能性はあります。

 

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

 

接続品質

 AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では良好です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀で、5mくらい離れてもシームレスに繋がります。ただし遮蔽物がある場合は少し乱れ、途切れやすくなります。

 ホワイトノイズはわずかにありますが、おそらく多くの人にとって、それほど気にならないと思います。

www.ear-phone-review.com

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 S装着時]左右別
  2. [AET07 S装着時]左右平均
  3. [AET07 S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース S装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース S装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース S装着時 ]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※「AET07 Sサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

 

 サウンドシグネチャーを全体的に確認すると、高域に高いピークのあるU字型と言える形をしています。低域は前に出やすいですが、厚みがあって中域に充実感があり、わりとボリューミーで高級感が感じられます。中高域にかけてわりとフラットで少し静寂感がありますが、高域の高いところで伸びやかさが強調されます。

www.ear-phone-review.com

 

 低域は厚みと重みが充分で深みも結構あり、ウォームです。ドラムはキックもパンチもかなり活き活きしており、ベース音のブリブリ感も強調されて低域は活気があります。コントラバスも重みのある音を奏で、豊かですが、空間の熱気はやや強めで、人によっては少しノイジーに感じるかも知れません。

 中域は低域の熱気がそれほど滲み出さないよう調整されていますが、中庸よりはややウォームで熱気が感じられます。中域は中低域の支えによって甘味があり、落ち着いた光沢があり、透明感も感じられます。ボーカルはやや暗いところにいますが、ニュアンスが適度にあり、息の伸びが少し強調され、息遣いはわりとはっきり聞こえます。ふっくらしていて甘い感じがありますが、上辺でわずかにハスキーに聞こえる可能性があります。ギターはエッジ感も良好で黒みもあり、スネアはパワフルな打ち込み感があり、適度なアタックで聞こえてきます。中域の色づきはわりとナチュラルです。

 中高域はマイルドでまろやかな雰囲気があり、ピアノ音などは硬めではありますが、ややポロンとした角のとれた穏やかな光沢感があります。ピーク感が少なく、マイルドでギラつき感は適度にありますが、楽器音はわりとスムーズに抜けて聞こえます。刺激は少なめでエッジは抑えめで少し優雅です。派手さはそれほどありませんが、開放感が適度にあり、高さの不足は感じません。

 わりと聞き心地の良いバランス感覚に優れた弱ドンシャリサウンドで、比較的万能に音楽を楽しめます。リラックスしたわりと余裕のあるサウンドを楽しめます。

 

SoundPEATS TrueShift2

 

SoundPEATS Truengine 3SEとの比較

 わりと価格が近いSoundPEATS Truengine 3SEと比較します。以下のグラフはAET07をイヤーピースとして使用して測定し、自由音場補正を加え、1khz付近で交差するように調整された両機種の周波数特性比較グラフです。下のグラフは1khz以上を拡大したものです。

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SoundPEATS TrueShift2 vs SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS TrueShift2 vs SoundPEATS Truengine 3SE

 

 先に全体像から述べると、一般に充実感が高く、贅沢で高級な雰囲気がするのはTrueshift2の音だと思います。Truengine 3SEの低域が重み重視なのに対し、TrueShiftはより厚みがある低域構造をしているために、中域の充実感が高く感じられます。高域はTruengine 3SEがよりシックで静寂な雰囲気があるのに対し、TrueShift2はより優雅で華やかなサウンドを持っています。

 静寂感の高い静かな黒みのある、大人びた音楽が好きならTruengie 3SEを、もう少し華やかな雰囲気でゆったりした音楽を聴きたいならTrueShift2を選ぶと良いでしょう。

 

音源比較

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。SBCで接続し、標準イヤーピース Sサイズを使用しています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

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OST

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クラシック

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ロック

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総評

 この価格帯ではバランスが良く、厚みのある、優雅でリラックスしたサウンドが楽しめます。エッジ感は適度に抑えて、マイルドな聞き心地を維持しつつ、高域方向も伸びやかで高さも感じられるオーディオ空間が広がっています。ケースが少し大きめですが、使い勝手の点でも欠点らしい欠点がなく、ケース込みの最大再生時間が非常に優秀なのでおすすめしやすい機種です。

 

SoundPEATS TrueShift2

SoundPEATS TrueShift2

SOUNDPEATS(サウンドピーツ) TrueShift2 ワイヤレスイヤホン IPX7防水 MCSyncテクノロジー採用 Bluetooth イヤホン Type C 充電対応 AAC対応 高音質 低遅延 Airoha"AB1536U"チップセット搭載 軽量 マイク内蔵 自動ペアリング 左右分離 スポーツイヤホン フルワイヤレス イヤホン【100時間連続駆動 / グラフェンドライバー/エルゴノミクスデザイン/PSE認証/ 1年保証】

 

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【完全ワイヤレスイヤホン SoundPEATS Truengine 3SE フラッシュレビュー】シックで熱気のある大人びた音楽をベリリウムコーティングデュアルドライバーの解像度で聴かせる。個人的には非常にカッコイイサウンドで大好き

SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

SOUNDPEATS(サウンドピーツ) Truengine 3SE ワイヤレスイヤホン 【高音質二重ドライバー使用 / aptX AACコーデック対応 /コンプライ™イヤーピース付属 /安定性向上したTWS Plus対応 / Type-C充電対応 / クリア通話 / 長時間再生 / 快適な装着感 / IPX5防水】 フルワイヤレス イヤホン 自動ペアリング 小型 Bluetooth イヤホン スポーツイヤホン Bluetooth5.0 [実用新案登録済み、技適認証取得、メーカー1年保証] (ブラック)

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はSoundPEATS Truengine 3SEです。SoundPEATSはまだまだ日本で知名度が高いとは言えないかも知れませんが、ワイヤレスイヤホン市場では中華ブランドの中で最も成功したブランドの一つと言え、その高品質製品で多くのファンを獲得しています。低価格で変な中華ブランドを買うよりはSoundPEATS製品を買った方がサポートも品質も満足できるはずです。

www.soundpeatsaudio.com

 

f:id:kanbun:20200507113630p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:6.5h/30h
  • 防水性能:おそらく最低限かほとんどありません
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC
  • 技適番号:018-190268

 

SoundPEATS Truengine 3SE

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体はこの価格帯では標準以上でわりと豪華です。付属品はイヤーピース(コンプライ含む)、充電用ケーブル(Type-C)、説明書などです。

 

SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

 

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装着サンプル

 少し独特のノズルの形をしているので、装着感は人によって少し緩い感じもあるかも知れませんが、一般的には良好だと思われます。

 

SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

 

接続品質

 aptXでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀で、5mくらい離れてもシームレスに繋がります。遮蔽物があっても乱れません。

 ホワイトノイズは少しありますが、おそらく多くの人にとって、それほど気にならないと思います。

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音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

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周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 S装着時]左右別
  2. [AET07 S装着時]左右平均
  3. [AET07 S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース S装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース S装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース S装着時 ]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※「AET07 Sサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

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SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

 

 サウンドシグネチャーを全体的に確認すると、わりとフラットに近いウォームで穏やかなU字型サウンドといった形をしており、低域にやや多めに比重が置かれる形になっています。安定感がありますが、高域方向はわりとダイナミックに音が立ち上がるようになっていて、決して退屈な音ではありません。

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 低域は重みと深みがあり、EDMはデジタルドラムが、ロックではバスドラムキックが腹に応えるサウンドを活き活きと聴かせてくれます。地熱があってライブ感がありますが、丁寧に調整されているので、見通し感も悪くなく、個人的にはかなり良質に思えます。ベースとドラムのぶつかりは適度に避けられていて熱気のある割にクリアな印象を受け、音の厚みは自然なレベルを維持しており、ウッドベース系のコントラバスの鳴りも豊かで、中域に対する支えも良いです。

 中域は低域の熱気が滲みすぎないよう調整されており、清潔感の点では少し熱気が強めですが、曇る感じはなく、適度な暖かみの中で聞こえます。中域は凹んでいることは事実なので、少しドライに聞こえますが、引き締まっていて黒みと静寂感があります。ボーカルは少し暗い位置におり、落ち着いていて理性的ですが、息遣いに甘い吐息感があり、少しふっくらとして聞こえます。少し地味ですが、ニュアンスが適度にあり、温度感のある甘いボーカルが好きならおすすめです。

 中高域は色味を抑えながらも艶やかさが少し強調されます。高域方向は少し静寂感を意識したような落ち着いた感じですが、ハイハットのギラつきにメタリック感があり、粒立ちがわりとくっきり見える味付けになっています。静かな中に少し明るさを抑えてキラキラッとピアノの光沢やギターエッジやシンバルが聞こえるシックな空間は個人的にとても好みです。超高域は割と高い位置にピークがあるので、風通しも良いです。

 さて、前世代のTruengine SEが好みであったこともあるので、私のレビューが好意的な方向に傾きすぎていないか心配ですが、ベリリウムコーティングされたドライバーが貢献し、この価格帯では優秀な解像度を実現していることは事実です。適度な静寂感と引き締まったドライな落ち着きがありながらも、レンジ感が良く確かなダイナミズムのある空間はロックをはじめ、EDM、クラシック、JAZZでも好ましく思えるはずで、大人びたサウンドが好きな場合、Truengine 3SEは高いコストパフォーマンスを発揮し、きっと満足させてくれるでしょう。

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SoundPEATS Truengine 3SE

 

SoundPEATS TrueShift2との比較

 わりと価格が近いSoundPEATS TrueShift2と比較します。以下のグラフはAET07をイヤーピースとして使用して測定し、自由音場補正を加え、1khz付近で交差するように調整された両機種の周波数特性比較グラフです。下のグラフは1khz以上を拡大したものです。

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SoundPEATS TrueShift2 vs SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS TrueShift2 vs SoundPEATS Truengine 3SE

 

 先に全体像から述べると、一般に充実感が高く、贅沢で高級な雰囲気がするのはTrueshift2の音だと思います。Truengine 3SEの低域が重み重視なのに対し、TrueShiftはより厚みがある低域構造をしているために、中域の充実感が高く感じられます。高域はTruengine 3SEがよりシックで静寂な雰囲気があるのに対し、TrueShift2はより優雅で華やかなサウンドを持っています。

 静寂感の高い静かな黒みのある、大人びた音楽が好きならTruengie 3SEを、もう少し華やかな雰囲気でゆったりした音楽を聴きたいならTrueShift2を選ぶと良いでしょう。

 

音源比較

 

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。aptXで接続し、標準イヤーピース Sサイズを使用しています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

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OST

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クラシック

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ロック

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総評

 重厚で引き締まった大人びたかっこいいサウンドデザインが施されていて、わりと聞き心地も良く聞き疲れもしにくいです。解像度も高く、性能的にもこの価格帯の完全ワイヤレスイヤホンの中では優秀なレベルを維持しており、1万円以下で完全ワイヤレスイヤホンを選ぶなら真っ先に選択肢に入る機種の1つであることは間違いありません。

 

SoundPEATS Truengine 3SE

SoundPEATS Truengine 3SE

SOUNDPEATS(サウンドピーツ) Truengine 3SE ワイヤレスイヤホン 【高音質二重ドライバー使用 / aptX AACコーデック対応 /コンプライ™イヤーピース付属 /安定性向上したTWS Plus対応 / Type-C充電対応 / クリア通話 / 長時間再生 / 快適な装着感 / IPX5防水】 フルワイヤレス イヤホン 自動ペアリング 小型 Bluetooth イヤホン スポーツイヤホン Bluetooth5.0 [実用新案登録済み、技適認証取得、メーカー1年保証] (ブラック)

 

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【完全ワイヤレスイヤホン HolyHigh ET1 フラッシュレビュー】重みと深みがあり、非常にパワフルな低域と、抜けが良く適度に繊細さのある高域、透明感のある中高域が楽しい。レンジ感も広い。音質だけ考えると、低価格ではかなり注目すべき機種

HolyHigh ET1

HolyHigh ET1

HOLYHigh ワイヤレススポーツイヤホン【最新版】ステレオサウンド高音質 Bluetooth 5.0イヤホン 耳掛け式ランニングイヤホン 軽量 IPX7防水 左右分離型 35H連続再生 Siri対応 音量調整可能 操作簡単 12ヶ月品質保証

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はHolyHigh ET1です。HolyHighShenzhen YUANGU Technology社のオーディオブランドでMuziliArbilyなどの姉妹ブランドになります。ここはわりと真面目に技適やPSEを取って日本展開しているメーカーで、サポートも悪くありません。

www.holyhightec.com


 ちなみにHolyHighの主張によると、このET1のチューニングはHarman/KardonのサウンドデザイナーSean Olive氏が担当したそうです。

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:5h/35h
  • 防水性能:IPX7
  • 対応コーデック:AAC/SBC
  • 技適番号:214-105248

 

HolyHigh ET1

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体はこの価格帯では標準クラスです。付属品はイヤーピース、充電用ケーブル(Micro-B)、説明書などです。

 今どき充電端子がMicro-Bなのには少し驚きます。

 

HolyHigh ET1

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イヤーピース相性

 この機種はイヤーフックで固定されるので、耳の形によってイヤーピースの密閉度が不足する場合があります。その場合露骨に低域が抜けますので、音が異様に軽くシャリシャリしていると感じたら、大きめのイヤーピースを試してみましょう。幸いにしてケースのマチは大きめなので、大きなイヤーピースを付けていても問題ありません。

 この機種はイヤーピースさえ適切ならば、かなり重みのある力強い低域が出る機種です。

 

装着サンプル

 イヤーフックタイプで装着感は良好です。すでに述べたように、イヤーピースはよく選んだ方が良いです。

 

HolyHigh ET1

HolyHigh ET1

HolyHigh ET1

 

接続品質

 AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では比較的良好です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀で、5mくらい離れてもシームレスに繋がります。ただし遮蔽物がある場合は少し乱れ、やや途切れやすくなります。

 ホワイトノイズは少しありますが、おそらく多くの人にとって、それほど気にならないと思います。

www.ear-phone-review.com

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 S装着時]左右別
  2. [AET07 S装着時]左右平均
  3. [AET07 S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース S装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース S装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース S装着時 ]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※「AET07 Sサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

HolyHigh ET1

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 すでに説明したように、この機種はハーマンのサウンドデザイナーがチューニングしたとされているのですが、個人的に「4000円くらいの機種をハーマンのエンジニアがチューニング?嘘くせぇ」とわりと疑ってたんですが、音を聴いてみると、たしかにJBL系っぽい重厚感があるサウンドで、周波数特性を確認してみると、明らかにハーマンターゲットカーブを参照してるらしい形跡がちらほら見えます。たぶんハーマンのサウンドデザイナーがチューニングしたというのは嘘じゃない気がします。

 

 サウンドシグネチャーを全体的に確認すると、深みのあるU字型というか、なだらかなV字型という形をしています。低域は重みがあり、深く、中域に向かって丁寧にチューニングされていて、ボーカル帯域は少し強調され、中高域から高域はピーク感をあまり出さないように丁寧になだらかに隆起を描きつつ、超高域に開放感を出すハーマン独特のピークがあります。

www.ear-phone-review.com

 

 低域はとにかく重みと深みがあって、地熱があり、厚みは出過ぎないように調整されているので、深掘り感があります。熱気はありますが、中域にその熱気が到達しないように距離はしっかり取られているために、中域に熱気が滲み出すことはあまりありません。

 中域は少し引き締まっていてわりとモニター的に聞こえ、ハーマンターゲットカーブに忠実っぽい雰囲気があります。ボーカル帯域が少し強調されるようになっていますが、空間はドライで清潔系でわりと見通しが良いです。

 中高域はギラつきが少し強く、メタリック感もありますが、光沢感もきれいに出てキラキラとしたサウンドになります。クラッシュは派手になりすぎず、透明感がある清潔な音です。超高域にピークがあるので、音抜けも良く、わりと音場がすっきり風通しが良いです。

 音は少しドライですが、深いところから高いところまでわりとワイドレンジに音が楽しめるようになっており、価格の割にお得な気がします。個人的には美波「ライラック」でしっかり重みのあるバスドラムが聴けるのがまず大満足で、多田葵「灼け落ちない翼」のような曲で静寂感を丁寧に出しつつ、引き締まった音楽を聴かせてくれるのに感心しました。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。SBCで接続し、標準イヤーピース Sサイズを使用しています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 ハーマンのサウンドデザイナーが関わっているというのはおそらく嘘ではありません。かなりパワフルでレンジ感もあって抜けも感じられるセンスのあるサウンドデザインを感じます。重みのあるウーファー感が感じられる、スピーカー的なサウンドが好きなら、5000円以下の価格帯ではこの機種を選択肢に入れておいた方が良いと思われます。手頃なスポーツモデルの完全ワイヤレスイヤホンを探している人にもかなりおすすめできます。

 

HolyHigh ET1

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HOLYHigh ワイヤレススポーツイヤホン【最新版】ステレオサウンド高音質 Bluetooth 5.0イヤホン 耳掛け式ランニングイヤホン 軽量 IPX7防水 左右分離型 35H連続再生 Siri対応 音量調整可能 操作簡単 12ヶ月品質保証

 

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【ANC搭載完全ワイヤレスイヤホン Ausounds AU-Stream Hybrid フラッシュレビュー】熱気と重みに優れたドラムサウンドが魅力。ANC性能とヒアスルーも充分で、ライブ感のあるサウンドをいつでもどこでも楽しめる完全ワイヤレスイヤホン

Ausounds AU-Stream Hybrid

Ausounds AU-Stream Hybrid

Ausounds オーサウンズ AU-Stream Hybrid レッド ワイヤレス イヤホン Bluetooth ノイズキャンセリング ノイキャン 完全ワイヤレスイヤホン フルワイヤレス 【送料無料】

 

 

※この記事はコペックジャパン様から試聴機を提供して頂いて執筆しております。

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はAusounds AU-Stream Hybridです。Ausounds(「オーサウンズ」と読みます)はアメリカのプレミアムオーディオメーカーで、BOSEやSENNHEISER、JBLなどで研究開発に携わった開発チームが製品作りを行っています。サウンドチューニングと品質管理においては業界最高水準であることを自認しているとAusoundsの公式サイトでは高らかに宣言されています。

ja.ausounds.com

 

 そのAusoundsが日本展開を開始しましたが、その第一号の機種の一つがAusounds AU-Stream Hybridです。この機種は9.2mm径のチタンドライバーを搭載し、透明感とダイナミズムを共存させたサウンドを実現しているとされています。

www.phileweb.com

av.watch.impress.co.jp

 

f:id:kanbun:20200507113630p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続(ANC ON時)/最大再生時間:8.6h(5h)/25h
  • 防水性能:IPX5
  • 対応コーデック:AAC/SBC
  • 技適番号:211-200326211-200327

 

www.youtube.com

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体はこの価格帯では標準クラスです。付属品はイヤーピース、充電用ケーブル(Type-C)、説明書などです。

 本体はメタリック加工されていて光沢感があり、クオリティは標準以上に思えます。

 

Ausounds AU-Stream Hybrid

Ausounds AU-Stream Hybrid

Ausounds AU-Stream Hybrid

Ausounds AU-Stream Hybrid

Ausounds AU-Stream Hybrid

 

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イヤーピース相性

 この機種はケースがコンパクトなので、イヤーピースは完全ワイヤレス用のを使わないと収まらないかも知れません。個人的に確認した範囲ではSpinfit CP360 Lサイズはケースに収まりましたが、AET08 Lサイズは収まりませんでした。

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装着サンプル

 個人的には装着感は良好です。ANC搭載イヤホンとしては軽量なほうです。空豆型で耳への収まりは悪くありません。

 

Ausounds AU-Stream Hybrid

Ausounds AU-Stream Hybrid

Ausounds AU-Stream Hybrid

 

接続品質

 AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では良好です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀で、5mくらい離れてもシームレスに繋がります。遮蔽物がある場合は少し乱れますが、通信は比較的すぐ回復します。

 ホワイトノイズはほとんどありません。おそらく多くの人にとって気にならないと思います。

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ヒアスルー&ANC性能

 このイヤホンにはモニターモードという名の外音取り込み(ヒアスルー)モードがあります。モニターモードの品質はかなり自然に聞こえますが、少し音が明るく感じるかも知れません。

 ANCの効果はイヤホンサイズの機種としてはそれなりに良好なレベルです。下はヘッドホン(beyerdynamic DT990 Edition 2005 600Ω)から基準ノイズを流して測定し、その後標準イヤーピース Mサイズをつけ、ANCをONにして、もう一度ヘッドホンから基準ノイズを流し、このイヤホンの遮音性能を1/6オクターブごとに測定したものです。今回の測定では、基準ノイズに対し、20hz~20khzの可聴域での平均遮音性能は14.06dBくらいありました。

 中域のノイズカットに大きな効果があるようです。アクティブノイズキャンセリングの効果自体ははっきりと感じられます。強力と言うほどではないですが、効果は確実に体感できるレベルです。

 ただ、サーキュレーターの音をANC ONで聴いていたときに気づいたのですが、ANCが働いている時は若干ホワイトノイズのような背景音が強く感じられるかも知れません。

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Ausounds AU-Stream Hybrid

 

アクティブノイズキャンセリング体験

 ここでは録音されたアクティブノイズキャンセリングを体感できます。

 録音はOneAudio A9のアクティブノイズキャンセリングをONにして各環境音源を再生したものが最初に録音されています。次に、ANC機能をONにしたAusounds AU-Stream Hybridを装着した上から、同様にOneAudio A9から各環境音源を再生したものが続いています。装着感などにより、実際は微妙に異なるとは思いますが、参考としてお楽しみください。

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 なお環境音源は効果音ラボさんの音源を利用しています。

soundeffect-lab.info

 

電車内

基準環境音

anchor.fm

ANC ON

anchor.fm

 

大通り

基準環境音

anchor.fm

ANC ON

anchor.fm

 

飛行機内

基準環境音

anchor.fm

ANC ON

anchor.fm

 

Qi規格のワイヤレス充電に対応

 Qi規格のワイヤレス充電にも対応しています。対応充電器に置くだけでケーブル要らずの充電ができるのはわりと便利です。

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時 ANCあり]左右別
  2. [AET07 M装着時 ANCあり]左右平均
  3. [AET07 M装着時 ANCあり]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時 ANCあり]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース M装着時 ANCあり]左右別
  6. [標準イヤーピース M装着時 ANCあり]左右平均
  7. [標準イヤーピース M装着時 ANCあり]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース M装着時 ANCあり]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

Ausounds AU-Stream Hybrid

Ausounds AU-Stream Hybrid

Ausounds AU-Stream Hybrid

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Ausounds AU-Stream Hybrid

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Ausounds AU-Stream Hybrid

Ausounds AU-Stream Hybrid

Ausounds AU-Stream Hybrid

 

 上のグラフはSBC接続でANC ON時のものです。サウンドシグネチャーを全体的に確認すると、V字型と言える形をしていて、ドンシャリ傾向の音だと思います。中域でボーカルが少し遠く、奥行き感が強調される感じがあります。ダイナミックな音を目指したというのはその通りだと思われ、ダイナミックレンジが不足しがちに聞こえやすいロックを聴いてもドンシャリらしいダイナミズムのある音楽が楽しめます。

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 まずこのイヤホンの低域ではかなりバスドラムキックの重みに強調を感じます。わりとドスッと重い踏み込みが目立つようになっていますので、ロックでもポップスでもパワフルで活き活きしている低域リズムを感じることが出来ます。エレキベースは熱気があり、重めで黒みも強くて締まってますが、輪郭はわりとおとなしめで、どちらかというと大抵の曲でバスドラムキックが低域では主役になりやすい気がします。絨毯爆撃のようなドラムキックが好きなら、わりとおすすめ度は高いです。nano.RIPE「面影ワープ」みたいな曲はかなり熱気と重みと黒みのある低域がかっこよく、個人的にかなりの満足感があります。ただ、低域でノイジーさが強い感じが嫌いな人は少し苦手に思うかも知れません。低域の存在感が強いので、エッジ感はゆるく感じられやすいところはあり、メリハリ感を重視する場合はやや物足りない人もいそうです。

 中域は曲によっては低域の熱気の影響を受けやすく曇る感じもあり、少し濁った中で聞こえやすいと思います。暖かみがあり、ウォームで、ピアノ音などには深みが感じられ、ボーカルも深みが感じられます。女声ボーカルは少し暗く感じられ、ややドライに思いますが、ニュアンスは少し強調されて、のびやかさが感じられ、息遣いはわりとはっきり聞こえます。ボーカルはやや埋没的で楽器音との距離が近めです。

 一般にバイオリンのような楽器は熱気の奥から前屈みに立ち上がってくるように聞こえ、高いところに少しのびて聞こえます。アコースティックギターやエレキギターのエッジは鮮やかですが、たとえば山崎まさよし「One more time, One more chance」は少しぼんやりした暖かみの中で聞こえます。ピアノ音には落ち着いた光沢があります。ややローファイ的な少しレトロな雰囲気だと思うかも知れません。シンバルのクラッシュは割と派手ですが、低域の熱気のせいか耳に痛い感じはあまりないでしょう。

 このイヤホンの最大の魅力は、個人的にはやはり熱気と重みのある低域で、とくにバスドラムのパワフルさが好みです。音の全体はわりとドライに聞こえやすい感じがあります。たとえば川田まみ「JOINT」はもやもやした熱気のある空間の中で、ボーカルが少し艶やかに、しかし全体の熱気の中からは完全に分離されない雰囲気で聞こえてきます。あるいは、エド・シーラン「Shape of You」で腹に応えるドラムを聴きたいって人にはわりと好ましく思えるでしょう。

 

音質比較&聴き比べ記事

www.ear-phone-review.com

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。SBCで接続し、ANC機能をONにしたうえ、標準イヤーピース Mサイズを使用しています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 ANC性能はわりと満足できるレベルで、ヒアスルーも少し明るいですが、かなりナチュラル傾向で、通信品質も悪くなさそうです。音質的には低域の重みと熱気がわりと強く出やすいので、中域が濁る感じが苦手な人にはやや向かなそうですが、腹に応える低域が好きな人にはかなりおすすめできます。奥行き感とライブ感のある熱気重視のサウンドが好きなら、見逃すべきではありません。

 

Ausounds AU-Stream Hybrid

Ausounds AU-Stream Hybrid

Ausounds オーサウンズ AU-Stream Hybrid レッド ワイヤレス イヤホン Bluetooth ノイズキャンセリング ノイキャン 完全ワイヤレスイヤホン フルワイヤレス 【送料無料】

 

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【完全ワイヤレスイヤホン ZERO AUDIO TWZ-1000 フラッシュレビュー】重みと深みのある低域とモニター的でバランスの良い中域、高さのある開放的な高域を持つ、ワイドレンジ感のある音が魅力

ZERO AUDIO TWZ-1000

ZERO AUDIO TWZ-1000

ZERO AUDIO TWZ-1000 完全ワイヤレス イヤホン

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回はZERO AUDIO TWZ-1000を取り上げます。ZERO AUDIO協和ハーモネットのオーディオブランドです。協和ハーモネットは電線事業やネットワークケーブルを専門とする企業で、その金属素材に対する深い知識を生かしてオーディオブランド「ZERO AUDIO」を立ち上げました。ZERO AUDIO製品はその高いコスパで知られており、エントリークラスからハイレゾに対応した質の高いイヤホンをリリースしていることで有名です。

www.ear-phone-review.com

 

 なお下のレビュー記事はZERO AUDIOへの私個人の印象が悪く、耳が腐ってた時に書いた記事なので、話半分で読んでください。今回レビューし直したのも以前のレビューはあまりに偏っているかも知れないと常々反省していたからです。

www.ear-phone-review.com

 

f:id:kanbun:20200507114754p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:7h/28h
  • 防水性能:IPX5
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC
  • 技適番号:204-820605

 

ZERO AUDIO TWZ-1000

 

パッケージ

 以前手に入れた個体は実は後述する相性問題があったので返品済みで、今回は視聴レンタルサービスを使いました。試聴機は標準パッケージとは異なるため、パッケージについては割愛しますが、基本的に価格帯では標準クラスの品質です。

 レンタルサービスを利用して是非このイヤホンを楽しんでみてください。

www.zeroaudio.jp

 

ZERO AUDIO TWZ-1000

 

装着サンプル

 装着感は基本的には悪くないと思いますが、独特の豆型をしているために、人によっては収まりが悪い場合があるかも知れません。付属のイヤーループなどを使えば基本的には問題ないと思います。

 

ZERO AUDIO TWZ-1000

ZERO AUDIO TWZ-1000

ZERO AUDIO TWZ-1000

 

接続品質

 価格帯では標準か少し上くらいです。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもほぼシームレスで少しくらいしか乱れはありません。ただし遮蔽物があるとやや乱れます。

 またホワイトノイズはほんのわずかにありますが、かなり敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

 またこの機種は通信相性があり、手持ちのBTトランスミッターなどにつなぐと一定時間で勝手に電源が切れます。完全Androidでないデジタルオーディオプレーヤー(DAP)でも切断するかも知れません。

 

相性問題についての追記

 この記事の掲載後、2020/06/30にファームウェアアップデートが行われました。上記の通信相性問題が解消された可能性があります。

平素はZERO AUDIO製品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
本日、TWZ-1000用ファームウェア最新版「Ver. 2.0.2」を公開しました。
アップデートの内容は以下の通りです。※Android/iOS共通です。


[アップデート内容]

(1) 一部のトランスミッターとの接続不具合を改善
※トランスミッターと接続する際、先にトランスミッターの電源をオンにしてからTWZ-1000を起動してください。

(2) その他の機能改善

 

www.zeroaudio.jp

 

 

 

ZERO AUDIO TWZ-1000

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース S装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース S装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

ZERO AUDIO TWZ-1000

ZERO AUDIO TWZ-1000

ZERO AUDIO TWZ-1000

ZERO AUDIO TWZ-1000

ZERO AUDIO TWZ-1000

ZERO AUDIO TWZ-1000

ZERO AUDIO TWZ-1000

ZERO AUDIO TWZ-1000

ZERO AUDIO TWZ-1000

 

 まずイヤホンが独特の形状をしているせいか、わりと装着感が難しいところがありました。実際のところ、標準イヤーピースはSサイズのほうがHATSへの収まりが良好でしたので、Sサイズで測定しました。測定レファレンスのAET07のMですが、低域が出てないのは相性が良くなかった可能性があります。イヤーピースは変に大きめを選ぶより、わりと小さい方が耳にうまくはまって低域が出るかも知れません。いずれにせよ、低域に不足を感じたらイヤーピースをわりと慎重に選んで調整してみると良いと思います。

 

 全体的なサウンドシグネチャーはU字型あるいはV字型と言えるドンシャリタイプの形をしています。かなり中域の見通し感を意識したチューニングであることが伺え、低域は中域の濁りの原因にならないように中域に向かって慎重に均されている感じがあります。ボーカル帯域の上に谷があり、ボーカルフォーカスが図られています。高域は派手になりすぎないように自然な伸びやかさを目指して調整されており、クラッシュ感はわずかに強調されます。www.ear-phone-review.com

 

 全体的に見ると、ZERO AUDIOらしい全音域に配慮のある楽しいドンシャリといった音で、ディテール感に優れています。

 低域は充分にウォームで、深みと重みがあります。キックはかなりはっきり聞こえます。厚みは人によって不足を感じるかも知れませんが、一般的には不足を感じないと思いますし、低域の存在感の割に中域は清潔です。しかも中域と低域の分離は強調されず、わりと親和的で調和的な床面ですが、中域に被さりにくく、よくチューニングされている雰囲気があります。見通し感が良く、膨らまないわりとタイトさのある低域で、引き締まった感じがあります。

 中域は私には中庸よりは少しドライに聞こえますが、適度な太さの音が見通しよく存在しており、奥行き感と幅も適度で聴き心地は安定しています。ボーカルと楽器音の距離感は付かず離れずといった感じで、人によっては若干埋没的に聞こえるかも知れませんが、ボーカルが聞こえづらいという場面はあまりないでしょう。子音の尖りはなく、息の伸びも自然で少しのびやかに聞こえます。やや抑揚が足りない気はします。

 中高域は充分に鮮やかで、ギラつきが適度にあり、エレキギターのエッジの色づきも艶やかです。ボーカルよりは少し抑制的で、ボーカルを充分に引き立てているわりとバランス感覚の良い調整に感じます。高域ではクラッシュ感が強調されますが、煌めきが強すぎない、わりと透明な感じで派手さを適度に抑えており、背景の静寂感に配慮が見られます。超高域にも山があり、音場は上方向にもわりと高く抜けており、閉塞感はありません。ただその風通しの良さがやや中域を乾燥させている雰囲気はあります。

 おそらく適切なイヤーピースを選べば、低域も高域もワイドレンジに楽しめ、中域もしっかり聴けるドンシャリで、わりと輪郭感もくっきりしており、解像感があるのでZERO AUDIOらしいコスパの良さを感じます。ただし、私の好みはわりとウェットな音なのですが、この機種は私には結構音がドライに聞こえるので、少し好みからは外れます。もう一つは中域がわりと平坦すぎるせいか、ダイナミズムが感じられないところがあります。人によってはわりとモニター的に聞こえるかも知れません。

 しかし丁寧にバランス良くチューニングされていて、個人的にEDMなんかはかなり楽しめる気がします。

 

ZERO AUDIO TWZ-1000

 

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピースのSサイズ、コーデックはaptXです。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 通信品質はわずかに物足りない気もしますし、相性問題もあるのですが、この価格帯では完成度が高い完全ワイヤレスイヤホンです。音質的には中域がわりとモニター的で全音域のバランスも良く、高さもわりと感じられる開放的な音場表現は秀逸です。ダイナミズムに少し欠ける印象があり、音の傾向はドライですが、EDMをはじめわりと万能に楽しめそうでおすすめできるイヤホンです。

 

ZERO AUDIO TWZ-1000

ZERO AUDIO TWZ-1000

ZERO AUDIO TWZ-1000 完全ワイヤレス イヤホン

 

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【HiFiGOレビュー】完全ワイヤレスイヤホン Xiaomi Mi Air 2:開封レビュー

Xiaomi Mi Air 2

Xiaomi Mi Air 2

 

 

※この記事はHiFiGOから許諾を頂いて翻訳したものです。著作権はHiFiGOにあります。

元記事

hifigo.com

 

Xiaomi Mi Air 2:開封レビュー

 完全ワイヤレスイヤホン Xiaomi Mi Air 2Xiaomi Mi AirDots Pro 2 TWSとも呼ばれます)は、好評を博したXiaomi Mi True WirelessとMi AirDots Proのアップグレードアイテムで、デザインがわずかに変更されたが、非常に使い慣れたデザインを維持しながら、オーディオ品質の向上を目的とした内部改善が施されています。XiaomiMi Air 2についてさらに詳しく見てみましょう。

 

パッケージ

xiaomi air 2 bluetooth tws 1

 

 非常にシンプルな段ボールケースに入っています。

 

xiaomi air 2 bluetooth tws 2

 

 段ボールの裏側には非常に多くの情報があります。LHDCコーデックに対応したことは、Mi Air 2の非常に明確な改善点の1つです。

 Xiaomi Air 2はBluetooth 5.0プロトコルをサポートし、新しいBluetoothコーデックLHDCを組み込んでいます。これにより、低レイテンシでより優れた音質を実現できます。

 

外観

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 長方形のバッテリーボックスは、背面にロゴと認証情報が記載されています。

 市場に出回っているほとんどの完全ワイヤレスイヤホンが対応しているBluetooth 4.2と比較して、Mi Air 2の消費電力は低く、伝送速度は速く、妨害防止能力はより強く、信号はより安定しています。さらに、どちらもXiaoai AI音声コントロールをサポートしており、シンプルな音声操作を実現し、両手を完全に解放できます。

 

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 底面にはUSB Type-Cに対応した充電口があります。

 

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 メーカーによると、他のTrue WirelessコーデックであるSBCとは異なり、Mi Air 2に新たに導入されたコーデックであるLHDCは3倍以上のデータ転送を可能にし、よりリアルなワイヤレスオーディオと高い解像度を提供します。

 

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 Bluetoothヘッドセットにとって、音質に加えて、より重要なのはバッテリー駆動時間です。Xiaomi Mi Air 2はまた、バッテリー駆動時間が長く、14時間の音楽再生時間を実現していながら、その充電時間は1時間しか必要としません。

 

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 各イヤホンの充電に使われる2つの突起状金具です。

 

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 Xiaomi Air2は、動作とパフォーマンスの点で、市場に出回っている平均的な完全ワイヤレスイヤホンと大して変わるところのない新機種です。 しかし、Xiaomiにはまだ独自の個性があります。

 

機能性

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 Xiaomiによれば、各イヤホンには14.2 mmのダイアフラム(振動板)があり、高音は「クリアでシャープ」に表現される一方、「豊かで充実した」低域が再生されます。また、デュアルマイクを採用し、通話時のノイズを低減しています。最初の世代では、このマイクの動作はうまくいってましたが、あまり品質は良くありませんでした。今回、イヤホンのフォームファクター形状が変更されました。このイヤホンでアクティブノイズリダクションがどのように機能するかは、はっきりしていません。しかし、公式によれば注目する必要があります。

 

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 イヤホンに内蔵されている赤外線光学センサーによって、イヤホンの装着状態や耳の動きを感知し、自動的に一時停止したり再生を再開したりします。

 

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 Xiaomi Mi Air 2のサポートにより、携帯電話の音声アシスタントを起動できます。あなたの携帯電話に話す必要はありません。あなたのスマホのボイスコードで電話をしてください。手を使うことのない、スマートな新しい生活をお楽しみください。「曲送り/曲戻し」などのローカル音声コマンドをサポートしています。
※音声アシスタントのウェイクアップと音声コマンド機能は、Xiaomi携帯電話でのみサポートされるようになりました。他のスマートフォンでは動作確認済みの情報がありません。

 

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 各イヤホン本体の重量は4.5gです。 総重量は50gです。 前世代のヘッドフォンの重量はそれぞれ5.8gで、フルケースの重量は58gでした。 したがって、新しいMi Air 2イヤホンは、前の世代よりも軽量になっています。

 

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 分離型の完全ワイヤレス設計のイヤホンを使用して、左と右のイヤホンを別々に電話に接続でき、さまざまな状況に対応することもできます。

 

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 イヤホンは、耳の形に合うように半分程度耳に収まるハーフイヤーデザインで設計されています。着用者に、より快適な装着感を与えます。片面イヤホンの重さはわずか4.5gで、装着時の圧迫感はありません。安定性の面では、Xiaomi Air2は前世代よりもさらに外耳道にフィットします。

 

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 ダブルタップでさまざまな制御が可能です。
 スマホを操作する必要はありません。イヤホンを軽くダブルタップするだけで、音楽/通話/音声アシスタントを簡単に制御できます。
 イヤホンをダブルタップするだけで、通話に応答/拒否ができます。
 左のイヤホンをダブルタップすれば、音声アシスタントを起動できます。
 音楽を再生/一時停止するには、右のイヤホンをダブルタップします。
 イヤホンを片側1つだけ装着しているときにダブルタップすると、音楽を続行/一時停止できます。
 イヤホンの1つを外している間は、音楽再生が停止されます。

 

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編集後記

 この記事でXiaomi Air2については多くを伝えられたと思っていますが、いかがでしょうか?詳細はこちらのページからご確認下さい。

 

Xiaomi Mi Air 2

Xiaomi Mi Air 2

Xiaomi Mi AirDots Pro 2 Air 2 Mi TWS Earbuds Earphone Bluetooth 5.0 ENC Noise Cancelling

 

  • 元記事の公開日:2019/08/09
  • 著者:Candice Song

 

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