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【ニュース】SONY WF-1000XM4は8時間連続再生とLDACコーデックを備えた最強のANC搭載完全ワイヤレスイヤホンになるかもしれない!発売日は2021/06/25

 

SONY WF-1000XM4

SONY WF-1000XM4(画像引用元:WinFuture)


 WinFutureにSONYの次期フラッグシップ完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」についてのリーク情報が掲載されました。それによると、SONY WF-1000XM4は新しいANCチップ「V1」を搭載し、高音質コーデックであるLDACに対応しています。

 さらにイヤホン単体での連続再生時間をANC ON時で8時間、ANC OFF時で最大12時間に向上させることに成功しているようです。ケースはQi規格のワイヤレス充電も可能です。

 WF-1000XM3は防水性能を備えていませんでしたが、XM4はIPX4に対応します。

 価格はWinFutureによれば、€279.90(約£240/$397/442豪ドル)とのことです。なお、最新の新たな価格情報ではUSDベースの販売価格は$340です。

 

 

今回のリーク内容のまとめ

  • SONY WF-1000XM4のANCはXM3以上
  • 高音質コーデックLDACに対応
  • 連続再生時間の向上
  • 防水性能IPX4
  • ワイヤレス充電に対応
  • DSEE Extreme対応(流出プロモーション動画より)
  • 価格は約40,000円か?

 

続報:発売日は6/9か?

 WF-1000XM4のリーク情報がより具体性を帯びてきました。ようやく発売日情報らしきリークが提供されました。

 

 SONYは公式チャンネルに「Truly Silent」のYouTubeライブストリームを投稿しました。「Tailored 4 you」イベントは6月9日に予定されています。 イベントは6月9日日本時間午前1時に開始されるように設定されています。

 

youtu.be

 

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【モニターヘッドホン SONY MDR-M1ST アウトラインレビュー】中域充実の聴き心地の良いモニターヘッドホン。装着感も良好で使い勝手もよい

SONY MDR-M1ST

SONY MDR-M1ST

 

 

免責事項

  • このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
  • これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
  • 当サイトのプライバシーポリシーをご確認ください。

 

こんな人におすすめ

  • SONYファン
  • 聞き心地重視

 

SONY MDR-M1STの概要

 「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「SONY MDR-M1ST」です。

 SONY MDR-M1STの完全なレビューはこちらにあります。

 

基本スペック
  • 周波数特性:5Hz~80kHz
  • インピーダンス:24Ω
  • 感度:103dB/mW
  • 価格帯:30000円~50000円

 

f:id:kanbun:20200507114754p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

SONY MDR-M1STの特徴

 以下公式サイトより引用です。

  • “感動はここから生まれる”:ハイレゾの高音質環境が整うなか、約4年半もの歳月をかけて磨き上げられた音質は、中域の骨太感と、全体の音が俯瞰できる音像を両立。音楽で重要な中域へのフォーカスをしつつ、低音域や高音域もしっかり聴こえます。
  • 演奏空間を忠実に再現する音像:独自開発のドライバーユニットを採用し、可聴帯域を超えるハイレゾの音域をダイレクトかつ正確に再現。楽器配置や音の響く空気感といった演奏空間全体を広く見渡すことができ、原音のイメージそのままの音質を実現しました。
  • プロユースに耐えうる機能性と耐久性:ジョイント部にシリコンリングを採用し、体を動かした際に発生しやすいノイズを徹底的に低減。人間工学に基づいた立体縫製のイヤーパッドで長時間の装着も快適です。さらに可動部の耐久性や耐落下強度も向上させ、プロユースに耐えうる品質を実現しています。
  • 熟練工によるハンドメイド製造:プロフェッショナル向け音響製品を生産しているソニー・太陽株式会社にて製造。プロ用製品で培われた品質管理のもと、熟練作業者により手作業で一つ一つ丁寧に造られ、厳しい検査を経て出荷されます。

 

パッケージ

 SONY MDR-M1STは簡素なパッケージに入っています。

 

パッケージ内容

 パッケージには以下のものが含まれています。

  • ヘッドホン本体
  • マニュアル

 

SONY MDR-M1ST
SONY MDR-M1ST

 

ビルドクオリティ

 SONY MDR-M1STのビルドクオリティは価格の標準を満たしています。

 

 スピーカー部分は耳に向かって音を聞かせるように傾斜されています。

 

SONY MDR-M1ST

SONY MDR-M1ST
SONY MDR-M1ST
SONY MDR-M1ST
SONY MDR-M1ST

 

イヤーカップは柔軟に可動するので、片耳モニタリングも可能です。

 

SONY MDR-M1ST

 

装着サンプル

 装着感は良好です。ヘッドバンドは厚みがあり、イヤーマフもフカフカで頭を包み込む感触は良好です。

 

SONY MDR-M1ST
SONY MDR-M1ST
SONY MDR-M1ST
SONY MDR-M1ST

 

音質

 SONY MDR-M1STの音質は中域充実系のいわゆる「かまぼこ」サウンドです。高域は中域より後退的なので、解像度はあまり高くなく、モニターサウンドにありがちな硬いディテール感はほとんど感じません。そのサウンドはあまり分析的に聞こえず、どちらかといえばリスニングライクです。長時間の音楽リスニングでも聞き疲れないのは良いですが、批判的なリスニングにはあまり向かないサウンドです。

 

 音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。

 

音質総評
  • 原音忠実度:A
  • おすすめ度:B+
  • 個人的な好み:B-

 

 SONY MDR-M1STは聴き心地の良い中域充実系のサウンドを持っています。それは音楽の全体を横長のフレームにうまく収めてくれるという意味ではモニターしやすいところもあるでしょう。聞き疲れしないのも美点です。

 

 しかし、ライバルとなりうるVictor HA-MX100VYAMAHA HPH-MT8に比べて音楽の情報量が少なく、引き締まりも悪いため、分析的なリスニングには向きません。幸いにしてSONYにはMDR-7506という素晴らしい機種があるので、あえてその3倍高い値段を払ってこれを買う必要はないでしょう。

 

音質的な特徴
美点
  • 中域への適切なフォーカス
  • 充実感がある
  • 聴き疲れしにくい
  • 艶やか
  • ウォーム

 

欠点
  • 拡張性に欠ける
  • ディテールに欠ける
  • 不自然な質感
  • 不自然な定位
  • ダイナミクスに欠ける

 

総評

 SONY MDR-M1STは中域充実系の聴き心地の良いサウンドを持っています。ビルドクオリティは優れており、モニターヘッドホンとしての使い勝手にも優れていますが、もし楽曲の構成を分析的に提示してくれるモニターヘッドホンを求めているなら、MDR-M1STはそういうヘッドホンではありません。個人的にはこれよりYAMAHA HPH-MT8Victor HA-MX100Vをおすすめします。

 

SONY MDR-M1ST

SONY MDR-M1ST

 

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【モニターヘッドホン SONY MDR-7506 アウトラインレビュー】ディテール感重視の緻密で繊細なモニターヘッドホン。そしてそれは圧倒的情報量で飲み込んでくる恐るべき神ボーカルホンでもある

SONY MDR-7506

SONY MDR-7506

SONY ( ソニー ) / MDR-7506 モニターヘッドホン

 

 

こんな人におすすめ

  • クリアで解像感が高いサウンドを求めている
  • 緻密なサウンドが好き
  • 低域はうるさくない方が良い
  • アグレッシブなサウンドが好き
  • ディテール感の高いサウンドが好き
  • 使い勝手が良いヘッドホンが欲しい

 

SONY MDR-7506の概要

 「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「SONY MDR-7506」です。

 SONY MDR-7506の完全なレビューはこちらにあります。

 

基本スペック
  • 周波数特性:10hz-20khz
  • インピーダンス:63Ω
  • 感度:106dB

 

SONYについて

 SONYは言わずと知れた日本最大の総合電機メーカーのひとつであり、ハードウェアに限らず、関連するサービス分野、ソフトウェア分野、金融分野にまで業容を拡大している多国籍コングロマリットです。

 

SONY

 

f:id:kanbun:20200507113630p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

SONY MDR-7506の特徴

 発売以来、世界中で大人気!折りたたみ可能。動きの激しい方でもぴったりフィットする装着感はGOOD!カールコード。900STより柔らかい音色でやや膨らみのある低音が特徴的。適度な側圧でモニタリングからリスニングまで対応の万能型ヘッドホン!MDR-CD900STのレッドラインに対してMDR7506はブルーラインで勝負!

 

口径40mmドライバーユニット採用
SONY MDR-7506
 業務用のモニターヘッドホンとして、高音質・高耐入力(最大入力:1,000mW)を実現。大口径40mmドライバーユニットとネオジウムマグネットを採用し、クリアかつパワフルな音を再現します。

 

携帯・収納に便利な折りたたみ式
 持ち運びに便利な折りたたみ式。キャリングポーチも付属。
SONY MDR-7506

 

邪魔にならないカールコードを採用
SONY MDR-7506
 音声の伝達ロスを抑え、しなやかなOFCリッツ線を使用した片出しカールコード採用。

 

金メッキ2ウェイプラグ
 ステレオ標準ジャックとステレオミニジャックに対応。
SONY MDR-7506

 

便利なクリックスケール式スライダー
SONY MDR-7506
 ヘッドバンドの長さ調整は目盛り付きのクリックスケール式スライダーを採用。

 

世界的定番のスタジオ・モニターヘッドホン
 プロフェッショナルの使用に応える高音質・高耐入力の折りたたみ式業務用モニターヘッドホン。
SONY MDR-7506

 

パッケージ

 業務用モニターというと、簡素なパッケージが多いですが、SONY MDR-7506の外装は比較的豪華です。

 開梱体験には高級感が感じられ、付属品にはキャリイングポーチが含まれます。

 

SONY MDR-7506

SONY MDR-7506
SONY MDR-7506

 

ビルドクオリティ

 ヘッドホン本体のビルドクオリティは必要十分で、高級感はありませんが、チープでもなく、自然な機能美が備わっています。

 ヘッドバンドは金属製のシャーシを備えており、頑強性は十分に思われますが、ケーブル配線が露出しているのが気になります。それは実際上、断線のリスクはほとんどないと思いますが、内部配線方式より危険性が高いことは事実です。

 

Rose QT-7 Pro

SONY MDR-7506
 イヤーカップは柔軟で、片耳モニタリングも可能です。

 

装着感

 筐体はコンパクトで耳への収まりは良く、遮音性も比較的良好です。

 

Rose QT-7 Pro

SONY MDR-7506
SONY MDR-7506
SONY MDR-7506

 

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Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro

ベストセラーモデルがさらに進化

⼈気モデル「Soundcore Liberty Air 2」の音質・機能性をさらにアップグレードした上位モデル。Anker独自の「ウルトラノイズキャンセリング」を搭載。イヤホンの外側と内側に配置した2つのマイクで周囲の音を検知し雑音を除去することで、聴きたい音楽をクリアに届けます。また、あなたが今いる環境をアプリ上で選ぶだけで、そのシーンに最適なノイズキャンセリングを起動させることができます。

HearID 2.0

従来のHearing Profileの自動作成に加えて、ロックやポップ等の音楽ジャンルを掛け合わせて設定することが可能になり、より自分の好みにあったサウンドをお楽しみいただけます。

外音取り込み機能

音楽を聴いていても、イヤホンを付けたまま会話や公共施設のアナウンス等の外音を取り込んで聴くことがきます。(※本機能はアプリでの設定が必要です)

直感的なタッチ操作

イヤホンのタッチパッドを操作するだけで、着信への応答や音楽の再生、停止、曲送りが可能なほか、ノイズキャンセリングや外音取り込み機能の切り替えができます。

音質

音質総評
  • 原音忠実度:A-
  • おすすめ度:B+
  • 個人的な好み:S

 

 MDR-7506は1万円前後でモニターヘッドホンの購入を考えている場合は真っ先に検討するに値する機種の一つです。

 この価格帯ではDTM初心者にはSW-HP10Sのほうがバランスと聞き心地が良いので推奨されますが、分析性はMDR-7506のほうが高いので、とくにスピード感と緻密性の高い音楽を作り込む場合にはMDR-7506のほうが優れているでしょう。

 ボーカルフォーカスが良好で、ボーカルニュアンスの表現力も高いので、ボーカリストの人も場合によってSW-HP10Sより好ましく思うかもしれません。マイクノイズも比較的わかりやすく拾ってくれます。

 

 全体的に明るめのサウンドなので、くっきりとしたわかりやすい解像感の高さが感じられる一方、人によっては少し刺激的でうるさすぎるように感じる可能性はあります。

 MDR-7506からのステップアップ先としては、より定位やディテール、低域の把握能力が高いHPH-MT8が検討に値すると思われます。

 

音質的な特徴
美点
  • フラットに近い正統派モニターサウンド
  • ディテール感が高い
  • 鮮明感が高い
  • クリア感が高い
  • ボーカルフォーカスが良い
  • ニュアンスが繊細
  • 分離が良く、階層性も感じられる低域
  • 見通し感に優れる
  • 一定のフレーム内に音楽が収まる
  • 抜けが良く音に滞留感がない
欠点
  • 低域は存在感が薄い
  • アグレッシブでシャウティなサウンド
  • 広くなく、前かがみで少し窮屈な音場
  • ガチャガチャしやすい

 

総評

 SONY MDR-7506はわりとなんとなく買った機種ですが、たちまち私のお気に入りになりました。それは一定のフレームに音楽の全体像を情報量が多めに提示してくれる効率的なサウンドを持っているだけでなく、非常にボーカルフォーカスに優れたヘッドホンでもあります。ハイ上がりのややアグレッシブなサウンドですが、宅録で歌唱をする人におすすめできるだけでなく、ボーカルを愛するすべての人にとって、この価格帯で最も魅力的なヘッドホンの一つになりえるでしょう。ただし一般的な作曲・モニターチェック用途にはSW-HP10Sのほうが優れていると思われるので、万能系のモニターヘッドホンを求めている場合はそちらを選んだほうが良いでしょう。

 

SONY MDR-7506

SONY MDR-7506

SONY ( ソニー ) / MDR-7506 モニターヘッドホン

 

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【コラム】SONY WH-1000XM4 vs BOSE NCH 700 どっちがいいの?海外比較レビューまとめ

SONY WH-1000XM4
 BOSE NOISE CANCELLING HEADPHONES 700
SONY WH-1000XM4 vs BOSE NCH 700

 

 

ついにヴェールを脱いだSONY WH1000XM4

 先日お伝えしましたようにSONYの新作アクティブノイズキャンセリング搭載ヘッドホンWH-1000XM4がついに発表され、9/4に発売されます。現在ソニーストアやECサイトをはじめ、さまざまな場所で予約が開始されました。

www.ear-phone-review.com

 

 上の記事でも紹介していますが、SONYによるとWH-1000XM4の主要な強化ポイントは以下の通りです。

  1. 強化されたアクティブノイズキャンセリング性能
  2. AI技術が導入されたDSEE X
  3. ハンズフリーでヒアスルー機能を実現「スピーク・トゥ・チャット」
  4. 2台までの機器に同時接続できるマルチポイント

 

 事前に予想されていたaptX adaptiveへの対応はなかったようで、これは個人的には少し残念なポイントでした。

 

 

一斉にレビュー記事が出始め、情報は揃いつつある

 レビューも解禁になったのか、国内・海外問わず、レビュー記事が一斉に出てくるようになりました。当然のことながら、ライバルであるBOSENOISE CANCELLING HEADPHONES 700(NCH 700)との比較も盛んにおこなわれています。

 そこで今回は海外のWH-1000XM4とBOSE NCH 700との比較記事を取り上げ、その評価を紹介したいと思います。

www.ear-phone-review.com

 

 

SONY WH-1000XM4国内レビューまとめ

 と、その前に国内主要メディアのWH-1000XM4についてのレビュー/インプレ記事を軽く紹介します。

 複数の面でWH-1000XM3と比較すると、別モデルくらい劇的に変化したというよりも、もともと持っていたいい部分を丁寧にブラッシュアップし、新たな機能を与え、より高い完成度で仕上げたモデルということになると思う。WH-1000XM3もかなり完成度の高いモデルだったからこそ、この進化のさせ方は納得できる。

 WH-1000XM3の購入を検討していた人は、ぜひWH-1000XM4の発売まで待って、こちらを手に入れよう。他社製のヘッドホンの購入を検討している人も、一度この強力なノイズキャンセリングを体験してほしい。思わず欲しくなるに違いない。

ascii.jp

 

ノイズキャンセリング性能のアップは、飛行機や電車など、より騒音レベルが高い場所で聴き比べしないと分からなかったのでまたそのテストをしてみたいと思いますが、それより「装着検出機能」や「スピーク・トゥ・チャット」のような便利すぎる機能が物欲をそそりました!

ones.co.jp

 

ちなみに付属のオーディオコードを使用すれば「ハイレゾ級」ではなくハイレゾそのもので楽しめますが、何故だろう?ワイレスのほうが明らかに良い音に感じます。オーディオコードを使う場合は内蔵バッテリーが切れた際の、あくまでも予備として使ったほうが良さそうです。(もしくは有線接続しかできないプレーヤー使用時)それほどに『DSEE Extreme』のデキがいいのかも知れません。

satouchi.com

 

これだけの機能や技術を詰め込みながら市場想定価格が税別4万円のWH-1000XM4は、お値段以上の魅力を感じられる製品です。なぜなら、ヘッドホンとしての基本的なポイントをしっかりと抑えながら、スピーク・トゥ・チャットや2台同時接続などを新たに搭載しているため。これからテレワークにヘッドホンの導入を検討されている人にこそ、WH-1000XM4をオススメしたいです。

japanese.engadget.com

 

そうそう、WH-1000XM3とWH-1000XM4のノイズキャンセリング効果の決定的な違いは聴感上はあまり感じられないんですが、気がつけばWH-1000XM4の方がボリュームを小さめに設定している感じがします。

 

長時間使うとなるとインナーイヤーよりもオーバーヘッドの方がやはり楽だし、スタミナが違いますからね。国内旅行であれば「WF-1000XM3」でも行けるんですが、海外だと「WH-1000XM4」一択になってしまいます。

tecstaff.jp

 

WH-1000XM4は現代的なエレクトリックビートを激しく伝えつ、アーティストの生々しい表現にも寄り添える非常に優秀なヘッドホンであると感じました。耳の肥えたオーディオ好きから、「音楽はストリーミングで聴く」というお若い世代の方まで、幅広い層のお客様にマッチするサウンドなので、ぜひ一度ご試聴ください!

e-earphone.blog

 

もう一つの嬉しい点は「DSEE」を使用しながらでもイコライザーの調整が可能になったということ!

DSEEを使っているとダメとか、LDACだとダメだとか、ハイレゾを流している時はダメとか・・・「XM3」では色々あったのですが特に何も考えなくても全て使えます!
これまで、イコライザーを優先しアップコンバート機能を使えなかったという方にも問題なく使うことができるようになりました。

www.ymge.com

 

 

SONY WH-1000XM4 vs BOSE NCH 700 スペック比較表

 単純にスペックだけを見ると、SONY WH-1000XM4はBOSE NCH 700に比べてかなり優れているように思えます。

  SONY WH-1000XM4 BOSE NOISE CANCELLING HEADPHONES 700
バッテリー性能

30h(ANC ON)

38h(ANC OFF)

20h
バッテリー充電効率 10mで5h 15mで3.5h
Bluetoothバージョン 5.0 5.0
対応コーデック LDAC/AAC/SBC AAC/SBC
カラー
  • ホワイト
  • ブラック
  • ブラック
  • ラックスシルバー
  • ソープストーン
価格 44000円 45000円前後

 

 

海外レビューまとめ

tom's guide
  Bose NCH 700 Sony WH-1000xM4
Price and value (5) 3 4
Design (15) 14 11
Controls (10) 8 9
Audio quality (20) 18 20
Active noise cancelation (20) 20 19
Special features and apps (15) 12 15
Call quality (5) 5 2
Battery life (10) 7 8
Total Score (100) 87 88

 

ただ単に、クラス最高のノイズキャンセリングをお望みなら、Bose NCH 700をお勧めします。このスリムなデザインのヘッドホンは、周波数スペクトル全体で周囲の音を処理するように設計されており、素晴らしいサウンドと全体的な機能性を提供します。

同時に、WH-1000XM4は、ほぼすべてのカテゴリーでBose NCH 700に匹敵し、より安い価格でより多くの機能を提供しています。これが、ソニーのヘッドホンが新しいカテゴリーのリーダーである理由です。

www.tomsguide.com

 しかし残念ながら日本ではスタート段階の国内販売において、SONY WH-1000XM4はBOSE NCH 700とほぼ同等の価格であり、価格的優位を発揮していません。もちろんXM3の例のように発売後3か月ほどのクリスマス商戦近くに劇的に値下がりする可能性もありますが、少なくとも初値で海外ほどインパクトがないというのは事実です。むしろXM3の例を見ると、初値で買うのは少し躊躇してしまうかもしれません。35000円近くに値が落ち着くのを待ちたい気もします。

 それでも総合的にはSONY WH-1000XM4のほうにお得感がありそうという意見には賛成です。

 

SONY WH-1000XM3の価格変動

SONY WH-1000XM3の価格変動(価格comより

 

BUSINESS INSIDER
  • 350ドルの最新ヘッドホンSony WH-1000XM4と400ドルの最新ヘッドホンBose NCH 700は、非常によく似た製品に思えます。
  •  そうでありながら、両者はほとんどすべての点でかなり異なります。音質は異なり、機能性でも違いがあり、価格にも差があります。 
  • 箱から出してすぐに使いやすい「良いヘッドフォンが欲しい」と思っていて、アプリをダウンロードしたりサウンドをカスタマイズしたりする可能性がほとんどない人には、Bose NCH 700が強く推奨されます。
  • 一方で、Sonyヘッドホンアプリを使用してさまざまなサウンドスタイルを試してみたい場合は、Sony WH-1000XM4を使用すると、Boseよりも音楽を楽しむことができます。
  • 結局のところ、どちらのヘッドホンでも満足できます。両者は同様に優れたノイズキャンセルと通話中の周囲のノイズ削減があります。

www.businessinsider.com

  BUSINESS INSIDERの評価では実際のところ、SONY WH-1000XM4とBOSE NCH 700の間にアクティブノイズキャンセリング性能の差はほとんどなく、通話品質でもほとんど同等ですが、SONYのほうがわずかに劣ると評価しています。興味深い点は、両者のマイクよりもGoogle Pixel 4XLのマイクのほうが効果的に作用したという指摘で、最高品質のマイク性能を備えるヘッドセットであっても、スマホのマイク品質に追い付いていないことが示唆されています。

 

What Hi-Fi?

価格

勝者:Bose Noise Cancelling Headphones 700

 

バッテリー駆動時間

勝者:Sony WH-1000XM4

 

デザインとフィット

勝者:好みによる

 

機能性

勝者:Sony WH-1000XM4

 

アクティブノイズキャンセリング性能

勝者:好みによる

 

音質

勝者:Sony WH-1000XM4

 

総評

SONY WH-1000XM4は、優れたノイズキャンセリング機能、長時間のバッテリー駆動、優れた音質、そしていくつかの独創的な機能を備えており、間違いなくオールラウンドに使える優れた機種です。予算に余裕があり、伝統的なスタイルがお好きな方には、5つ星のXM4をお勧めします。

 

とはいえ、4つ星のBOSE NOISE CANCELLING HEADPHONES 700は、コスパの点でより良いヘッドホンです。NCH 700はXM4ほど豊富な機能を持ってはいないかもしれませんが、間違いなくよりスタイリッシュで、よりプレミアムです。BOSEのノイズキャンセリングは、まだ最高レベルです。また、価格も安くなっています。

 

ほとんどの人はSONYにお金を払うでしょうが、両方のヘッドホンそれぞれに良いところがたくさんあります。

www.whathifi.com

  価格面についてWhat Hi-Fi?は実売価格ベースで話しているので、先に出ていたBOSE NCH 700のほうが実勢で安くなっている点を指摘しています。ただしこれはすでに述べたように、日本ではSONY製品は急速に値が変動する傾向にあり、一般的にBOSE製品よりは割安で買える可能性が高いため、時間とともにXM4のほうがNCH 700より安くなっていくと思われます。一方でBOSEが価格設定でSONYに追随する可能性はあり、その確率はわかりませんが、可能性は高い気がします。

 

techrader

SONY WH-1000XM4とBOSE NCH 700はどちらも素晴らしいヘッドホンで、優れたサウンド、クラス最高のノイズキャンセレーション、快適なデザインを提供します。

ただし、純粋なオーディオの忠実度に関しては、Sony WH-1000XM4が最も優れています。Speak-to-Chatやマルチポイント接続などの追加機能は、このオーバーイヤーヘッドホンを単純に補強しているので、その相乗効果により最高の結果をもたらしました。 それが2020年最高のヘッドホンとして我々がXM4を推す理由です。

 

www.techradar.com

  techraderの見立てによれば、「よりスタイリッシュなデザイン」もしくは「優れた通話品質」を求める人以外は基本的にSONY WH-1000XM4を選んだほうがよいという判定をしているようです。

 またアクティブノイズキャンセリング性能についてはtechraderはSONYのほうが優れていると判断しているようです。ぶっちゃけXM3の段階でNCH 700よりもANC性能は優れているという評価のほうが私は優勢であったと思っており、たとえばSOUNDGUYSの測定に基づくレビューではXM3の時点でNCH 700より優れていると明確に述べています。低域でNCH 700が高い遮音性を持っていることは事実のようですが、全体的なパフォーマンスの点ではSONYのほうが一般的なノイズに対して効果が高いと感じられるはずです。

 

 

まとめ

 SONY WH-1000XM4は間違いなく期待できる製品に思えます。NCH 700は現在の価格で売られている限り、相対的に魅力が乏しいことは間違いありません。とくにSONY WH-1000XM4がXM3と同じような値動きをした場合には、それは顕著になるでしょう。XM4がXM3と同じ価格変動をたどるかはわかりませんが、SONY製品の初値は基本的にご祝儀価格になる傾向があります。テレワークには魅力的な製品で、初値でも決してコスパは悪くないはずですが、急いで必要と思ってない人は値下がりを待つか、十分な性能で格段に安く手に入るXM3を選んでもよいかもしれません。

 NCH 700を今買う価値があるかというとかなり微妙です。価格的により安いXM3が存在していることと、XM4発売後に値下がりするかもしれない可能性が残っている以上、BOSE製品がよほど好きというわけでもない限り、購入は待ったほうがいいかもしれません。

 

SONY WH-1000XM4

SONY WH-1000XM4

SONY WH-1000XM3

SONY WH-1000XM3

BOSE NOISE CANCELLING HEADPHONES 700

BOSE NOISE CANCELLING HEADPHONES 700

 

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【ニュース】SONYの新作アクティブノイズキャンセリングヘッドホン SONY WH-1000XM4が発表されました!

SONY WH-1000XM4

SONY WH-1000XM4

ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM4 : LDAC/Amazon Alexa搭載/Bluetooth/ハイレゾ 最大30時間連続再生 密閉型 マイク付 2020年モデル シルバー WH-1000XM4 S

 

 

SONY WH-1000XM4が正式発表されました!

 すでに海外ではいち早くアナウンスされていましたが、本日8/7 9:00、日本でもSONY WH-1000XM4が正式発表されました。リリース日程は9/4、価格はSONYオンラインストアやamazonで44000円(税込み)となっています。事前の海外版は$350という価格設定だったので、国内版はやや割高に思えます。

 

www.youtube.com

 

強化されたアクティブノイズキャンセリング性能

 WH-1000XM3ですでに業界最高水準のアクティブノイズキャンセリング性能であったことは疑いありませんが、SONYは前進を止めませんでした。WH-1000XM4はさらなるノイズカット性能を実現しているようです。

 SONYの見解によると、これまでよりさらに中高域を中心にノイズカット性能を高め、人の声が多い環境でもさらに高い静寂性が実現されるようです。

 

AI技術が導入されたDSEE X

 事前情報ですでに明らかになっていましたが、DSEE Xには新たにAI技術が組み込まれ、圧縮音源でもハイレゾ相当の高音質が実現されます。

 

ハンズフリーでヒアスルー機能を実現「スピーク・トゥ・チャット」

 SONY WH-1000XM4では音楽鑑賞中であっても、声を発するだけで音楽が停止し、ヒアスルー(外音取り込み)モードにシームレスに切り替わる「スピーク・トゥ・チャット」機能が新たに搭載されます。これにより誰かが話しかけてきたときにもハンズフリーで簡単にその声を聞き取ることができるようになります。

 

2台までの機器に同時接続できるマルチポイント

 SONY WH-1000XM4は2台までのワイヤレス機器に接続でき、PCとスマホ、スマホとウォークマン、ウォークマンとPCなど、好みの構成で2台の機器を切り替えて音楽を楽しみつつ、通話やチャットに応答するといったことが可能になります。

 

アクティブノイズキャンセリングを有効にしながら30時間動作

 SONY WH-1000XM4はアクティブノイズキャンセリングをONにした状態で最大30時間、OFFの場合は最大38時間もの動作時間を実現しています。一度バッテリーを充電すれば、終日十分に音楽を楽しむことができます。

 

SONY WH-1000XM4の技術仕様

  • 電源:内蔵充電式リチウムイオン電池
  • 充電時間:約3時間(フル充電) (1.5AのACアダプター使用時)
  • 充電方法:USB充電
  • 電池持続時間(連続音声再生時間):最大30時間(NC ON時)、最大38時間(NC OFF時)
  • 電池持続時間(連続通話時間):最大24時間(NC ON時)、最大30時間(NC OFF時)
  • 電池持続時間(待受時間):最大30時間(NC ON時)、最大200時間(NC OFF時)
  • 周波数特性:4Hz-40,000Hz
  • 対応インピーダンス 40 Ω (有線接続、POWER ON時 1 kHzにて)、16Ω(有線接続、POWER OFF時 1 kHzにて)
  • 音声入力端子:ステレオミニジャック
  • 通信方式:Bluetooth標準規格 Ver.5.0
  • 出力:Bluetooth標準規格 Power Class1
  • 最大通信距離:見通し距離 約10m
  • 使用周波数帯域 2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz)
  • 対応Bluetoothプロファイル :A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)、 AVRCP(Audio Video Remote Control Profile)、 HFP(Hands-free Profile)、 HSP(Headset Profile)
  • 対応コーデック:SBC, AAC, LDAC
  • 対応コンテンツ保護:SCMS-T方式
  • 伝送帯域(A2DP): 20Hz - 20,000Hz(44.1kHzサンプリング時) / 20Hz - 40,000Hz(LDAC 96kHzサンプリング、990kbps 時)

 

まとめ

 残念ながらaptX系のコーデックは搭載されていないようですが、驚異的なアクティブノイズキャンセリング性能はさらに進化し、新たなスマート機能を搭載したSONYの新しいノイズキャンセリングヘッドホンWH-1000XM4は非常に魅力的な選択肢であるように思えます。少なくともSONYはアクティブノイズキャンセリングヘッドホン最強の座をしばらく明け渡すつもりはないということは、はっきりとわかります。

 販売価格は強気に思えますが、早期の値下がりが期待できます。XM3は当初は4万円以上で販売開始されましたが、発売後数ヶ月で3万円近くにまで価格が落ち着いた前例があります。XM4も同じような値動きをするとは限りませんが、クリスマス商戦で割引販売される可能性が高いので、それを待つのも手でしょう。

 

SONY WH-1000XM4

SONY WH-1000XM4

ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM4 : LDAC/Amazon Alexa搭載/Bluetooth/ハイレゾ 最大30時間連続再生 密閉型 マイク付 2020年モデル シルバー WH-1000XM4 S

 

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【ニュース】いよいよ発売間近と話題のSONY WH-1000XM4について、改めてリーク情報を確認してみましょう

SONY WH-1000XM4

SONY WH-1000XM4

ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM4 : LDAC/Amazon Alexa搭載/Bluetooth/ハイレゾ 最大30時間連続再生 密閉型 マイク付 2020年モデル ブラック WH-1000XM4 B

 

 

SONY WH-1000XM4の正式発表記事

 この記事は事前情報をまとめたものです。実際のアナウンス記事は以下を参照してください。

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SONY WH-1000XM4の公式プロモーションが流出

 数日前にSONYの新作ワイヤレスヘッドホンWH-1000XM4のものと思われるプロモーションCMと思われる動画が流出し、SONY WH-1000XM4の発売日は8/6で確定ということがまことしやかに言われています。

www.youtube.com

 

ということで、改めてSONY WH-1000XM4のリーク情報をまとめます

 というわけで、噂によると発売日3日前になるわけですが、この期待の新作ワイヤレスヘッドホンについて、「What HiFi?」の記事に基づき、改めてまとめてみます。

www.whathifi.com

 

予想価格と発売時期

 予定価格は£330/$350になると推測されています。少なくともUSドル価格についてはほぼ$350前後というのは確実のようです。価格情報はベストバイとウォルマートからのリークによってフォローされています。発売時期については「What HiFi?」の記事によれば、Canadaの小売業者が6/23以降に出荷するとして商品ページを公開しましたが、実際には販売開始されていません。しかし、商品ページがいくつかのサイトで用意されていることが確認されています

thewalkmanblog.blogspot.com

 

デザインは実質的に同一ですが軽量化されるようです

 デザインはXM3から本質的な違いはありません。しかし、「What HiFi?」の紹介するリーク情報によれば、XM3からわずかに軽量化されているようです。ドライバー口径は40mmでこれまでどおりのタッチコントロールを備えているとされています。

 

WH-1000XM4の新たな機能(強化されたDSEE X/BT5.0に対応)

 リーク情報によれば、新しいヘッドホンの最大の新機能はSony DSEE X技術がアップデートされることです。新しいEdge-AI技術により、トラックはリアルタイム分析されアップスケールされます。

 

 また新しいヘッドホンはBluetooth V5.0に対応し、XM3のV4.2から更新されます。最新のコーデックであるaptX Adaptiveのサポートについては明らかにされていません。対応を期待する声がありますが、個人的には対応しないのではないかと思います。

 

BOSEを明確にリードし始めたSONY

 つい最近、BOSEの動向について紹介しましたが、アクティブノイズキャンセリングヘッドホンの分野で2強と言われていたSONYとBOSEの明暗ははっきりと分かれてきたように思われます。

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 少なくとも2018年まではBOSEが勝利者でした。SONYの完全ワイヤレスイヤホンWF-1000Xはアクティブノイズキャンセリング技術をいち早く完全ワイヤレスイヤホンに導入しましたが、市場での評判が芳しくなく、対してBOSE SoundSport Free Wirelessは圧倒的に支持されていました。

 ヘッドホンの分野でもQuietComfort 35 IIはWH-1000XM2と互角に戦っており、SONY WH-1000XM3が出た後でさえ、BOSEファンは近いうちにQuietComfort 45が出てSONYを巻き返すに違いないと信じていました。

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 しかし2019年にBOSEは完全ワイヤレスイヤホンで新製品を投入することができず、BOSE Noise Cancelling Headphones 700はデザインが大幅に変更され、しかもライバルより高額でしたが、アクティブノイズキャンセリング性能は必ずしも高くありませんでした。その2019年にSONY WF-1000XM3が大ヒットしたのは記憶に新しいところです。

 音質面ではSONYより良いというBOSEユーザーはまだまだ多いですが、アクティブノイズキャンセリング性能はSONYに追い越されてしまったということを渋々認めつつあります。

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 BOSEが事実上次の手を出せないでいる今、WH-1000XM4の完成度が高ければSONYは一気に覇権を握ることができるかも知れません。

SONY WH-1000XM4

SONY WH-1000XM4

ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM4 : LDAC/Amazon Alexa搭載/Bluetooth/ハイレゾ 最大30時間連続再生 密閉型 マイク付 2020年モデル ブラック WH-1000XM4 B

 

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【完全ワイヤレスイヤホン SONY WF-XB700 フラッシュレビュー】曲を破綻なくバランス良く聴かせつつ、低域を強調してうまく聴かせる技巧派。EDMとも相性が良い

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

ソニー 完全ワイヤレスイヤホン WF-XB700 : 重低音モデル / 最大9時間連続再生 / マイク搭載 2020年モデル ブルー WF-XB700 L

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はSONY WF-XB700です。SONYについてはもはや説明不能だと思いますが、日本いや世界を代表するトップオーディオブランドの一つで、非常にレベルの高いオーディオ製品を世に送り出し続けているオーディオの名門です。

 そのSONYが自信を持って世に送り出してきた重低音モデルがSONY WF-XB700です。

 

 

f:id:kanbun:20200507113630p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

 

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:9h/18h
  • 防水性能:IPX4
  • 対応コーデック:AAC/SBC

 

youtu.be

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体のデザインはこの価格帯ではSONYの普通のパッケージ水準で、わりとしっかりしています。付属品はイヤーピース、充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)、説明書です。

 若者向きを意識したのかイヤホンケースのデザインは若干安っぽいというか、若い感じがありますが、透明部分を曇りガラスのように加工していたり、わりと手の込んだ作りになっており、見た目相応に単純にチープなわけではありません。むしろチープっぽい感じを偽装しているというくらい、わりと小憎らしいデザインです。

 

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

 

装着サンプル

 装着感は非常に良好です。一見空豆型の変な形をしていると思うかも知れませんが、ノズル周りはよくできており、適当に嵌めても変な位置にくることがなく、わりとしっかりした装着感が簡単に得られるようになっています。

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。遮蔽物があっても問題なく繋がります。

 ホワイトノイズはほとんどないと思います。

 

SONY WF-XB700

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時 ANCなし]左右別
  2. [AET07 M装着時 ANCなし]左右平均
  3. [AET07 M装着時 ANCなし]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時 ANCなし]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右別
  6. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右平均
  7. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース M装着時 ANCなし]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

 

 最初に言及しますが、このイヤホンの私の個体の重低域部に露骨な左右差が存在する理由ははっきりしません。測定の不手際の可能性を何度も考慮し、装着感や場所固有の環境ノイズの可能性を考慮して測定場所を変更したりしましたが、どうもこの左右差が消えません。その発生理由は謎で、いまのところ不可解ですが、そのまま掲載します。

 

 このイヤホンのパッケージには「圧倒的な量感の重低音とクリアなボーカルを実現」と書いてありますが、ご覧の通り、音響設計上はわりと素直にその謳い文句を目指したような感じになっています。重低音域とボーカル域に強調があり、わりと自然な艶のある中高域と、やや派手目めの高域を持っていることが想像できます。重低域の露骨な隆起を除けば、フラットに近いバランスになっており、その重低音も中域のナチュラル感に影響を与えないよう、かなり慎重に傾斜具合を調整している感じが窺えます。典型的なウォームサウンドと言えるでしょう。

www.ear-phone-review.com

 

  このイヤホンをゴリゴリの重低音モデルだと思って買った人は、割と音場が明るいことに驚くかも知れません。率直に言って中域はボーカルをきれいに見せるために、わりと充実しており、普通の低域モデルにありがちな窮屈さがなく、ボーカルは本当にクリアで自然に近い感触で聞こえます。ドンシャリにありがちなドライな感じはあまりなく、中高域もわりと賑々しく、高域の発色も悪くないうえ、ボーカルを邪魔するようなハイハットの飛沫感などがうるさくなることもないので、「クリアなボーカル」という謳い文句には納得です。

 問題は「圧倒的な量感のある重低域」のほうで、実際のところ、たしかに深いところで強調されていますが、中域に配慮した音響設計になっているために、低域の存在感はわりと目立ちません。そのため重低域モデルという看板に偽りなく、わりと低域が重いロックなどを聴くとその重低音は引き出されるのですが、一般的な曲では言うほど低域が存在感を発揮することはあまりないという感じになっています。わりと普段ゴリゴリの低域とブリブリのベース音を聴いている人ほど、「これのどこが量感のある重低音モデルよ!?」とツッコみたくなるでしょう。というか量感という言葉が想像させる厚みのある音というよりは、むしろタイトな低域と感じる人が多いのではないでしょうか。

 そういうわけで低域モデルに慣れていない、わりと普通のリスナーが低域モデルとはどんな感じなのかと興味を持って聴くにはいいのですが、「俺は低域ジャンキーだぜ!」みたいな人にはやたらと物足りない音がする可能性があります。またEDMのような深いところで重い低域と中域の透明感を楽しむリスナーにはかなりいいイヤホンだと思います。

 

SONY WF-XB700

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

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 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。SBCで接続し、標準イヤーピース Mサイズ使用しています。

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 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

twitterレビューまとめ

 以下は私のツイッターレビューのまとめです。適宜補足しながら紹介します。

 あくまで私の中のイメージではSONYのXBシリーズは「とにかく低域が出てりゃいい」みたいなわりとシンプルな音作りで攻めてきてて、それがいわゆる「頭悪い」なんです。これは決して悪いというわけじゃなく、むしろ素直に低域が楽しめるところがあるんです。

 上の音質部分をすでに読んでくださってる方には明白なように、実際このSONY WF-XB700もわりと素直に低域だけ盛ってるという意味では正統的なXBサウンドと言えなくもないわけです。個人的には認めたくないですが。

 

 まあはっきり言って、低域ジャンキーの傾向のある私からすると、第一印象わりと最悪で、失望している感じがツイからありありと窺えると思います。

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 ↓これは少し正確ではなくて、正確には「適度に複雑なものを好む」というのが正解です。人間にとってあまりに複雑すぎるものは理解できないが、シンプルすぎるものはつまらないのです。そして人間は複雑なものを理解するとシンプルに思うようになるので、基本的に理解が進んだり経験が豊富になっていくほど、どんどん複雑なものを楽しむようになっていくというわけです。言い換えれば、人間というのは本質的にマニアックなんです。

 

 

SONY WF-XB700 vs audio-technica ATH-CKS5TW

SONY WF-XB700 vs audio-technica ATH-CKS5TW

※上の比較グラフは自由音場補正済みでそれぞれの標準イヤーピースを使った測定結果を1khzで交差するように調整して比較しています。

 

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Technics EAH-AZ70Wとの聞き比べ

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WF-XB700はEDM向き

 

総評

 低域モデルの入門機としてはわりとおすすめできます。ボーカルフォーカス感の高いナチュラルな中域の雰囲気はそのままに、重低域の存在感が加味されて、いつもの音楽が少し深く、重く温かみも出て、メリハリ良く聞こえるといった具合の調整になっており、わりと万人向きです。またタイトでスタイリッシュな深い低域と電子音の透明感がきれいに出る中域はEDMと相性が良いです。ただ重低域モデルと聴いてゴリゴリの低域を期待すると、基本的にタイトでエレガントな低域なので、上品すぎる音と感じてしまうでしょう。実際私はもっと頭の悪い低域を聴きたかったです。

 品質は全体的に完成度が高く、スペック的にも通信品質的にも充分で、この価格帯では優秀なイヤホンです。

 

SONY WF-XB700

SONY WF-XB700

ソニー 完全ワイヤレスイヤホン WF-XB700 : 重低音モデル / 最大9時間連続再生 / マイク搭載 2020年モデル ブルー WF-XB700 L

 

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【HiFiGOレビュー】SONY WF-1000XM3:解体新書

SONY WF-1000XM3

SONY WF-1000XM3

 

 

※この記事はHiFiGOから許諾を頂いて翻訳したものです。著作権はHiFiGOにあります。

元記事 

hifigo.com

 

SONY WF-1000XM3:解体新書

 2017年、ソニーは最初のTWS、つまり完全ワイヤレスBluetoothイヤホンであるWF-1000Xをリリースしました。これは見た目から「ノイズリダクション・ビーン(豆型ノイキャンイヤホン)」と呼ばれています。 第一世代の「ノイズリダクション・ビーン」は、ソニーのヘッドセット(WH-1000XM3)やイヤホン(WI-1000X)のように非常に人気を博すことはできませんでしたが、ソニーはその後、WF-SP700NWF-SP900やその他のスポーツモデルといったTWSで多くの経験を積みました。

 WH-1000XM3は、ソニーのフラグシップノイズキャンセリングヘッドホンです。 最新のWF-1000XM3はこのモデル番号に従います。この機種がフラグシップモデルと同じ命名規則に従っていることは、この機種へのソニーの期待が高いことがわかります。

 「ノイズリダクション・ビーン」の最初の世代が2年前に発売されて以来、ソニーはTWSイヤホンのノイズリダクションテクノロジーに専念してきました。 数世代後、WF-1000XM3は世界中で歓迎されています。

 

 この記事では、詳細な分解に基づいた分析レポートをお届けし、ソニーがWF-1000XM3に適用したテクノロジーを確認してみたいと思います。

 

Sony WF-1000XM3のパッケージ

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ソニーのおなじみの雰囲気と個性が詰まった箱
SONYブランドロゴと製品モデルWF-1000XM3

 バッテリー駆動時間、Bluetoothアイコン、およびノイズキャンセリングがパッケージ下部に印刷されています。 ボックスの上部には、実店舗の棚に簡単に陳列できるフックが付いています。

 

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 SONY WF-1000XM3ボックスの背面には、実際の製品ショットが掲載されています。 製品の機能はそれぞれ英語と中国語で説明されています。 内蔵のHDノイズリダクションプロセッサQN1eは、HD Voiceハンズフリー通話をサポートし、USB Type-Cケーブルが付属しています。

 

  • 10分の充電で90分の再生
  • ノイズキャンセルモードで6時間のバッテリー駆動時間
  • 充電ボックスは24時間以上の追加の駆動時間を提供できます
  •  NFC接続をサポートしています

 パッケージで言及されているDSEE HXは、SONYデジタルサウンドエンハンスメントエンジンの略であり、高周波信号の損失とデジタルオーディオ圧縮を補正し、高解像度に近い高品質のサウンドを提供します。

 

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 説明書は内部の段ボールに印刷されています。

 

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 イヤホンと充電ボックスは静かに収められています。

 

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 さらに、6セットのイヤーピースが含まれています。

 

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 USB Type-C充電ケーブル。USB-AとUSB-Cにつながっています。ケーブル長は約20cmです。

 

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0031/0453/8673/files/Sony_TWS_6_large.jpg?v=1564459282

 

 ブリスターパッケージの中には2つの材質のイヤーピースが組み合わせて収められており、ロングブレンドシリコンイヤーチップ(XS、S、M、L x 2)、3つの快適なイヤーチップ(S、M、Lx 2)があります。

 

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 充電ボックス前面の拡大図。ここにはSONYのアイコンはありません。

 

 

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 充電ボックスの背面とUSB Type-C充電ポートです。

 

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 USB Type-C充電ポートです。

 

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 SONYのロゴは充電ボックスの上部にあります。 

 

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 SONY WF-1000XM3を携帯電話用の充電器で充電すると、パラメーターは5.019V、0.337A、および1.69Wです。Chargerlab POWER-Zポータブル電流電圧計で計測しました。

 

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 イヤホンを充電ケースに入れ、カバーを開き、イヤホンを静かに中に入れます。

 

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 ここで赤い装飾部分は、後で詳しく説明するライトガイドカラムです。

 

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 このNFCロゴは、SONY WF-1000XM3がNFC接続をサポートしていることを示しています。

 

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 イヤホン充電ボックスのカバーにレーザーエッチングで製品情報が記載されています。WF-1000XM3モデル、ソニー製、マレーシア製、5V入力などといった情報が記載されています。

 

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 SONY WF-1000XM3を暗い場所に置くと、インジケーターライトの動作ステータスが表示され、イヤホンと充電ボックスがわずかにオレンジ色のライトで点灯しています。

 

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 箱からイヤホンを取り出すと、LとRの位置を表す色違いのヒント、突起状金具、マグネットが見えます。

 

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 イヤホンの充電やケースとイヤホンとの通信には、3つの突起状金具が使用されます。

 

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 充電ボックスの出力は5V 120mAで、イヤホンに電力を供給するために使用されます。

 

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 2つのイヤホンは対称デザインになっており、外部タッチ領域があります。 Sony WF-1000XM3は、デュアル伝送と低遅延をサポートしています。 最新のBluetoothチップは、サウンド信号を左右のイヤホンのドライバーに同時に送信し、遅延を減らし、安定したBluetooth接続と高品質のリスニングエクスペリエンスを提供してくれます。

 

 WF-1000XM3は、装着感に合わせて大幅に最適化されており、より快適でしっかりと装着できます。 ロングシリコンイヤーチップの4つのペアと、ノイズキャンセレーションと快適な装着感を向上させるために付属する3ペアの快適なイヤーチップから、適切なペアを選択できます。

 

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 イヤホンには、左右のロゴ、隆起、カラーがあり、区別しやすいようになっています。 高摩擦のゴム表面により、ノイズキャンセリングイヤホンはぴったりと耳にしっかりと固定され、不意に外れることがありません。

 

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 3つの充電用の接点があります。

 

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 穴はノイズリダクションマイクです。 右側はタッチボタンです。 指先でタップして曲を切り替えたり、ノイズ低減モードを調整したり、応答したり、電話を切ったりできます。

 

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 青いインジケータライト。

 

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 黒い部分の下はセンサーが収められています。

 

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 防塵カバーです。

 

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 イヤホンコンジットのルートにある圧力解放用のベント穴です。

 

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 イヤホンの前面と背面にはデュアルマイクが装備されており、航空機の騒音、都市の交通騒音、オフィスの会話など、さまざまな周波数帯域の周囲の騒音を敏感に捉えます。 デュアルフィードバックマイクのうち、1つはイヤホンの背面にあり、もう1つはイヤーチップの近くにあります。

 

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  シリコン製のイヤホンカバーです。

 

SONY WF-1000XM3の解体

 最初に充電ボックスから解体しましょう。

 

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 充電ボックスはバックルと両面テープの組み合わせで固定されています。 バックルは充電ボックスカバーの上端にあり、両面テープは充電ボックスの下端にあります。

 

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 プラスチックフレームには肋骨状のフレームがあり、底にはリチウム電池があります。

 

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 インジケータライトガイドは、充電ボックスの前面と背面を貫通しています。 

 

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 マザーボードとバッテリーを取り外します。

 

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 充電ボックスの内枠は3つのパーツで構成されています。

 

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 カバーを外すと、両端に充電接点サブプレートと位置固定マグネットが見つかります。

 

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 位置固定マグネットのクローズアップを備えた3ピン充電接点。サブプレートとマグネットは、構造フレームを介してネジで固定されています。

 

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 保護部品付きの金メッキの突起状金具。

 

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突起状金具のクローズアップ写真。

 

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 カバーの開放を検知するためのホールチップ。 

 

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 ホールチップのクローズアップ写真。

 

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 充電ボックス内の回路基板。 リチウム電池のプラスとマイナスのコードは、回路基板に直接はんだ付けされています。 USB Type-Cコネクタは、安全で信頼性の高いスルーホールではんだ付けされています。

 

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 充電ボックスに内蔵14500リチウムバッテリー直径14mm、長さ50mmで、容量は700mAh / 2.59Whです。

 

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 バッテリーはコードと番号が刻印され、C54837305571です。

 

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 バッテリーの保護チップ。チップは密封されています。

 

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 ヒューズと過電圧保護チューブ。

 

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 シルクスクリーンCJZを搭載したチップは、イヤホンの充電電流制限と短絡保護用のTIのTPS2553です。

 

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 TPS2553の詳細情報。

 

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 小さなチップはMaxim MAX8696で、内蔵バッテリーをブーストしてイヤホンを充電するために使用されます。

 

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 MAX8696の詳細情報です。

 

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 MX77734超低電力パワーマネジメントチップです。

 

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 MX77734の詳細情報です。

 

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 MCUに電力を供給する電圧安定器。

 

 接続および充電ボックス制御用のフリースケールチップ、モデルMKL27Z64VFM4。

 

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 Freescale MKL27Z64VFM4の詳細情報です。

 

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 充電ボックスは分解し尽くしました。 フル充電では、イヤホンは6時間の電力を供給でき、便利な充電ケースはさらに3倍の充電を提供して、1日中使用し続けることができます。 つまり、最大24時間のノイズのないリスニングです。ノイズキャンセリングがオフの場合はさらに長くなります。フル充電で8時間の電力が供給され、さらに充電ケースから3倍の充電が行われるため、最大32時間の再生が可能です。

 

 次はイヤホンを分解してみましょう。

 

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 イヤホンのトップカバーはバックルで固定されています。

 

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 イヤホンのカバーの内側の上の大きな円はタッチ位置、中央の黒いフォームはノイズ低減マイクのピックアップ穴です。 真ん中には防音マイクに対応した防塵ステッカーがあります。

 

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 Sony WF-1000XM3は、大きなプラスチック製のフレームの周りにBlueToothアンテナを備えた、より大きなアンテナを使用しています。 イヤホンの中央にはノイズ低減マイクがあり、黒いプラスチックの外側には金属化されたBluetoothアンテナがあり、信号品質を効果的に保証できます。 ヘッドフォンのBluetooth®アンテナの配置は、より広いカバレッジを確保するために最適化されています。 これにより、ストリーミングを中断することなく信号を強く保つことができます。 

 

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 バッテリーはアンテナフレームの内側に固定されており、バッテリーの側面から伸びている金属片はマイナス接点です。

 

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  2つのイヤホンのレイアウトはほぼ同じで、対称的に配置されています。

 

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 ノイズリダクションマイクのクローズアップ写真。

 

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 イヤホン内にある電池はボタン電池のように見えますが、実際には充電式のリチウム電池です。

 

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 SONY WF-1000XM3イヤホンは、ドイツ製の3.7V、0.2WhのVARTA Valta CP1254リチウム電池を備えています。 コインに比べるととても小さいです。

 

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 上の画像の中央にある円形の金の接点は、延長された金属片と接触しているバッテリーの負の接点です。ボードの上には、バッテリー保護チップ、Bluetoothレシーバーチップ、およびインジケータライトがあります。

 

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 画像の円形の金の接点はバッテリーのプラスの接点であり、バッテリーと直接接触しています。

 

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 このボードの裏側は充電端子です。 

 

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 イヤホンの主な制御回路と1人民元のコインを比べてみました。

 

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 分解後の内部構造と回路です。

 

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 赤外線距離センサーのクローズアップ写真。

 

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 イヤホンのフレキシブル回路基板のクローズアップ写真。

 

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 イヤホンとノイズキャンセルマイク。 最適化された6mmダイナミックドライバーを備えたSony WF-1000XM3は、パンチのある低音と透き通った高音で、リッチでクリーンなサウンドを実現します。

 

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 上の方にある大きなチップは、SONY独自のHDノイズリダクションプロセッサーQN1eです。 機能性の高いHDノイズキャンセリングプロセッサーQN1eは、デジタルノイズキャンセリング、24bitオーディオ信号処理、およびデジタルアナログコンバーターとヘッドホンアンプを組み合わせています。その結果どうなるかって?歪みの少ない素晴らしいサウンドが出力されます。


 Sony Headphones Connectアプリを使用すると、アプリを通じてノイズ低減レベル(合計20レベル)を手動で調整して、パーソナライズされたノイズ低減エクスペリエンスを実現することができます。

 

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 イヤホンのFPCベースのクローズアップ写真。

 

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 D3781835と番号が付けられたチップは、SONY独自のノイズ低減チップです。

 

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 310819078266Cチップのクローズアップ写真。

 

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 PK付きチップのクローズアップ写真。

 

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 E4MWチップのクローズアップ写真。

 

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 イヤホンボードにはメインコントロールチップ、メモリー、LEDインジケーターなどがあります。

 

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 充電端子の下には、上部端子に対応する3つのメタルドームがあります。

 

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 バッテリー保護チップです。

 

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 マルチカラーLEDインジケーターのクローズアップ写真。

 

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 Q128FWYはメモリチップです。

 

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 マザーボード上の水晶発振器などのコンポーネントのクローズアップ写真。

 

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 Sony WF-1000XM3はMTK(MT)プラットフォームソリューションを採用しています。 このチップには、MCSync TWSデュアルイシューBluetooth送信メカニズムが搭載されており、マスタースレーブインターチェンジのシームレスな接続エクスペリエンスをサポートし、Bluetooth 5.0、超低消費電力、Google Bisto Voice Assistantをサポートしています。

 

 MT2811は、AirohaのAB155xプラットフォームシリーズの高性能チップであると報告されています。

 

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 シールドされたMTK MT6388P電源管理チップ。

 

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 イヤホン全体は、PCB回路基板上のコンポーネントを除いて、数十のコンポーネントで構成されています。 ソニーのエンジニアの独創的なデザインのおかげで、各モジュールは簡単に締め付けて組み立てることができます。分解後、損傷することなく使用できるように復元できます。

 

「SONY WF-1000XM3:解体新書」まとめ
DSEE HXによる高解像度デジタル音楽

 デジタルサウンドエンハンスメントエンジンHX(DSEE HX™)は、圧縮されたデジタル音楽ファイルをアップスケールし、高解像度オーディオの品質に近づけます。

 

新しいBluetooth®チップによる優れたリスニング

 新しく開発されたBluetooth®チップは、片方の耳からもう片方の耳への音に頼るのではなく、左耳と右耳に同時に音を送信して、卓越したリスニング体験を実現します。

 

人間工学に基づいたトライホールド構造 

 このノイズキャンセリングイヤホンは、人間工学的に設計されており、耳の3つの異なるポイントに接触して、安全で快適な装着感を実現します。

 

 初代「ノイズリダクション・ビーン」の発売から2年が経ち、技術は大きく進歩しました。 チッププロセスの改善、Bluetooth 5.0の普及、デュアルマイクなど、SONY独自のノイズ低減テクノロジー、ソフトウェア、ハードウェア、テクノロジー、アートと組み合わせて、新世代の「ノイズリダクション・ビーン」WF-1000XM3が利用可能になりました。

 これまで、ソニーのノイズキャンセリングヘッドフォンファミリーには、最終的にヘッドマウント型、ネックマウント型、そして最も難しいTWSが含まれていました。 ソニーWF-1000XM3はWH-1000XM3、WI-1000Xのように非常な好評を博することができるでしょうか?もうしばらく眺めてみましょう。

 

SONY WF-1000XM3

SONY WF-1000XM3

ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM3 : 完全ワイヤレス/Bluetooth/ハイレゾ相当 最大6時間連続再生 2019年モデル ブラック WF-1000XM3 B

 

 

  • 元記事の公開日:2019/08/01
  • 著者:Candice Song

 

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【コラム】最新Android DAPの待機時間、比較してみました。第2弾

FiiO M15

FiiO M15

 

 

最新Android DAPの待機時間比較記事、思ったより反響が大きかった

 Android デジタルオーディオプレーヤー(DAP)がすでにスマホ並みの待機時間を持っており、電源付けっぱなし運用が可能であることを示そうと思い、前回待機時間を比較した記事を書きました。それが予想以上に反響を呼んでいるらしく、閲覧数がものすごいことになってます。しかしあの記事は、ただ私の体感を確認するという意味もあったので、記事は厳密に設定を合わせたわけではなく、数値も普遍的なものではないと思いますので、その内容が誤解されて流布してしまったり、偏見を生んでしまわないか少し心配になりました。そこで今回フォローアップとして、もう少し厳密性を高めた比較測定記事を書くことにしました。

 測定機種も前回の4機種から参考用のスマホを含めて8機種に拡充しております。

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テスト条件

 前回は使っているそのままの実感でどうかという比較だったので、それぞれの機種は普段使っている設定のままだったんですが、今回は設定を統一しました。

 

 

今回の結果:FiiO MシリーズとHiby系DAPは待機時間が優秀

  そういうわけで長々と話すこともないんで、わりかし唐突ですが、ここで測定結果の公開です。

 
 データを見てもらえば分かるように、FiiO系の抜群の優秀さとそれに迫るHiby系の完成度の高さが光っています。Shanling M6は少しそれらに劣るようですが、比較用の格安スマホとほぼ同等の減りなので、スマホ並みの優秀さと言って問題ないでしょう。これらのDAPはスマホに慣れたユーザーが使っても実感の上で電池の減りが早すぎると思うことはないはずです。

 以前は私はバッテリー持ちの優秀さからSONY信者だったんですが、NW-A105を使い始めたら電池持ちが残念な雰囲気だったんで、最近使ってませんでした。計測結果にもそれが表れており、率直に言って2世代くらい前のiBasso DX200と同等かそれ以下です。

 iBasso DX200は2世代~1.5世代前というくらいの機種ですが、バッテリーコントロールが優秀でなく、電源入れっぱなし運用にはあまり向かないだろうということが言えるかも知れません。

 今回の結果はディープスリープを充分に活用している測定値なので、日常的な体感での減りはさらに増えるはずです。

 

  スタート時(3/29 16:35) 約8時間後(3/30 0:30) 約16時間半後(3/30 9:00)
FiiO M15 100% 100% 100%
FiiO M11 Pro 100% 99% 99%
Hiby R6 Pro 100% 98% 97%
Cayin N6II/A01 100% 97% 96%
Shanling M6 100% 96% 93%
Sony NW-A105 100% 94% 83%
iBasso DX200 100% 91% 84%
Galaxy A20 100% 96% 94%

 

 

総評「待機時間でのバッテリーの減りが気になりますか?FiiO/Hiby/Shanlingはあなたを充分に満足させてくれます」

 バッテリー性能では以前は定評があったSONYの凋落ぶりにかなり驚いたのですが、最新のAndroid DAPはバッテリー持ちが一般に非常に優秀で、スマホとほぼ変わらない体感で使えると思います。とくにFiiO製DAPのバッテリーコントロールは優秀で、Galaxy A20は格安スマホではありますが、バッテリー周りも含めて完成度が高い機種であるにも関わらず、それを上回る性能を見せている点は素晴らしいです。下手なメーカー製スマホよりバッテリー持ちは優秀でしょう。

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 Cayin N6II/A01Hiby R6 ProといったHiby系のDAPもバッテリーコントロールは充分で、日常のバッテリー持続を気にする人はこちらも魅力的な選択肢です。

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 Shanling M6はそれより一段劣りますが、スマホ並みと言って良いバッテリー持ちを充分に実現しているでしょう。

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 iBassoは最新機種でテストしたわけではないので、今回の場合不利な状況でした。ノーコメントとさせてください。

 SONYは一体どうなっちゃってんの?w

 

FiiO M15

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SONY WH-H910N

SONY WH-H910N

ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-H910N : ハイレゾ対応 / bluetooth / 最大35時間連続再生 / ハイレゾ相当アップスケーリング対応 小型・軽量 タッチセンサー搭載 キャリングポーチ付属 2019年モデル オレンジ WH-H910N D

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は良い。通信品質も悪くない」

おすすめ度*1

SONY WH-H910N

ASIN

B07YYFZ9YF

スペック・評価
連続再生時間/最大再生時間

35h/-

Bluetoothバージョン 5.0
対応ワイヤレスコーデック LDAC/AAC/SBC
防水性能

なし

音質傾向

充実感がある、透明感がある、聞き心地が良い、安定感がある、パンチがある、聞き疲れしにくい、穏やか、マイルド

 プラスチック製で軽量な上、ヘッドバンドのスライドもほどよい感じで、硬すぎないので比較的装着感を合わせやすいです。側圧が強いということもあまりないです。遮音性もそこそこです。

 

 対応コーデックはLDAC/AAC/SBC。ONKYO GRANBEATCayin N6II/A01で交互に繋ぎながら接続品質をみました。テストしたのは都内某駅周辺です。混雑する時間帯でなかったせいもありますが、駅の改札の通過、電車の乗り降り時の間もほとんど途切れる感じはありませんでした。基本的に通信品質は安定していると思われます。

 

テスト環境

 今回のテストはONKYO GRANBEAT、Cayin B6II/A01、SONY NW-A105で行っています。

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【2】外観・インターフェース・付属品「割愛します。充電口はType-Cです」

 ONZOのサブスク版なので付属品は割愛します。ONZOのサービスについて興味がある方は以下をご確認下さい。

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アクティブノイズキャンセリング性能は1万円以下の中華よりは優秀だが、使いづらい

 この機種はアクティブノイズキャンセリングとヒアスルーに対応します。あくまで主観的な部分も入りますが、アクティブノイズキャンセリングの性能は、私が中華の格安ワイヤレス最高峰レベルと考えているOneAudio A9と聞き比べて見ると、それよりは少し良いです。サーキュレーターの音と電車の音で聞き比べましたが、まずサーキュレーターは静かな環境で聴くと、わずかに差が感じられるのと、ホワイトノイズが少ない点でWH-H910Nが優れていると感じました。

 電車の走行音もほとんど変わりませんが、WH-H910Nのほうがガタンゴトンのガタとかゴトが少し柔らかく聞こえるような気がします。仔細に聴いてみると、OneAudio A9のほうが少し空間に音の清潔さがあって逆にガタゴトが強く聞こえている感じもあり、甲乙付けがたい印象です。

 総合的にはおそらくWH-H910Nのほうがノイキャン性能はわずかに上だと思いますが、一方でWH-H910Nには使い勝手で明確な欠点があります。それはノイキャンだけをONにし続けられないことで、OneAudio A9がノイキャンだけをONにしてANCイヤーマフのような使い方ができるのに対し、WH-H910NはBluetooth電源をONにしないとANC機能が使えず、さらに一定時間音楽を受信しないと勝手に電源が切れてしまうようです。通信が繋がっていればおそらく長時間ノイキャンだけを続けることができるようですが、外出時はどうしても状況によって勝手に切れてしまうことが多いように思います。

 普段のイヤホンリスニングや、イヤホン店頭試聴時のために、あるいは作業に集中するためのANCイヤーマフとしての使用を考えている人は注意が必要です。

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SONY WH-H910NSONY WH-H910N

 

【3】音質「低域は中域近くのパンチが利いた明るい浅い音、中高域は少し鮮やかに聞こえるが、アタックは適度で、ほどよい押し出し感のある音楽を聞かせる」

 まず全体像を確認してみますと、低域ドラムが中域に近いやや浅めの床面を作るのに気が付きます。少し腹にこたえるような胴鳴りを感じさせますが、量感は強くなく、また温かみも少し抑えられているので、フロアタムの幅や低域弦楽の厚みはよく出ますが、主張は強い感じではありません。ただこのボディをよく感じさせる低域のおかげで楽器音は太くしっかり聞こえるようです。中域では必ずしもボーカルフォーカスが強く感じでもなく、とくに女声ボーカルはあまり上に伸びる感じがありません。高域方向はあまりアタックは強くなく、立体感を出すというよりは音像を聞かせるマイルドな味付けになっているようです。全体的にフラットな音響が意識されているように聞こえます。

 次に各音域を確認していきます。まず低域ですが、ベースラインを聴いてみると、あまり黒さはありません。ブンブンウンウン重みと深みは感じられますが、ベースのボディはしっかり濃いという感じではなく、ややボサボサとして聞こえます。バスドラキックもそれほど目立たず、柔らかい輪郭でそれほど広がらずにボンとドンの間くらいの音で聞こえます。基本的に低域の深いところは、存在感を少し出しつつも、聞こえすぎないように配慮されているように思われます。印象的にはやや浅く聞こえやすいでしょう。低域弦楽はやや胴が重い、のっそりした感じの音で、ボーンという豊満なボディを感じさせます。深いところにのしかかる感じは少なく、厚みはありますが、立体感はあまり感じさせません。一般に低域はブーミー系でやや立体感に欠けてボコボコして聞こえるかもしれません。

 中域はどちらかといえば低域方向の安定感が強い感じに聞こえます。立体感はあまり強くなく、音場表現的には平坦であまり広さを感じないかもしれません。奥行き感もあまり強調がありません。ボーカルは相対的に前出てきますが、ギターサウンドなどとはほぼ均等な力関係で、ロックではドラムのパンチに埋もれやすい感じがあるので、ボーカル周りは整理されておらず、フォーカスが優れているとは言えませんが、楽器音がボーカル周りに適度に充実するので充実感のある形で聞こえます。ボーカルは伸びやかというよりは安定的に聞こえます。息感や子音が強調される感じはほとんどなく、女声ボーカルは少し暗いです。

 高域方向はなだらかに閉じているように聞こえますが、閉じる前に伸びる感じがあります。シンバルの空気感の強調はわずかに透明な感じで聞こえますが、あまり目立ちません。しかし色味を抑えている割に高さがあるように感じられると思われます。ボーカルの息はわずかに強調される感じがありますが、基本的にはほとんど息感は抑制されています。弦楽も高いところは透明で、あまり高く伸びているような見た目をしていませんが、印象よりは高いところが聞こえているようです。大抵の曲で高域は少し落ち着いた、やや暗い印象で聞こえると思われます。中高域のアタックは強くなく、鮮やかさもほどほどに抑えられています。

 

 総合すると、あまり明るくない高域と厚みを出しつつも深くない低域が、意識を自然と中域に向けさせるような音響設計を感じます。その中域は音が少し密集していて適度に濃厚感がありますが、高域方向は必ずしも高さを意識させないものの、実際には透明感があるので音が適度に抜けていく感覚があり、JAZZを聴いても濃厚感は強くなりすぎず、上では適度に開放感があるような形で聞けます。全体的には温和に音像を丁寧に聞かせる感じがあり、安定感のある音響になっています。聞き心地はマイルドですが、立体感に欠けて聞こえやすいところはあります。少なくとも音源の味付け以上にキレを出したりするような機種ではありません。

 

音質因子評価
音質因子 評価
鮮やかさ
(鮮やか/色味が薄い)
普通。中域で鮮やかさを感じるが、強く出しすぎない。

鋭さ

(鋭い/鈍い)

普通。シンバルが少し派手に出やすいが、全体的にマイルド。
明るさ
(明るい/暗い)
普通。ボーカル周りが自然に明るく、高域は高さはあるが明るさは適度に抑えられている。
派手さ
(派手/地味)
普通。派手なきらめき感は適度に抑えつつ、地味にならない程度には色づいて聞かせる。
硬さ
(硬い/柔らかい)
普通。手応えはしっかりありつつ、角が立ちすぎない。
尖り
(尖っている/丸みがある)
普通。高域でシンバルが少し細かいが、輪郭はマイルド。
穏やかさ
(穏やか/騒々しい)
普通。中域のボーカル周りに少し音が集まりやすいが、音像が落ち着いているのでガチャガチャ感は多くない。
力強さ
(力強い/嫋やか)
やや力強い。中域下の低域のパンチはバランス的に少し強く、やや力強さを感じやすい。
豊かさ
(豊か/貧弱)

普通。全体的にほどよく情報量がある。

太さ
(太い/細い)
普通。高域で少し細かくディテールを出すが、そこらへんは透明感が強いので目立ちすぎず、中域の自然な太さと低域のパンチが一番感じられる。
手触り
(ざらざら/滑らか)
普通。高域は少し細かいが、基本的にマイルド。
粒感
(きめの細かい/粗い)
ややきめの細かい。高域のハイハットの粒立ち感が少し細かく目立つ。
清潔感
(澄んだ/濁った)
普通。高域は透明で澄んでいる感じがあるが、中域はややぎっしりしている。
潤い
(潤いのある/乾いた)
やや潤いのある。音は少しみずみずしい。
重さ
(重い/軽い)
やや重い。バランス的にはやや安定感重視で、低域が少し重く感じられる。

 

ボーカル因子評価
ボーカル因子 男声 女声
澄んでいるか
(澄んでいる/濁っている)
普通 普通

明るいか

(明るい/暗い)

普通 やや暗い

伸びやかか

(伸びる、突き抜ける/天井感がある)

やや伸びやか やや伸びやか

潤っているか

(しっとりしている/乾いている)

普通 普通

太いか

(太い/細い)

普通 普通

濃いか

(濃い/薄い)

普通 普通

子音が強調されるか

(目立つ/目立たない)

普通 普通

 

空間因子評価
空間因子 評価
主に中域の密度
(ぎっしり/スカスカ)
普通
主に高域の高さ
(抜けが良い/天井感がある)
やや抜けが良い
主に低域の深さ
(深掘り感がある/浮き上がりがよい)
やや深掘り感がある
主に中域の奥行き感
(前進的/後傾的/前傾的/後退的)
前進的
主に低域と中域の横幅
(広い/狭い)
普通
定位感
(頭内的/頭外的)
頭内的
分離感
(拡散的/密集的)
やや密集的

 

美点
  1. 中域に充実感がある
  2. 透明感のある高域
  3. 適度に厚みもあって重みの感じられる低域
  4. 聞き疲れしにくい
欠点
  1. 立体感に欠ける
  2. 全体的に音がマイルドでメリハリに欠ける

 

[高音]:一聴した印象では高域はあまり出ていない感じがするが、よく聴いてみると透明に近い感じでありながら、そこそこ高いところまで伸びて聞こえる。たとえばシンバルの空気感は派手にシャーンとは明瞭には広がらないが、聴いてみれば淡い感じでかなり広がっている。弦楽も透明に高いところに伸びていくが存在感は目立たないようになっている。そのため高域は薄味であるにも関わらず、閉じている感じは強くなく、適度に開放されているように感じる。中高域はそれほど鮮やかさを強調せず自然な色味に聞こえる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、菅野よう子「Power Of the Light」でテスト)

[中音]:中域は少し安定的で中域真ん中で安定するように聞こえる。ギターのアタック感などは少し感じるが、強い感じではない。どちらかというとボーカル周りに少し音を集めて充実感を出すように聞こえる。中域はほどよい透明感も考えられているが、わずかに音に密集感があり、音場が狭めで整理されていない印象を受ける可能性がある。ロックでは低域のドラムが少し中域にかぶさる感じもある。

[低音]:100hz~40hzまでそれほど太くない輪郭が少しだけ締まったボーッとした振動。30hzで沈み、20hzでほぼ無音。低域は深いところで少し地熱を感じる。ベースは真っ黒というよりはもう少しぼやっとした感じで温かみの中で音が聞こえてくる。バスドラキックもやや輪郭がゆるい感じで優しく聞こえる。ドラムの胴鳴りに一定の厚みを感じ、ロックではその弾力感でやや浅いところで音が浮き上がってくる感じもあり、活きがよく感じられる。低域弦楽は重みより豊満さのあるボディの豊かさを聞かせ、やはり少し浮き上がりが良い印象を受けます(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:あまりワイドレンジな立体感を出す感じではない。どちらかといえば中域に音が集中するが、高域は地味なものの開放的で、中域に濃厚感を閉じ込めすぎない。そのため全体の音楽的なイメージとしては、低域の厚みから浮き上がってくる音が中域で一度滞留するが、そこからほどなく透明になって抜けていく、ややゆるい立体感に感じられる。音像のくっきり感はそれほど重視されないので解像度を強調する感じは強くなく、またアタック感も抑えめである(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは少し胴鳴り感が強め。スネアの鼓面はやや明るくバツッと弾けるが、胴鳴りの安定感のほうが基本的には強いので、若干下に重い感じがある。一方でバスドラキックも深くないので、中低域の浅いところで音が跳ね返ってくる感じがあり、床面はそこほど深く潜らない。ちょっと浅いバツンバツンくらい。ハイハットはチンチンしたあたりが少し目立つが、シャンシャンしたあたりもかなり淡いながら聞こえ、立体感は感じられる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは子音の強調はあまりないが、息の伸びは少し感じる。そのためボーカルは全体としてみるとあまり伸びやかという感じではないにも関わらず、語尾で少し伸びて抜ける印象がある。ボーカルフォーカスが強い感じもなく、やや楽器に埋もれながら聞こえやすい。ボディ感の強い、どちらかといえば豊満系の声色なので、人によっては暖かすぎ、ややもさっとして聞こえるかもしれない。

 

【4】官能性「やや熱気が強めの充実系サウンド」

藍井エイル「月を追う真夜中」

月を追う真夜中

月を追う真夜中

【NW-A105で鑑賞】この曲では結構低域方向でドラムの胴鳴りと床鳴りする感じが強調されていますが、そのボコッとした浮き上がりの良い胴鳴り感は強く聞こえます。ボーカルは少し埋没気味で、楽器音が周囲に集中している感じがあって、人によっては狭い感じがあるでしょうが、逆に充実感が高いと思う可能性もあります。高域方向は中高域の発色はそこそこ抑え、アタックも強調しすぎないので、ギター・スネアを中心としたロック要素よりは、透明感を出しながら高く伸びる弦楽のほうが主導的で、ややオーケストレーション感を重視して聞こえます。したがって高域では意外と高さが感じられますが、ギターはあまりボーカルの周りから離れてくれない感じがあり、外連味は強くなく、適度な落ち着きがあります。

  


月を追う真夜中 (期間生産限定盤) (DVD付) (特典なし)

 

TVアニメ「まちカドまぞく」OP主題歌「町かどタンジェント」

町かどタンジェント

町かどタンジェント

【NW-A105で鑑賞】立体感的に甘いところがあって、たとえば金管は透明度が高く、プーッという音に伸びてくるアタックをあまり感じないので、どちらかというと中域の「パラリラパヤパヤパー♪」みたいな雰囲気を緩い温度感で、すこしぼーっと楽しむ感じになります。どちらかというと優しい系で、ベース音も深堀りされないので、ふんわりした感じで味わうことになり、浸るには良いかもしれませんが、メリハリは少し足りない印象を受けそうです。

 


TVアニメ「まちカドまぞく」オープニング&エンディングテーマ 町かどタンジェント/よいまちカンターレ

 

渕上舞「Fly High Myway!」

Fly High Myway!

Fly High Myway!

【Cayin N6II/A01で鑑賞】やはり少し中域に音が集まる感じがあります。一方でその分高域で透明な感覚があり、この曲の高いところで突き抜けを感じさせる弦楽が透明な色合いのまま、そそり立つ感覚があります。ボーカルは滑らかさを重視していて、中域で甘みを十分に出しつつ、息は少し透明に抜ける感じがあり、落ち着いているのにほどよく開放的で聞きやすいです。透明感が感じられる音で、派手さはありませんが、聞き込みやすい感じです。

 


Fly High Myway ! (特典なし)

 

【5】総評「透明感のある派手めではない音質は万能でもあるが、メリハリに欠けやすい」

 中域に適度に音を集めつつ、高域で透明感を出すような味付けになっています。ボーカルは子音が目立たず、滑らかに聞けるバランスになっています。比較的万能に聞ける感じではあると思いますが、アタックを強調する感じではないので、立体感は少し緩く思えるかもしれません。キレを強調する感じではないでしょう。

 機能面ではアクティブノイズキャンセリング性能はさすがのSONYといった感じですが、最近の1万円未満の中華のノイズキャンセリングイヤホンの進化が著しいので、体感的な差は少なくなってきています。

 

まとめ
  • 聞き疲れしにくい
  • 適度に透明感がある
  • アクティブノイズキャンセリング性能もそこそこ優秀

 

SONY WH-H910N

SONY WH-H910N

ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-H910N : ハイレゾ対応 / bluetooth / 最大35時間連続再生 / ハイレゾ相当アップスケーリング対応 小型・軽量 タッチセンサー搭載 キャリングポーチ付属 2019年モデル オレンジ WH-H910N D

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【モニターヘッドホン SONY MDR-M1ST レビュー】派手さを抑制し、聴き心地を意識したモニターイヤホン。奥行きはあまり強調せず、音は結構無愛想だが、前進的な音響で音楽構造を把握しやすい。おすすめ

SONY MDR-M1ST

SONY MDR-M1ST

ソニー・ミュージックソリューションズ ハイレゾ対応スタジオ用モニターヘッドホンSONY MDR-M1ST

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「イヤーマフはほどよく厚く装着感が良い」

おすすめ度*1

SONY MDR-M1ST

ASIN

B07VK53YQ8

スペック・評価
再生周波数帯域 5~80000Hz
インピーダンス 24Ω
感度 103db
ドライバー構成

密閉ダイナミック型

音質傾向

弱ドンシャリ、ウォーム、ドライ、音が丸い、前進的な音響、モニターライク、粒立ちが良い

 ヘッドバンドの伸縮は結構よく、イヤーマフも厚めで装着感は良い。遮音性は素晴らしいというわけではないが、そこそこ良い。

 

テスト環境

 今回のテストはCayin N6II/T01Astell&Kern KANN CUBEa&norma SR15ONKYO GRANBEATHiby R6 Pro、COLORFLY U6、COLORFLY U8で行っている。

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【2】外観・インターフェース・付属品「割愛」

 付属品はケーブル、説明書。ただしONZOのサブスク版なので製品版とパッケージ内容が一緒かは不明。

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SONY MDR-M1STSONY MDR-M1ST

SONY MDR-M1ST

SONY MDR-M1ST



【3】音質「質感的にはややドライで無味乾燥な感じがあるが、丸みのある聴き心地の良い形で音で定位よく聴かせる。低域やや強調でウォームだが、中高域以上も前傾して少し伸びてくる。全体的に前傾的で聴きづらい感じのない音響」

 音質的には低域が少し目立つ感じではあるので、その支配力は若干強く、音場は基本的にウォームになりやすい。その低域はパンチよりキックが強めで、ズドンズドン重みと広がりを出す感じであり、音楽全体の中では少し存在感が強めだが、それでも見通しを悪くするほど膨らんではいない。

 中域はやや後退が見られる印象で、DAPによって低域がわずかに被さってくる感じがあるが、基本的には見通しが良い。音場はクリアというよりはほどほど厚みを持たせたウォームな感じで奥行き感や分離感はあるが、それを意識させすぎない。輪郭は丸く、定位感は良いが音に孤立感はなく、アコースティックな曲もデジタルな曲も、万能にリスニングできる感じになっている。

 中高域は前傾的になっているようであるが、少し高いところで前傾しているようで、ボーカルは丸く甘味を出しつつも、基本的にのびやかさ重視である。シンバル、高域弦楽などは少しシャープネスを強調しているようではあるが、ボーカルの息感などはほとんど尖らず、子音はなめらかでふっくら聴き心地が良い。モニター的とは言いつつも、音をはっきり聴かせすぎて集中力を必要以上に要求することはしない、聞き疲れしすぎないバランスになっている。

 高域はなだらかに閉じている。中域の濃さをしっかり感じさせつつ、大抵の電子音とボーカルに天井感を感じさせないあたりまではそれほど減衰せず、シャープネスに関わる高い帯域は巧みに減衰されている。全体としてマイルドで明るい。
 

 このヘッドホンについて私が持つサウンドイメージを曲で表現するとなると、たとえば次のような曲になる。

Galactic Whisper

Galactic Whisper

rise

rise

Ain't Got Far to Go

Ain't Got Far to Go

かけがえのない詩

かけがえのない詩

 

DAP相性

 KANN CUBEで聴いてみると重低音で広がりやすく、とくにロックではドラムとベースの熱量が高まりやすいところがある。KANN CUBEも素直なモニター的なところがあるのが影響するのか、基本的に中域は少し奥まって、低域支配を受けやすい感じで聞こえやすく、中高域でもう一度前に出てくるというようなバランスになっている。曲にもよるが、低域のドライブ感が出やすく、やや圧迫感が強い。

 そういう意味では、実のところ同じESS系のDACを使っているにしても、Hiby R6 Proのほうが聴きやすい。素直に低域は厚みがある感じだが、中域により厚みがあり、中高域もしっかり前傾してくるので、低域に力負けしている感じがない。また重低音の広がりも相対的に抑制的で低域の量感の割に熱量が抑えられているように感じるのも大きいかも知れない。個人的にはKANN CUBEより濃く、味わい深く聞ける。

 同じくESS系のCOLORFLY U6は中域で厚みを出す傾向はHiby R6 Proに近いが、より低域が抑制的でボーカルフォーカス良く聞こえる。同じCOLORFLYでもU8はさらに音が淡い感じで、低域も少し薄味で均したように柔らかくなっており、中高域も色味を抑えて聞き取りやすい。さらに同じくESS系のGRANBEATはCOLORFLY U6に近いバランスに聞こえるが、たぶん低域が少し厚いのか中高域の発色不足か、U6に比べると透明感が少なめで少しもっさりしている気がする。

 a&norma SR15だと独特の音を均したような厚みと広がりのありつつも、すっきりした音の鳴らし方がそのまま表れ、低域はややドスドスと重み重視になるが、充実感の高い音になる。中高域の発色も良い。

 N6II/T01もドスドス低域の厚みを出しつつ、中域もより厚く、さらに中高域は少し硬質に輝きを強調する。

 

美点
  1. ウォームで聴き心地が良い
  2. ニュートラルに近いドライな音質で臭みが少ない
  3. 音に丸みと広がり、厚みがあって聞きづらさがない
  4. 左右が広い
  5. 全体的に前進的な音響構造になっているので、音が分かりやすい
  6. 低域はほどよくボリュームがあり、重低音の広がりも良い
  7. 中高域が良く聞こえ、高さもあり抜けも良い
  8. 高域ではシンバル・弦楽に手がかりが多くはっきり浮かび上がる
  9. 高域の上の方はマイルドカーブしている
  10. アコースティックにもデジタルにもよりすぎないナチュラル系中庸サウンド
欠点
  1. 低域は少し支配的で、曲にもよるがボリュームを上げると膨らみやすい
  2. シャープネスをあまり強調しない
  3. 前進的な音なので曲によって圧迫感が出る

 

[高音]:高域は少し高いところからマイルドカーブで後退しており、高域のシンバルのシャーンという高い空気感は結構出るし、白味も感じるが、音楽全体を見ると抑えめ。高域をほどよくディテールがわかるところまで持って行きつつ、音楽全体の中で派手に目立ちすぎないよう適度な後退が加えられている(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中高域はツヤを少し強調しつつも、みずみずしい感じは抑えめで、光沢でキラキラしすぎないように調整されている。女声ボーカルは中高域で少し伸びて前傾してくるように思うが、ボーカルフォーカスは中庸。左右が少し広く整理されてボーカル周りがすっきりしており、そのおかげで聞こえが良い感じで、フォーカス感が強いというわけではない。

[低音]:100hz~40hzまでブーンという太さはあるがまとまりはよい感じの振動。30hzで沈み、20hzでほぼ無音。ベースの深みと広がりはよく、下に重心を下げる感じはある。バスドラキックはズドンと一気に来ないで中低域で一度膨らむ感じがあり、意外とゆるく柔らかい膜のような地鳴り感を持っている。低域は柔らかめではあるが、見通しは良く、音の広がりはよくフォーカスされている(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域が少し強調される印象があるので、ロックなんかでは深さと広がりでやや重心は下に向くようなことも多いかも知れない。低域はやや支配力が強い印象。ボーカルと低域の距離感はそれなりにあるため、混濁することはほとんどないが、それでも音量を上げると曲によっては低域が膨らんできて被さる感じはある。中域で左右は広く、定位はよい。奥行きはそれほど強調されない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは全体として見ると、樽形のような中低域で膨らみ、下で重い感じに聞こえる。タムやスネアの鼓面の明るさは強調されず、バツバツしているドライな革張り感を感じる。キックは重くはっきり出るが、ズドンと一点に重みをかける感じではなく、少し膜を張るような、ボズンと言った感じの広がりのある音になる。全体的に見るとバッツンバッツンしているちょっと膨らみのある感じ。ハイハットはチンチンしているあたりも比較的濃く、高いところでも白味を出すのでそれなりに存在感がある(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:男声ボーカルも女声ボーカルもほどよいボディを持っており、一定の太さでまっすぐのびるような、安定的な聞こえ方に感じる。ボーカルはやや乾燥したような、無愛想な声色で女声ボーカルは中高域で少し伸びる感じがある。ボーカルはそれ自身が浮かび上がりがよいという感じではないにも関わらず、ボーカル周りに楽器はほとんどかかってこないようによく調整されている感じがある。

 

【4】官能性「音は武骨」

(K)NoW_NAME「Knew Day」

Knew day

Knew day

【ONKYO GRANBEAT/Hiby R6 Pro/Cayin N6IIで鑑賞】ぶっちゃけこの曲はあまり楽しくないです。一番の理由はたぶん弦楽。なんかのびてるけど、ヒステリックさとか鮮やかさに欠けるんで、演出感が足りない感じがあります。あと奥行き感の不足かな。

 GRANBEATで聴くとあまりに面白くないんで、Hiby R6 Proに替えてみると弦楽やピアノに潤い感が出て、だいぶ楽しくなります。Cayin N6II/T01にすると、中域がちょっと濃厚になる上に、高域弦楽が少し硬めに出てくるようになるんで存在感が増して、これもよかったです。

 KANN CUBEは意外と弦楽きれいに聞こえる気もして悪くないような気がするんですけど、低域ちょっとうるさい気がするのと、音がドライでちょっと親しめない感じなんで、詳細なんですが、なんとなく聴かされている感じがあります。

 どちらにせよ音は結構前進的で奥行き出さずにどれもこれも聴かせる感じですが、それでいてほどよくボーカル周りとか整理されていて、聞き苦しい感じはないです。音の質感は本当に無愛想な印象ですが、聴き心地自体は良いです。音はあんまり親しめない感じですけど。

 


TVアニメ『灰と幻想のグリムガル』オープニング・テーマ 「Knew day」

 

時瀬高校箏曲部「龍星群」

龍星群

龍星群

【COLORFLY U8/COLORFLY U8/Hiby R6 Proで鑑賞】この曲がきれいに聴けるってのはそうなんですけど、私が言いたいのはむしろこのモニターがDAPの違いをきれいに出してくれるということを言いたい。この曲は箏の音色一色なんですが、このヘッドホンで聞くと、DAPごとの潤いの出し方の違いがすぐ分かります。

 手持ちで一番箏の潤い感をみずみずしく出してくれるのはCOLORFLY U8。率直に言ってやばいです。弦から水がにじみ出るような感触を味わえます。同じCOLORFLYでもU6はだいぶ硬くて、水が滴る感じより弦の張りが強いので、なんかほぐれてないなって印象があります。

 U8に匹敵する潤いを感じるのはHiby R6 Proでこちらはもう少し弦が濃い音なので、濃厚感があり、滴るというよりは力強く搾り取られるような潤いがあります。

 自身があまり色づけせず、音の質感を無愛想だけど丁寧に表現してくれるところのあるM1STだからこそ、DAPの色づけ方の違いを追究できる感じはあります。そういう意味で、よいモニターヘッドホンです。



この音とまれ! ~時瀬高等学校箏曲部~

 

【5】総評「決して面白い音ではないが、完成度は高い」

 個人的には聴いていて楽しいかって言うと、そうでもないヘッドホンです。プロ機材を使ってレビューしているわけではないので、あくまでホビー用途としてどうかという話になるのですが、DAPの違いみたいなのを研究するにはいいかもしれないけど、普段から楽しく音楽を聴ける感じではあんまりないかなという印象です。どうも武骨なところがあって、音に風味みたいなのを自ら出していく感じではありません。まあそういうのをモニターというので、当然ではあるんですけど。

 モニターヘッドホンという割に意外と低域が強いのも個人的にはちょっとなぁと思うところはあり、DAP次第ではありますが、曲によっては音量上げると低域うるさくなります。たぶん量感的にはそうでもないはずなんですけど、中域以上に派手さがないので、相対的に低域支配力が強く聞こえます。もう少し抑えてもよかったかもしれません。

 

SONY MDR-M1ST

SONY MDR-M1ST

ソニー・ミュージックソリューションズ ハイレゾ対応スタジオ用モニターヘッドホンSONY MDR-M1ST

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ニュース】SONYの新ウォークマン、サブスク対応は微妙になるかも知れない件。DX160、通信品質だけは微妙か[SONY NW-A100/SONY NW-ZX507/iBasso DX160]

SONY NW-A105

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 最近のオーディオに関する気になったニュース、雑多な話題を取り上げます。

 

 

SONY NW-A100/NW-ZX507の発売日は11/2に決定!しかし……?

 多くの人が待ち焦がれていたであろうSONYの新ウォークマンの発売日が決まり、仕様も正式発表されました!発売日は2019/11/02!待ち遠しいですね。

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 とはいえ懸念も。まずお値段。NW-ZX507、88000円。かなり強気です。NW-ZX300が5~6万くらいを推移しているので、「音がそれほど違わないなら、ZX300でいいか」ということもありえます。

 

  そして、amazon music HDなどのサブスクに関しては、「ハイレゾ再生には対応せず、ダウンコンバートした上で有線接続時だけDSEE HXでアップコンバートされる」という仕様に。つまりamazon music HDの「ULTRA HD」には対応しない模様です。

 

 最終的にはバッテリー持ち、音質、使い勝手の完成度の高さがものを言う世界なので、事前情報で一喜一憂することでもないのですが、やはりハイレゾサブスク未対応かもしれないのはやや残念。

 

 人気絶頂の「iBasso DX160」。唯一の弱点は通信品質?

 さて、そういうわけで、SONY新ウォークマンよりコスパが良いと改めて男を上げたiBasso DX160。しかし、ここにきて通信品質だけはよくないという情報が多方面からちらほら。

 

 

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