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【ワイヤレスイヤホン The House of Marley UPRISE フラッシュレビュー】ポップスやロック、レゲエサウンドを情熱的に聴きたい人におすすめ

House Of Marley UPRISE

House Of Marley UPRISE

House of Marley(ハウスオブマーリー) UPRISE 耳掛け型ワイヤレスイヤホン IPX5防水仕様 高耐久ファブリックケーブル クイックチャージ機能 イヤーハンガー取り外し可能 リモコン付き 音声通話 ブラック 【国内正規品/メーカー保証1年】 EM UPRISE BK

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はThe House of Marley UPRISEです。The House of Merleyは偉大なアーティストであったボブ・マーリーの音楽理念を受け継ぎ、その自然と生命にリスペクトする普遍的な人類愛の音楽精神と環境愛を体現した製品を作っているメーカーで、私も大好きなブランドです。

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

House of Marley UPRISE

 

基本スペック

  • 連続再生時間:8h
  • 防水性能:IPX5
  • 対応コーデック:SBC
  • 技適番号:210-180304

 

House of Marley UPRISE

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体はこの価格帯では標準クラスか少し上等です。付属品はイヤーピース、イヤーフック、イヤーループ、充電用ケーブル(Micro-B)、キャリイングポーチ、説明書などです。

 本体はHouse of Merleyらしいナチュラルテイスト溢れたものになっており、個人的には好きです。なおこの製品はだいぶ前に手に入れて使っている品ですので、パッケージ写真はありません。

 

House of Marley UPRISE

 

装着サンプル

 ぶっちゃけ装着感は人によっては合わない人がいるかもしれません。本体が大きめでイヤーフックとイヤーループなしでは不安定です。イヤーフックとイヤーループのセッティングでうまく合えば良好な装着感が得られると思いますが、付属品が合わない場合は、諦めるしかないかも知れません。

 

House of Marley UPRISE

House of Marley UPRISE

House of Marley UPRISE

 

接続品質

 価格帯では優秀です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀で、5mくらい離れてもシームレスに繋がります。また、遮蔽物がある場合でも乱れなく繋がっています。

 ホワイトノイズは少しあります。目立つ感じではないと思いますが、人によっては気になるかも知れません。

 

House of Marley UPRISE

 

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース M装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース M装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

House of Marley UPRISE

House of Marley UPRISE

House of Marley UPRISE

House of Marley UPRISE

House of Marley UPRISE

House of Marley UPRISE

House of Marley UPRISE

House of Marley UPRISE

House of Marley UPRISE

House of Marley UPRISE

 

 サウンドシグネチャーを全体的に確認すると、中域上部に深い谷がある、U字型あるいはV字型の形をしています。バランス的にはウォーム系ですが、既述のように装着感に少し癖があるので、イヤーピース次第でわりと聴感上の低域の印象は変わるかもしれません。私の場合はAET08が好みです。

www.ear-phone-review.com

 

 私はHouse of Merleyの味付けが個人的に好みで、このイヤホンの音域バランスもかなり好きなので、差し引いて読んでもらいたいですが、低域が充分に暖かく、人肌の温度感があり、ピーク感をうまく抑えつつ、高域は明るく色づき伸びやかな解像感と聴き心地を考えた、そして音楽が情熱的に聞こえるバランスはなかなか秀逸です。

 系統的にはドンシャリになるかも知れませんが、ボーカル帯域の谷によってボーカルフォーカルは高められており、ボーカルの背景には奥行き感があります。低域は充分に暖かく、厚みと重みが充分で、レゲエサウンド風の暖かいベース音にはよくマッチし、バスドラムやウッドベースも活き活きしていて、JAZZからポップスまで気持ち良く楽しめます。中域とのバランス感覚も良く、もしかすると曲によってはわずかに中域に濁りを感じるかも知れませんが、中域周りはわりと清潔に近く感じられます。ボーカルは低域に支えられて、活き活きと聞こえます。男声ボーカルも女声ボーカルも落ち着きがありますが、息の伸びやニュアンスは少し強調されて生々しい感じがあります。

 個人的にこのイヤホンで聴くDamien Rice「9 Crimes」は好みです。戸松遥「ユメセカイ」のような曲も充分にボーカルが情熱を込めて歌ってくれますし、Sunset Swish「モザイクカケラ」なんかも伸びやかで気持ちいいです。藤井風「何なんw」を聴けば、「ああこの曲わりとレゲエサウンドとして聴ける」って気づかせてくれます。神崎エルザ Starring ReoNA「Disorder」とか個人的にはこのイヤホンの聴かせ方はかなりどストライクです。

 

 ウォームで温かみのある低域と活き活きしたボーカル、ややクラッシュや色づきを強調しつつ、品のある高域とマーリーサウンドらしい南国の雰囲気で音楽が味わえます。個人的にはとても好きです、この雰囲気。

 

House of Marley UPRISE

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。SBCで接続し、標準イヤーピース Mサイズを使用しています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 スペック的には平凡です。音質は解像感もありながら聴き心地も良く、よくチューニングされていて、わりと良いと思いますが、個人的な好みの影響も多いと考えられるので、ここは差し引いて考えて下さい。

 

 個人的には満足度が高く、ボーカル表現と情熱的な雰囲気がかなり好きで推薦度は高い製品ですが、総合的には「audio-sound @ hatena Recommended」に留めるのが適切な気がします。

 

House Of Marley UPRISE

House Of Marley UPRISE

House of Marley(ハウスオブマーリー) UPRISE 耳掛け型ワイヤレスイヤホン IPX5防水仕様 高耐久ファブリックケーブル クイックチャージ機能 イヤーハンガー取り外し可能 リモコン付き 音声通話 ブラック 【国内正規品/メーカー保証1年】 EM UPRISE BK

 

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【ANC対応ワイヤレスイヤホン 1more EHD9001BA フラッシュレビュー】LDACに対応し、ANC性能も充分。バッテリー性能も良く、スポーツや通勤通学におすすめしたい機種

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

1MORE ノイズキャンセリングイヤホン デュアルドライバー搭載 ネックバンド インナーイヤー型 Hi-Res 高音質 ANC ワイヤレスイヤホン Bluetooth5.0 マグネット収納 ENCマイク内蔵 通話対応 IPX5日常防水 最大20時間の連続再生 EHD9001BA

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種は1more EHD9001BAです。1moreの最新アクティブノイズキャンセリング技術が導入されているワイヤレスイヤホンで、アクティブノイズキャンセリングON時でも15時間という長い再生時間を実現しているのが特徴です。また独自の「風切り音低減機能」も搭載しており、ランニングなどを楽しむアウトドアスポーツ愛好者向けに設計されているモデルになります。

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

1more EHD9001BA

 

基本スペック

  • 連続再生時間(ノイキャンあり/なし):15h/20h
  • 防水性能:IPX5
  • 対応コーデック:LDAC/AAC/SBC
  • 技適番号: 201-200185

 

1more EHD9001BA

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体はこの価格帯では標準クラスか少し上等です。付属品はイヤーピース、充電用ケーブル(Type-C)、キャリイングポーチ、説明書などです。

 本体のビルドクオリティは良好で満足できるでしょう。

 

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

 

装着サンプル

 個人的には装着感は良好です。耳から少し出っ張りますが、邪魔になるほどではないと思います。ネックバンドタイプですが、わりと軽量で負担感がありません。

 

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

 

接続品質

 LDACでFiiO M15と接続してテストしました。価格帯では優秀です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀で、5mくらい離れてもシームレスに繋がります。また、遮蔽物がある場合でも乱れなく繋がっています。

 ホワイトノイズはほとんどありません。おそらく多くの人にとって気にならないと思います。

 

1more EHD9001BA

 

ANC性能

 ANCの効果はイヤホンサイズの機種としてはそれなりに強力なレベルです。下はヘッドホン(beyerdynamic DT990 Edition 2005 600Ω)から基準ノイズを流して測定し、その後標準イヤーピース Mサイズをつけ、ANCをONにして、2段階の内の強レベルに設定し、もう一度ヘッドホンから基準ノイズを流し、このイヤホンの遮音性能を1/6オクターブごとに測定したものです。今回の測定では、基準ノイズに対し、20hz~20khzの可聴域での平均遮音性能は16.71dBくらいありました。

 低域と中域上部から中高域にかけてのノイズカットに大きな効果があるようです。

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1more EHD9001BAのANC性能

 

アクティブノイズキャンセリング体験

 ここでは録音されたアクティブノイズキャンセリングを体感できます。

 録音はOneAudio A9のアクティブノイズキャンセリングをONにして各環境音源を再生したものが最初に録音されています。次に、ANC機能をONにした1more EHD9001BAを装着した上から、同様にOneAudio A9から各環境音源を再生したものが続いています。装着感などにより、実際は微妙に異なるとは思いますが、参考としてお楽しみください。

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 なお環境音源は効果音ラボさんの音源を利用しています。

soundeffect-lab.info

 

電車内

基準環境音

anchor.fm

ANC(強)

anchor.fm

 

大通り

基準環境音

anchor.fm

ANC(強)

anchor.fm

 

飛行機内

基準環境音

anchor.fm

ANC(強)

anchor.fm

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時 ANCなし]左右別
  2. [AET07 M装着時 ANCなし]左右平均
  3. [AET07 M装着時 ANCなし]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時 ANCなし]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右別
  6. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右平均
  7. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

 

 上のグラフはLDAC接続時のものです。ANC OFF時のサウンドシグネチャーを全体的に確認すると、わりとフラットでウォームサウンドあるいは中域充実系と言えるかもしれない形をしています。ベース音やバスドラムの膨張感に少し強調があり、活き活きと聞こえます。ボーカル周りに低域音が少し集まってきて、わずかに濁るかもしれませんが、中域下部の谷によってボーカル帯域の周りはそれなりに清潔で、そのボーカルも充分に前面に出てきて、中高域も落ち着いているため、中域の聞こえは良いです。高い高域にもピークがあるので、わりと音場は開放的です。

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ANC ON時の音質

 ANC OFF時はそれほど1moreらしくないなと思うかも知れませんが、ANCをONにすればその評価は変わると思います。下はAET07を使用してLDAC接続時に、ANCのON/OFFでの音質変化を測定比較したものです。ANCは強設定です。

 重低域にかなりの隆起ができ、音楽の全体がだいぶ黒くなり、中域も少しドライに聞こえるようになります。全体の印象は少しドンシャリに傾いた感じに思えるかも知れません。1moreらしい重厚な低域の雰囲気を期待している場合はANC ON時の音質で満足できるのではないでしょうか。また、低域のエクステンションが伸びたので、ワイドレンジ感も高まっています。

 

1more EHD9001BA

 

  一般的にはこのイヤホンの場合、ANC ONにして使うことが多いと思いますので、ここからはANC ONの状態の音質を前提にレビューを続けます。

  低域は厚みを強調する傾向があり、コントラバスやドラム、エレキベースは活き活きと聞こえます。中域付近は少し熱気があり、やや濁っていますが、中域下部は後退的なので、ボーカル帯域はそれなりに清潔感が維持されています。それでも中庸よりはやや濁っているように感じるかも知れません。低域は重みは中庸ですが、底に地熱があり、ライブ感には優れています。低域はやや熱い音で、ライブ感があり、モニター的という感じではありませんが、レイヤリングは見通しが悪い感じではありません。ただベースとキックのぶつかりは避けられていないので、ベースの中でキックが聞こえる感じはあります。

 中域下部は低域から自然に繋がっており、厚みと熱気がそのまま伝わってきます。そのため、ベース音はいわゆるブリブリ系で活きが良く感じられますし、ドラムのボディも太く充実感があります。またボーカルのボディも不足感はないでしょう。中域真ん中が谷になっているので、ボーカルは必ずしも最前列ではありませんが、それでも一般には充分に前に出てきます。ボーカルは少しニュアンスが強調されますが、子音に尖りはありません。全体的にドライでややアンニュイに聞こえやすい気がします。甘味は強めです。

 中高域の落ち着きが中域音を少し地味に感じさせ、高域もそれほど強く隆起しないので、クラッシュも落ち着く傾向にあり、どちらかといえば音場に静寂感があります。しかし、超高域にピークがあるため、風通しはわるくなく、楽器音の抜けは悪くなく、繊細さも感じられ、中域に音が集まりやすい雰囲気の割に音場も狭くは感じないと思います。

 

1more EHD9001BA

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。LDACで接続し、ANC機能をONにしたうえ、標準イヤーピース Mサイズを使用しています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 ANC性能は悪くなく、音質もわりとバランスが取れています。ANCをONにすれば低域のエクステンションの不足も解消されます。やや中域に音が集まって聞こえる印象がありますが、低域/高域ともに拡張性が高いので、一聴した印象は少し地味かも知れませんが、音場や音のディテール感はなかなか良好です。

 気になる点としてはコーデックにaptX系のものがなく、高音質コーデックはLDACのみになるため、送信側がLDAC対応機種でない場合、その真価を発揮できないかも知れないところです。

 

1more EHD9001BA

1more EHD9001BA

1MORE ノイズキャンセリングイヤホン デュアルドライバー搭載 ネックバンド インナーイヤー型 Hi-Res 高音質 ANC ワイヤレスイヤホン Bluetooth5.0 マグネット収納 ENCマイク内蔵 通話対応 IPX5日常防水 最大20時間の連続再生 EHD9001BA

 

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【ハイエンドイヤホン RHA CL2 Planar フラッシュレビュー】平面駆動型のもたらす広い音場とディテール感のあるモニターサウンド。付属品も豪華でコスパは文句なく高い

RHA CL2

RHA CL2

RHA CL2 Planar Bluetooth/3.5mm/2.5mmバランス接続 平面駆動ハイレゾイヤホン MMCX端子着脱式 aptX/AAC対応 12時間再生 3年保証【国内正規品】

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はRHA CL2です。このイヤホンは平面駆動型ドライバーをイヤホンサイズに搭載した初めての製品の一つで、大変な人気を得ました。今回価格改定により当初の価格のおよそ半額で購入できるようになり、コストパフォーマンスが高まっています。 

 RHAは英国スコットランドのグラスゴーを拠点とする独立系のオーディオメーカーで、2008年に設立されたばかりの比較的歴史の浅いメーカーです。しかし、確実な研究開発を行える技術力の高さは本物で、2011年から自社製品を展開し始めると、たちまちのうちにその高品質でコストパフォーマンスに優れたオーディオ製品で世界中から絶賛されるようになりました。

 

 なおこのレビューはONZO様の素晴らしいサービスを利用して作成されました。感謝とともにONZO様のますますのご発展をお祈り申し上げます。

 ONZO様のサービスについて興味がある方は以下をご参照下さい。

www.phileweb.com

www.onzo.co.jp

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 周波数特性:16hz-45kHz
  • インピーダンス:15Ω
  • 感度:89dB
  • ケーブルコネクタ:mmcx
  • 連続再生時間:12h
  • 防水性能:たぶんありません
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC
  • 技適番号:210-121181

 

RHA CL2 Planar

パッケージ

 イヤホンのパッケージはハイエンドイヤホンにふさわしく、非常に豪華です。RHAは元々付属品が豪華なことで知られるメーカーですが、CL2のパッケージはとくに際立っています。付属品は多数のイヤーピース、2.5mmバランスケーブル、3.5mmシングルエンドケーブル、aptX対応ワイヤレスケーブル、ワイヤレスケーブル用の充電ケーブル(Type-C)、航空機用アダプターです。

 イヤホン本体や付属品のビルドクオリティも全体的に高く、ハイエンドイヤホンとして申し分ない出来に思うでしょう。

 

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

 

装着サンプル

 装着感は良好です。ユニバーサルIEMタイプで、耳への収まりは良く、遮音性も良好です。

 

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

 

接続品質

 接続品質は良好です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもほぼシームレスで乱れはありません。遮蔽物があっても問題なく接続されます。

 ホワイトノイズに関してはかすかにあると思いますが、ほとんどの人は気にならないレベルだと思われます。

 

RHA CL2 Planar

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース(シングルフランジ) M装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース(シングルフランジ) M装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース(シングルフランジ) M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース(シングルフランジ) M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  9. [標準イヤーピース(ダブルフランジ) M装着時]左右別
  10. [標準イヤーピース(ダブルフランジ) M装着時]左右平均
  11. [標準イヤーピース(ダブルフランジ) M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  12. [標準イヤーピース(ダブルフランジ) M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  13. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  14. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

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RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

 

  まず付属のイヤーピースですが、ダブルフランジタイプは一般的に高域を減衰させ、中域音を目立たせる傾向にあるものが多いですが、このイヤホンの付属ダブルフランジタイプも同じ傾向にあるようです。

 

 サウンドシグネチャー的にはほとんどフラットで穏やかなブライト寄りのU字型とでもいうサウンドをしています。中域下部に谷があるために低域と中域はやや分離的になり、中域の清潔感に貢献しています。全体的にニュートラルに近く、わりと安定的に音楽を楽しめますが、中高域と高域の少し目立つピークが音を派手に、少しトゲトゲしく感じさせる傾向はあるかもしれません。人によっては音が少しドライに聞こえるでしょう。

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 まず平面駆動型独特とも言える、中域に充分に厚みがあるのに音場が広く感じられる空間表現を持っています。

 低域のレイヤリングは良く重みや深みは適度にありますが、ノイジーなほど強調されず、わりとクリアです。少し輪郭がきれいすぎてツルツルしている印象も受けますが、ディテールの良い低域に聞こえると思えます。タイトさが適度にあり、わりとモニター的でしょう。

 厚みの点では中域下部の後退のせいで、あまり低域の厚みが前面に出てこないので、厚みが聞こえないわけではありませんが、充実感はそれほどでもないと思います。重厚感はともかく、濃厚感は強くなく、中域はニュートラルよりは清潔に傾いている気がします。

 RHAはわりとクラッシュやシャープネスに強調がある音を好む傾向がありますが、CL2にもその傾向はあります。ハイハットは結構ギラつき、クラッシュ感もそこそこ強調があります。粒立ち感はやや細かく、弦楽やエレキ/アコーステックギターのエッジ感もかなり強調が感じられるでしょう。アコースティックギターに光沢のある音を好む人にはかなりおすすめできます。ディテールはわりとシャープ傾向に振られていて、分析的な音が好きな人に充分な訴求力があります。弦楽はわずかにヒステリックで上に引っ張られている気がします。

 ボーカルは少しうわずっていて、息感に強調があり、スーハーした感じは少し強く出ます。ツ音の尖りのほうは気にならないので、サ行がややニュアンス強めという以外はわりと聴きやすいボーカルです。ただしボディはちょっと不足気味かも知れず、やや細い印象はあります。ボーカルの距離感は中庸か少し奥でしょう。とくに中高域に対して少し埋没的です。そのため曲によってはボーカルが少しガシャガシャしたあたりに突っ込んで聞こえる傾向はあります。

 全体像としてはブライト方向に寄ったフラットに近いU字型といったバランスで、モニター的です。

 

RHA CL2 Planar

 

付属ワイヤレスケーブルの音質

 次に付属ワイヤレスケーブルの音質ですが、下はaptX接続時の比較グラフになります。イヤーピースは標準イヤーピースのシングルフランジタイプMサイズでの比較です。Bluetooth接続時の音質には様々な要因が影響すると考えられますので、あくまで一例として参考にして下さい。

 

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

RHA CL2 Planar

 

 aptX接続ではかなりフラットで、わりと軽っぽいシャリシャリした感じになります。音は明らかに薄っぽく聞こえるので、充実感はちょっと減ったと感じられるでしょう。

 低域を好まない人にとってはワイヤレスケーブル時のほうが好ましく聞こえるかも知れず、わりとRHA CL750なんかの音に近づいて聞こえると思いますが、個人的には低域があまりに平坦で深みのない音になるので、この付属ワイヤレスケーブルはあまり好みではありません。いっそTRN BT20Sのようなレシーバーのほうが有線接続時の雰囲気をよく再現してくれそうな気がします。

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 今回は参考用にaptX接続時のレコーディングシグネチャーも掲載致しますので、詳しくは聞き比べてご確認下さい。

 

RHA CL2 Planar

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピースのシングルフランジMサイズ、ゲインは高設定です。またワイヤレスコーデックはaptXです。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ
有線ケーブル使用時

anchor.fm

ワイヤレスケーブル使用時

anchor.fm

 

OST
有線ケーブル使用時

anchor.fm

ワイヤレスケーブル使用時

anchor.fm

 

クラシック
有線ケーブル使用時

anchor.fm

ワイヤレスケーブル使用時

anchor.fm

 

ロック
有線ケーブル使用時

anchor.fm

ワイヤレスケーブル使用時

anchor.fm

 

総評

 製品本体のクオリティが高いだけでなく、パッケージも豪華という理想的なハイエンドイヤホンです。音質も分析系のフラットサウンドでモニター的です。比較的万能にディテール重視で音楽が楽しめるだけでなく、ワイヤレスケーブルとバランスケーブルも付属しているのでワイヤレス化、バランス化も容易です。

 買ったその日から良質な音楽が環境を選ばず楽しめる、いかにもRHAらしい上質なパフォーマンスを持つハイエンドイヤホンです。

 

RHA CL2

RHA CL2

RHA CL2 Planar Bluetooth/3.5mm/2.5mmバランス接続 平面駆動ハイレゾイヤホン MMCX端子着脱式 aptX/AAC対応 12時間再生 3年保証【国内正規品】

 

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【完全ワイヤレスイヤホン Skullcandy Push フラッシュレビュー】完全ワイヤレスイヤホンでおバカな低域が聴きたい?しょうがない人ですね、Push買いましょう。

Skullcandy Push

Skullcandy Push

スカルキャンディ 完全ワイヤレス Bluetoothイヤホン (ブラック)Skullcandy Push PSYCHO TROPICAL S2BBW-M714(PUSHPSY

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回はSkullcandy Pushを取り上げます。Skullcandyはアメリカのオーディオメーカーで、若者やスポーツファン向けのオーディオ製品で有名です。アメリカ的量産メーカーの象徴でもあり、毀誉褒貶あるメーカーです。以前は一部で粗悪品メーカーのイメージもありましたが、最近はしっかりしたサウンドチューニングを施した製品を展開していて、以前の格安メーカーとは異なる評価が高まってきています。

 

 なおこのレビューはONZO様の素晴らしいサービスを利用して作成されました。感謝とともにONZO様のますますのご発展をお祈り申し上げます。

 ONZO様のサービスについて興味がある方は以下をご参照下さい。

www.phileweb.com

www.onzo.co.jp

 

f:id:kanbun:20200507114754p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:6h/12h
  • 防水性能:たぶんありません
  • 対応コーデック:SBC
  • 技適番号:018-180438

 

Skullcandy Push

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージはこの価格帯では標準レベルです。付属品はイヤーピース、充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)、説明書です。

 

Skullcandy Push

Skullcandy Push

 

装着サンプル

 独特の形をしていますが、イヤーフックも付いており、装着感は悪くないと思います。ただ人によってはうまく嵌まらないかも知れません。

 

Skullcandy Push

Skullcandy Push

Skullcandy Push

 

接続品質

 価格帯では標準くらいです。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもほぼシームレスで少しくらいしか乱れはありません。ただし遮蔽物があると遮断されます。

 またホワイトノイズはほんのわずかにありますが、かなり敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

 

Skullcandy Push

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース M装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース M装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

Skullcandy Push

Skullcandy Push

Skullcandy Push

Skullcandy Push

Skullcandy Push

Skullcandy Push

Skullcandy Push

Skullcandy Push

Skullcandy Push

Skullcandy Push

 

 全体的なサウンドシグネチャーはV字型と言えるドンシャリタイプの形をしています。Skullcandyは低域が重たいモデルが多いですが、このイヤホンもそういったシグネチャーをしており、これまでのSkullcandyサウンドが好きな人にとって違和感ない気持ち良い低域を聞かせてくれるでしょう。www.ear-phone-review.com

 

 とにかく重みと深みのある低域が魅力で、ロックをライブ感重視で聴きたいリスナーには文句なくおすすめできます。Skullcandyらしい(良い意味で)「頭の悪い」サウンドになっており、完全ワイヤレスとは思えない重量感のあるサウンドを楽しめます。人によってはノイジーな低域に思うでしょう。

 中域は低域の量感の割にわりと清潔になっていて、バスドラムと熱く重い黒みのあるベースの音が強い割にボーカルの聞こえは案外いいと感じると思います。中高域は落ち着いており、ボーカルがわりとフォーカスされるようになっていますし、エレキギターは黒みのある音で、エッジを立てすぎないマッチョなサウンドになっていてカッコイイです。

 高域はクラッシュ感は少し強調がありますが、キックの重みが強烈なので、パーカッションの主役はあくまでバスドラムです。高域の開放感はあまりなく、パワフルで熱気のある空間が中域に展開される力強いサウンドです。

 

Skullcandy Push

 

同価格帯の低域モデルとの比較(SONY WF-XB700/audio-technica ATH-CKS5TW)

 同じ価格帯の低域モデルの比較グラフです。自由音場補正済みです。

Skullcandy Push/SONY WF-XB700/audio-technica ATH-CKS5TW

Skullcandy Push/SONY WF-XB700/audio-technica ATH-CKS5TW

 

 まあご覧の通り、このグラフを見せて「一番『頭が悪そうな』低域を持っている機種はどれですか?」と質問したら、十中八九「Skullcandy Pushです」と答えが返ってくるでしょう。WF-XB700のレビューで私は低域がぬるいと言ってましたが、これを見れば私の気持ちが読者の皆さんに伝わると思います。まあとにかくPushの低域は頭が悪すぎます。しかも低域モデルで一番ドンシャリです。低域バカのために作ったとしか思えない完全ワイヤレスイヤホンです。

www.ear-phone-review.com

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 eイヤのレビューだったかな?「今回はバランス取れてる音です」なんて書いてましたけど、明らかに頭おかしいゴリッゴリのゴリな低域がするイヤホンです。イヤーピースを小さめにすれば低域抜けるんで、そうすると普通に感じるかも知れませんね。まあいつものSkullcandyに慣れている人からすると、これでもバランス取れてる方なのかも知れません。

e-earphone.blog

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピースのMサイズ、コーデックはSBCです。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 通信品質やスペックはかなり物足りない可能性がありますが、とにかく完全ワイヤレスでゴリゴリの低域が聴きたいなら、このイヤホンを見逃すべきではありません。Skullcandy先生はほんと、低域ジャンキー向けのおバカなイヤホンをぶれずに作り続けてくれていて、個人的には好感が持てます。

 Skullcandyは期待を裏切りません。

 

Skullcandy Push

Skullcandy Push

スカルキャンディ 完全ワイヤレス Bluetoothイヤホン (ブラック)Skullcandy Push PSYCHO TROPICAL S2BBW-M714(PUSHPSY

 

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【完全ワイヤレスイヤホン Tronsmart Onyx Ace フラッシュレビュー】中域充実系のサウンドが好きなら文句なくおすすめ。通信品質はなかなか良い

Tronsmart Onyx Ace

Tronsmart Onyx Ace

Tronsmart Bluetooth5.0 完全ワイヤレス イヤホン Qualcomm aptX™ / AAC / IPX5防水規格 / 最大24時間音楽再生 / タッチ操作/四つのマイク内蔵/Siri対応/PSE&技適認証済み

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回はTronsmart Onyx Aceを取り上げます。Tronsmartは2013年に深圳に設立された電子ガジェットやアクセサリーを設計・製造・販売するメーカーです。研究開発型の企業で、ワイヤレススピーカーの分野では比較的多くの製品を展開しています。

 このブランドを有名にしたのはTronsmart Spunky Beatです。この機種は低価格でありながら、Qualcommの人気Bluetoothチップ「QCC3020」を搭載し、海外で話題になりました。低価格モデルの中では音質的にも評価が高く、比較的フラットに近く万能性が高いところが評価されています。

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com

 

 Spunky Beatの出来が気に入っていたので、個人的にTronsmartの新作Onyx Aceにも当然興味を持っており、今回手に入れ、このレビューを書くことになりました。

  

f:id:kanbun:20200507114754p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:5h/24h
  • 防水性能:IPX5
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC
  • 技適番号:R210-140195

 

Tronsmart Onyx Ace

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージはこの価格帯では標準以上です。家電量販店に置かれていても問題ないようなパッケージデザインで、チープさはありません。付属品は充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)、説明書です。

 

Tronsmart Onyx Ace

Tronsmart Onyx Ace

Tronsmart Onyx Ace

 

装着サンプル

 装着感は比較的良好です。耳が小さくても充分に違和感なく装着できるでしょう。

 

Tronsmart Onyx Ace

Tronsmart Onyx Ace

Tronsmart Onyx Ace

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀な方です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。遮蔽物があっても大丈夫なようです。

 またホワイトノイズはほんのわずかにありますが、かなり敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

 Tronsmart Spunky Beatには通信相性がありましたが、この機種にはたぶんありません。Spunky Beatでは相性問題が発生したAstell & Kern KANN CUBEやBTレシーバーで接続確認したところ、少なくともSpunky Beatのように一定時間で切断されるということはありませんでした。

 

Tronsmart Onyx Ace

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. 左右別
  2. 左右平均
  3. 左右別(自由音場補正済み)
  4. 左右平均(自由音場補正済み)

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

Tronsmart Onyx Ace

Tronsmart Onyx Ace

Tronsmart Onyx Ace

Tronsmart Onyx Ace

 

 全体を見ると、ミッドセントリック(中域充実/かまぼこ)型のサウンドシグネチャーをしており、ボーカルの聞こえが良く、楽器音に充実感があり、しかも中高域の落ち着きによって音像は分かりやすくなっていますが、ダイナミズムには少し欠け、音が中域に集まって聞こえる傾向があるでしょう。www.ear-phone-review.com

 

 かまぼこ型のサウンドシグネチャーは少なくとも流行から外れているという意味で、やや不利であることは事実です。当ブログの見解は異なりますが、一部の人はこういう音質をフラットだと見なしている可能性があるので、その点で選好されることは充分にあるでしょう。 

 ボーカルの聞こえは良く、中域の音像の提示は丁寧で、派手さはありませんが聴き心地は非常に安定しています。高域に刺激的なピークはほとんど存在せず、低域も中域を濁らせることはほとんどありません。中域は清潔ではありませんが、透明感があり、丁寧に押し出され、隅々まで聞こえます。

 欠点としては、高域の高さは一般的に少し不足すると思われるでしょうし、低域の深さは明らかに足りなく思える可能性が高いです。しかし、ボーカルは非常に活き活きしながら前面に出てくるので、ボーカルが好きな人にはとても好まれるでしょう。中域の潤い感と甘味には優れています。

 インナーイヤー型なので音場は開放的でわりと左右に広いですが、ディテールが強調されづらいかまぼこ鳴りのせいもあって、解像度は価格の割にははっきりしていないと感じるかも知れません。

 

Tronsmart Onyx Ace

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピースのMサイズ、コーデックはaptXです。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 ボーカル中心で聴きたいかまぼこ鳴りを好む人にはおすすめできます。あるいはこの音質傾向をフラットだと感じる人もいるかもしれないので、一部のフラットサウンド好きを満足させる可能性があります。どちらにせよ聴き心地は安定しており、長時間音楽を聴いていてもほとんど疲れませんし、動画やラジオのナレーションなどは非常に聞き取りやすいと思います。

 通信品質も安定しており、Spunky Beatにあった相性問題も解消されているので、素直に使い勝手は向上しています。

 

Tronsmart Onyx Ace

Tronsmart Onyx Ace

Tronsmart Bluetooth5.0 完全ワイヤレス イヤホン Qualcomm aptX™ / AAC / IPX5防水規格 / 最大24時間音楽再生 / タッチ操作/四つのマイク内蔵/Siri対応/PSE&技適認証済み

 

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【完全ワイヤレスイヤホン H&W HWEJ-001 レビュー未満】本体に技適マークなし。FCCやCEの基準をクリアしてるかも怪しいところがあります。

H&W HWEJ-001

H&W HWEJ-001

 

【最新Bluetooth5.0技術 】TWS Bluetooth イヤホン Hi-Fi 高音質 完全 ワイヤレス イヤホン 自動ペアリング イヤホン 充電ケース付き LEDディスプレイ電量表示 ブルートゥース イヤホン 左右分離型 IPX5防水 CVC8.0ノイズキャンセリング 防水性と耐汗性 完全ワイヤレス Bluetooth ノイズキャンセル HIFI 高音質 軽量 ミニスポーツ バイノーラルサラウンドサウンド iPhone/Android対応(ブラック)

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「形状はよく考えられており、耳にはよくはまります」

ASIN

B085ZMBTSN

スペック・評価
連続再生時間/最大再生時間

4h/120h

Bluetoothバージョン 5.0
対応ワイヤレスコーデック SBC
防水性能

IPX5

 装着感は悪くありません。

 

 対応コーデックはたぶんSBCのみです。この機種は技適番号を取得していない上に個体識別番号もないので、レビューテストは出来ませんでした。

 

装着サンプル

H&W HWEJ-001H&W HWEJ-001H&W HWEJ-001

 

【2】外観・インターフェース・付属品「パッケージは価格を考えると標準的です」

 付属品は専用充電ケーブル(Micro-B)、専用充電ケース、説明書(日本語なし)です。

 

H&W HWEJ-001

H&W HWEJ-001

 

【3】音質

 割愛します。

 

【4】概括

 残念ながら本体に技適マークがなく、さらにCEやFCCのマークもないので、基準をクリアしているかも曖昧です。実害があるかはわかりませんが、日本の法令にひっかかる機種であることは間違いありません。

 

H&W HWEJ-001

H&W HWEJ-001

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【ANC対応完全ワイヤレスイヤホン Aipower KSOUND EP-K06NC フラッシュレビュー】低価格でANCとヒアスルーを搭載し、ほとんどフラットで万能性の高いバランスの良いサウンドを持つ。

KSOUND EP-K06NC

KSOUND EP-K06NC

【Key Series 完全ワイヤレスイヤホン】 Bluetooth 5.0 ヘッドフォン ANC対応 片耳 マイク内蔵 25時間再生 タッチコントロール 音声アシスタント リッチベース フィット感 充電ケース付き KSOUND EP-K06NC

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はAipower KSOUND EP-K06NCです。Aipowerはモバイルバッテリー製品やオーディオ製品などで有名なAUKEYの姉妹ブランドです。どういう棲み分けになっているのかはよくわかりませんが、Aipower製品はアクティブノイズキャンセリングなどの付加価値のあるオーディオ製品を相対的に多くラインナップしているブランドのようです。このEP-K06NCも完全ワイヤレスイヤホンのアクティブノイズキャンセリング搭載機種として登場し、しかも価格が安いのが特徴です。

 

f:id:kanbun:20200507113630p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

Aipower KSOUND EP-K06NC

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:5h/25h
  • 防水性能:IPX5
  • 対応コーデック:AAC/SBC

 

Aipower KSOUND EP-K06NC

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体はこの価格帯では標準クラスです。付属品はイヤーピース、充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)、説明書です。

 

Aipower KSOUND EP-K06NC

Aipower KSOUND EP-K06NC

Aipower KSOUND EP-K06NC

 

装着サンプル

 装着感は良好で、わりと適当に嵌めてもしっかり収まると思います。遮音性はそこそこです。

 

Aipower KSOUND EP-K06NC

Aipower KSOUND EP-K06NC

Aipower KSOUND EP-K06NC

 

接続品質

 価格帯では標準クラスです。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性もそれなりに優秀ですが、5mくらい離れると少し乱れます。それ以上離れても通信はそれなりに安定しています。ただし、遮蔽物がある場合はほとんどつながりません。

 ホワイトノイズはわずかにあるかもしれませんが、私にはほとんど聞こえません。

 

Aipower KSOUND EP-K06NC

 

ANC性能&ヒアスルー

 まずヒアスルーですが、結構自然です。ホワイトノイズ的な音も少なく、この価格でこれくらいのヒアスルー性能があれば十分なんじゃないでしょうか。この価格くらいの機種はこれまでヒアスルーは不自然なものが多かったのですが、この機種のヒアスルーはかなりいい気がします。

 ANCの効果は実際のところあまり感じないのですが、イヤホン本体の遮音性と合わせて公称の20dBくらいのノイズカットは実現しているようです。下はヘッドホン(beyerdynamic DT990 Edition 2005 600Ω)から基準ノイズを流して測定し、その後標準イヤーピース Mサイズをつけ、ANCをONにして、もう一度ヘッドホンから基準ノイズを流し、このイヤホンの遮音性能を1/6オクターブごとに測定したものです。今回の測定では、基準ノイズに対し、20hz~20khzの可聴域での平均遮音性能は13.43dBくらいありました。わりと優秀なんじゃないでしょうか。高域のノイズカット幅が結構大きい気がします。

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EP-K06NC

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時 ANCあり]左右別
  2. [AET07 M装着時 ANCあり]左右平均
  3. [AET07 M装着時 ANCあり]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時 ANCあり]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース M装着時 ANCあり]左右別
  6. [標準イヤーピース M装着時 ANCあり]左右平均
  7. [標準イヤーピース M装着時 ANCあり]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース M装着時 ANCあり]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

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Aipower KSOUND EP-K06NC

Aipower KSOUND EP-K06NC

Aipower KSOUND EP-K06NC

Aipower KSOUND EP-K06NC

Aipower KSOUND EP-K06NC

Aipower KSOUND EP-K06NC

Aipower KSOUND EP-K06NC

Aipower KSOUND EP-K06NC

Aipower KSOUND EP-K06NC

Aipower KSOUND EP-K06NC

 

 サウンドシグネチャーを全体的に確認すると、低域が少し盛り上がっていますが、全体的にはフラットに近いです。わずかにU字で少しウォームサウンドといった感じでしょうか。

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  低域の重みは少し強調されます。ただし中域も充分前進しているので、低域のせいで聞こえにくい印象はあまりないと思います。低域の熱気は少し中域に滲み出して聞こえますが、中高域の光沢感、賑々しさもよく強調されるので、濁りが強いとは感じないと思います。低域のレイヤリングは悪くなく、深いところもノイジーにならないので、エレキベースは少し理性的ですが、わりとはっきりしていてロックは満足できる気がします。バスドラムキックも締まりがよい印象です。レイヤリングはわりといいんじゃないでしょうか。

 高域方向がマイルドでロールオフもわりと早いので、高さはあんまりありませんが、そのおかげで中域の甘味が目立つようになっており、アコースティックな曲なんかとは相性が良いですし、少しレトロな雰囲気もあります。ディテール感は細かいというほどではありませんが、楽器音の輪郭はしっかりしており、ボケて聞こえる感じはほとんどないと思います。

 ボーカルフォーカスは悪くありませんが、低域はわずかに前進的で、中高域も少し派手なので、人によっては埋没的に聞こえるかも知れません。ボーカルは少し明るく、上向きで、子音の尖りはありませんが、息の伸びが感じられます。エレキギターやアコースティックギターのエッジの色づきが良く、スネアもわりとスコッとキレが良く感じます。

 中域に少し音が集まるかなとは思いますが、わりと万能にリスニングできそうで、おすすめしやすい機種です。

 

Aipower KSOUND EP-K06NC

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。SBCで接続し、ANC機能をONにしたうえ、標準イヤーピース Mサイズを使用しています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 少しウォームですが、フラットに近く、中域が丁寧に聞こえ、万能に近い音がします。ヒアスルーやANCについても価格の割に優秀な気がしますし、これらの機能の入門機としてはかなりいいのではないでしょうか。

 気になる点としては通信品質がどうも物足りない気がするので、混雑した場所なんかではもしかすると不安定かも知れないところだけです。

 

KSOUND EP-K06NC

KSOUND EP-K06NC

【Key Series 完全ワイヤレスイヤホン】 Bluetooth 5.0 ヘッドフォン ANC対応 片耳 マイク内蔵 25時間再生 タッチコントロール 音声アシスタント リッチベース フィット感 充電ケース付き KSOUND EP-K06NC

 

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【完全ワイヤレスイヤホン M-SOUNDS MS-TW3 フラッシュレビュー】穏やかな雰囲気でゆったりと音楽を聴きたいなら価格帯ではかなりおすすめできる完全ワイヤレスイヤホン

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS 完全ワイヤレス Bluetoothイヤホン(ブラック)MSC M-SOUNDS MS-TW3BK

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はM-SOUNDS MS-TW3です。M-SOUNDSは株式会社エム・エス・シー(メディア・セル・コーポレーション)の音響ブランドで、完全ワイヤレスイヤホンを出している日本企業としては割と古株です。エム・エス・シーはスイスの大手PC周辺機器メーカーLogitechの製品を「ロジクール」ブランドで国内展開していると言えば、わりとイメージが湧くのではないでしょうか。

www.ear-phone-review.com

 

f:id:kanbun:20200507113630p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

M-SOUNDS MS-TW3

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:10h/60h
  • 防水性能:IPX7
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC

 

M-SOUNDS MS-TW3

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体はこの価格帯では標準クラスか少し上等です。付属品はイヤーピース、充電用ケース、充電用ケーブル(Micro-B)、説明書です。

 充電ケーブルがMicro-Bなのはマイナスポイントかも知れません。

 

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

 

装着サンプル

 ハウジングは小さい方ではありませんが、大きすぎることもありません。小さな耳では少し収まりが悪いかも知れない可能性があります。

 

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

 

 

接続品質

 価格帯では標準以上に優秀です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。ただし、遮蔽物がある場合は少し派手に乱れます。

 ホワイトノイズは少し目立ちます。

 

M-SOUNDS MS-TW3

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [Spinfit 360 M装着時]左右別
  6. [Spinfit 360 M装着時]左右平均
  7. [Spinfit 360 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [Spinfit 360 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

 

 サウンドシグネチャーを全体的に確認すると、V字型というべき形をしています。低域がやや隆起しているのでウォームな雰囲気がありますが、中域下部に少しを熱気を感じるものの、中域上部はナチュラルに調整されており、中高域は鮮やかに色づくので、音楽の雰囲気には賑々しさが感じられます。

www.ear-phone-review.com

 

  低域は少し厚みを出しつつ、重みがかなりあり、音楽全体に安定感を出してくれます。タイトではありませんが、膨張感もあまりなく、レイヤリングは若干甘いかもしれませんが、聴き心地が良いです。エレキベースは重み重視で、地熱と存在感がありますが、わりと理性的です。熱気のあるロックから厚みが欲しいJAZZのウッドベース、ポップスの浮き上がりの良い床面に至るまで、わりと万能に聞きやすいのではないでしょうか。

 中域は安定的でボーカル帯域はかなりナチュラルです。ボーカル帯域の上に谷があって充分にボーカルを印象づけてくれますし、子音に尖りやハスキーさはありません。声質はナチュラルで理性的、女声ボーカルは少し暗めに感じ、わずかに地味っぽく聞こえるかも知れません。少なくとも媚びる感じはほとんどありません。

 中高域は中域からフラットな位置関係にあり、中域のナチュラルな雰囲気を乱さない程度に適度に艶やかさを加えます。高域に向かっては少し派手になり、クラッシュ感やバイオリンの伸びは少し強調があると思いますが、低域が充分に支えているので、ギスギス感はないです。手がかりは少し多めでわりと音がくっきり聞こえ、コントラスト感が良い印象を受けます。

 全体的な音響設計は少しだけ物静かな、理性的なものになっており、艶やかさはあるので地味すぎる感じではありませんが、落ち着いて聞き込める感じの音になっています。音の太さと重みがあって重厚感と充実感もあります。

 

M-SOUNDS MS-TW3

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。aptXで接続し、Spinfit360 Mサイズを使用しています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 安定感のある理性的で聴き心地の良いサウンドが魅力です。ボーカルは少し地味で決して一番目立つバランスにはなっていませんが、理性的で自然で活き活きしています。重みと一定の厚みを音楽に提供する低域がライブ感を盛り上げる中に、落ち着いた雰囲気で音楽が展開されるので、JAZZ向きですし、サントラ曲やポップスを少しゆったりと聴きたい人にも向きます。

 個人的にはわりと好きな音で、この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンの隠れた名機の一つと思っています。

 

M-SOUNDS MS-TW3

M-SOUNDS MS-TW3

 

M-SOUNDS 完全ワイヤレス Bluetoothイヤホン(ブラック)MSC M-SOUNDS MS-TW3BK

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【完全ワイヤレスイヤホン PLEXTONE 4Life レビュー未満】[追記あり]インナーイヤー型でゲーミング用の低遅延接続を謳う完全ワイヤレスイヤホンですが、技適を取得していませんでした[追記あり]

PLEXTONE 4Life

PLEXTONE 4Life

okcsc 4Life ワイヤレス イヤホン ゲーミングイヤホン Bluetooth5.0 低遅延接続 インナーイヤー IPX5防水規格 マイク付き レッド

 

 

【0】この機種の技適証明について[追記]

 初めてこの記事を読んだ方は「ナンノコッチャ?」と思うでしょうが、この記事で説明したとおり、このイヤホンの現行機種には技適マークが確認できません。それで返品しようとしたのですが、その後、販売業者から連絡をいただき、相互承認制度(MRA)によって工事設計認証を受けていることは分かりました

f:id:kanbun:20200615161747p:plain

 

 ただ総務省のHPではマークがない場合の回答は曖昧で、私には判断できません。しかしこの機種を使って何か法的な問題に問われた場合は、以上の認証番号を示して対応してください。

質問4 技適マークが付いていなければ違法になるのですか?

回答4 技適マークが付いていない無線機を使用すると電波法違反になる場合があります。詳しくは、最寄りの総合通信局へお問い合わせ下さい。
(問い合わせの際、無線機の取扱説明書など無線機の種別が分かるもの(わかるもの)がありましたらご準備下さい。)

www.tele.soumu.go.jp

 

次期バージョンからは技適番号が刻印されます

 販売業者さんからデザイン画を見せていただき、次期出荷バーションからは充電ケース底部に技適番号が刻印されるという情報を頂きました。またわざわざレビュー用に技適マーク付きのサンプルを送っていただけるという話になりました。後日改めてレビューいたします。この販売業者さんの対応は非常に誠実に感じました。

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「形状はよく考えられており、耳にはよくはまります」

ASIN

B088PL29NL

スペック・評価
連続再生時間/最大再生時間

4h/16h

Bluetoothバージョン 5.0
対応ワイヤレスコーデック SBC
防水性能

IPX5

 装着感は良好です。インナーイヤー型ですが、ユニバーサルIEMのようなデザインで耳にしっかり固定されます。

 

 対応コーデックはSBCです。この機種は技適番号を取得していない上に個体識別番号もないので、レビューテストは出来ませんでした。

 

装着サンプル

PLEXTONE 4LifePLEXTONE 4LifePLEXTONE 4Life

 

120ms以下のゲーミングも可能な低遅延接続?

 これはちょっと厳しいかも知れません。以下の動画レビューが参考になると思います。

www.youtube.com

 

【2】外観・インターフェース・付属品「パッケージは価格を考えると標準的です」

 付属品は専用充電ケーブル(Micro-B)、専用充電ケース、説明書(日本語含む)、保証書です。

 

PLEXTONE 4Life

PLEXTONE 4Life

PLEXTONE 4Life

 

【3】音質

 割愛します。

 

【4】概括

 本体デザインはよく考えられていて、装着感も良いですが、私の手に入れた個体は技適マークがありませんでした。それだけでなく、個体識別番号もないためにレビューテストも出来ません。肝心の低遅延についても疑問符が付くところがあるので、この製品をおすすめするのは少し難しいかも知れません。

 

PLEXTONE 4Life

PLEXTONE 4Life

okcsc 4Life ワイヤレス イヤホン ゲーミングイヤホン Bluetooth5.0 低遅延接続 インナーイヤー IPX5防水規格 マイク付き レッド

 

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【ワイヤレスサウンドバー TaoTronics TT-SK025 レビュー】デスク上で使う用途ならそれなりにパワフルさを感じる。テレビ用としては少し迫力不足かも知れない。

TaoTronics TT-SK025

TaoTronics TT-SK025

TaoTronics PC スピーカー Bluetooth 10W出力 小型 サウンドバー テレビ TV パソコンスピーカー デュアルパッシブラジエーター 壁掛け可 電源アダプター接続【12ヶ月+18ヶ月間国内安心保証】 TT-SK025

 

 

【1】外観・通信品質

おすすめ度*1

TaoTronics TT-SK025

ASIN

B086PXT475

 電源プラグ給電式、ワイヤレス入力に対応したサウンドバーです。

 

 対応コーデックはSBCのみです。家庭内ではわりと安定して接続していて、Bluetooth送信側を5m程度離してもシームレスです。遮蔽物があると一瞬乱れますが、それでも接続は持続するようなので、わりと接続安定性は高い印象を受けます。

 

【2】インターフェース・付属品

 付属品はAUXケーブル、マニュアルです。

 

 操作インターフェースはシンプルで電源プラグを入れて、電源ボタンを押してBluetooth接続すればよいだけです。AUXケーブルから入力したい場合は、電源ボタンの上にあるモード切り替えボタンを押して、AUXモードにし、ケーブルを繋ぎます。

 

TaoTronics TT-SK025TaoTronics TT-SK025

TaoTronics TT-SK025TaoTronics TT-SK025

TaoTronics TT-SK025

TaoTronics TT-SK025

TaoTronics TT-SK025

 

【3】音質

 下位機種に当たるTT-SK018は音圧感に物足りなさがあって、わりとPC用としても苦しい感じがあり、個人的な印象としてはこれならCreative Pebbleあたりを買った方が良いんじゃないかと思うくらいだったんですが、このTT-SK025はPC用と考えれば音圧感はわりとしっかりしています。

 TT-SK018に比べるとスピーカー出力にだいぶ余裕がある感じがあり、少なくともTT-SK018よりは音量を結構上げても音が混濁する感じはあまり出ません。解像度は価格なりくらいでややガシャガシャしますが、ボーカルに埋没感はなく、フラットです。重低音はあまり出ていないようで、低域に深みや重みはそれほどありません。それでも価格を考えるとそれなりの迫力があります。

 PC用としてデスク上の距離感であれば、それなりに充分な音と感じるでしょうが、テレビ用としてはかなり厳しいです。

 

【4】総評

 TT-SK018はデスク上に置くにしても出力が足りない印象でしたが、このTT-SK025はデスク上なら及第点以上くらいはありそうです。解像度は価格なりですが、スマホやタブレット、PCにつないで使うデスク上のサウンドバーとしてはわりとアリなんじゃないでしょうか。中域はわりときれいに聞こえます。重低音が出るタイプではないので、ゲームや動画鑑賞にシアター鑑賞しているときのような没入感の高い低域を求める人には向きません。

 

TaoTronics TT-SK025

TaoTronics TT-SK025

TaoTronics PC スピーカー Bluetooth 10W出力 小型 サウンドバー テレビ TV パソコンスピーカー デュアルパッシブラジエーター 壁掛け可 電源アダプター接続【12ヶ月+18ヶ月間国内安心保証】 TT-SK025

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【完全ワイヤレスイヤホン Tribit Flybuds 1 フラッシュレビュー】コンパクトで携行性が高く、Qiワイヤレス充電に対応し、重みのある低域とわりと万能な音質を持っている

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

Tribit ワイヤレスイヤホン【2020年 ミニ型イヤホン&IPX7防水】 最大30時間音楽再生/両耳 左右分離型/マイク内蔵/技適認証済/ブルートゥースイヤホン高音質 内蔵マイク搭載 USB充電&無線充電 iPhone/Android/iPad/PC 多機種対応 BTH91

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はTribit Flybuds 1です。Tribitはワイヤレススピーカーやワイヤレスイヤホン製品を製造している中国のブランドです。低価格帯の中国製メーカーの中では品質面でかなりまともなほうです。

 

 

f:id:kanbun:20200507113630p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:6h/30h
  • 防水性能:IPX7
  • 対応コーデック:SBCのみ

 

Tribit Flybuds 1

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体はこの価格帯では少し標準より豪華です。付属品はイヤーピース、充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)、説明書です。

 イヤホンケースはQiワイヤレス充電に対応しています。

 

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

 

装着サンプル

 ハウジングはコンパクトサイズです。角度を調整することにより比較万能に対応します。

 

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。遮蔽物があっても問題なく繋がります。

 ホワイトノイズはほとんどないと思います。

 

Tribit Flybuds 1

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース(赤軸) M装着時 ANCあり]左右別
  6. [標準イヤーピース(赤軸) M装着時 ANCあり]左右平均
  7. [標準イヤーピース(赤軸) M装着時 ANCあり]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース(赤軸) M装着時 ANCあり]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

 

 サウンドシグネチャーを全体的に確認すると、ウォームでゆるやかなU字型というべきサウンドをしており、低域はわりと隆起しています。中域はだいぶ奥まり、中域の真ん中は割と深い谷になっています。高域に向かっては比較的なだらかになっており、ピーク感はあまりありません。

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  低域はウォームで深みと重みがあり、重量感を感じますが、厚みは調整されていて、中域にそれほど被さらないようになっています。低域音は沈み込みが良く、深いところに沈んでいきます。ベース音やバスドラム音も引き締まっている鳴り方で、わりとタイトな音です。ウッドベースは重みは充分ですが、人によって厚みの不足を感じるかも知れません。

 低域がウォームなわりに中域は相対的に清潔に感じられます。ピアノの音は少し硬く、ギターエッジなどにも少しツヤが乗って聞こえます。わりと華やかな雰囲気に思うかも知れません。ボーカルは少し上向きに明るく艶やかですが、子音などに尖りは見られず不快なピーク感はありません。

 クラッシュ感には少し強調があり、高域は少し派手ですが、刺さりや荒々しさは強調されず、マイルドで聴き心地は安定しています。

 全体的にわりと賑々しいですが、低域がうまく空間に暖かみを出していて、ピーク感をほとんど感じない聴き心地の良いサウンドになっています。低域が優位ですが、中域以上に被さることなく音が聴きやすく、適度な解像感で聞き疲れしにくいので、わりと万能です。

 

Tribit Flybuds 1

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。SBCで接続し、標準イヤーピース(赤軸) Mサイズを使用しています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

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JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 低域が活き活きしていて、かつ中域以上で比較的フラットに近いバランスが良い万能性の高い音質と、Qiワイヤレス充電とIPX7の防水性能に対応する機能性の高さが魅力です。ケースと本体がコンパクトで持ち運びしやすいのも便利です。通信品質も良好で、5000円以下で買える完全ワイヤレスイヤホンとしてはわりかしおすすめできる機種です。

 

Tribit Flybuds 1

Tribit Flybuds 1

Tribit ワイヤレスイヤホン【2020年 ミニ型イヤホン&IPX7防水】 最大30時間音楽再生/両耳 左右分離型/マイク内蔵/技適認証済/ブルートゥースイヤホン高音質 内蔵マイク搭載 USB充電&無線充電 iPhone/Android/iPad/PC 多機種対応 BTH91

 

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【完全ワイヤレスイヤホン SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2 フラッシュレビュー】初代と違い、aptX LLには対応しないが、全体的にクオリティがアップしており、文句なくおすすめできる完全ワイヤレスの高級モデル

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2

Sennheiser ゼンハイザー Bluetooth 完全ワイヤレスイヤフォン MOMENTUM True Wireless 2, M3IETW2 BLACK <<ノイズキャンセリング、LDSアンテナ、Bluetooth 5.1、ドイツ本社開発7mmドライバー、aptX、IPX 4 防滴、7+21時間再生【国内正規品】

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はSENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2(MTW2)です。SENNHEISERはドイツが誇るオーディオの名門で、プロ用途から民生品までオーディオ製品を幅広く製造しているメーカーです。

 MTW2は2018年末に発売されたSENNHEISER MOMENTUM True Wireless(MTW)の後継機種に当たります。

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:7h/21h
  • 防水性能:IPX4
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC

 

 

競合機種との比較表
製品名 Master&Dynamic MW07 Plus BOSE QuietComfort Earbuds Jabra Elite 85t SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2 Technics EAH-AZ70W
タイプ カナル型 インナーイヤー型 カナル型 カナル型 カナル型
連続再生時間 10h 6h 7h 7h 6.5h
最大再生時間 40h 12h 25h 21h 19.5h
対応コーデック aptX/SBC AAC/SBC AAC/SBC aptX/AAC/SBC AAC/SBC
防水性能 IPX5 IPX4 IPX4 IPX4 IPX4
ANC性能(10) 5.5 10 9.5 7.5 8
ヒアスルー(10) 7(自然) 9.5(集音的) 9.5(自然) 8.5(集音的) 7.5(自然)
音質傾向 U字型 フラット U字型 U字型 U字型
プライストレンド(2020/12時点)

価格は値下がり傾向だが、大きく下がることはあまり期待できない。色によってはアマゾンの大型セールなどで3万円を切る価格で入手することも可能。

 

入手困難気味で価格はまだ安くならない。割安で出回るようになるのは2021年半ばごろ以降と予想。

 

Jabra製品は定期的に新製品が出るので、コンスタントに値下がりする傾向がある。2021年前半くらいからセールに出てくる可能性がある。

 

基本的に発売後1年程度は価格は堅調に推移することが多い。割安で手に入りやすくなるのは2021年後半以降と予想。

 

最近は比較的値が落ち着いているようで30000円前後で定着している。現在値がだいたい過去最安。

 

 

 

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体は高級感があります。付属品はイヤーピース、充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)、説明書です。

 イヤホンケースはMTWから引き続きファブリック加工されており、高級感があります。

 

SENNHEISER MOMENTUM True WIreless 2

SENNHEISER MOMENTUM True WIreless 2

SENNHEISER MOMENTUM True WIreless 2

SENNHEISER MOMENTUM True WIreless 2

 

装着サンプル

 装着感は悪くありません。初代から一回り小さくなり、耳への収まりは良くなりました。それでも耳が小さい人にはわりと嵌めづらいかも知れません。

 

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2

SENNHEISER MOMENTUM True WIreless 2

SENNHEISER MOMENTUM True WIreless 2

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。遮蔽物があっても問題なく繋がります。

 ホワイトノイズはほとんどないと思います。

 

 ONKYO系DAPであるXDP-20やXDP-30ではどうも相性問題があるようです。

 

SENNHEISER MOMENTUM True WIreless 2

 

 

アクティブノイズキャンセリング性能

 こちらの記事を参照して下さい。

www.ear-phone-review.com

 

Technics EAH-AZ70Wとの比較

 こちらの記事を参照して下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

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周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時 ANCあり]左右別
  2. [AET07 M装着時 ANCあり]左右平均
  3. [AET07 M装着時 ANCあり]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時 ANCあり]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース M装着時 ANCあり]左右別
  6. [標準イヤーピース M装着時 ANCあり]左右平均
  7. [標準イヤーピース M装着時 ANCあり]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース M装着時 ANCあり]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

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SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2

SENNHEISER MOMENTUM True WIreless 2

SENNHEISER MOMENTUM True WIreless 2

 

 わりとジグザグノイズが出ていますが、詳しいことは分かりませんが、これはノイキャン機種をスイープ測定するとこういう傾向が出る気がします。

 

 まず最初に断っておかなければいけないのですが、MTW2は最新のファームウェアは4.7.0ですが、私の手持ちのMTW2は日本国内販売時のファームウェアバージョンに基づいているということです。4.7.0にすると音質が変化するという話があり、元々のMTW2の音が気に入っていた私は、とくに不都合がないのでアップデートしておりません。そのため、最近のファームウェア版とは音が違う可能性があるということにはご注意ください。

 サウンドシグネチャーを全体的に確認すると、U字型というべきサウンドをしており、中域から低域はとくに目立つウォームサウンドになっています。中域は充分に充実して明るく、また高域にも一定の派手さがあります。

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  低域の中心から中低域付近に強調があり、また中域に対して低域がやや優位な関係にあり、量感の強調があります。中域は低域よりは少し奥になりますが、ボーカル帯域の上は清潔になっており、ボーカルフォーカスは良いです。傾向として中域にやや音が集中するところがあります。そのため中域は厚みがあり、豪華で充実感がありますが、ベース音などは中域に張り出しやすく、人によっては濁りを感じるかも知れません。少なくとも温かみがあり、清潔な中域ではないと感じるでしょう。

 中高域が落ち着いているために、ボーカルの上ぐらいは静かになっており、刺激的なピークは存在しません。また金管音やバイオリンは落ち着いた背景から浮かび上がるようにダイナミックに伸びるので、音の筋道が優雅に聞こえます。

 全体として豪華さと高級感を意識した芸術性の高いサウンドに仕上がっています。クラシックやJAZZに向く高級オーディオっぽい音を求めているリスナーにとって非常に魅力的な音に聞こえるでしょう。

 

SENNHEISER MOMENTUM True WIreless 2

 

SENNHEISER MOMENTUM True Wirelessとの比較

SENNHEISER MOMENTUM True WIreless 2 vs SENNHEISER MOMENTUM True Wireless

 上のグラフは両者ともにイヤーピースをAET07 Mサイズにして測定比較したものです。初代MTWとMTW2の音質差についてはいろいろ言われていますが、実際上それほど大きな印象差はないと思います。ただ、ANCによる環境ノイズ低減効果やハウジングの大きさの差から来る装着感の差があるので、実際は状況によりわりと音質差を感じるかも知れません。

 

音質比較&聴き比べ記事

www.ear-phone-review.com

 

High-End Sound Tuning モード

 4.13.0のアップデートにより新たにHigh-End Sound Tuningモードが追加されました。

 

ゼンハイザージャパンは、ノイキャン完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless 2」のHigh-End Sound Tuningモード対応を実施。スマホアプリ「Smart Control」経由で利用できるようになった。

 

High-End Sound Tuningモードを適用すると、「音場が広くなる」「音の定位がつかみやすくなる」といった効果があり、音楽だけでなく動画などもより臨場感豊かに再生できるとしている。

www.phileweb.com

 

 High-End Sound Tuningモードは通常のEQと同じようにSENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2の本体に保存され、アプリでOFFにしない限り、他の接続機器とつないでも有効状態のままです。通信品質が少し劣るようになると説明されていますが、たしかに時々プチプチします。

 音質的にはわずかに音場が改善され、中域の聞こえも良くなります。劇的に変化するというほどではありませんが、効果があることは確かです。

 

 High-End Sound Tuningモードについて、測定に基づく、より詳細な情報についてはSENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2の有料レビュー記事を参照して下さい。

note.com

 

録音比較

 以下、実際に録音した音源でHigh-End Sound Tuningモードの効果を体験できます。

 

Sophisticated Fight(ロック系)

Sophisticated Fight / 空の軌跡ざんまい / Copyright © Nihon Falcom Corporation

  1. H.E.S.T OFF

    anchor.fm

  2. H.E.S.T ON

    anchor.fm

 

白き魔女(クラシック系)

第3部「白き魔女」: 白き魔女 / 交響曲「ガガーブトリロジー」 ~白き魔女~朱紅い雫~海の檻歌~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation

  1. H.E.S.T OFF

    anchor.fm

  2. H.E.S.T ON

    anchor.fm

 

ケノーピ火山(JAZZ系)

ケノーピ火山 / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation

  1. H.E.S.T OFF

    anchor.fm

  2. H.E.S.T ON

    anchor.fm

 

日本版初期バージョン(4.3.0)と最新版(4.13.0)に音質の違いはありますか?

 MTW2について、巷間ではファームウェアバージョンアップによって音質が変化したという意見があります。この点に関して、測定に基づく、より詳細な情報についてはSENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2の有料レビュー記事を参照して下さい。

note.com

 

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。aptXで接続し、ANCをONにしたうえで、標準イヤーピース Mサイズを使用しています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 現状の完全ワイヤレスイヤホンの中では最も優れたサウンドの1つを実現していることは事実で、さらに初代MTWの不満点が大幅に改善されています。付属アプリのイコライザーは少しわかりにくいですが、全体的に非常にレベルが高い完成度になっています。とくにクラシックやJAZZで豊かな中域音や、豊穣なボーカルを味わいたい人には文句なくおすすめできる機種と言えます。非常にウォームでムーディーなサウンドを奏でてくれます。

 

 

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2

Sennheiser ゼンハイザー Bluetooth 完全ワイヤレスイヤフォン MOMENTUM True Wireless 2, M3IETW2 BLACK <<ノイズキャンセリング、LDSアンテナ、Bluetooth 5.1、ドイツ本社開発7mmドライバー、aptX、IPX 4 防滴、7+21時間再生【国内正規品】

 

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【完全ワイヤレスイヤホン SONY WF-XB700 フラッシュレビュー】曲を破綻なくバランス良く聴かせつつ、低域を強調してうまく聴かせる技巧派。EDMとも相性が良い

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

ソニー 完全ワイヤレスイヤホン WF-XB700 : 重低音モデル / 最大9時間連続再生 / マイク搭載 2020年モデル ブルー WF-XB700 L

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はSONY WF-XB700です。SONYについてはもはや説明不能だと思いますが、日本いや世界を代表するトップオーディオブランドの一つで、非常にレベルの高いオーディオ製品を世に送り出し続けているオーディオの名門です。

 そのSONYが自信を持って世に送り出してきた重低音モデルがSONY WF-XB700です。

 

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

 

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:9h/18h
  • 防水性能:IPX4
  • 対応コーデック:AAC/SBC

 

youtu.be

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体のデザインはこの価格帯ではSONYの普通のパッケージ水準で、わりとしっかりしています。付属品はイヤーピース、充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)、説明書です。

 若者向きを意識したのかイヤホンケースのデザインは若干安っぽいというか、若い感じがありますが、透明部分を曇りガラスのように加工していたり、わりと手の込んだ作りになっており、見た目相応に単純にチープなわけではありません。むしろチープっぽい感じを偽装しているというくらい、わりと小憎らしいデザインです。

 

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

 

装着サンプル

 装着感は非常に良好です。一見空豆型の変な形をしていると思うかも知れませんが、ノズル周りはよくできており、適当に嵌めても変な位置にくることがなく、わりとしっかりした装着感が簡単に得られるようになっています。

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。遮蔽物があっても問題なく繋がります。

 ホワイトノイズはほとんどないと思います。

 

SONY WF-XB700

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時 ANCなし]左右別
  2. [AET07 M装着時 ANCなし]左右平均
  3. [AET07 M装着時 ANCなし]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時 ANCなし]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右別
  6. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右平均
  7. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

 

 最初に言及しますが、このイヤホンの私の個体の重低域部に露骨な左右差が存在する理由ははっきりしません。測定の不手際の可能性を何度も考慮し、装着感や場所固有の環境ノイズの可能性を考慮して測定場所を変更したりしましたが、どうもこの左右差が消えません。その発生理由は謎で、いまのところ不可解ですが、そのまま掲載します。

 

 このイヤホンのパッケージには「圧倒的な量感の重低音とクリアなボーカルを実現」と書いてありますが、ご覧の通り、音響設計上はわりと素直にその謳い文句を目指したような感じになっています。重低音域とボーカル域に強調があり、わりと自然な艶のある中高域と、やや派手目めの高域を持っていることが想像できます。重低域の露骨な隆起を除けば、フラットに近いバランスになっており、その重低音も中域のナチュラル感に影響を与えないよう、かなり慎重に傾斜具合を調整している感じが窺えます。典型的なウォームサウンドと言えるでしょう。

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  このイヤホンをゴリゴリの重低音モデルだと思って買った人は、割と音場が明るいことに驚くかも知れません。率直に言って中域はボーカルをきれいに見せるために、わりと充実しており、普通の低域モデルにありがちな窮屈さがなく、ボーカルは本当にクリアで自然に近い感触で聞こえます。ドンシャリにありがちなドライな感じはあまりなく、中高域もわりと賑々しく、高域の発色も悪くないうえ、ボーカルを邪魔するようなハイハットの飛沫感などがうるさくなることもないので、「クリアなボーカル」という謳い文句には納得です。

 問題は「圧倒的な量感のある重低域」のほうで、実際のところ、たしかに深いところで強調されていますが、中域に配慮した音響設計になっているために、低域の存在感はわりと目立ちません。そのため重低域モデルという看板に偽りなく、わりと低域が重いロックなどを聴くとその重低音は引き出されるのですが、一般的な曲では言うほど低域が存在感を発揮することはあまりないという感じになっています。わりと普段ゴリゴリの低域とブリブリのベース音を聴いている人ほど、「これのどこが量感のある重低音モデルよ!?」とツッコみたくなるでしょう。というか量感という言葉が想像させる厚みのある音というよりは、むしろタイトな低域と感じる人が多いのではないでしょうか。

 そういうわけで低域モデルに慣れていない、わりと普通のリスナーが低域モデルとはどんな感じなのかと興味を持って聴くにはいいのですが、「俺は低域ジャンキーだぜ!」みたいな人にはやたらと物足りない音がする可能性があります。またEDMのような深いところで重い低域と中域の透明感を楽しむリスナーにはかなりいいイヤホンだと思います。

 

SONY WF-XB700

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。SBCで接続し、標準イヤーピース Mサイズ使用しています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

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OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

twitterレビューまとめ

 以下は私のツイッターレビューのまとめです。適宜補足しながら紹介します。

 あくまで私の中のイメージではSONYのXBシリーズは「とにかく低域が出てりゃいい」みたいなわりとシンプルな音作りで攻めてきてて、それがいわゆる「頭悪い」なんです。これは決して悪いというわけじゃなく、むしろ素直に低域が楽しめるところがあるんです。

 上の音質部分をすでに読んでくださってる方には明白なように、実際このSONY WF-XB700もわりと素直に低域だけ盛ってるという意味では正統的なXBサウンドと言えなくもないわけです。個人的には認めたくないですが。

 

 まあはっきり言って、低域ジャンキーの傾向のある私からすると、第一印象わりと最悪で、失望している感じがツイからありありと窺えると思います。

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 ↓これは少し正確ではなくて、正確には「適度に複雑なものを好む」というのが正解です。人間にとってあまりに複雑すぎるものは理解できないが、シンプルすぎるものはつまらないのです。そして人間は複雑なものを理解するとシンプルに思うようになるので、基本的に理解が進んだり経験が豊富になっていくほど、どんどん複雑なものを楽しむようになっていくというわけです。言い換えれば、人間というのは本質的にマニアックなんです。

 

 

SONY WF-XB700 vs audio-technica ATH-CKS5TW

SONY WF-XB700 vs audio-technica ATH-CKS5TW

※上の比較グラフは自由音場補正済みでそれぞれの標準イヤーピースを使った測定結果を1khzで交差するように調整して比較しています。

 

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Technics EAH-AZ70Wとの聞き比べ

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WF-XB700はEDM向き

 

総評

 低域モデルの入門機としてはわりとおすすめできます。ボーカルフォーカス感の高いナチュラルな中域の雰囲気はそのままに、重低域の存在感が加味されて、いつもの音楽が少し深く、重く温かみも出て、メリハリ良く聞こえるといった具合の調整になっており、わりと万人向きです。またタイトでスタイリッシュな深い低域と電子音の透明感がきれいに出る中域はEDMと相性が良いです。ただ重低域モデルと聴いてゴリゴリの低域を期待すると、基本的にタイトでエレガントな低域なので、上品すぎる音と感じてしまうでしょう。実際私はもっと頭の悪い低域を聴きたかったです。

 品質は全体的に完成度が高く、スペック的にも通信品質的にも充分で、この価格帯では優秀なイヤホンです。

 

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

ソニー 完全ワイヤレスイヤホン WF-XB700 : 重低音モデル / 最大9時間連続再生 / マイク搭載 2020年モデル ブルー WF-XB700 L

 

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【HiFiGOアナウンス】最新版のBluetoothアダプターShanling MW200がアナウンスされました!!

Shanling MW200

Shanling MW200

 

 

※この記事はHiFiGOから許諾を頂いて翻訳したものです。著作権はHiFiGOにあります。

元記事

hifigo.com

 

最新版のBluetoothアダプターShanling MW200がアナウンスされました!!

 今日、ほとんどの人がBluetoothを用いたワイヤレス接続で高品質の音楽を探しています。様々なブランドが、消費者に最高のオーディオ品質の出力を提供するために、新製品や更新された製品を定期的に提供しています。

 Shanlingは、デジタルオーディオプレーヤー(DAP)でもインイヤーモニター(IEM)でも、最高品質の新製品を生み出しています。今回、Shanlingは、MMCXコネクタ付きの最新のBluetoothアダプタケーブルであるShanling MW200を提供します。これは、ユニバーサルMMCXコネクタを備えた最新世代のBluetoothアダプタネックバンドスタイルのケーブルで、MMCXコネクタを備えたHi-Fi IEMで使用して、高品質の音楽をワイヤレスで楽しむことができます。 $119でご購入いただけるようになる予定です。まもなく、さまざまなオンライン販売者から予約購入可能になります。 出荷は2020年7月に開始されます。 

 

Shanling MW200-2

 

Shanling MW200の技術仕様
  1. Bluetoothチップ:Qualcomm CSR8675
  2. Bluetoothバージョン:Bluetooth 5.0
  3. >サポートされているコーデック:LDAC、HWA LHDC、aptX HD、aptX LL、aptX、AAC、SBC
  4. オーディオDAC/アンプ:旭化成 AK4377A
  5. 出力電力:最大27 mW @ 32Ω
  6. S/N比:119 dB
  7. コネクター:業界標準のMMCX
  8. ケーブル:クアッドコアの銀メッキ銅
  9. マイク:Knowles製
  10. 耐水性:IPX4
  11. バッテリー容量:360 mAh
  12. バッテリー寿命:最大14時間(SBCコーデック)/最大11時間(LDAC高品質)
  13. スタンバイ時間:最大500時間
  14. 充電:USB-Cポート
  15. ネックバンド素材:肌にやさしいシリコン
  16. その他の機能:NFCペアリング、AndroidおよびiOS用のコンパニオンアプリ、OTAアップデート、USB DAC機能(最大16/48)

 

フラッグシップクラスのBluetoothチップ

 Shanling MW200には、クアルコムのフラッグシップレベルのBluetoothチップ、CSR8675が搭載されています。LDAC、AptX HD、HWA LHDC、AptX LLなどの高解像度コーデックサポートを備えたBluetooth V5.0接続を提供します。MW200はシームレスなBluetooth接続を提供し、適切なオーディオとビデオの同期を実現して、このアダプターを利用して映画を見たりゲームをプレイしたりするのに最適です。Bluetooth接続は強力で、遅延がありません。

 

旭化成製DACをビルトイン

 Shanling MW200は、高性能DACチップAK4377Aを備えています。これは、ユーザーに最適なサウンド出力を保証するクリーンなサウンドデコードを提供します。MW200のS/N比は119dBで、音楽の背景にノイズのない暗い背景を確保します。PCに接続してUSB DACとしても使用できます。

 

ユニバーサルMMCXコネクタタイプ、銀メッキ銅ネックバンドケーブル付き

 Shanling MW200は現在、ユニバーサルMMCXコネクタ付きで発表されています。したがって、ユニバーサルMMCXコネクタを備えたすべてのIEMはMW200と互換性があり、MW200とワイヤレスで使用できます。ブランドが2pinバージョンも発表することを期待しています。ネックバンドケーブルは、肌にやさしいシリコン素材で包まれた高品質の4芯銀メッキ銅で構成されています。また、Knowles製マイクも搭載されており、通話で非常にクリアな音声品質を提供します。

 

IPX4相当の防水性能

 Shanling MW200はIPX4相当の防水評価を取得しています。あらゆる方向に対して防滴・防汗性を備えています。ユーザーはワークアウト中にワイヤレスでIEMを楽しむことができます。汗でイヤホンが損傷する心配はありません。

 

長時間バッテリー駆動

 Shanling MW200のバッテリー駆動時間は、SBCコーデックで最大14時間、LDAC高解像度コーデック再生で最大11時間です。ユーザーは中断することなく、高品質の音楽を1日中楽しむことができます。14時間が足りないと思う場合は、USB Type-C充電ポートを使用してMW200をすばやく充電できます。待機時間は最大500時間です。

 

編集後記

 Shanling MW200には、NFCペアリング、AndroidおよびiOSに対応する付属アプリ、OTAファームウェアの更新など、他にもいくつかの機能があります。価格は$119で、まもなく予約注文可能になります。今後のアップデートについては、しばらくお待ちください。

 

  • 元記事の公開日:2020/05/28
  • 著者:HiFiGO

 

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【完全ワイヤレスイヤホン audio-technica ATH-ANC300TW ファーストインプレッション】熱気のあるソリッドバスサウンドは健在。ハードロックを中心にライブ感重視で聴きたい人、あるいは子守唄のような暖かいポップスを聴きたい向けのダークドンシャリサウンド。音はドライです。一般の方はSONY WF-1000XM3を買う方が無難です

audio-technica ATH-ANC300TW

audio-technica ATH-ANC300TW

audio-technica 完全ワイヤレスイヤホン ノイズキャンセリング Bluetooth マイク付き ATH-ANC300TW

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「耳への収まりは良く遮音性も良好」

ASIN

B088MLRMSY

スペック・評価
連続再生時間/最大再生時間

4.5h/18h

Bluetoothバージョン 5.0
対応ワイヤレスコーデック aptX/AAC/SBC
防水性能

IPX2

 装着感は良好です。やや大きめですが、ノズルが長く、丸いデザインで耳にしっかり嵌まります。遮音性も良好です。

 

 対応コーデックはaptX/AAC/SBC。通信性能については、いつもはロケテストをするんですが、今回は行っておりません。新型コロナの流行もあり、外出を控えているためです。

 FiiO M15にaptX接続で繋いでテストしましたが、距離耐性は悪くなく、5mくらいまでは充分繋がり、シームレスです。遮蔽物があっても大丈夫なようです。

 

テスト環境

 今回のファーストインプレッションのテストはFiiO M15を使って行っています。

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【2】外観・インターフェース・付属品「充電コネクタはType-C。デザインはコンパクトで持ち運びしやすい」

 付属品はイヤーピースの替え、専用充電ケーブル(Type-C)、専用充電ケース、説明書です。

 

audio-technica ATH-ANC300TWaudio-technica ATH-ANC300TW

audio-technica ATH-ANC300TWaudio-technica ATH-ANC300TW

audio-technica ATH-ANC300TWaudio-technica ATH-ANC300TW

 

【3】音質「熱気のある低域を持つオーテクらしいサウンド」

周波数特性イメージ

 下は自由音場補正済みです。

audio-technica ATH-ANC300TW

audio-technica ATH-ANC300TW

※周波数特性イメージはあくまでレビューの便宜上、個人的に周波数分布のだいたいのイメージを掴むための参考情報で、測定方法も測定されたデータも非常にアバウトで厳密な信頼性や正確性に欠けます。

 

ファーストインプレッション

 今回は標準イヤピの中で、Mサイズを使ってファーストインプレッションを確認します。

 

熱気のあるドラムとベース、ライブ感のある熱狂空間(川田まみ「JOINT」)

JOINT

JOINT

 このイヤホンの最大の魅力は熱気のあるベースとドラムとその暖かみを受けて聞こえるウォームな中域です。中域は後退的なので透明感やみずみずしさには欠け、ドライでもしゃもしゃするところがありますが、ロックテイストな曲とは相性が良いと思われます。

 この曲は私のお気に入り曲なんですが、パワフルで厚みがあり、熱気も充分で適度な重さのドラムと、必ずしも深くはありませんが、ジンジンして広がりのあるベース、ジュワジュワした黒みのあるギター、少しアンニュイで暗めの甘い吐息のあるボーカルが非常にかっこいいです。

 空間の清潔感は明らかに足りないので、すっきりとのびやかな音が好きな人には向かないでしょうし、ハイハットがわりと地味でクラッシュ感が足りず、カタルシスに欠けるという意見はもっともです。はっきり言って万人向けの音とは言い難いでしょう。しかし、私は大好きな音です。

 

 

温かみのある豊満で充実した床面(Nulbarich「Silent Wonderland」)

Silent Wonderland

Silent Wonderland

 中域は必ずしも前進的ではなく、どちらかというと低域より後退的で、のびやかというよりはどっしりした感じになることもあり、人によってボーカル周りの清潔感がよくなく、暗くて聞こえづらいという意見もあるでしょう。そういうわけで必ずしもポップス向きとは言い難いですが、低域との繋がりが良い、若干埋没的なくらいの調和性の高いウォームな雰囲気が好きなら、間違いなくおすすめできます。もちろん篭もりが気になるタイプの人には基本的に向きません。

 私はたとえばこの曲のような床面が柔らかく膨張的な、ボーカルとの距離感が近い曲をこういうイヤホンで聴くのが好きです。たしかにボーカル周りがもやもやし、人によってノイジーでしょう。しかし、ちょっと暗いニュアンスのぼんやりした雰囲気が、音楽全体にどこか紫がかった夕焼けの色合いを感じさせ、この曲の黄昏のような幻想的な雰囲気にマッチしていると思います。

 もちろんこの音は万人向きではありません。個人的好みを抜きにして、理性的に考えれば、一般にSONY WF-1000XM3でこの曲を聴いた方がはるかにバランスが良く、ボーカルフォーカスも良く、透明感がある音がし、満足度が高いかも知れません。しかし、私にとって興味深く、心に沁み入るのはこのATH-ANC300TWの暗い音です。

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温もり感のある穏和でたおやかな歌声、小麦色のアコースティックギター、沈み込みの良い大人びたピアノ(てこぴかり「ふたり少女」)

ふたり少女

ふたり少女

 普段私がこの曲を聴くときはReecho×Peacock SpringだとかEarSonics S-EM6 V2の音が非常に好きで、透明感があり、明るくキラキラした雰囲気で聴くのが好みです。そしてたぶん一般的にはそのほうが満足度が高いことも承知した上で、あえてこのイヤホンで聴くこの曲の素晴らしさを語らせて下さい。

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 たしかに一聴すると地味です。ピアノの煌めき感は足りないですし、出だしはアコースティックギターも少し元気がなく、ボーカルもどこかもの悲しげに聞こえます。穏やかすぎるかなという第一印象をぐっと堪えたまま、しばらく聴いてみます。そうしてゆっくり、メロディーがだんだんとトーンを色づかせて流れてくるのを待ってみると、いつもなら透明でキラキラ聞こえるはずの音が、豊かに、少し下に末広がりに深淵に沈むような、まろやかな味わいで聞こえてきて、まるで大人びたJAZZのようなサウンドで聞こえてきます。

 ボーカルは決して近くありませんが、厚みがあり、もちもちとしているというか、しっとりしているというか、深い甘味があって、優しく子守唄を聴かせるように、おとなしめで温もり感があります。

 たしかに地味で色づきが悪いという人はいるでしょう。それはその通りです。まるで誘蛾灯あるいはガス燈の灯りだけで音楽を聴くように暗い音です。しかし、私にはとても美しく、ノスタルジックに聞こえます。私がオーテクの音が好きなことは事実なので、こういう音が素晴らしいという私の話はほとんど信じなくても構いませんし、好みの問題です。ですが、私は好き嫌いはともかく、この音はかなり魅力的で聴く価値があると思います。少なくとも、このイヤホン以外でこんな興味深い聴かせ方をする機種はなかなかないでしょう。

 

 

もの悲しく美しいバラード感のあるダークポップスの味わいは最高(Tia「ちょっと出かけてきます」)

ちょっと出かけてきます

ちょっと出かけてきます

 私の好みでしかないですが、このイヤホンで聴く、こういう暗く切ないポップスは最高です。たしかに全体的にぼやけて聞こえるという意見もあるでしょう。その通りですが、涙に濡れ、心の痛みに動揺し、か細いボーカルの切々とした心象とこれほどマッチした表現はなかなかないと私は思います。熱気があり、情熱的なギター、ボーカルを引き立たせるかのように煌めきを抑えた抱擁感のある優しいピアノ、ボーカルを元気づけるかのように柔らかく膨らむドラム、ギラつきを抑えて、少し黒い小麦色の暖かいアコースティックギター。この美しい空間にいつまでも浸っていないなぁと思えることは事実です。

 

 

【4】概括

 個人的には好きな音で、じんじんハートに響くので「相変わらずオーテク、またライブ感があってかっこよく、ボロボロ泣かせてくれる、いい音作りやがってバカヤロー♡」と思いますが、率直に言って万人向きじゃありません。是非一度は聴いて欲しい音ですが、籠もる音が嫌いな人は曲がれ右すべきですし、率直に言って同じ価格帯ならWF-1000XM3のほうが万人向きで「良い音(笑)」がすると評価されるのが普通だと思います。

 ただハートウォーミングなJAZZやポップス、そして黒いロックサウンドにはとことん強く、すごく泣けて人間らしい温かみのある美しいダークサウンドです、少なくとも私には。この音が好きかも知れないという可能性のある、おそらく少数の人のためだけに今これを書いている、そういうインプレッション記事です。この音をバカにする人も多いでしょうし、難癖を付けようと思えばいくらでも付けられる音です。しかし、個人的には「だから何なの?この音が楽しめないんだ、ご愁傷様」って感じですね。

 繰り返しますが、普通の「良い音」を聴きたいなら、WF-1000XM3を買っておきましょう。

 

 

audio-technica ATH-ANC300TW

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