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【コラム】大人気完全ワイヤレスイヤホン Jabra Elite Active 75tの海外レビューまとめ

Jabra Elite Active 75t

Jabra Elite Active 75t

Jabra 完全 ワイヤレス イヤホン Elite Active 75t ネイビー Alexa対応 bluetooth 5.0 防塵防滴 IP57 北欧デザイン 国内正規品

 

 

完全ワイヤレスイヤホン史上で異彩を放つメーカー、Jabra

 デンマークのオーディオメーカーJabraは医療補聴器メーカーを有するコングロマリットGN(Great Northern)のブランドであり、主にコールセンター向けの業務用ヘッドセットと民生用オーディオ機器を販売しています。Jabraの製品の最大の特徴はワイヤレスヘッドセットのパイオニアとしての高い技術力に裏打ちされた、高性能なワイヤレスマイク技術にあります。

 そのため、Jabra製品はどちらかといえば音質重視のオーディオファンよりは、機能性やスポーツ性を重視するガジェットファンに好まれており、また高いマイク品質によってビジネスマンのツールとしても人気があります。

 

 

最新作Jabra Elite Active 75tが登場しました

 そのJabraの最新作がJabra Elite Active 75tです。Jabraの高いマイク品質を生かしたハイクオリティな通話品質とヒアスルー機能を持ち、イコライザー機能を備える高度なアプリも付属するスポーツ向けのガジェットイヤホンです。

 

 

 下の動画はJabraのマイク品質がいかに優れているかの比較動画です。

 

 

日本での参考記事

 以下は参考用にJabra Elite Active 75tに関する日本語で読める記事を貼っておきます。

www.phileweb.com

www.gizmodo.jp

online.stereosound.co.jp

www.goodspress.jp

 

Jabra Elite Active 75tの技術仕様
  • 対応コーデック:AAC/SBC
  • 連続/最大再生時間:7.5時間/28時間
  • 防水性能:IP57

 

海外レビューまとめ

 例の如く適度に超訳です。

 

SOUNDGUYS

プラス面

  • Bluetooth 5.0、マルチポイント
  • IP57
  • マイク品質
  • 急速充電
  • 自動一時停止/再生
  • ヒアスルーモード


マイナス面

  • AACのみ、aptXなし
  • 敏感なボタン

 

Jabra Elite Active 75tを購入すべきでしょうか?
 もちろん!Jabra Elite Active 75tはとにかく頑丈なイヤホンで、どんなものを浴びせても、そのほとんどに耐えます。このイヤホンは何でもうまくこなしてくれるし、デザインは「トレーニング用イヤホン」にありがちなどぎつさがないので、日常的にも使えるところが良いですな!コントロールの感度が良すぎて、逆に時々イライラさせられるんですけど、それが最大の悩みの種ってくらいなんで、ヘッドセット全体の品質の高さは、まあなんとなくわかってくださると思います。あとは低音がちょっと強調されすぎているから、しばらく聴いているとそれがうるさく思うかも知れませんが、Jabra MySound+アプリで簡単に調整できます。高めの値段設定だけ受け入れていただけるのであれば、たぶん非常に満足できると思います。

 

Jabra Elite Active 75t review

Sequels are typically underwhelming, just watch Ocean's Twelve, but the Jabra Elite Active 75t boasts an attractive redesign and improved functionality over the debut Elite Active 65t. Let's find out what makes these exercise earphones so exceptional, and why they're a great accessory for any workout enthusiast.

 SOUNDGUYSにはSOUNDGUYSのスコアとカスタマーのスコアの比較ができるのですが、 SOUNDGUYSがとくに「接続性」と「バッテリー駆動時間」を低く評価しているのに対し、カスタマーはむしろそこは高く評価しています。

 SOUNDGUYSが「接続性」を低評価にしている理由はaptXに対応していないせいでしょうが、ユーザーがそこを高く評価しているのは、その実用面での接続の安定性に満足している証拠でしょう。実際前世代機種の65tのときも接続性は当時としては大変高いレベルでした。

 また「バッテリー駆動時間」についてはスペック的には必ずしも抜群ではないところをSOUNDGUYSは評価しているのでしょうが、ユーザーはむしろ実用的には充分だと思っているということが分かります。

 次に、SOUNDGUYSとユーザーがともに低く評価しているのが「遮音性」、逆にともに高く評価しているのが「機能性」と「携行性」です。Jabraの高い機能性はこのEA75tでも健在だということが窺えます。

 

cnet

気に入ったところ

  • 以前のモデルよりもフィット感が快適で小さいね!
  • 以前のモデルより埃や汗に強い
  • AirPods Proよりも音質が良く、クリアで、低音がタイト
  • 通話品質は相変わらずすげぇ!
  • IP57耐水性(完全防水)
  • ヒアスルーモード
  • バッテリー駆動時間7.5時間
  • USB-C充電

 

気に入らないところ

  • アクティブノイズキャンセリングないんだけど?
  • ワイヤレス充電もないんだけど?
  • たぶん少しだけAirPods Proに通話品質負けてるよね

 

 アプリでイコライザーの設定ができるようになっていて、好みに合わせてサウンドを調整できるようになってるよ!また、デバイスのネイティブの音声アシスタントかAmazonのAlexaアシスタントを選択できるよ。 ただし、ボタンを押して音声アシスタントにアクセスする必要があるね(正確に言うと、このイヤホンには専用の物理的なボタンがあるよ)。でも AirPods Proなら、「Hey、Siri」と発声するだけで、ハンズフリーで音声アシスタントにアクセスできるけどな!

 AirPods Proとは違って、このイヤホンにはボリュームコントロールがあるんだ。音量を下げるには左のイヤホンのボタンを押したままにし、音量を上げるには右のイヤホンのボタンを押したままにするだけ。とっても簡単で快適!

 Active 75tのリリースと同時に、Jabraは両方のElite 75tモデル用の2つの新しいソフトウェア機能を追加したよ。JabraMyControlsを使えば、片側のイヤホンだけで使用できるオプションが提供され、Jabra MySoundを使うと、個人の聴覚に基づいてサウンドプロファイルを作成できるようになっているよ!この2つのアプリはJabraの姉妹ブランドであるGN Hearingによって開発されたんだってさ!

 

 ワイヤレス充電とアクティブノイズキャンセリングがどうしてついてないのかわからないけど、それ以外、文句のつけどころはほとんどないっすわ! Elite 75tと同様に、これは優秀な完全ワイヤレスイヤホンで、普通におすすめできるね。標準バージョン(Elite 75t)に比べて20ドル余分に払うほどの価値があるかどうかはちょっと考える必要があるけど、それでもっと頑丈な耐久性が手に入ること自体に悪いことなんてないでしょ。

 

Jabra Active 75t: Same great earbuds, just more durable and sweat-resistant

As it did with its last-generation true wireless headphones, Jabra has once again released a very slight upgrade to its newer Elite 75t model. The new Elite Active 75t arrives about three months or so after the standard ( sans Active) debuted. That model was downright excellent, earning a CNET Editors' Choice award.

 ちなみにcnetのスコアは8.6AirPods Pro8.7SONY WF-1000XM38.5です。

www.ear-phone-review.com

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tom's guide

 俺の評価

 Jabra Active Elite 75tは、AirPods Proと比べると、良い音だし、バッテリー駆動時間は長いし、防水性能もいいし、たぶん最高のAirPods Proキラーだね!わはは!

 

良いところ

  • ダイナミックかつ生々しいサウンドだっ!
  • 防水すげぇぜっ!
  • AirPods Proよりも駆動時間が長いっ!
  • アプリによる自由なオーディオカスタマイズッ!
  • 滑らかで耐久性のある美学を感じるデザインっ!

 

悪いところ

  • 新しい機能の話だけどさ、まだ使えないんだけど?
  • 最大音量がクソうるせぇ

 

総評

 この界隈じゃここしばらく表向きAirPods Proが最高水準ってことになってるけど、Jabra Elite Active 75tがその座をかっさらうと思うね。音は音場が広いし暖かみがあって、中域や高域と被らない低域のブーム感がトレーニング中クッソ雰囲気を高めてくれるぜっ!バッテリー駆動時間の面でも、イヤホン単体レベルでもケース込みでもAirPodsのあらゆるモデルを圧倒している!そしてイヤホン本体の筐体は非常に丈夫だから、厳しい環境でもこいつがすぐぶっ壊れるなんてことはまずないだろうね!わはは!

 それでもまあ、Elite Active 75tとAirPods Proを比較すると、批判すべきところは明確になるかもね。なんだかんだいってアクティブノイズキャンセレーション機能がないってのは痛い。ただ個人的にはJabraのパッシブノイズキャンセレーションは外音を最小限に抑えてくれてる感じがしっかりあるから、あんま気にしないでええんじゃないかと思うよ。

 AirPods ProのやばすぎるOSとの連携と比べてどうかって?Elite Active 75tだって、iOSやAndroidデバイスとすぐペアリングしてくれるよ。あと、新機能は結局2020年の第2四半期まで使えないんだけど、元々のSound+アプリが結構まともで多機能なので、ぶっちゃけ問題ない。

 それから、価格面の話だけど、Elite Active 75tの全体的なパフォーマンスを考慮すると、180ドルで買えるってのはもうお買い得すぎ。 AirPods Pro(249ドル)にも、Powerbeats Pro(現在は200ドル)にも、お金を払う気が失せるね。

 

Jabra Elite Active 75t review

The Jabra Elite Active 75t had a high bar to meet after the excellent Jabra Elite 65t and subsequent Elite Active 65t. Fortunately, Jabra's latest wireless earbuds live up to their predecessors and then some. Jabra's Elite 75t was a great set of buds, but had its flaws.

  日本ではどうか分かりませんが、欧米ではJabra Eliteシリーズは65tの時代からAirPodsシリーズの最大の対抗馬として考えられやすい傾向があります。機能的なデザインがオーディオファン向きというよりはガジェットファン向きなところがあるという点で、AirPodsと似た性格を持っているためです。完全ワイヤレスイヤホンを使い勝手で考える場合、明らかにElite Active 75tは最高峰の一つです。音質がよくても使い勝手は微妙というのは一流メーカーの完全ワイヤレスイヤホンでも珍しくありません。ガジェットとしての完成度の高さがJabra製品の魅力です。

 

PCmag

Jabra Elite Active 75tは、Elite 75tの強化版で、より快適なフィットと防水設計により、まさに完全ワイヤレスイヤホンの王者でございます。

 

長所

  • 雷鳴のような低域と明るい高域の実現するパワフルなサウンド!
  • アプリのイコライザーは素晴らしすぎます
  • 防水、防塵設計も完璧です
  • フィット感は超快適で文句の付けようがありません

 

短所

  • 高いですな
  • 一部の人にとっては、刻みの強すぎる音に聞こえると思います

 

 Elite Active 75tは、完全防水設計のおかげで、標準モデルのElite 75tよりも$20ほど割高になります。250ドルのAirPods Proと比べてみるとどうでしょうか?まず、あなたはアクティブノイズキャンセルとiOSデバイスとのシームレスな統合環境を望んでいますか? もしそうなら、AirPods Proのほうが優位性があるでしょう。それよりもより防水防塵性能や、より快適なフィット感、そして音質や操作のカスタマイズが自由にできるアプリがほしいと思っているなら、Jabraが優位で、エディターズ・チョイスを獲得しています。この両方が高すぎると思った場合は、少し安いElite 75tをお勧めします。さらにもっと安いものをお探しでしたら、80ドルのAnker Soundcore Liberty Airをお勧めします。

 

Jabra Elite Active 75t Review

Jabra already makes some very good true wireless earphones, including the Elite 75t, a PCMag Editors' Choice. For $20 more, the $199.99 Elite Active 75t kick things up a notch in the durability and wearability departments, making them an even stronger buy for gym goers, or anyone else looking for waterproof earphones with a super-secure fit.

  Elite 75tとElite Active 75tの間の差は音質面やアプリなどデジタルな機能面では全くなく、あくまで防水性能の向上と装着感の改善によって価格差が設定されています。私は65tの時でもその価格差分の価値はあると思いましたが、しかし、ほとんど変わらないという考え方もできるし、それが普通かも知れないので、Elite Active 75tが気に入っても、よく考えてみると、より安いElite 75tで満足できるかもしれないと思う可能性もあります。

www.ear-phone-review.com

 

よい点

  • この世に存在するほとんどの耳にフィット
  • 豊かで贅沢なサウンド
  • とても軽くて快適
  • ポータブル性抜群
  • 優秀な通話品質

 

悪い点

  • 低音過多かもね
  • 音声アシスタントをハンズフリーでは呼び出せないな
  • バッテリー駆動時間は普通

 

 骨まで揺らしてくれるような低域が好きなら、もう探す必要はない。Elite75tは、あなたが待ち望んでいた完全ワイヤレスイヤホンだね。 または、イヤホンの装着に毎度違和感を感じているような人にも最適。よりバランスのとれたサウンドが聴きたいと思ったら、イコライザー機能で低域を下げれば良いだけ。そして優れた防水性能がある。

 

Jabra Elite 75t Review: Massive Bass From Tiny Buds | Digital Trends

"With superb fit, comfort, and battery life, Jabra's Elite 75t are small on size, yet deliver a big bass." Should fit most ears Full, rich sound Very light and comfortable Supremely portable Great call quality Bass may be too much for some No hands-free assistant option Average battery life The Jabra Elite 75t are the company's latest and greatest true wireless earbuds.

  付け加えるならば、Jabraの音はどちらかというと私には毎回デジタル的に聞こえます。くっきり感を求める人にはいいと思います。

 

Jabra Elite Active 75t

Jabra Elite Active 75t

Jabra 完全 ワイヤレス イヤホン Elite Active 75t ネイビー Alexa対応 bluetooth 5.0 防塵防滴 IP57 北欧デザイン 国内正規品

 

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【ニュース】Shureから完全ワイヤレスイヤホンが発売されます!/Jabra Elite Active 75t登場!新アプリの予告も!Nuhearaから新作完全ワイヤレスイヤホン登場[Shure AONIC 215/Jabra Elite Active 75t/Nuheara IQbuds2 MAX]

Shure AONIC 215

Shure AONIC 215

 

 北米で開催中のCES2020でいくつか興味深い機種が発表されたようです。

 

 

SHUREから初の完全ワイヤレスイヤホン「AONIC 215」発売

 なんと、モニターイヤホンで絶大な人気を誇るSHUREブランドから初の完全ワイヤレスイヤホンが発売されるようです。その名も「AONIC 215」。

av.watch.impress.co.jp

www.phileweb.com

av.watch.impress.co.jp

 

 記事によると、型番からもわかるようにイヤホン部分はSE215と同じもので、予想販売価格は279ドル。おそらく日本国内正規代理店はいつもどおり完実電気さんだと思われます。ワイヤレスレシーバー部分は取り外せるようになっており、mmcx端子のイヤホンなら付け替え可能なようです。このレシーバー部分だけの販売もする予定とのことです。

 SHUREブランドは人気が高く、ワイヤレスケーブルの完成度もそれなりに評価が高いメーカーなので、SHURE製品に限らず、既存のmmcx端子イヤホンを完全ワイヤレス化して使いたい人にも魅力的な選択肢になるかもしれません。

 

Jabra Elite Active 75tも発売されます

 65tの時もElite→Elite Activeというラインナップだったので、予想通りという感じですが、Elite Active 75tがJabraから正式発表されました。

 Jabraの中ではEliteシリーズはスポーツ向けという位置づけなのですが、ぶっちゃけたところ、このシリーズはむしろ高いマイク品質が評価されてビジネスマンからの評価が高いです。

 65tの時はEliteとElite Activeの違いは材質と防塵防水性能のみで、音質変更はなかったので、Elite Active 75tもおそらくElite 75tから音質に変更は加えられていないと思われます。

 

www.phileweb.com

 

 なお、PHILEWEBの記事では触れられていませんが、以下の記事によるとElite Active 75tリリースと同時に2つの新アプリがリリースされ、そのうちの1つはグループ会社である補聴器メーカー、GN Hearingによってデザインされ、音質のパーソナライジング(個人最適化)を可能にするもののようです。このアプリは75tシリーズ専用のように書かれていますので、旧製品65tシリーズは対応しないんじゃないかと思います。

www.cnet.com

 

Nuhearaから新作完全ワイヤレスイヤホンが出ます

 オーストラリアのオーディオメーカーNuhearaから新作完全ワイヤレスイヤホンが発売されるようです。このメーカーは元々補聴器を作っていたということで、その技術を応用してスーパーインテリジェントノイズコントロールという独自技術で周囲の騒音を大幅に削減し、外音取り込みとノイズキャンセリングのバランスを自由自在にパーソナライズできる「IQBudsという完全ワイヤレスイヤホンを販売し、一部で話題になりました。

www.phileweb.com

 

 ぶっちゃけたところ、この初代IQBudsシリーズは耐久性不足が指摘されており、あまりヒットした製品にはなりませんでしたが、今回はどうでしょうか。機能性は高く評価されていただけに、耐久性の問題がクリアされていれば魅力的な機種になりえるかもしれません。

 対応コーデックはaptX LLとSBCを予定しているそうです。

www.phileweb.com

 

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【完全ワイヤレスイヤホン Jabra Elite 75t 試聴レビュー】コントラスト感のしっかり考えられたモニター的な音作りで丁寧に聴かせる。機能性も現状では抜群に近い。おすすめ

Jabra Elite 75t

Jabra Elite 75t

Jabra 完全 ワイヤレス イヤホン Elite 75t チタニウムブラック Alexa対応 bluetooth 5.0 ノイズキャンセリングマイク 防塵防滴 IP55 北欧デザイン 国内正規品 100-99090000-40-A

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「良好な装着感。通信品質は悪くない」

おすすめ度*1

Jabra Elite 75t

ASIN

B081CSQ14S

スペック・評価
連続再生時間/最大再生時間

7.5h/28h

Bluetoothバージョン 5.0
対応ワイヤレスコーデック AAC/SBC
防水性能

IP55

音質傾向

解像度が高い、透明感がある、鮮やか、落ち着いている、静寂感がある、大人びている、コントラスト感がある

 耳への収まりも良く、固定も良い感じです。Elite 65tシリーズに比べて小型になった分安定感も増した印象です。遮音性はわずかに下がったかも知れませんが、外れにくくなりました。

 

 対応コーデックはAAC/SBC。ONKYO GRANBEATHiby R6 Proにつなぎ、店頭にてテストしました。通信品質は基本的に安定しており、比較的無線の飛んでいる店内でしたが、途切れる感じはありませんでした。2台までのマルチポイントに対応しており、切り替えもスムーズです。

 

テスト環境

 今回のテストはONKYO GRANBEAT、Hiby R6 Pro、SONY NW-105で行っています。

www.ear-phone-review.com

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【2】外観・インターフェース・付属品「割愛します」

 店頭試聴のため、付属品は割愛します。

 

 

Jabra Elite 75tJabra Elite 75t

 

【3】音質「コントラスト感があり、モニター的で丁寧な音。少し大人びて音楽が聞こえる」

 今回は標準イヤピの中で、Lサイズを使ってレビューします。

 まず全体像を確認してみますと、第一印象はJabra Elite 65tの音を洗練したような、コントラスト感を高めて透明感を増した、静寂感をより丁寧に出している雰囲気を感じます。どちらかというと低域の響きがより丁寧になり、中高域でも立体感を少し意識した印象を受け、わずかに前方定位を意識したような奥行きの強調はありますが、基本的にはモニター的に響きを落ち着かせ、音像に集中させて味わわせようという意図が感じられます。ぶっちゃけ個人的にはJabraの音作りはあまり好みではないし、自然な印象を受けないということをこれまでも何度か言ってきましたが、一方で決して音が悪いと片付けることはできません。聴き込んでみると大人びた雰囲気の中で楽器音の色づきを丁寧に聞かせるところがあり、センスは良いと思います。

 個別に音域を確認すると、まず低域はElite 65tと同じように、少しべたっと厚みを出す感じがあり、たとえばバスドラキックは少し膨らみながら、ボスボスと足踏みする感じがあります。ベース音の黒みは強くなく、胴の重みよりはより深い下のウンウンする鳴動感を重視しているようです。とはいえ、音場全体に強く鳴動を感じさせるような床鳴り重視という音作りではなく、どちらかといえば、温かみを感じさせるためと音場のコントラスト感を高めるために、このような味付けになっている印象を受けます。そのためドラムサウンドを聴いてみますと、一定の深みと重みを感じさせ、それなりに胴鳴りも感じさせながら、どこかドライに輪郭感を重視したような粒立ち感が低域にも感じられ、音の印象は暖かく深いですが、あまり情熱的な音には聞こえません。どちらかというと理性的なように思えます。この独特な感じはElite 65tのころから引き継がれており、特にロックではドラムのディテールが丁寧で、情熱的ではありませんが洗練された、締まった感じの音を聞くことができます。しかし、私の聴いている感じでは、低域ではどちらかというと弦楽のほうにより魅力を感じるかもしれません。弦の響きに胴の厚みが十分乗り、かつ沈み込みも良い、コクのたっぷり感じられる濃厚感のある音が聞こえ、JAZZなんかでは音楽の底辺に雰囲気が凝縮されて感じられやすいです。この深さと厚みの十分にある低域は、音楽全体の静寂感の源泉にもなっており、音楽の背景はしっかり黒く、そのおかげでコントラスト感的なメリハリには優れています。それが一方で音の印象をくっきりさせすぎて、少しデジタル的に聴かせてしまう感じを出しているのかなとも思いますが、音像の描写力にはプラスの効果があることは間違いないでしょう。

 中域では、低域の熱気が下方にわずかに滲んで聞こえ、人肌くらいの暖かさを感じますが、背景にしっかりとした黒さがあるので、上方向に向かうにつれ、透明感が高まっていきます。中域音はなだらかに前傾しているようで、上方向に少し伸びていく鳴り方です。低域がどちらかというと重い味付けになっていますから、中域に低域音が浮き上がってくる感じはなく、むしろ中域からワイドレンジに離れて深みを出して響きの場を演出しているようになっています。結果として、たとえばEDMトラックではアタックがそれほど強くないにも関わらず、ボーカルや電子音が自然と浮き上がって色づいて聞こえますし、ギターサウンドではディストーションの伸びはあまり強調せず、黒い静寂感と大人びたシックな雰囲気を出しつつも、エッジは丁寧に色づかせて聞かせる感じになります。コントラスト感がしっかりしているので、無理に音を前進させなくてもしっかり聞こえるのです。このような静寂感のある音は落ち着いて聞けますから、聞き疲れもしにくいです。

 高域は丁寧に閉じており、マイルドに感じられます。シンバルの空気感の高さは必ずしも強く強調しませんが、上方はかなり透明感があるので、たとえば弦楽のボーイングのエッジは色味を抑えて筋立ちを強調しませんから、ヒステリックさがありません。それでいて、しっかりと立ち上がってスーッと伸びて聞こえるので、透明感のあるガラス質の音に聞こえます。明るい女声ボーカルも適度な透明感があり、サビでの自然な伸びの先に息が強調されて伸びていくような臭みがなく、むしろ自然な高さを意識して空間に丁寧に抜けていく立体感があります。アイドル系あるいは声優系の曲は第一印象的に声色が少し暗く感じられる可能性がありますが、少し聞き慣れると、子音が尖らず、ギャンギャン吠える感じもなく、適度な落ち着きの中で、透明感を意識した伸びを味わわせてくれるので、とても聞きやすいと思うでしょう。またこの透明な空間の中ではシンバルの粒立ちは比較的丁寧に表現されます。

 

 総合すると、立体感には必ずしも優れませんが、コントラスト感に丁寧に配慮されたややデジタル的なくっきり感のある音像を重視したサウンドを持っており、モニター的な音が好きな人にはかなり好ましく思えるでしょう。 

 

美点
  1. 中高域が鮮やか
  2. 聞き疲れしにくい
  3. 大人びた品のある音
  4. ドライでビター
欠点
  1. 雰囲気がやや暗め
  2. 音の豊かさに少し欠ける
  3. モニター的でどこかよそよそしい音

 

[高音]:高域は中高域よりは後退しており、中高域の楽器音の色づきを邪魔しない程度の透明感がある。中高域の手がかりは少し多めで、少し緻密な印象を受けるが、アタックは強すぎない程度に落ち着いた聞かせ方で、音像の描き出しが丁寧なので、ガチャガチャする感じはほとんどない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、菅野よう子「Power Of the Light」でテスト)

[中音]:中域はわずかに前傾しており、ボーカルに少し上方向の伸びを感じる。中域下と低域上あたりに少し清潔な空間が設けられており、低域の熱気が滲みすぎないよう配慮されている。空間は適度な静寂感があり、少し中高域で楽器音が浮かび上がってくる浮揚感がある。どちらかというとモニター的に音の分離感を重視した味付けになっていると思うが、音楽性の手がかりになる程度の立体感がある。

[低音]:100hz~40hzまで重く締まった、ビーとブーの間くらいの音。30hzで沈み、20hzでほぼ無音。ベース音は少し床鳴り感が強い深みのある音で、黒みも十分だが、地熱感はやや強めで少しぼんやりしている。バスドラキックもボスボスとした重みを少し抑えた鳴り方で、あまり強く自己主張しない。一方で、低域弦楽は魅力的に思えるかもしれない。厚みと黒み、重みのバランスが私の好みというのもあるだろうが、ボヨンとした厚みのる胴を持ち、さらにその下にドンと重く広がる床鳴りに十分な濃厚感と重量感を感じられる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:立体感的には中域から中高域にかけてやや奥行き感を、低域で深みを重視した感じがあるが、それぞれ傾斜は強すぎず、厚みを意識して極端に深堀り感を出しすぎずという配慮が見られる。そのため印象的にはドンとシャリが少し目立つという意味でドンシャリに聞こえるが、実際のバランスはフラットを意識していると思われる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:スネアの鼓面は明るめだが、音の透明感も意識されていて、パスッとした音の「スッ」のほうが目立ちすぎて後を引かないようになっているので、聞きやすい。ドラムのボディの方は適度に厚みを出しつつ、下の方までよく聞こえる透明感が意識されており、鼓面・ボディのパンチの鳴り・キックの三要素はどちらかといえば分離的で、ディテール感を重視しているようである。重めのバツンバツンないしバチンバチンくらいか。ハイハットはチリチリしたあたりに強調点があり、高さも少しあるが、透明感があり、ロックではスネアに少し押され気味に聞こえるかもしれない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは濃いめでやや深みのあるコクが感じられる。一方で大人びていながらも上方向にも少し伸びる感じがあり、軸もしっかり立っている。女声ボーカルはやや大人びて暗い感じであり、また声質は基本的にドライで潤いは抑えめのロックに合いそうな渋い声である。しかし、中高域方向では透明感を伴った伸びも見られ、落ち着いた感じの中でボーカルは丁寧に聞こえる。息感や子音の強調は少なく、基本的に滑らかである。

 

【4】官能性「適度な透明感と静寂のある、落ち着いた空間で、モニター的に丁寧に音を味わえる」

Minako 'mooki' Obata「There'll Never Be Goodbye」

There'll Never Be Goodbye

There'll Never Be Goodbye

【SONY NW-A105で鑑賞】低域弦楽の沈み込みと厚み、重みの出し方にディテールが十分にあるので、JAZZの濃厚感が豊かに表現されます。中高域の鮮やかなあたりもアタックを抑えて静寂感を乱さないようにしつつ、丁寧に味わえる感じがあり、さらに弦楽や管楽、ピアノの上辺は透明感を意識されて表現されます。そのため、弦楽の高い音にヒステリックさがなく、透明なボーイングを味わえます。またこの曲のような落ち着いた曲では、シンバルも埋もれることなく、適度な冷静さのあるチリチリした音を丁寧に聞かせてくれます。

 


THERE’LL NEVER BE GOOD-BYE~THE THEME OF METROPOLIS~

 

Vincent Ingala「Can't Stop Now」

Can't Stop Now

Can't Stop Now

【SONY NW-A105で鑑賞】ちょっと雰囲気を変えて、もうちょっとスムース系のJAZZですが、こういう曲でも空間に大人びた品が十分にあるので味わい深いです。床面は深みを出しつつも、ほどよく締まっていて、熱気を出しすぎない冷静な感じがあり、エレガントな雰囲気を感じます。メインの金管も透明感重視で明るくなりすぎず、渋みとコクが失われることはありません。基本的に深い感じの音楽表現であるにも関わらず、コントラストがちゃんと利いているので、中高域で艶やかさが自然と出て、音場は程よく明るいです。

 


Can't Stop Now

 

ずっと真夜中でいいのに。「秒針を噛む」

秒針を噛む

秒針を噛む

【Hiby R6 Proで鑑賞】適度にアタックを抑えてノリを出しすぎない、シックな感じを出しつつ、ほどよく中高域が色づくので、この曲のロック的な要素よりは、JAZZ的な成分を中心に味わえる感じがあります。ギターやドラムは少し大人びた感じで冷静に黒い感じがあるので、メロディーラインの基本はピアノが担っているように聞こえ、ギターも遊びすぎず、ピアノラインと歩調を合わせることを十分に意識しているような理知的な雰囲気があります。ボーカルも少し大人びた声色です。

 


正しい偽りからの起床(通常盤)

 

【5】総評「機能性は高く、音も聞きやすいです」

 音質的には65tシリーズがさらに洗練されたような、コントラスト感のしっかりした音を鳴らしてくれます。個人的にはちょっとデジタル的で相変わらず好みとは言い難いのですが、なんだかんだ言って、解像感は高く丁寧に聴かせてくれます。それ以上に機能性の面で優れており、完全ワイヤレスイヤホンではほぼほぼ他に類例がない、マルチポイントに対応していたり、ヒアスルーが優秀で、使い勝手の面で素晴らしいです。

 

まとめ
  • 解像度が高い
  • コントラストが高く音が聞きやすい
  • 機能性は抜群で唯一に近い

 

Jabra Elite 75t

Jabra Elite 75t

Jabra 完全 ワイヤレス イヤホン Elite 75t チタニウムブラック Alexa対応 bluetooth 5.0 ノイズキャンセリングマイク 防塵防滴 IP55 北欧デザイン 国内正規品 100-99090000-40-A

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ニュース】SONY、攻める完全ワイヤレス。そして、HUAWEIも新機種。Jabra先生の次回作も乞うご期待![SONY WF-H800/HUAWEI Freebuds 3/Jabra Elite 75t/ヨドバシカメラ新宿東口店最強伝説]

SONY WF-H800

SONY WF-H800

 最近のオーディオ関連で個人的な注目ニュースを紹介します。

 

 

SONY間髪入れずに完全ワイヤレスを出す!天下を取りに行く気満々。

SONY WF-H800

SONY WF-H800

 なんだかんだいってWF-1000XM3を出して以来、天下を取った観のあるSONY。実際AVIOTやらNUARLやらSENNHEISERやら、2019年の始めには群雄割拠でいよいよ戦国時代到来かなんて雰囲気だったのが、よくわからんうちにSONY様が上洛して天下統一しそう。SONYパネェ。

 しかも品薄状態のWF-1000XM3が手に入らない状況で、軽く飢餓状態にあるかもしれないSONYファンのために間髪入れず新作投入するというね。ノイキャンなしだけど。しかもデザインなんかマーブルチョコレートだかメントスみたいなのついてて、個人的に「なんぞこれ?」だけど。

 

 まあノイキャンはぶっちゃけイヤホンレベルだとまだまだ実力不足で、ノイキャン目的なら5000円くらいの中華の安い最新ノイキャンヘッドホン買った方が、WF-1000XM3よりトータルの遮音性は高いです。おすすめはOneAudio A9とかね。私も常用してます。

 

 ちなみにPHILE WEB先生が音質についてちょこっと書いてくれてます。うん、「なんかWF-1000XM3っぽい」しかわからんね。個人的にはSONYって重低音に細かい描写するとかって感じじゃなくて、いつも大抵ボワボワーって感じだった気がするけど、どうかな。いや、これは私がXBシリーズのイメージで語ってる可能性あるけど。まあ廉価版WF-1000XM3という把握の仕方で良いのかも。よくわからんけど、「DSEE HX」機能も搭載されるらしいし、「SONY Headphones」アプリのイコライザーも使えるんじゃないのかな。

実際にWF-H800を聴いてみると、音の純度が高く伸びやかで、WF-1000XM3のイメージにも近いサウンドだ。ギターは軽やかかつクリアで、音空間は奥行きを伴って再現していく。情報量の豊かさもWF-1000XM3に近い。ボーカルが音空間の中で優しくクリアに浮かび上がるので、音楽への没入感は絶妙。重低音もただ鳴らすだけではなく、その中の細かな情報まで描写するところがソニー流だ。

www.phileweb.com

 

kakakumag.com

av.watch.impress.co.jp

www.phileweb.com

news.mynavi.jp

www.gizmodo.jp

 

HUAWEIのAirPodsキラー?ノイキャン搭載うどん

HUAWEI Freebuds 3

HUAWEI Freebuds 3

  本家のAirPodsがノイキャン搭載する前に、ノイキャン搭載うどんを黒白二色で出しちゃおうってあたりが露骨に商魂たくましくて、中国っぽいですよね。個人的には微笑ましいニュース。

 デザイン好きじゃないんで、この機種はぶっちゃけどうでもいい。ただ記事によると、遅延は非常に少ないらしいね。HWAに対応したりしたらすごいけど。価格的にはたぶんこれまでどおり20000円以内で登場するはずで、明らかにAirPods層狙い撃ちしてくるんじゃないかな。

 HUAWEIらしくいろいろ新技術を使っていて、部分的に骨伝導を併用していたり、Bluetooth新プロトコル「BT-UHD」なるものも搭載されていて、ワイヤレスオーディオ性能は従来より高まっているらしいです。LDACの2倍の音質で通信可能って話だけど、だとしたらやばいですよね。

www.phileweb.com

 

www.phileweb.com

japanese.engadget.com

 

Jabra先生、次の大ヒットを狙う

Jabra Elite 75t

Jabra Elite 75t

 SONY WF-1000XM3が出て、さすがに機能性最強神話は終わった感じですが、それでも通話性能ではいまだに最強、Jabra Elite 65tシリーズ。一部で後継機種を望む声がありましたが、ようやく登場するらしいです。

 65tはイヤホンとしての音質は独特のクセがあって、結構好みを分けるんですけど、マイク品質がヤバくて、スポーツ向けモデルとして売り出されたのにビジネスマンにバカ売れしたっていうね。まあJabraっていうのはコールセンター向けの業務用ヘッドセットで有名なメーカーで、Bluetoothヘッドセットのパイオニアとも言われている老舗なんで、マイクに関しては世界最強クラスです。個人的には気になる機種。

 

www.phileweb.com

 

都内でイヤホンを試聴するなら、一度は行ってみたいヨドバシカメラ新宿東口店

 新宿界隈で活動している人でも、ヨドバシ新宿東口店ってあまり行ったことないんじゃないでしょうか?新宿なら家電は西口最強みたいなのが昔からあって、東口の方はむしろ百貨店とか紀伊國屋書店、歌舞伎町のイメージしかないかもですよね。でも、新宿東口は個人的に熱いです。ビックロ新宿東口店とヨドバシカメラ新宿東口店は穴場スポットだと思っていて、とくにヨドバシカメラのほうはやばい。

 

 百聞は一見にしかず。下の写真を見て下さい。ヨドバシカメラ新宿東口店の試聴台です。

 正面にお試し用のイヤピが揃えられており、簡単な清掃用のウェットティッシュ、イヤピ解説のPOP、完全ワイヤレスイヤホン主要機種のマニュアルがファイリングされた冊子があります。完全ワイヤレスイヤホンの試聴とか操作方法がよくわからんということもありますし、店員さんも人気機種はともかくマイナー機種まですべて覚えているのは稀ですよね。でもご安心あれ。ヨドバシカメラ新宿東口店なら店員さんに尋ねるのが億劫でも、自分でマニュアルを参照できるので、気兼ねなく試聴できます。

 このスペースは高級イヤホンとリケーブル製品のショーケースの真ん中にあり、試聴しがてらいろいろ製品を見回せ、気になればすぐ店員さんに話して試せるようになっています。ここで試聴しているだけで目の保養になるのが素晴らしい。

 

 試聴台は2つ用意されていて、もうひとつの試聴台には出たばかりのSednaEarfit Shortも用意されています。定番と言えるイヤピが試せるので、試聴機のイヤピが耳に合わない場合でも、自分に合うのを選んでじっくり聴き込むことができます。

 試聴段階で耳に合うイヤピで聴いていないと、音質悪く感じることもあるので、重要ですよ!せっかく試聴するんですから、手抜かりはしかくないもの。試聴は試聴環境が整ったところでやったほうがいいに決まってます。

 メーカーとしてもしっかり試聴してもらった方が売れますよ!←伏線

 

 このヨドバシカメラ新宿東口店、ここ1年ばかりの間に、どんどんレベルアップしてて、試聴台も最近新調されてるんですよね。決して品揃えは多くなく、コーナー自体が大きな店舗ではなく、むしろ小さいくらいなんですが、東京近郊のヨドバシカメラ・ビックカメラをほぼ回り尽くした私から見ても、新宿東口店は都内では試聴環境で最強です。まあ他では店長がオーディオこだわり派だと噂の八王子店とかも日進月歩でレベルアップしてるんで、もしかするとしばらく行ってない店舗が、知らない間にスーパーレベルアップしている可能性もあるので確実ではありませんが、新宿東口店、ここはパネェです。

 

Meze Audio RAI PENTAを聴くなら是非ここで!今ならANDROMEDAの新旧聞き比べなんて贅沢もできます

Meze Audio RAI PENTA

Meze Audio RAI PENTA

MEZE RAIPENTA ハイブリッド型5 ドライバー(ハイブリッド ペンタドライバー テクノロジー)

 

 価格comランキングでも上位で、高級機種の中ではコスパが良く、音質が全体的に締まっていて素晴らしいと評判のRAI PENTA。東口店に試聴機あります。じっくり聴けますよ。

 また今ならCAMPFIRE ANDROMEDAの新旧聞き比べなんてこともできます。IO、POLARIS Ⅱ、ATLAS、SOLARISもじっくり聴けます。

 落ち着いた、ほとんど誰にも邪魔されないスペースでしっかり聞き込めるのが穴場らしい新宿東口店の魅力。私はe☆イヤホン秋葉店やオーディオイベント会場みたいな人が多いところだといまいち落ち着いて聴けないので、こういうオアシス的な店舗は重宝します。

 

メーカーの皆さん、この素晴らしい新宿東口店に積極的にサンプルを是非!

 で、なんで新宿東口店をこうやって宣伝するかというと、この店舗の知名度が上がれば、メーカーの試聴機もたくさん来るかなってね。品揃えはやはり西口には負けるんですけど、メーカーさんがこの店舗に積極的に試聴機出してくれると私はすごく楽しめます。ここは穴場っすよ!メーカーさん、サンプル提供するならこの店舗ですよー!!!←熱望

 

 

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【ポッドキャスト】完全ワイヤレスイヤホン流行機種を語る

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※こちらは音声のみのポッドキャスト配信となります。 

 

 2019年5月現在最新の流行機種について、とりあえず思うままに音質・使い勝手を語っています。今回取り上げた機種は以下の7機種。

 

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【特集】デンマークブランド対決!機能性抜群の2機種、Bang & Olufsen E8 2.0 vs Jabra Elite Active 65t 徹底比較!快適性で愛される北欧のフルワイヤレスを解剖する![完全ワイヤレス深掘り]



Bang & olufsen E8 2.0
Jabra Elite Active 65t

 

 

 デンマークってどんなイメージ持っていますか?北欧の国ってのはわかりますけど、日本ではなかなかニュースに出てこないので、あまり興味関心がない方が多いかも知れませんが、その面積は北海道の半分程度、人口は北海道と同等くらい、緯度は北海道より北で樺太と同じくらいです。

 そんなあまり馴染みのないデンマークですが、完全ワイヤレスイヤホンの業界では大きな存在感を放っており、世界中の評論家が「デンマークブランド侮るなかれ」の声を上げています。今日紹介するBang & Olufsen E8 2.0Jabra Elite Activer 65tはその完成度の高さと使い勝手の良さから多くのファンを獲得しており、世界中のオーディオ批評家とファンにデンマークブランドなしにはフルワイヤレスは語れないだろうと思わせるほどです。

 さて、この2ブランドをざっくり紹介すると、Bang & Olufsenは高級オーディオで有名なデンマークブランド、Jabraは元々アメリカのブランドですが、デンマーク企業のGreat Nordic(Great Northern)の傘下に入り、そのヘッドセットブランドになっています。

 日本ではあまりデンマークのオーディオブランドは知名度が高くないので、今日はデンマークブランドの凄さを実感した感想を紹介したいと思います。

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【比較ポイントその1】装着感「甲乙付けがたし」

 まず装着感ですが、それぞれのイヤホンの付け心地は比較的似ています。Jabra Elite Active 65t(EA 65t)のほうが若干大きく、密閉性が高い印象を受けます。そのため耳栓のような圧迫感はEA 65tのほうが若干強いですが、耳当たりはBang & Olufsen E8 2.0(E8 2.0)より優しい感じがあり、甲乙付けがたいです。

 操作をするときの耳への当たりも両方とも痛い感じはありませんので、長時間使用でも負担感はありません。

 ただし、大きさ的にはEA 65tのほうが大きいことは事実なので、耳に干渉しやすいところはあります。「EA 65tは少し大きくて収まりが悪い」という話は多くはないですが、ポツポツとは見かけるので、うまく収まらないという人はそれなりに多いかも知れません。

 E8 2.0のほうがその点、装着感の万能性は高いと思います。

 

【比較ポイントその2】外観「デザインはどっちも秀逸」

 E8 2.0は完全ワイヤレスイヤホン全体を見ても、外観の高級感はピカイチです。とにかくオシャレで所有欲を満たしてくれる完全ワイヤレスイヤホンを選ぶなら、現状最も有力な選択肢になり得ます。

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 以下はバング&オルフセン公式の使い方説明動画ですが、デザインのかっこよさを堪能できます。

 

 しかし、もう一方のEA 65tもE8 2.0の放つラグジュアリーな高級感とは違う、洗練されたレーシングカーのようなデザインにかっこよさがあり、完全ワイヤレスの中では人気があります。

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 日本のメーカー品ではなかなかここまでかっこいい機種はなく(というか管見の限り、この2機種以上にかっこいい日本製完全ワイヤレスイヤホンをまだ私は知らないのですが)、販売店ではこのデザインに惹かれて思わず手に取ってしまうと思います。

 

【比較ポイントその3】アプリと機能「機能性において現状最強のEA 65t」

アプリ「驚くほど多機能な『Jabra Sound+』」

 この2つのイヤホンにはそれぞれ連携するandroid/iOS用アプリがあります。両者ともイコライザーとヒアスルー制御など人気があり、使い勝手の良い機能を搭載しており、実質的な使い勝手にはほぼ優劣がありませんが、アプリの機能はEA 65tの付属アプリ「Jabra Sound+」のほうがより多彩です。

 

Bang & OlufsenJabra Sound+

 上の画像は左がE8 2.0付属のアプリ「Bang & Olufsen」で右がEA 65tの付属アプリ「Jabra Sound+」です。どっちもイコライザーやヒアスルーを備えていますが、「Jabra Sound+」はアプリ自体のデザインのカスタマイズができたり、マイク品質を調整する機能や、リラックス音を流してくれる「サウンドスケープ」機能、歩数計を備えているので、より楽しめるアプリになっています。

 とくにマイク品質調整機能はユーザーや評論家から高い評価を得ていて、結構周囲がうるさいところでもボイスをきれいに相手に届けることができるので、この機種がビジネスパーソンに広く支持されている理由の一つにもなっています。

 

 以下はJabraが業界最強と豪語するマイク品質のプロモーション動画です。

 

イコライザー「どちらも直感的だが、堅実に使えるのはEA 65t。面白いのはE8 2.0」

 イコライザーのデザインはそれぞれ異なります。

 E8 2.0は丸を動かして音質の印象を変化させる形式で、多彩な色合いを楽しむことができます。(画像左)

 一方、EA 65tのイコライザーは音域を調節する伝統的で一般的によくあるタイプのもので、堅実でわかりやすいデザインです。(画面右)

 よりオーディオファンとして楽しめるのはE8 2.0のほうですが、使い勝手はそれぞれなので、イコライザーを重視しているなら、好みに合った方を選ぶと良いと思います。

E8 2.0のイコライザーEA 65tのイコライザー

 

 どちらの機種もイコライザーの音質設定は本体に記録されるので、一度設定すればアプリの使えないDAPなどでもイコライジングした音質で楽しめます。

 

ヒアスルー「精度ではEA 65tが優れる」

 ヒアスルーの機能についてはおそらくマイク品質の差でEA 65tに一日の長があります。

 

 どちらも人の声はよく聞こえる調整になっていて、ほとんど優劣はないのですが、私の使用感ではEA 65tのほうが人の話し声やテレビの音声はよく聞こえます。EA 65tのヒアスルーは少しザラつく印象を受けますが、声の特徴を捉えやすく、クリア感は高いと思います。E8 2.0のヒアスルー音は輪郭を強調するところがあって、瑞々しく聞こえますが、時々輪郭が明瞭すぎてギャンギャンした印象を受けるところがあります。

 ヒアスルーに関しては両者は傾向が少し違う音なので、店舗での試聴時に試してみて、好みなほうを選ぶと良いです。

 

充電「E8 2.0はワイヤレス充電対応」

 もう一つ重要な相違として、E8 2.0はQi規格のワイヤレス充電に対応しています。対応する充電器が必要になりますが、これは大変便利です。

 

接続「EA 65tはマルチポイント対応」

 一方、EA 65tはマルチポイント対応で一度に2台の機種に同時接続可能です。スマホと別の機器に同時に繋いで、通話を待ち受けできるのがうれしく、ビジネスパーソンがこの機種を好むのはこのマルチポイント対応だという点も大きいです。私の場合は2台のDAPにつないでいろいろ楽しんでます。

 

【比較ポイントその4】通信品質「EA 65tのほうが安定」

 通信品質について、E8 2.0には注意が必要です。この機種はスマホやタブレットに専用アプリを入れて使えればだいぶ通信品質が安定するのですが、私の環境では、アプリなしでDAPに接続したところ、通信品質があまり安定しませんでした。

 EA 65tはアプリなしでも通信は安定しており、E8 2.0のような露骨な不安定さを感じません。

 

 E8 2.0の通信品質についてはDAPごとに詳しく比較した記事を参照してください。

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【比較ポイントその5】連続/最大再生時間「専門家が驚いたEA 65tの再生時間」

 イヤホン単体の連続再生時間ではEA 65tの優秀さが光ります。公称で5時間の連続再生時間を謳っている機種ですが、この機種とほぼ同じ仕様の下位機種、Elite 65tをフランスのオーディオガジェットレビュアーが計測したところ、なんと6時間27分というスペック以上の記録を達成し、その設計の素晴らしさに賛辞を送っています。私の使い勝手でも、EA 65tは5時間以上充分音楽を聴ける印象で、かなり使い勝手は良いです。

www.01net.com

 

 E8 2.0についてはイヤホン単体の連続再生時間は4時間ですが、私の使用感だとおそらく3時間半くらいは充分持っているなぁという印象です。

 

 ケース込みの最大最大再生時間はE8 2.0が16時間、EA 65tが15時間です。

 

【比較ポイントその6】音質「どちらも透明感重視。低域やシャリ感の差で分かれる。より清潔なE8 2.0とよりソリッドなEA 65t」

 少なくとも中高域の印象に関しては両者は音質的にとてもよく似ています。どちらも透明感を押し出したクリア感を重視した音質傾向で、ピアノや高域弦楽の表現の方向性はよく似た印象を受けます。しかし、低域と金属光沢などに関わる音のシャープネスの出し方が異なるので、パーカッション周りを中心にだいぶ異なる印象を受ける部分もあります。

 

  EA 65tの音はE8 2.0よりシャープネスが強調されており、たとえばシンバルの音はよりザラついて聞こえやすい傾向にあります。低域は中高域の発色を阻害しない、締まった黒みのある音ですが、そのおかげでE8 2.0に比べて低音と高音のコントラストが強く感じられるところがあって、人によってはE8 2.0よりもむしろ高域が明るい印象を受けるかもしれません。ドラムセットが活き活きして感じられやすいので、ロックやJAZZではスパイシーさ、風味においてE8 2.0より刺激的に感じられるところがあり、こちらの音をより楽しいと感じる人も多いと思われます。個々の音に個性があり、シャープなエッジと色味の違いがわかりやすい音で、ソリッド感が強く思えます。

 E8 2.0の音はそれに比べると純粋に中高域の透明感とさわやかさを味合わせる素直な傾向の表現ではあり、黒みや厚ぼったさ、ザラザラ感を感じさせるものがほとんどありません。音場が広く見通し感がよくて、音の定位感も明瞭で晴れやかな表現力は素晴らしいのですが、一方で一聴した印象では捉えどころがない感じがするのも事実で、刺激が少なくてつまらないと感じる人も多いかも知れません。

 

 どちらかといえば音の特徴を捉えやすいのはEA 65tで、そちらのほうが、なんか演出感が強く感じられるけど、楽しい音だと感じる人が多いんではないかと思います。ただ曲によっては臭みというか外連味みたいなものが出やすいことも事実で、モサモサしたりシャリシャリしたり、あまり自然な印象を受けない音がする感じもします。

 

 ここでは実際にE8 2.0とEA 65tを聞き比べた官能性比較をしますが、今回選んだ課題曲は基本的に私がE8 2.0で聴き応えがあると評価した曲で、どちらかといえばE8 2.0に分がある勝負になるかも知れませんので、その点だけはあらかじめお断りしておきます。テスト機はE8 2.0の音を楽しむDAPとして、個人的にイチ押しの「ONKYO GRANBEAT DP-CMX1」を用いています。

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Rasmus Faber「Rise[Vocal version]」

  私の大好きなRasmus Faberさんの曲です。この曲に関してはどちらも高域のさわやかな透明感を味わえますが、聞き比べれば低域と効果音周りにはっきりと差が感じられます。

[E8 2.0]こちらは個別レビューで詳しく紹介しましたので、詳細は繰り返しません。このイヤホンはこの曲の中高域の透明感とさわやかさをとことん忠実に聴かせてくれます。この曲の熱気感はほぼ感じられませんが、透明感全振りのサウンドは異様に爽快で気持ちよく、正直これ以上の音はなかなか味わえません。完全ワイヤレスとは思えない見通し感の良いサウンドも中毒的で、音像が明確で音の立ち上がる様子や定位感を楽しめる仕上がりになっており、こうした空間的な妙味に解像度を感じる人にはおすすめです。

[EA 65t]:EA 65tの音は透明感を感じるのは同様ですが、もう少し低域の黒みと風切り音のような効果音に乾いた印象を受ける感じがあり、音の表情はより豊かに感じられるところがあります。コントラスト感がより強いので発色が良く感じるところはあり、見通し感ではE8 2.0に劣る印象を受けますが、透明感はむしろ強く感じられるという人も多いかも知れません。

 


TVアニメ「 はるかなレシーブ 」 オリジナルサウンドトラック

 

TVアニメ「やがて君になる」ED「hectopascal」

 この曲は中高域がやや情報力が多く、緻密なバランスになっています。E8 2.0もEA 65tもこういう系統の曲の中高域を細かに表現するのは得意なほうです。

[E8 2.0]:上から下まで透き通ったガラス張りのような感じがあり、低音のデジタルドラムも輪郭が良いサクサクした音で爽快感重視に聴けます。透明感があって瑞々しい印象で緻密な音場も透けるように見通せ、音のキラキラ感が強すぎないので、曲の情報量の多さの割に聞き疲れしにくいです。

[EA 65t]:ボーカルの発色は、透明感全開だったE8 2.0に比べると背景とのコントラスト感がしっかりしていて、同じく明るい色彩ですが、わずかにふっくらして感じられます。低域が下地になって背景に黒みも感じられ、デジタルドラムもエッジ感がE8 2.0よりも強調されてシュワシュワした質感がより強く感じられます。透明感ではE8 2.0に劣りますが、リズムに関わる音は捉えやすくなっており、こちらの音のほうがとっかかりが多くて楽しいと感じる人も多い気がします。

 


TVアニメ「 やがて君になる 」エンディングテーマ「 hectopascal 」

 

東山奈央「月がきれい」

 TVアニメ「月がきれい」のEDテーマです。透明感のあるボーカルとピアノ、ギターの表現がきれいな曲です。

[E8 2.0]:E8 2.0の特徴として弦楽系の音の躍動感が感じられやすいところがあります。この曲では芯が透けるほど細く透明感を伴って伸びる弦楽とピアノの瑞々しい色合いが美しく、しかも低域方向はやや柔らかめですが輪郭感しっかりに音場を支えます。そして、シンバルの清潔な粒の音、アコースティックギターの鮮やかだけどしつこくない金属光沢感で清涼味を感じさせるカッティングなど、清冽な音楽表現で濁りのない空間に惹き込んできます。

[EA 65t]:EA 65tは低域の黒みが出て、透明感が強かったE8 2.0に比べてもう少し深みを感じさせる音になっており、この曲では少し落ち着いた印象を受けます。具体的には弦楽の発色は嫋やかで、芯が伸びる感じが強かったE8 2.0に比べて穏やかに聞こえ、ピアノの色味も黒みから浮き上がるような、若干おぼろげなところを感じさせる音に聞こえます。ギターのカッティング音はだいぶザラっとしており、輪郭の良い音に聞こえますが、E8 2.0に比べて落ち着いた情感でしっとりした印象を受けます。金物もE8 2.0に比べてもう少し硬質で材質感をはっきりと感じさせます。

 


イマココ / 月がきれい

 

【総評】高い機能性と使い勝手の良さでオーディオファンを席巻するデンマークブランド恐るべし!

 この2機種はデザインと機能性に関して、ユーザー・評論家ともに高く評価しており、音質の好き嫌いはあるにしても、使い勝手の面で大きな満足度をもたらしてくれるのでガジェットとしての魅力に溢れています。外観のデザインコンセプトは大きく異なりますし、ラグジュアリーなE8 2.0とスポーツ・ビジネス向けのEA 65tでは製品コンセプトにも差がありますが、どちらも製品としての完成度は高いです。

 オシャレで高機能なデンマークブランド、興味を持って頂けたら幸いです。

 

 

 

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【特集】「フルワイヤレス列伝 2019」!実際に使い比べて選んだ、今年注目のおすすめモデル「最強編 3機種」【左右分離型】[フルワイヤレス列伝]

https://www.ear-phone-review.com/

NUARL NT01AX

 

 

 新しい企画特集記事です。コンセプトとしてはまず第1回(この記事)で最もおすすめの機種を紹介し、次回以降それぞれの機種の代替案を紹介するといった形で、列伝風に現状のフルワイヤレスを紹介していこうという壮大な構想をぶち上げました。併せて評価基準も普段のオススメ度とは異なる指標で細分化してみました。

 しかし、この記事に着手してからすぐに、インフルエンザにやられてしまいました。

 たまたまその日、マックでダブダブチとマックナゲット5個入り、ホットアップルパイ、シャカチキをドライブスルーしたら、家に帰って袋を開けるとチーズバーガー2個、三角チョコパイ×2、マックナゲット5個入りになっていたという謎現象があって、マックの人に届け直してもらったら、余分な三角チョコパイやチーズバーガーも召し上がってくださいとサービスされました。え?でもなんかこれ、多くない……?ダブダブチ、チーズバーガー×2、三角チョコパイ×2、ホットアップルパイ、シャカチキ、ナゲット5個……。

 知ってか知らずか、長期株主でもある私に対する優しい心配りをしてくれるマックに感謝なのですが、残したら悪いと思って無理して食べたら、さすがに量多すぎて胃が容量オーバー。痛くなってきたので早めに布団に入って横になっていたのですが、夜中になると寒気でブルブル震えが止まらなくなり、おまけに腹の中身が胃液を含んだまま膨張した感じになっていて、嫌な予感が。

 風邪薬と胃腸薬を戻さないよう慎重に飲んで、様子を見ていましたが、案の定、その後すぐに吐瀉する事態に。発熱もひどくて結局2日間グロッキーしてました。多めに頂いたマックはすべて吐瀉物となって出て行きました。この展開は予想できなかったです。

 まだ妙な寒気は消えないので万全とは言えませんが、その間音楽を聴きながらいろいろ構想を温めることができ、この企画特集を楽しいものにしたいと思っています。今まで伝えきれなかったかも、わかりにくかったかもと思う部分も再検討しながら、よりわかりやすく製品の特徴が把握できるような特集に仕立てていきたいと思います。

 

 さて、この記事では普段のレビュー記事とは異なる指標を用いて各製品の音質をより直感的にわかりやすく理解できるよう心がけました。既存記事のオススメ度とは異なります。新たな指標の意味については以下で説明します。

  1. コスパ……コストパフォーマンス。一般的な実売価格から見てお得かどうか。
  2. 通信品質……通信の安定性。途絶・遅延などがあるかどうか。星が多いほど途切れず、遅延しづらい。
  3. 高域……高域ののびやかさ、透明感、煌めき感、発色の良さ。人によって解像度感に大きく影響する。
  4. 中域……中域の充実感、高域低域との連携性、奥行き感。
  5. 低域……低域の厚み、深さ、重み、存在感。
  6. 暖色感(調和性)……音に孤立感がないか、膨張感があって調和的か。星が多いほどウォーム、少ないほどクール。ウォームな音は聞き疲れしにくい。
  7. コントラスト……低域と高域の明度差。星が多いほどコントラストが高く、音響に締まりがある。ドンシャリ系の音はコントラストが高くなる傾向にある。人によって解像度感に大きく影響する。
  8. シャープネス……音の輪郭感。星の数が多いほど音にソリッド感が出て、粒立ちを感じるが、端でシャリシャリ尖りやすい。人によって解像度感に大きく影響する。またシャープネスが強いとなめらかさが減って、全体の音質がドライに感じられるところもある。
  9. 音場……音場の広さ。星の数が多いほど広い。人によって解像度感に大きく影響する。また音場が広いと聞き疲れしにくい。
  10. ボーカル……ボーカルの分離感。星の数が多いほどボーカルの分離が良く、明瞭に歌詞が聞き取れる。
  11. バッテリー……数値で表記。イヤホン単体の連続再生時間/ケース込みの最大再生時間。
  12. 防水性能……IPX数値で表記。不明なものは不明と表記。

 音質傾向については、解像度という言葉がよく用いられますが、私がレビューをいろいろ読んだ経験から言えば、その意味するところは一様ではありません。コントラスト感のある音をメリハリがあって解像度が明確だと感じる人もいれば、シャープな音を見通しが良いので解像度が高いと感じる人もいますし、同じように音場の広さからくる見通しの良さを解像度に直結して考える人もいます。またコントラスト感に関わると思うのですが、高域の透明感や発色の良さに解像度を感じる人もいます。そこで解像度に関わる指標を細分化しました。

 

 「コントラスト」と「シャープネス」については以下の記事で補足説明しました。併せてお楽しみください。

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真っ先に検討すべきフルワイヤレス3機種

NUARL NT01AX「コスパ最強」

NUARL NT01AX

NUARL NT01AX

NUARL 完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth5 高音質HDSS採用 IPX4防水 最大再生時間35時間 片側紛失サポート有 マイク・リモコン付 NT01AX ブラックゴールド

 「音質は最強クラス、スペックも最強クラス。それで2万円以下。フルワイヤレスイヤホンとしては最強のコスパを持っている機種」

NT01AX のおすすめポイント
  1. 最新チップ採用で長い連続再生時間を誇る
  2. 完全ワイヤレスとは思えない立体感のある優れた高域表現
  3. この品質で2万円以下のリーズナブルな価格設定

  NT01AXは2019年2月現在、総合的に見て最もコストパフォーマンスに優れている機種です。Qualcommの最近チップ「QCC3026」を搭載して10時間以上の連続再生時間、ケース込み35時間の最大再生時間を実現しているだけでなく、HDSSという独自の仕様を盛り込んで音質的にも完全ワイヤレスとは思えないダイナミックなサウンドを実現しています。低域の厚みのある表現と、高域のつややかさとのびやかさを共存させている音質は比較的万能に近く、クラシックやJAZZからロック、ポップス、ダンスミュージックに至るまで、完全ワイヤレスとは思えない満足度をもたらしてくれます。

コスパ 
通信品質 
高域 
中域 
低域 
暖色感(調和性) 
コントラスト 
シャープネス 
音場 
ボーカル 
バッテリー 10/35
防水性 4

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音質が似ている機種
  1. AVIOT TE-D01d
  2. Master & Dynamic MW07
  3. JBL Free X
  4. AVIOT TE-D01b
  5. JBL UA Sport Wireless FLASH
  6. GLIDiC TW-7000
使い勝手が似ている機種
  1. AVIOT TE-D01d
  2. ZERO AUDIO TWZ-1000
  3. AVIOT TE-D01b
  4. GLIDiC TW-7000
  5. Marvin Air-X

 

SENNHEISER MOMENTUM True WIreless「音質最強」

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless

ゼンハイザー Bluetooth 完全ワイヤレスイヤフォン MOMENTUM True Wireless 【国内正規品】

 「評論家絶賛の本物の音質。フルワイヤレスの音質を超えたフルワイヤレス。プライスレス」

MTW のおすすめポイント
  1. 評論家絶賛、ユーザー大満足の音質
  2. ラグジュアリー感に溢れたデザイン
  3. コスパはあまりよくない

  MOMENTUM True Wirelessは2019年2月現在、音質では他の追随を許さない高評価を博している機種です。その音は、音場重視の鳴らし方で豊かで雄大な中低域を得意としていますので、クラシックやJAZZ、映画音楽などに浸るには最適ですし、意外とさわやかな瞬発力のある音を奏でるところもあるので、ロックやポップスもそれほど悪くありません。ただスペック的には価格の割に見劣りするところも多く、装着感も人を選ぶところがありますから、この機種に関しては値段が値段なだけに、よく店頭で装着感や音質を試してから購入することをお勧めします。

コスパ 
通信品質 
高域 
中域 
低域 
暖色感(調和性) 
コントラスト 
シャープネス 
音場 
ボーカル 
バッテリー 4/12
防水性 4

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音質が似ている機種
  1. EARIN M-2
  2. ZERO AUDIO TWZ-1000
  3. Beoplay E8 2.0
使い勝手が似ている機種
  1. Beoplay E8 2.0
  2. EARIN M-2
  3. BOSE SoundSport Free
  4. Master & Dynamic MW07

 

Jabra Elite Active 65t「機能性最強」

Jabra Elite Active 65t

Jabra Elite Active 65t

Jabra Elite Active 65t コッパーブルー 北欧デザイン Alexa対応完全ワイヤレスイヤホン BT5.0 マイク付 防塵防水IP56 2台同時接続 2年保証 【国内正規品】

 「ヒアスルー性能や通話品質が高く、バッテリー性能も充分。マルチポイント対応なうえに、付属アプリが優秀」

EA65t のおすすめポイント
  1. 付属アプリが優秀
  2. ヒアスルー、マルチポイント、通話品質改善、全部入りの多機能モデル
  3. 音質は独特で人を選ぶ

  完全ワイヤレスイヤホンを使い勝手だけで選ぶとすれば、2019年2月現在、Jabra Elite Active 65tに勝る選択肢はありません。Jabraが業界最強を豪語するワイヤレスマイク品質を生かした優秀なヒアスルー品質と通話品質改善機能はヘッドセットとして見た場合、最も素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれます。マルチポイント対応なのもうれしく、たとえばスマホとタブレットに同時に繋いで使い分けたり、デジタルオーディオプレーヤー(DAP)を聴きながら、スマホの通話に応答するといったことができます。音質はドンシャリで、黒みの強い低域と非常にシャープな高域が共存したコントラスト感の強い音質なため、苦手に感じる人がいるかも知れません。

コスパ 
通信品質 
高域 
中域 
低域 
暖色感(調和性) 
コントラスト 
シャープネス 
音場 
ボーカル 
バッテリー 5/15
防水性 6

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音質が似ている機種
  1. Jabra Elite 65t
  2. RHA TrueConnect
  3. Nuforce BE FREE 8
  4. Nuforce BE FREE 5
  5. SONY WF-SP700N
  6. BeoPlay E8 2.0
  7. GLIDiC TW-7000
使い勝手が似ている機種
  1. Jabra Elite 65t
  2. Beoplay E8 2.0
  3. Nuheara IQbads
  4. JBL UA Sport Wireless FLASH
  5. SONY WF-SP700N
  6. GLIDiC TW-7000
  7. SENNHEISER MOMENTUM True Wireless

 

【総評】完全ワイヤレスは使い勝手も音質もよくなっている!

 今回紹介した機種は私がとくに普段使い込んでいるほど気に入っている3機種です。どれも優れた点があり、代替が利かないところがあって、レギュラーメンバーとして大活躍してくれています。数ある魅力的な完全ワイヤレスイヤホンの中でも、この3機種はとくに満足度が高く、完全ワイヤレスイヤホンの購入を検討しているなら、真っ先に検討して欲しいと思うイチ押しの機種になります。

 まだ予定ですが、次回以降はそれぞれの機種の代替になり得る機種を紹介していく形で特集を広げていこうと思っています。

 

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【特集】audio-sound @ hatena ベストバイ大賞 2018【完全ワイヤレスイヤホン】

audio-sound ベストバイ大賞2018

  年の瀬とはいえ、まだもう少し今年が続きますが、せわしない一年がほぼ過ぎようとしています。今年は大変お世話になりました。皆様からの日頃のご愛顧にいつも感謝しております。

 今年も様々なオーディオ製品を紹介させて頂きましたが、その中から誠に勝手ながら、「audio-sound @ hatena ベストバイ大賞 2018」を選定させて頂きます。私個人の主観的な好みも色濃く反映されておりますが、本レビューブログの今年の総括として、お楽しみ頂ければと思います。

 

 

ハイエンド(2万円以上)

ベストバイ金賞「Jabra Elite Active 65t」

Jabra Elite Active 65t

Jabra Elite Active 65t

世界中の評論家が絶賛し、ユーザーからも圧倒的支持を集める使い勝手の良さ!

 なんだかんだいって、最も満足度の高い買い物をさせてもらったと思っているのが、このJabra Elite Active 65tです。音質的にはどうかなと思う部分も多いですが、使い勝手は文句なく最高です。この製品は完全ワイヤレスにとって最も大事なのは使い勝手だということを私に教えてくれました。下位機種のElite 65tも使い始めはあまり気に入っていなかったのですが、安定した使用感でいつの間にか私の外出時のレギュラーポジションに入っていました。多くの人が魅了されるわけです。

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ベストバイ銀賞「BOSE SoundSport Free」

Bose SoundSport Free

Bose SoundSport Free

誰もが認めるBOSEサウンドを完全ワイヤレスで実現したという驚き!

  使い勝手はイマイチなところもあり、何よりデカイという欠点もありますが、個人的に音質が好きで、そのパワフルサウンドに魅了されました。価格もこなれてきており、コスパの大変良いイヤホンです。なんだかんだいって、使いやすいBOSE。今年は音質面で優れた機種も増えましたが、ほとんど3万円以上という価格が強気なものばかり。それらをラグジュアリーとして楽しむにはいいですが、音質は日々向上しますから、今完全ワイヤレスイヤホンに3万円以上出す必要はありません*1。量感のある音でBOSEは充分に満足させてくれます。この価格でこの音質というお得感が最大の魅力です。

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ベストバイ銅賞「RHA Trueconnect」

RHA Trueconnect

RHA Trueconnect

新たな可能性を示したソリッドな音質に、RHAファンも度肝を抜かれた!

 銅賞候補はいくつもありました。しかし、最終的にはコスパと使い勝手でこのRHA Trueconnectを推します。音質は独特で万人受けしないところもありますが、ソリッド感があって高い解像度感のある音です。Airpodsにリスペクトしたようなデザインも好みを分けるところはありますが、装着感は非常に良いです。代替品の少ない音質、総合的な使い勝手とコストパフォーマンスの良さで選びました。

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ミドルレンジ(1万円以上)

ベストバイ金賞「JVC HA-XC70BT」

 

JVC HA-XC70BT

JVC HA-XC70BT

手ごろな価格で上位機種を圧倒する低音を実現するパワフルエンジンを搭載!

 エクストリームバスパスポートの奏でる低域は完全ワイヤレスとは思えないほどの量感です。最近の「ハイファイ志向」にはやや逆行していますが、熱く重い量感のあるサウンドで上位機種に負けないライブ感のある音を奏でます。必要以上にデカいケース、ややゴツすぎる外観と装着感など、使い勝手にはやや人を選ぶところもありますが、音質を考えるとコスパは素晴らしいです。

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ベストバイ銀賞「SOL REPUBLIC Amps Air 2.0」

SOL REPUBLIC AMPS AIR2.0

SOL REPUBLIC AMPS AIR2.0

使い勝手とデザイン、バランス感覚の良い音質と三拍子揃った名機!

  小型で耳への収まりもよく、長時間聴けるほどの大容量バッテリーケースで、しかも価格はかなり安めです。防水性能はあまり高くなく、イヤホンの連続再生時間も短めですが、低域から高域までそれぞれに存在感があるコントラスト感の高い音質で充分満足に聴かせてくれる機種です。高域の鮮明度に優れているので、HA-XC70BTよりこちらの音を好む人も多いと思われます。

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ベストバイ銅賞「JBL FREE X」

JBL FREE X

JBL FREE X

徹底的に品質改善に取り組み、栄光を取り戻した復活モデル!

 正直に言いますが、これはまだレビューしておらず、手に入れたばかりで充分に音質や使い勝手を吟味していないので、銅賞としてます。本当はまだレビュー前なので、おすすめするか迷いました。前機種JBL FREEにあった通信品質上の問題点を見事に改善してきた機種です。ネット上の評判も良く、今のところファーストインプレッションもよいので、この場を借りておすすめしたいと思います。

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ミドルエントリー(5000円以上)

ベストバイ金賞「iKanzi X9」

iKanzi X9

iKanzi X9

重厚な音作りで格上機種を下克上するパワフルモデル!

 amazonで今のところ最大クラスの人気を誇るイヤホンと言って過言ではありません。モノ雑誌では不思議と酷評されている機種ですが、私の使用感を述べれば、品質的な安定感と量感のある低域を中心とした音質は満足度が高いです。モノ雑誌が不思議と推しまくる「HAVIT G1」と比べても、装着感、バッテリー容量、防水性能などすべて勝っており、低音重視の音質的な傾向も似ていて有力なライバルです。個人的にHAVIT G1も良い機種なので推してますけど、それ以上に某人気モノ雑誌のこの機種へのヘイトを物ともせず、堅実な人気を誇るその生命力に刮目し、これを金賞とします。むしろ某モノ雑誌の「HAVIT G1」への入れ込み具合がハンパなくて、ドン引きしてます。売り込みが強すぎるという意味で、もしかすると中華のステマレビューよりやばいかもしれません。

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ベストバイ銀賞「Anker Soundcore Liberty Air」

Soundcore Liberty Air

Soundcore Liberty Air

付け心地も音質もAir!カジュアルな使い勝手が心地よい!

  この機種については手に入れたばかりでここで紹介するのが適切か迷いました。私はこの機種のレビューを掲載しており、充分な品質を感じますが、慎重にほかのレビューも確認し、海外のレビューもよく読み込んだうえで、ここに紹介することに決めました。まだ評判が定まっている機種ではなく、私自身充分に使い込んでいるとも言いづらいのですが、音質は鮮明で透明感があり、中高域を気持ちよく聴かせてくれます。装着感は軽く、ケースからの取り出しもスムーズで使い勝手が良いです。Ankerのlibertyシリーズはいろいろ機種がありますが、総合的に私の好みに合い、使用感が一番良かったのでこれを推します。

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ベストバイ銅賞「SoundPEATS Truengine(改良版)」

SoundPEATS Truengine

SoundPEATS Truengine

2ドライバーが奏でる本気モードの音楽!量感は価格帯最強!

 この機種は当初いろいろ問題が指摘され、改良版が出されました。私のレビューは改良版に準じています。購入時には商品ページに音質改善版とか改良版とか書かれているかよく確認してください。低価格完全ワイヤレスにしては珍しく、2ドライバーを搭載し、低域から高域までパワフルな表現力のある音響が特徴です。やや音場の密度感が高く、窮屈な印象を受けるところはありますが、量感は圧倒的です。上位機種にも負けない力強いサウンドで確かな満足感を与えてくれます。

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エントリークラス(5000円以下)

ベストバイ金賞「ifancier KD-66」

ifancier KD-66

ifancier KD-66

バランスの良い音質と総合的なスペックの良さが光る!

 ペアリングに時間がかかったり、接続が自動でないなどいろいろ不便なところはありますが、防水性能やケース込みの最大再生時間が長く、総合的な使い勝手は悪くありません。それ以上に評価すべきは音質で、低域から高域までバランス良く、発色もなかなか良い瑞々しい音を奏でます。音質傾向は優等生的でどんな曲でもそれなりに聴かせてくれるので、満足度は高いです。5000円を切る価格で、ここまで優れたバランス感覚を持つ機種が手に入るなんてちょっと驚きです。

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ベストバイ銀賞「TIAMAT Thor」

TIAMAT Thor

TIAMAT Thor

ワイヤレス充電機能と本格的なドンシャリサウンド!尖った個性が物欲を刺激する!

  低価格ながら、ワイヤレス充電のQiに対応するなど、個性が光ります。音質は本格的なドンシャリで、低価格でロックサウンドを楽しむには有力な選択肢です。イヤーピースがデカいなど、使い勝手の面では必ずしも万人向けとはいえませんが、尖った個性に独特の魅力があるのは事実。防水性能も高く、スペック的に上位機種に劣りませんので、低価格だけど人とは違う機種を持ってみたい男心をくすぐるところがあります。

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ベストバイ銅賞「SoundPEATS TrueFree」

SoundPEATS TrueFree

SoundPEATS TrueFree

 安定した使い勝手と音質を低価格で実現!コスパ優等生の入門機!

 低価格ではコスパが良く、音質と使い勝手が安定している機種。とにかく価格が安めで入門用に最適です。ケースが開放型で取り出しが硬いなど若干使い勝手に難がある部分もありますが、総じてバランス良く仕上がっており、機能面で不足感を感じさせません。完全ワイヤレスイヤホンに興味を持ったら、これを選んでみてはどう?と真っ先におすすめできる機種であることは間違いありません。

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*1:これ以上の音質を求めるならば、1万円台の良質なBluetoothレシーバーと有線イヤホンを探した方が幸せになれると思います。それにJVC HA-FD02BTJVC HA-FW02BTを忘れていませんか?

【完全ワイヤレスイヤホン Jabra Elite Active 65t レビュー】世界中の評論家が魅了され、不平をこぼしつつも機能合理性の高さから愛用しているスポーツワイヤレスの王者。音質が演出過剰?そんなの関係ないぜ

Jabra Elite Active 65t

Jabra Elite Active 65t

Jabra Elite Active 65t チタンブラック 北欧デザイン Alexa対応完全ワイヤレスイヤホン BT5.0 マイク付 防塵防水IP56 2台同時接続 2年保証 【国内正規品】 100-99010002-40-A

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「デカイので装着感は念入りに確認を。安定した品質のJabraクオリティ」

装着感?ちょっと微妙
おすすめ度*1

Jabra Elite Active 65t

ASIN

B07DFM1KPB

 この機種の装着感は悪くなく、耳への収まりも悪くはないが、大きさは少しデカめなので、安定感が高いというわけではない。イヤーピースはよく選ぶ必要があることは確か。

遮音性?ノイズキャンセリングもヒアスルーも完備さ!

 遮音性に関しては、付属アプリ「Jabra Sound+」を通じてヒアスルー(周辺音取り込み)機能を利用することが出来る。使用するシーンに合わせて、サウンド環境をカスタマイズできるのは大きな魅力だ。ヘッドセットモード時は音声ノイズキャンセリング(環境音低減)機能も利用可能。私はDAPに繋いでるから全く使ってないがな!

 ※ヒアスルーをONにしているからといって、運転時(自転車含む)使用がOKというわけではありません。一部自治体では条例により運転中のイヤホン使用は禁止されていますし、安全運転目線での倫理的観点からも走行時のイヤホン使用は控えましょう。

 

通信品質?みんな満足してます。マルチポイント対応

 率直に言って、Jabra Elite Active 65tの通信品質は現状トップレベルの安定度を誇っている。私は多数完全ワイヤレスイヤホンを使ってきたが、おそらくピカイチに近い。各種レビューもこの点は賞賛している。対応コーデックはSBC/AAC。マルチポイント対応。

 

関連レビュー

この機種については以下の関連レビューがあります。併せてお楽しみください。

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市販イヤーピースでのおすすめはSpinfit CP360

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【2】外観・インターフェース・付属品「『Jabra Sound+』は神ガジェット。マイク品質、ヒアスルー性能はピカイチ」

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、日本語説明書。

 ケースはコンパクトで持ち運びやすいが、蓋の開閉はやや硬い。慣れないうちは蓋を開けた拍子に取りこぼしてしまうこともあるかも。

 

連続再生時間?最高クラスです

 評論家が唸ったのがこの連続再生時間。スペック上は5時間だが、使い方にもよるが、普通の使い方なら実測6時間程度もつ。公称より連続再生時間が短いという製品は多いが、公称より場合によって実測が長いという製品はあまり聞かない。

 

付属アプリ「Jabra Sound+」とかいう神ガジェット

 もう一つこの機種が多くのファンを獲得したポイントが付属アプリ「Jabra Sound+」。イコライザー機能やマイク品質調整機能などを備え、音楽をより楽しめるようにするとともに、スマホでの通話品質を改善する。マイク機能は特にこだわって作られており、4つのマイクが丁寧にスピーチを拾い、周辺音を低減した上で明瞭に音声を伝えてくれる。amazon Alexaとの連携機能も付いている。だが、このイヤホンをDAPにつないで聴く私はファームウェアチェックとヒアスルー以外、全く使ってないがな!

 

↓Jabraの「俺はワイヤレスマイクだけは絶対負けねぇ」っていうPR動画。

 

ただしアプリの待機電力消費は大きい

  最近気づいたが、Jabraのアプリは消費電力が大きいようだ。Jabraのアプリは「Jabra Sound+」のほかに「Jabra Service」というのがバックグラウンドで動作しており、どうもそこらへんがメモリや電力消費を結構押し上げているよう。これらはイヤホンを使っていないときでも待機電力を消費するので、スマホのバッテリー切れが早くなる可能性がある。イヤホンを使い終わった後は念のためスマホ再起動するかバックグラウンドアプリを終了させるシステムアプリなどで終了させておくとバッテリーに優しい。

 

使い切れない豊富な機能!だが使わなくてもいい

 正直ここまで読んだ皆さんは、Jabra Elite Active 65tを私がほとんど使いこなしてないとお思いだろう。私もそう思う。だが、それが重要なんだ。豊富な機能があって、使い切れないんだけど、そんなの使わなくたって、通信品質はよくてバッテリー長持ちで音質もそこそこよくて、装着感もなかなか。なんか妙に使い勝手が良いんだ。最初は私もよくわからなかったんだが、使っているうちにハマる。製品レベルで丁寧に作り込まれている安定感こそが実はこの機種の最大の魅力かも知れない。

KOMODO U10KOMODO U10

 

【3】音質「妙に明るいドンシャリ」

 音質は一言で言うと、高域が妙に明るいドンシャリ。

 正直私はあまり好きではない音。下位機種のElite 65tのほうを先に手に入れて、ずっと使ってたけど、音質はよいとは思わない。海外のレビューを見ても、きれいだけど不自然とか、演出過剰とか言われたい放題の音で、正統派のレビュアーほどBOSE Soundsport FreeSONY WF-1000Xあたりを褒めちぎって、こっちは邪道ってくくりだと思う。この機種か下位機種のElite 65t(この2つは音質は全く同じ)は大抵のオーディオレビューでTOP1、低くてもTOP5に食い込むのが普通って言うくらい、高く評価されてるけど、音質は相対的に評価が低い。

 私もElite 65tのレビューでは音質について、あまり褒めた感じではないし、使い込んでいる今でもなんだかなぁと思う場面は多い。ただ今回この機種をレビューするに当たって、日常使用の頻度を増やして使い込み、あるいはライバル機種と丁寧に聞き比べてきてみると、言われているほど悪くないというか、いいところも結構発見できた。

 たとえばRHA TrueConnectと比べると同じように個々の音にソリッドな感じがあるけれども、色味が落ち着いて安定感のあるTrueConnectに比べて、こちらは高域が妙に明るく、浮ついた印象があって、あまりいい音だとは感じてなかった。ただ仔細に聞き比べてみると、曲によってこのコントラストがよく出て発色良く聴ける場合もあり、演出に過剰感はあるのだが、一概に悪く作用するわけではないことがわかった。

 低域も量感がある感じではなく、一聴ではあまり面白みを感じないが、黒く下地を作る傾向の音で、コントラスト感にかなり貢献している。これが高域の明るさを過剰に感じさせる原因なのだろうが、曲によっては引き締まりが強く感じられて心地よい場面もある。

 全体的に高域がうるさい傾向はあって、シャリシャリしたところはあるが、よくよく聴いてみると金属味は案外なくて透明感があってクリアな感覚を得られる。もちろんうるさいという単純事実だけで不快要因にはなりやすく、プレイリストでいろんな曲を聴いていると、快不快の波が激しく、いちいち曲ごとに音量調節を必要とするようなピーキーさはある。

 率直に言って、あまり落ち着いて聴けないので好きな音じゃないんだが、住めば都というか、この妙な音に今は愛着を感じている自分もいて、愕然としたりする。ここらへんは下手の横好きの性でもあって、いささか邪道と思われることでも身についてくると心地よくなってくるところがある。音質を愛すると言うよりは使い勝手をまず便利に思っているうちに手放せなくなって、結果的に多少嫌いな音質も受け入れてしまう、そんな状態かも知れない。

 

[高音]:シャープネスが強く、尖った感じがある。鮮明な音で清涼感があり、アタック感も出やすい。透明感やや強め(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ピアノは透明度が高く、やや冷たい色彩の音。弦楽は細身でよくしなり、高低や奥行き感の表現に秀でる。楽器には全体としてしっかりしたエッジ感とアタック感が感じられる。

[低音]:比較的太めの振動だが、強くはない。それでも20hzまで振動感はしっかり感じるので、意外と深掘り感や地熱感に貢献する。黒みをしっかり出すので、下地としても充分(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:全体的に近く感じやすいが、曲によって弦楽がよく出る場合があり、そのときは奥行き感を感じる。コントラスト感高め(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムもシンバルもシャープで尖りが強い。衝撃力や疾走感の表現に優れるが、重厚味に乏しい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ブレス音がそこそこ強い。のびやかさは感じやすく、突き抜け感も良好。瑞々しさはほどほど。透明で細い。

 

【4】官能性「表現力はピーキー」

a・chi-a・chi「STEP」

 たとえば私が好きなa・chi-a・chi「STEP」を聴いてみると、ドラムは硬いけど、弾みが良くて躍動感に満ち、シンセ音の透明感はきれいでキラキラしていて、ギターも明るいエッジ感で華やかで楽しい。そう思ってるとボーカルのブレス音がかなり強めに刺さってくるので、音量を調節する必要が出てくる。ピーキーなところのあるこのイヤホンを聴くときは、適正と思うかなり下くらいがいい。そうして音量を落ち着けて聴いてみると、色彩感は高めでコントラストも明瞭、エッジもシャープで解像度高めに聞こえ、かなり満足できる。

 


「魔神英雄伝ワタル」シングル・コレクション1988メイ~1993セプテンバー

 

鹿乃「プリマステラ」

 鹿乃「プリマステラ」も透明感と見通しが良くって、一聴すると締まりのあるきれいな音なんだけど、音味はクールで調和性に欠けるので好みじゃない。ハイハットもちょっと尖りがきつくてギスギスしているし、ギターもギュンギュンしすぎ。好みじゃないけど、悪くもないかもと思っている自分がいたりもする。

 


「nowhere」<通常盤>

 

水瀬いのり「茜色ノスタルジア」

 同じように普段もうちょっとウォームな音色で楽しんでいる曲に、水瀬いのりの「茜色ノスタルジア」って曲がある。これもなんか好みな感じでは聴かせないだろうなぁって思って聴いてみると、こっちは案外よい。色味は明らかにクールで、ボーカルも細めのしなやかな音で、ハイハットもシャリシャリ、弦楽もややヒステリックに伸びるところがあって、ギスギスした感じもあり、癖がある感じなんだけど、クリアで見通しの良い感じが妙に中毒的で、こっちは悪くないかもどころか、楽しいくらいに錯覚する。

 関係ないけど、この曲の収録されているシングル「TRUST IN ETERNITY」のジャケット、いのりんの背負っている翼が個人的に妙にグロく見える。多くの人はたぶんそんな違和感感じてないと思うので、なんだろ、精神的な病気かもしれない。


TRUST IN ETERNITY

 

米津玄師 × 菅田将暉「灰色と青」

 個人的には米津玄師の曲はこのイヤホンでよく聴いている。結構緻密な音を見通しよく出してくれて、良い感じだけど、低域は薄めの音で迫力は足りない感じ。あとサビでシャリシャリするから、結局このイヤホンの音あんまり好きじゃないんじゃないかと思いつつ、よく聴いている。変だな。緻密感がきれいに出ることは確かなので、そこらへんが心地よいのかな。全体的にはあまり心地よくないけど。

 


BOOTLEG

 

Rasmus Faber「Indian Summer feat. Frida」

 次にラスマス・フェイバーの曲の中でもお気に入りの一つ「Indian Summer」を聴いてみる。このイヤホンだとシンセにかなりの透明感があって、デジタルドラムにシャープなエッジ感もあり、非常にキレが良くて解像度感も妙に高くて聴き応えがあるんだけど、サビではシャカシャカうるさいくらいになってしまって途端に興ざめさせられる。うーん、こういうところはピーキー。

 


ウィ・ラフ・ウィ・ダンス・ウィ・クライ 【CD+DVD】【初回限定】

 

ハルカトミユキ「17才」

 ハルカトミユキ「17才」って曲もかなり好きでおそらく今期アニソンでのお気に入り上位。この曲でもこのイヤホンは出だしは透明で清涼感のある空間を丁寧に演出してくれて、おおっと思わせる感じがあるんだけど、サビの部分で密度感が変わる箇所では、全体的に針金みたいな細さの音で空間を埋めて密度感を出そうとする変な演出感があって、素直に喜べない。ボーカルもよく聞くと息感がはねてて少し尖りがち。

 


17才(通常盤)

 

花澤香菜「ざらざら」

 でもこのイヤホンで聴く、花澤香菜「ざらざら」はいいんだよなぁ。若干息感が出過ぎるところはまだ残っているんだけど、楽器音がもう少しウォームなのとボーカルの甘味が強いところが良いのかな。曲調がうまくこのイヤホンの尖るところを丸め込んで、このイヤホンはコントラストを強調して色彩感を出すから、その案配がよいのか、個人的には満足度が高く、やっぱいいイヤホンだなって思う。

 


ざらざら(初回生産限定盤)(DVD付)

 

ねごと「アシンメトリ」

 別方向でよいと思うのは、ねごと「アシンメトリ」で、こちらはやっぱりコントラスト感がいいのが一番大きいかな。音が全体的に引き締まっていて、そこらへんのイヤホンに比べると説得力が断然違う。高い解像度感で素直に幸せになれる。

 


アシンメトリ e.p.(初回生産限定盤)(DVD付)

 

【5】総評「よくわからんうちに好きになってる。これは恋か?(錯乱)」

 音質はあまり高く評価していないけど、使い勝手は文句なくよいところがあって、使っているうちに耳の方がこのイヤホンに合ってくる、そんなところのある妙なイヤホン。各所で絶賛されている使い勝手の良さは本物で、まあ迷ったらこれ買っておけばまず不安はないでしょって機種ではある。音だけは癖があるから覚悟してね。そんな感じ。

 なんかおすすめなのかどうなのかはっきりしない言い方になってしまうんだけど、評判が良いことは確かだし、私みたいな、とてもその機能すべてを使い切っているとは言えない身でも、機能性は抜群と思わせるところがあるので、よい機種であることは間違いない。私もどこがいいんだかよくわからんうちに、結局気に入っている。ほんとコイツ、なんなんだろね。やっぱ使い勝手が大事だっていうありきたりな結論になるのかなぁ。

KOMODO U10

 

【6】このイヤホン向きの曲

TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」ED「ここから、ここから」 

 結局私がこのイヤホンに愛着を感じる一番の理由って、この曲を爽快感のあるキラキラサウンドで気持ちよく聴かせてくれるからだと思う。いろいろ音質には不満はあるけど、それだけで概ね許せる。

 


TVアニメ「 宇宙よりも遠い場所 」エンディングテーマ「 ここから、ここから 」

 

Jabra Elite Active 65t

Jabra Elite Active 65t

Jabra Elite Active 65t チタンブラック 北欧デザイン Alexa対応完全ワイヤレスイヤホン BT5.0 マイク付 防塵防水IP56 2台同時接続 2年保証 【国内正規品】 100-99010002-40-A

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【特集】世界中からそのソリッド感を愛される二強を比較! RHA TrueConnect vs Jabra Elite Active 65t[完全ワイヤレス深掘り]


RHA Trueconnect
Jabra Elite Active 65t

 

 今回は日本でも人気が高い完全ワイヤレスイヤホンの2機種、RHA TrueConnectJabra Elite Active 65tを取り上げて比較しようと思います。Jabra Elite Active 65tの個別レビューにそろそろ取りかからないといけないのですが、満足いくレビューを書くためにはどうしてもやっておかなければいけないことがあります。音質的に似ていて購買層が被りやすく、価格帯も人気も匹敵するライバル、RHA TrueConnectとの比較なくして、Jabra Elite Active 65tの全貌を紹介できるとは思えません。

 ということで、今回はソリッド感のあるサウンドでともに人気を博しているこの2機種を課題曲で聞き比べてみようという企画記事になります。

 

 では早速音質を……と言いたいところですが、まずは両者の立ち位置を鮮明にするため、音質以外の機能面を比較してみましょう。

 

【比較ポイントその1】装着感

  まず製品装着時のフィット感について比較してみます。Jabra Elite Active 65tは少しデカく、重いので、装着性については、率直に言ってRHA TrueConnectのほうが優れています。重量感にかなりの差があり、TrueConnectがそれこそ着けているのを忘れるほどの軽い付け心地なのに対し、Elite Active 65tはソリッドな耳当たりで、何か付いてる意識が消えることはありません。Elite Active 65tは決して装着感が悪い機種ではないですが、これは相手が悪かったという感じでしょう。

 

【比較ポイントその2】連携アプリと機能

 Jabra Elite Active 65tには「Jabra Sound+」というスマホ・タブレット用の連携アプリがあります。こうしたアプリの利点は万が一製品に不具合があったときにファームウェアアップデートなどで改善される可能性があるということです。さらに「Jabra Sound+」は単なるファームアップデートや接続補助のアプリというものではなく、イコライザーやマイク品質を調整する機能が付いていて、音にこだわった作りになっています。RHA TrueConnectには今のところ専用アプリはありません。

 

「Jabra Sound+」

 「Jabra Sound+」は音質的な機能へのこだわりがあり、イコライザー機能や周辺音を取り込む「ヒアスルー機能」、通話マイクの品質を改善する機能などが使えます。スポーツモデルらしく運動管理機能も付いており、Apple HealthやGoogle Fitとデータ連係できます。このうち、各種レビューやユーザーが好意的に評価している機能がマイク品質調整機能で、クリアに通話できると好感されており、頻繁に通話機能を使う人には、魅力的な機能です。まあ私はDAPに繋いで使ってるので、このイヤホンの通話機能なんて使ってませんから、ほんとに宝の持ち腐れです。

 

充電ケース

 どちらも比較的コンパクトで携行性が高いです。RHA TrueConnectはスライド式、Jabra Elite Activeは蓋を開閉するタイプですが、どちらも若干使い勝手に硬いところがあって、慣れるまで取り出しは少しスムーズにいかないかもしれません。

 

連続再生時間

 私の知っているフランスのAV機器レビュー専門サイトが正確に実測したデータを出しています。それによると、Jabra Elite Active 65t の下位機種Elite 65t はイヤホンの連続再生時間は一回の満充電あたり6時間27分とダントツ。Jabra Elite Active 65t は若干機能が多いので、もう少し短いでしょうが、仕様はほぼ変わらないので匹敵する性能であることは確かなはず。RHA TrueConnectは実測したレビューを見つけられなかったので、公称5時間をそのまま採用しますが、私の使用感から言ってもあながち間違いはなさそうなので、よしとします。連続再生時間はあまりに短い場合を除き、私はあまりこだわりません。

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防塵防水性能

 Jabra Elite Active 65t はIP56の防塵防水性能、RHA TrueWirelessは防塵は不明でIPX5の防水性能です。どちらも比較的優秀な数値です。ちょっと雨が降るくらいなら問題なく、RHAのほうは土砂降りになってきたらしまうかという感じの防水性能です。

 

対応コーデック

 どちらもSBC/AAC対応です。

 

通信品質

 これも最終的には使用環境の違いもあるので一概には言えませんが、私の使用環境での通信安定性ではJabra Elite Active 65tがいいですね。RHA TrueConnectも悪くない感じですけど、Elite Active 65tの通信のタフさに比べると劣ります。どちらも通勤通学に使う程度なら問題ないでしょう。原宿や渋谷の人混みの中を歩きながらとかだときつい場面も多いでしょうけど。

 

【比較ポイントその3】音質

 長らくお待たせしました。ようやく音質レビューに移りたいと思います。都合3曲選定し、それを聞き比べてレビューいたしました。お楽しみください。

 

UVERWorld「CORE PRIDE」

 RHA TrueConnectとJabra Elite Active 65tで私が楽しむのはこういうロックが多いです。どちらも暗く締まった低域を背景に、ソリッド感のある音を浮かび上がらせる表現の仕方をし、満足度は高いです。

[TrueConnect]黒みのある重厚なドラムの床面の上に、ドライでソリッド感の強い飛沫のようなハイハットが浮かび上がります。Elite Active 65tに比べると、わずかですがドラムの爆発力が勝り、火力に差を感じます。熱気は少し高く思えます。

[Elite Active 65t]TrueConnectに比べると、より黒いドラムで落ち着いている鳴らし方で、シックな感じが強い印象を受けます。ドライでソリッドな味は変わらないながらも、わずかにコントラスト感はこちらの方が高い印象です。

 

美波「ライラック」

 こちらもこれらのイヤホンで好んで聴く曲です。ボーカルは女性に変わり、色味も少し明るい曲になりました。

[TrueConnect]前曲の「CORE PRIDE」では低域火力の差でTrueConnectに熱気を感じたんですが、この曲ではむしろElite Active 65tのほうが爆発力があるように感じます。おそらくドラムの表面張力と膨張感の差で、それが熱気の差として感じられるんだと思います。元々似たような傾向なので、ここらへんは感覚的な差になってきますから、もしかすると私とは違う印象を受ける人もいるかもしれないので、この点は微妙です。どちらにせよ私にはTrueConnectのドラムの方が若干軽く、ボーカルもやや浮き上がって明るめに聞こえます。

[Elite Active 65t]色味はTrueConnectに比べると抑えられている印象で、とくにシンバルのキラ味が少し穏やかです。音圧は若干TrueConnectより強く感じられ、よりダイナミックに感じられます。

 

DAOKO「終わらない世界で」

 最近よく聴いている曲です。これくらいの色彩感がある曲になると、だいぶ差が出てきます。

[TrueConnect]相対的に色味がかなり明るく感じられます。サ行に少し刺さりが出るくらいにシャープネスもあって、音にやや細い印象をうけるところもあります。密度感は良好ですが、ボーカルが相対的に少し明るく白味が出てしまうところがあります。

[Elite Active 65t]コントラストがTrueConnectより高く感じられます。TrueConnectが金属的な光沢感がやや強く出ていたのに対し、透明感が強く聞こえます。高域は少し細かめに、透明感もあって焼き付く感じでシャリシャリするところがあり、パーカッションには火花のような印象を受けます。

 

【総評】

 どちらも低域で黒みを出し、コントラスト感にも優れ、音にソリッド感のあるイヤホンですが、仔細に聞いてみると、よりコントラスト感が強いのはElite Active 65tのほうのようです。好みの問題もあるので一概に言えませんが、そのため、色彩感に関してはElite Active 65tのほうが少し明瞭に感じられるのではないでしょうか。これまでそれほど気になってなかったのですが、こうして今回聞き比べてみると、TrueConnectにはどうも高域で少し白化しやすいところはあり、より透明な感触のあるElite Active 65tよりは金属的に感じられるかも知れません。

 あくまで上記の曲を聞き比べて、どちらが好みと言うことになると、個人的にはElite Active 65tのコントラスト感に惹かれるところがありますので、総合的にはElite Active 65tを推します。UVERWorld「CORE PRIDE」ではよりドライな熱気感を出してくれましたし、どちらかというとより重厚な曲が多い男性ロック曲はTrueConnectのほうがよいかもしれません。

 どちらにせよ面白い音質であることは確かです。RHA TrueConnectについてはamazonでは発売後この1ヶ月、販売価格が21000円を稀に切ることがあるくらいで、ほぼ横ばいです。オーディオ製品は比較的早期に値が落ち着く傾向があり、RHA製品も他製品は販売後1ヶ月くらいで結構落ちたりするんですけど、どうもこの製品は根強い人気があって売れ行きが良いらしく、販売店で話を聞いても入荷するとすぐ在庫がカラッポになっているようです。そのせいで販売開始価格から値動きがほとんどありません。「これ、売れてますよね」って水を向けると、店員さんもうれしそうに語ってくれました。私もうれしいですね。

 この記事はどうでしたか?この機会に私も大好きで、人気のあるこの2機種に興味を持って頂けるとうれしいです。


RHA Trueconnect
Jabra Elite Active 65t

 

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【特集】究極のコスパ vs 至高のコスパ!彗星の如く現れた ifancier KD-66 と Jabra Elite Active 65t を課題曲で聞き比べた![完全ワイヤレス深掘り]

ifancier KD-66 Jabra Elite Active 65t

 

  先日私はifancier KD-66という完全ワイヤレスイヤホンをレビューいたしました。これが思いのほか出色であったので、今回はすでに評判が定まり絶賛されていると言っても過言ではない名機種Jabra Elite Active 65tと聞き比べてみようと思います。

 Jabra Elite Active 65tについてはいまだ個別レビューは書いておりませんが、レビューを書く前に、私自身がその真価を正しく理解するために情報収集の一環としてこの特集記事を組みました。お付き合いくださいませ。

 

 さて、私の中ではこの2機種は音質的に似通った立ち位置にあります。両者ともシャープネスとソリッド感を強調する方向で音楽を聴かせるタイプで、結果生まれる高いコントラスト感で緻密な曲をより緻密に、明るい曲をより発色良く聴かせてくれるのが特徴です。あとで見ますように、価格差や機能性の違いもあり、両者は必ずしも同じ土俵に立っているわけではありませんし、音質に対するアプローチもやや異なるのですが、私の印象では両者は少なくとも近い系統の音を出し、同じような人々に好かれる音質であろうと思います。

 

 

【比較ポイントその1】装着感・機能面・防水性能など

 では早速音質を……と行きたいところですが、一応両者の立ち位置の違いを明確にするために、いくつか機能面での違いを紹介します。

 

通信品質

 まず両者ともに対応コーデックはAAC/SBCです。SBCというと音の悪いmp3だろって思う人もいるかもしれませんが、最近はSBCでも高音質で聴ける機種が多いです。両者ともに私は不満を覚えません。通信品質も安定しています。

 

装着感

 双方とも耳への収まりは良いです。ただし、Jabra Elite Active 65tは少しデカイので、耳の形状によっては合わない人がいるかも知れません。

 

機能面

 両者ともに取り出しで自動接続・ケース収納でオート自動オフを謳っています。厳密にこれらをすべて実現しているのはJabra Elite Active 65tで、ifancier KD-66はケースから出した後にいちいち音源機器のほうで接続していますし、ケースに入れても接続切れないのでどう見ても宣伝文句と違うんですが、個体差や環境の違いかもしれず、深く追及しませんし、それで使い勝手が悪いとも思ってないので無問題です。むしろJabra Elite Active 65tのほうは無設定だと「Jabra Sound+」の入っているスマホやタブレットと優先的に繋げたがり、DAPメインで使用している私には邪魔なときもあります。そういう意味ではスマホ/タブレット向けとしてはJabra Elite Active 65tのほうが手間が少なくていいかも知れません。

 Jabra Elite Active 65tのほうはスマホアプリ「Jabra Sound+」の出来が良く、ユーザーの満足度も高いようですので、今のところスマホ/タブレットユーザーにとってはこの差は大きいかも知れません。私のようなDAPで音楽を聴くタイプにはあまり関係ありませんが。

 ただ、こうした専用アプリがあるとファームウェアのアップデートなどで不具合や使い勝手の改善のサポートが長期にわたって受けられる場合があります。

 メーカーや製品による対応の頻度や質といったものには違いがありますので、一概にこうしたアプリがないとダメだというわけではありませんが、海外のオーディオコミュニティの書き込みを見ますと、機能合理性を愛するアメリカ人ユーザーの中には「ファームウェアアップデートできない機種は選択肢に加えるべきではない」という声もあります。彼らはワイヤレス製品に不具合がつきものだということを熟知しており、未知の不具合に対応できる可能性を持たない、ファームウェア更新手段のない機種を使い捨てのものと断じています(そして音質的には優れた日本のメーカーの高級完全ワイヤレス製品が目下売れにくい理由の一つもコレ)。したがって、彼らの観点に立てば、とくに高級機種ではファームウェアアップデートの手段がないというのは致命的です(私はこの意見に納得しつつも全面的には賛同しかねますが、重要な論点であることは間違いないでしょう)。

 Jabra Elite Active 65tが愛されているのはこの機能面での充実ですが、ifancier KD-66は高級機種ではありませんから、この点で分が悪いのは仕方が無いですね。

 

防塵防水性能

 防塵防水性能についてはJabra Elite Active 65tがIP56を誇るのに対し、ifancier KD-66は防塵性能は不明ですが、防水においては大きく上回るIPX8を誇ります。この差はどれくらいかというと、前者のIPX6の防水性能が水のかかるような場所、たとえばプールサイドや海辺、風呂場でシャワー浴びながら、土砂降りの雨でも大丈夫というくらいで、後者になると、着けたまま水泳もOK、深い海じゃなければ水没させてもOKくらいになります。私の日常的に使う使用環境だとIPX8の防水性能は過剰気味ですが、上位の防水性能ほど密閉性が高く、外部環境に対する機器の耐久性は高まることは事実なので、ifancier KD-66のスペックは魅力的です。

 

連続再生時間

 イヤホンでの連続再生時間は、スペックではifancier KD-66が4時間、Jabra Elite Active 65tが5時間になりますが、一般的なリスニング環境ではJabraの機種はスペックをこえて6時間程度動作することが指摘されています。私は日常的に複数機種を持ち歩いていて、聴いているイヤホンのバッテリーが少なくなったら、他に付け替えて使うというスタイルなので、あまり連続再生時間については興味が無いので厳密なテストをしておらず、明らかに短い再生時間のものを除けば気にしないのですが、ifancier KD-66については少なくとも3時間はあるようなので、おそらく公称スペック値は妥当でしょう。充分な長さです。

 バッテリーを含めると、ifancier KD-66が最大56時間、Jabra Elite Active 65tが最大15時間となります。後者でも日常使用には充分ですが、泊まりがけの旅行に行く場合などは、前者の驚異的な持続時間のほうが安定感があるでしょう。メインイヤホンのバッテリーが切れちゃったときのサブイヤホンとしても優秀です。

 

【比較ポイントその2】音質

 前置きが長くなりましたが、ここまでお疲れ様でした。ようやく記事のメインコンテンツに来ました。ここではいくつか課題曲をピックアップして音質を比較します。

 

山下康介「烈風いざないて」

 以前も紹介しましたが、PCゲーム「信長の野望・烈風伝」のOPムービー曲です。信長の野望のOP曲の中でも、個人的にとくに気に入っている曲の一つです。山下康介さんが携われた将星録・烈風伝(それ以後も関わってますが、以下の印象は初期の楽曲のものなので、あえてこういう言い方をします)の音楽は、それまでの菅野よう子さん作曲の信長の野望の楽曲に比べて、デジタルっぽい音作りなのに、菅野よう子さんに劣らぬ、情感に優れた名曲が多く、私は個人的に大好きでどれも素晴らしいです。同じようにほぼ同時期の、「つのごうじ」さんが手がけられている「三国志Ⅵ」もデジタル風なのにロマンを感じさせる曲が多く、前作までの大河オーケストラ観のある楽曲とは異なった、旧世代の「光栄」に対する新世代の「Koei」を感じさせるものがありました。

 ちなみに最新作「信長の野望・大志」は各所で酷評の嵐ですが、私は大好きで今も定期的にプレイしています。ぶっちゃけ名作といわれる「革新」「天道」「創造PK」より緊張感のあるプレイが出来て楽しい。久々に「天翔記」くらい白熱した信長の野望ができる感じです。世間では酷評されてますけどね。その理由もわかるので、酷評したい気持ちもわかりますが、私にとっては名作の一つで、手応えを感じる仕上がりでした。

 2月に「パワーアップキット」が出ますね。注目です。←宣伝

 閑話休題。例の如く公式の音源動画はないので、とりあえずリメイク版ゲームのPV動画を埋め込みました。背景で流れているのがこの曲です。

  価格的には雲泥の差がある両者ですが、印象的にはifancier KD-66のほうが迫力が感じられます。ifancier KD-66は低域の厚みがしっかり出ていて膨張感もあるので、量感と熱気がほどほどに篭もっており、その印象はとても低価格機種とは、にわかには思えないものです。

 Jabra Elite Active 65tの低域は輪郭がよくなめらかですが、つややかな感じで膨張する感じはあまりありません。その代わり、高域の煌めき感とのびやかさのある音との連携がスムーズで全体的に華やかでのびのびした艶味の強い感じになっています。立体感的にも勝っている印象です。解像度感でいえば、後者のほうが圧倒的にクリア感もあって中毒性があり、面白みのある音に聞こえるのではないでしょうか。デジタル的な艶味感のある音というのが私の評価ですね。最近のモニターライクなんて言われている音に通じるところがあるかな。

 これがこの機種を魅力的だという人も、嫌いだという人もよく指摘する「演出過剰」「誇大表現」といったところです。私自身は実際のところ、このJabra Elite Active 65tの音自体は好みの傾向ではなく、それほど高く評価していないのですが、魅力があることは確かで独特の妙味があり、気に入ってます。好みという面ではifancier KD-66の音の方が圧倒的に私の心を掴んできますが、インパクトの面ではJabra Elite Active 65tに魅力を感じる人は多いでしょう。いろいろ言うやつはいるでしょうが、結局のところ、どちらが自分にとって楽しいかという判断でよろしい。迫力のある音か、華麗な音か。その違いです。

 荒っぽいまとめ方をすれば、Jabra Elite Active 65tの音は戦国絵巻的な華やかな色合いで、信長の野望でいえば、まさに「嵐世記」のビジュアルイメージに近い色彩感のある鳴らし方です。それに比べると、ほどよいボリューム感で戦闘を含めカジュアルなゲームデザインを追究している箱庭的戦国らしさのある「烈風伝」の作品イメージにより近いのは、ifancier KD-66のほどほど迫力のある音のほうかもしれません。

 

早瀬沙織&東山奈央「Hello Alone」

  私の大好きなアニソンの一つがこの「Hello Alone」です。コケティッシュなボーカルが青春の甘酸っぱさの篭もった歌詞を華やかなガールズバンドロック調の楽器音に乗せて、ライトに可愛く聴かせてきます。公式のMVとかちょっと探しても出てこなかったんで、下はキャラソン版の公式PVを埋め込みました。一応大丈夫だと思うんですけど、このPVのバージョンはアレンジ加わってるんで、原曲とは違うので以下の記事読むときの参考にはしないで下さい。

 で、聴いてみるとどうなるかですが、はっきり言ってJabra Elite Active 65tの音はうるさい。背景の緻密感が多少きつめなのはよいとして、ハイハットがやばすぎるくらいシャンシャンうるさくて、ドラムはパツパツした硬い音。私がJabra Elite Active 65tのあまり好きじゃないところってこういうところかな。ある意味現代的な風味があって、ドンシャリ系に慣れた人なんか「おお、これは!」って思うだろうし、最近は好まれそうな音だけど、率直に言って目覚まし時計。強めに覚醒感を促してくるので、朝に聴くとそれだけで頭がシャキッとするし、徹夜で頑張りたいって時に栄養ドリンクとともに聴くと最高に良い仕事が出来そうな音ではあります。翌日どうなるかわからんけどね。そんな音。

 そういう意味で比較的私の考えるこの曲の正統的な表現をしてくれるのはifancier KD-66。ほどよく膨張感のあるドラムで緻密な音場を支えつつ、ハイハットはそれほど強調せずにボーカルに被せず、緻密感もほどほどでギラつきすぎない。音が全体的に近くて窮屈に思うところはあるけど、迫力と緻密さのバランスは良好です。各楽器のパワーバランスが良いので、全体的な満足度が高いです。

 したがって、この曲に関しては私は圧倒的にifancier KD-66に与します。Jabra Elite Active 65t、お前のことが嫌いなわけじゃないんだ、ごめんね。

 

大塚利恵「ラストコーヒー」

 申し訳ありませんが、この曲「ラストコーヒー」には動画がありません。リンクのamazon musicで試聴してください。しっとりしたJAZZ曲です。私のプレイリストではAimer「雪の降る街」や岡崎律子「長距離電話」なんかと同じところに入ってる、まあ比較的落ち着いた気持ちで聴く曲ですね。そういう意味で予測段階では、覚醒感を促す音質傾向の強いJabra Elite Active 65tに分が悪そうです。

 ちなみに「長距離電話」は私の中では、「岡崎律子で聴くべき曲」上位に必ず入る曲です。現在はなかなか音源を入手するのは難しいかも知れませんが、例によって現代のおもちゃ箱youtubeをくまなく探すと発掘できます。こういう権利しっかりしてるのかわからないアップロード動画は1ファンの気持ちとしては微妙ですが。岡崎律子さんの曲を私はとても愛しています。

  話がそれました。率直に言ってまず、ifancier KD-66のバランス感覚の良さが光ります。けっしてウォームな音ではないのですが、ドラムの膨張感、シンバルの粒感の良さ、ギターの穏やかなエッジ、タップの生々しさなど材質感の再現度が素晴らしく、これは低価格の完全ワイヤレスでは破格と言って良い。ちょっと真似できない気がします。

 それに比べると、Jabra Elite Active 65tの音はいきなり「軽っ!」て感じです。解像度感は確かでハイハットの音などより緻密で鮮明、低域弦楽は明瞭で深掘り感があり、ドラムは明るくタンタンとした反発力のある音で軽快といった感じで、全体的に清明さを伴った軽妙感がありますが、私の趣味じゃないですかね。パーカッションの生々しさはRHA TrueConnectなんかに通じる細密感で出してくれるので、とても素敵でいいんですけど、私にはどことなく物足りない。なんだろね、背景の黒みが足りないのかな。

 この曲みたいなJAZZ色の強い曲に関してはifancier KD-66のほうが圧倒的多くの支持を集めるんじゃないかと思います。アンケートでもやってみないとわからんですけど。そうは言いつつ、パーカッションが強めのBasiaのラテン系JAZZ「From Now On(Band Version)」なんかJabra Elite Active 65tで聴くと結構味わい深いから好きだったりして、JAZZ全般悪い感じでもないかな。音がギラギラしてるところはあって落ち着かないところはあるけど。でも、こういうことを言い出すと、個人の好みですから切りがありません。

 

【総評】

 以上で今回のささやかな比較レビューを終わります。だいぶ値段に差がある機種同士を比べるという、無茶なところのある記事でしたが、なにかしら皆様の参考になれば幸いです。私は音質に関しては、Jabra Elite Active 65tをあまり高く評価していないので、なんとなくJabra Elite Active 65tに分が悪い記事になってしまったかも知れませんが、使い勝手が良いことは確かなので、音質はあまり好きじゃないと言いつつ、結構な頻度で使っている機種でもあります。その意味でやはりおすすめには変わりが無いです。

 それにも増して今回私はifancier KD-66の音質のバランスの良さに驚きました。普段使いとしても充分に魅力的な機能性と音質を備えたこの機種が5000円以下で手に入るという事実は、改めて衝撃的です。どうですか?

 

ifancier KD-66 Jabra Elite Active 65t

 

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【特集】実力・評判ともに伯仲!アメリカで人気を二分する完全ワイヤレススポーツモデルの王者 Jabra Elite Active 65t と BOSE SoundSport Free を比較する[完全ワイヤレス深掘り]

Jabra Elite Active 65tBose SoundSport Free wireless headphones

 

  現在日本で発売されている完全ワイヤレスイヤホンは多数あります。昨年(この記事の執筆時からの話なので、2017年になります)までは中華製の泡沫製品を除けば数えるほどしかなくて、それほど迷う必要の無かった完全ワイヤレスイヤホンですが、今年(2018年)に入って相次いで有名メーカーが実力派機種を発売、群雄割拠の様相を呈してきました。当ブログでもいろいろ紹介してきましたが、今回取り上げる機種はその中でもとくに人気が高く、数々の批評で高評価を勝ち取り、実力も折り紙付きの2機種です。

 その2機種とは、 Jabra Elite Active 65tBOSE SoundSport Free

 Jabraは北欧デンマークのメーカーで日本ではあまりピンとこない人も多いかも知れませんが、世界的にはアメリカを中心に人気のブランドです。そのJabraは有名オーディオメーカーとしては比較的多く、スポーツ向けのワイヤレスイヤホンをいろいろ発売していますが、完全ワイヤレスモデルとしては、メーカーフラッグシップと位置づけられている Jabra Elite Sport に次ぐ機種が Jabra Elite Active 65t です。実はElite Sportも評価は高いのですが、Elite Active 65t のほうが新しく、スペック上もいろいろと勝っているところがあるので、批評家・ユーザーの評価ともに Jabra Elite Active 65t のほうが良いです。

Jabra Elite Sport の評価

Jabra Elite Sport の評価

Jabra Elite Active 65t の評価

Jabra Elite Active 65t の評価

 

 もう一方のアメリカを代表するオーディオブランド、BOSEについては語るまでもないでしょう。家電量販店でも専門コーナーが構えられていることが多く、製品を目にする機会は多いはずです。その完全ワイヤレスイヤホン BOSE SoundSport FreeはいかにもBOSEという重厚火力を誇る低域の量感が魅力で、日本でも高い人気を誇っています。

 アメリカでは完全ワイヤレスのスポーツイヤホンではこの2機種が人気を二分しており、それぞれイヤホンとしての音質もさることながら、付属アプリも含めたガジェットとしての使い勝手の良さが好まれています。

 日本でも、モノ雑誌がちょうど年末恒例の今年のベストバイみたいな特集をやっていて、完全ワイヤレス部門では「家電批評」がBOSE SoundSport Freeに肩入れし、反対に「GoodsPress」はJabra Elite Active 65tの弟分、Jabra Elite 65tを推してました。「MONOQLO」の推しはHavit G1だったかな。それぞれの購読層とコスパに対するスタンスの違いもわかるようなチョイスで、各々の個性が出てます。わかりやすい。そしてかなりのスピード感で製品を投入していながら、品質安定感の面でもたついたSONYの、賞レースに乗り遅れた感がどことなく出ている気もするとかしないとか。これらのモノ雑誌は全部Kindle Unlimitedやdマガジンで読み放題だよ!←宣伝

 どうでもいいけど、「家電批評」よく読んだら、私の大好きなWestone W40名指しでディスられてました。ひでぇ。曰く、「音楽の楽しさが少ししか伝わらない」んですって。おそらくこの結論にいたるまで何かしらあるんだろうけど、いきなりこういう書き方されると死にたくなりますね。率直に言って、モノ雑誌のこういう意見を押しつけてくるところが嫌い。「この音が嫌いだ」とか「このイヤホンの嫌いなところ、悪いところはここだ」というのならわかります。「音楽の楽しさが少ししか伝わらない」という言い方には、そもそも語るべき大事なところ(「音楽の楽しさ」とは何か)が抜け落ちていて空疎だし、内容は空っぽなくせして、その音が好きな人の人格や誇りを幾分汚す言葉で、ひどくエグい。いや、これは他山の石。製品だけを見ていると忘れがちなことですが、私もレビューでこういう無価値で品がなく、自分と違う楽しみを持っている誰かを傷つけるだけの「音楽の楽しさが少ししか伝わらない」というような陳腐な言い方をしないよう、よく気をつけなければいけないですね。

 

 閑話休題。私はBOSE SoundSport Freeについては以前からよく使っていてレビューも掲載致しましたが、今回サイバーマンデーのタイムセールで念願の Jabra Elite Active 65t を手に入れました。そこで今回BOSE SoundSport Freeと比較し、両者の使い勝手や音質の違いを紹介して、皆様の役に立ててくださればと思い、特集記事として執筆致しました。この記事の執筆時点では、まだ Jabra Elite Active 65tの個別レビュー記事は執筆しておりません(下位機種の Jabra Elite 65t についてはレビューしています)。

 

【比較ポイントその1】装着感

  まず製品装着時のフィット感について比較してみます。これについては率直に言ってJabra Elite Active 65t のほうが優れています。BOSE SoundSport Free には重心が外向きで、着け心地に重いところがあり、よくイヤーピースを選ばないと歩いているだけで外れてしまいそうです。それに対し、Jabra Elite Active 65t はフィット感に優れ、付け心地に安定感があります。

 

【比較ポイントその2】連携アプリと機能

 それぞれスマホ・タブレット用の連携アプリがあります。Elite Active 65t には「Jabra Sound+」、Bose SoundSport Freeには「Bose Connect」が付属します。私はあまりスマホやタブレットで外出時に音楽を聴くことがなく、それらの機器で完全ワイヤレスイヤホンを使わないタイプですが、そういう人でも製品ファームウェアのアップデートに使いますので、とくに開封したての時はスマホにアプリを入れて一度は接続しましょう。

 

「Jabra Sound+」

 アプリの比較ですが、どちらも完全ワイヤレスイヤホンの機能を高めてくれるところがありますが、設計思想に若干の違いがあります。まず「Jabra Sound+」は音質的な機能へのこだわりがあり、イコライザー機能や周辺音を取り込む「ヒアスルー機能」、通話マイクの品質を改善する機能などが使えます。スポーツモデルらしく運動管理機能も付いており、Apple HealthやGoogle Fitとデータ連係できます。このうち、各種レビューが多く賞賛している機能はマイク品質調整機能です。頻繁に通話機能を使う人には、かなりありがたく思えるでしょう。

 欠点としては、私自身はあまり使ってないのでわかりませんが、まれに接続を勝手に切ってしまうなどの症状が出たりするそう。とくにHUAWEIのスマホと相性が悪いとか。ちなみに私はHUAWEIのタブレット「Huawei MediaPad M3 Lite 10 wp」を使ってアプリ接続しますが、今のところ切断される症状はありません。

 まあ、そもそもMediaPad M3 Lite 10 wpはharman/kardonの立体音響スピーカーを搭載しているので、動画などはこちらで音を聞いた方がよほどよい。外出時はあまり動画を見ないので、日常的にはイヤホンをつないで使っておらず、もっぱらファームウェアアップデートのみの利用ですから、それくらいの使用頻度の私の感想など、参考にはならないでしょうが。

 「Jabra Sound+」を動作させるためにはほかに「Jabra Service」という補助アプリが必要で、これは初回起動時にガイダンスに従えば自動的にインストールされると思いますが、アプリがこのように2つに分かれていてちょっと複雑なのが、もしかすると不具合を起こしやすい原因になるのかも知れません。こればっかりは実際のスマホ・タブレットとアプリの相性にもよるので、なんとも言いづらいところはありますが、相性が悪いと言われているHUAWEIのタブレットでも、私は問題なく使えているとだけお伝えします。

 

 「BOSE Connect」

 「Jabra Sound+」が名前のとおり音質面での機能を充実させた設計になっているとすれば、対照的なことに「BOSE Connect」のほうは、こちらも名前の通りイヤホンとの連携性を充実させた設計になっています。バッテリー残量表示や、イヤホン紛失時のGPS追跡機能、タイマーで接続を切断する機能、アプリ上でイヤホンを他の機器と接続させる機能といったものが搭載されています。

 

 最終的にはどちらもあまり使ってないので正直なくてもいいくらいですが、個人的な感想を言えば、「Jabra Sound+」のほうが音質へのこだわりが感じられて、私好みです。あくまで個人的な感想ですが、「BOSE Connect」があって楽しいという話は聞きませんが、「Jabra Sound+」があって楽しいというレビューはそこそこ見ます。驚くほど便利というわけではないので、ここらへんは個人のライフスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。

 

充電ケース

 コンパクトで携行性が高いのはJabra Elite Active 65t のほうです。ただ蓋の開閉はBose SoundSport Freeがスムーズで取り出しも楽です。

 

連続再生時間

 私の知っているフランスのAV機器レビュー専門サイトが正確に実測したデータを出しています。それによると、Jabra Elite Active 65t の下位機種Elite 65t はイヤホンの連続再生時間は一回の満充電あたり6時間27分とダントツ。Jabra Elite Active 65t は若干機能が多いので、もう少し短いでしょうが、仕様はほぼ変わらないので匹敵する性能であることは確かなはず。同じ条件でBose SoundSport Freeは5時間20分です。どちらも性能的には現状かなり長めの連続再生時間を誇ることは間違いありません。

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防塵防水性能

 Jabra Elite Active 65t はIP56の防塵防水性能、Bose SoundSport Freeは防塵は不明でIPX4の防水性能です。環境適応性ではJabra Elite Active 65t のほうが勝っています。

 

対応コーデック

 どちらもSBC/AAC対応です。

 

通信品質

 最終的には使用環境の違いもあるので一概には言えませんが、私の使用環境での通信安定性ではJabra Elite Active 65tが勝ります。Bose SoundSport Freeは接続する機器によってわずかながら遅延があり、動画では口パクするところがあります。あと通信遅延のせいか、曲をスキップするときに昔のカセットテープのようにキュルキュルする音が出たりブチブチした音を出したりします。

 

【比較ポイントその3】音質

 私が一番取り上げたいのはここです。

 

 さて、ここで一言断っておきますが、Jabra Elite Active 65t は、下位機種である Jabra Elite 65t と音質的な差はありません。私のようにスマホをあまり使わず、DAPから音楽を聴くようなタイプにはJabra Elite 65tのほうがライフスタイルに合い、廉価なのでお得感があるでしょう。以前の私もそのため Elite 65t のほうを買いました。「じゃあなんであんた、いまさらになってElite Active 65t 買ったのよ?」って話ですが、何でですかね?誰か教えてください。

 と、冗談はともかく、Jabra Elite 65t に比べて防水性能が高かったり、加速度センサーがついてフィットネス機能が強化されていたりします。耳に当たる部分のコーティングも異なっていて、耳当たりが違います。Jabra Elite 65t も付け心地は良かったですが、さらに馴染みやすい穏やかな付け心地になっています。

 

 やや回り道してしまいました。話を戻します。そういうわけで今回は課題曲をピックアップして、Jabra Elite Active 65t と Bose SoundSport Free の音質を比較します。

 

[課題曲]TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」ED「ここから、ここから」

  この曲については何度も語っているので、さすがに「またか」と呆れられても困るため、この曲の詳細については割愛します。詳しくはこちらを参照。

 さて、両者の音質の違いですが、にわかJVC党らしく、JVC製品でたとえるなら、さながらJabra Elite Active 65t はHA-FD01のようにソリッド感のあるシャープサウンドであり(しかもHA-FD01が音質変更機構を備えているが如くにアプリにイコライザーを搭載している)、Bose SoundSport FreeはJVC HA-FX1100のような低域火力のある迫力サウンドであるということができます。はい、自分で言ってて、わかりづらい。なんのこっちゃ。

 

 Jabra Elite Active 65tは刻みの良いシャープなエッジ感のある音で煌めき感や透明感に優れているのが特徴です。たとえばこの曲だとドラムはシャープでタンタンと明るい音、ハイハットもシャリシャリキラキラ、ピアノは光沢感強め、ギターも明るくどこか牧歌的といった具合。そうすると「ボーカルなんて結構シャリシャリ痛く出てくるんじゃないの?」と思うかも知れないけど、これがJabra Elite Active 65t のいいところで、たしかにシャープなエッジ感で息に尖る感じがありながら、瑞々しくてフレッシュに聞こえる。明るく楽しげな色合いを出しながら、それを誇張しすぎてちょっとくどすぎるところまではいかないバランス感覚があります。印象としては若々しく、どこまでも弾けて快活で、少しだけほろ苦さを感じさせるほどの情緒感は出す、そんなキラキラ青春サウンド。このイヤホンはいろんなレビューで演出過剰と釘を刺されてはいますが、それでも「気持ちいい!」って思わせる爽快さが魅力です。

 

 一方、出だしからしてBose SoundSport Freeは違います。だいぶ柔らかめの入り方でドラムもおとなしく膨張感があり、ハイハットも湧き出るようにやわらかな音。ピアノは少し穏やかな、つややかな光沢感があり、ギターはややエッジに幅が合って暖色な肌触りがありながら色味はあくまでドライ。ボーカルは太く、あたたかで調和的にのびていきます。印象としては、Jabra Elite Active 65t に比べてしっとりした大人びた声色で、耳に優しい。まるで物語の先にある予定調和を知っているかのような安心感のある音です。沁み入る「味わい深さ」があります。

 

 私の好みとしてはどちらかというとBose SoundSport Freeですが、一概にどちらが優れているという感じでもありません。たとえばJabra Elite Active 65tの音には明瞭で覚醒を促すところがあるので、朝起きてはっきりしない頭の焦点を合わせるのには最適です。出社や登校途中にスイッチを入れて、一日を最高のスタートで始めるには最高の相棒になってくれます。それに対して、Bose SoundSport Freeの感慨深く、パワフルだがゆったりした感じのある音響は、帰宅途中や帰宅後に音楽をくつろいで疲れを落とす時にふさわしいです。

 スポーツ中のリスニングモデルとしては、これも音には好みがあるので一概に言えないところもありますが、覚醒感を促すJabra Elite Active 65tのフレッシュな音の方が合っているかも知れません。

 

【総評】

 以上で今回のささやかな比較レビューを終わります。Jabra Elite Active 65tとBose SoundSport Freeはどちらも合理的な機能性を愛するアメリカ人の心を離さない魅力的な機種ですが、それぞれの音楽へのアプローチの仕方にはだいぶ差があります。この比較レビューで少しでもそれぞれのイメージを伝えられたのなら、幸いです。両方の使い勝手と音質を兼ね備えた機種があれば一番良いのですが、世の中そうはいかないわけで、それだけがもどかしいところ。

 

Jabra Elite Active 65tBose SoundSport Free wireless headphones

 

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【特集】池田綾子の名曲とともに味わう完全ワイヤレスイヤホン―第2回「三日月」

 今ここで正直に告白しますが、筆者は池田綾子さんの大ファンです。最初に池田綾子さんの曲を聴いたのは、「電脳コイル」というアニメのOP主題歌「プリズム」です。EDも池田綾子さんで「空の欠片」ED曲でした。電脳コイルのアニメ自体もなかなかに名作なのですが、その話は置いておきましょう。ここでは池田綾子さんです。

 大ファンといってもCDを買い集めているだけでコンサートに行ったりはしていないのですが、その自称大ファンから見ると、池田綾子さんの魅力はやはり声楽的なつややかで力強い歌声です。高域への伸びも良く、「三日月」などの曲では非常に透明感のある高域を味わえます。筆者は声質的に辛島美登里さんに似ていると思っています。辛島美登里さんについては、筆者はCDを買うだけでなくコンサートも数回行ってるので、大ファンをたぶん臆面無く名乗ることが出来るでしょう。その辛島美登里さんのデビュー曲「雨の日」も非常にのびやかで透明な高域を味わえるのですが、まさにあの味に似ています。

 辛島美登里さんは歌声だけでなく、洗練された佇まいと歌詞でも一部では非常に評価が高いのですが、池田綾子さんも歌詞は非常に魅力です。どこか幻想的で儚げ、幽玄な世界観を持っている池田綾子さんの楽曲は、筆者には見事に辛島美登里さんの世界観とのシンクロニシティを感じます。おそらく筆者の知る限り、この2人に音楽的な接点はないはずですけれども、筆者にとって池田綾子さんは辛島美登里さんの歌声を思い起こさせるインパクトを持っていました。

 ということで、今日はそんな池田綾子さんの魅力的な楽曲の中から私の好きなレパートリーを厳選し、Youtubeで拾える限りで紹介したいと思います。ここで池田綾子さんの曲を聴いて良いと思った人は、もっとたくさん楽曲がありますから、是非CDを買いましょう。CDはどれも佳作ばかりで絶対に後悔はしません。ついでに申し訳程度に完全ワイヤレスイヤホンも紹介しています。第2回。

 

「三日月」

 この曲は2ndアルバム「Lunar Soup」に収録されている曲です。このアルバムはタイトル通り、月をテーマにした曲が多めですね。

 この曲のポイントはなんといってもサビラストの高く伸び上がる箇所です。曲調としては穏やかで、しっとりとした雰囲気を味わいながら、だんだんと曲は色づいてボーカルは疾走感を増し、徐々に高く伸びていきます。そして伸びた後の空間への広がりと消失感が非常に官能的。ゾクゾクするレベルです。

 ムードミュージックとしては素晴らしい曲で、夜寝る前なんかに聴くと気持ちがふわっと楽になります。虚空に幻想的に浮かぶ月の情景が、一日の疲れをすべて飲み込んでくれるような、そんな曲です。

 

収録アルバム

 

この名曲を一緒に味わう完全ワイヤレスイヤホンたち

Qitian Touch Two V5.0

AKPE Touch Two 2

  低価格帯では比較的ボーカルを味わうのによいイヤホンです。高低の表現が良く、突き抜け感はなかなかに味わえます。中高域の表現が透明感やや強めなところも、この曲の表現には合っています。

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Jabra Elite 65t

Jabra Elite 65t

 中高域の表現力というと、やはりこのイヤホンも外せません。傾向としてはややシャープな方向で聴かせてくれます。透明感というよりは清涼感に近い感じで爽やかさが出ている表現になります。ボーカルは細く伸びていきます。

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Zagzog TWS-C1

Zagzog TWS-C1

 インナーイヤータイプで少し開放的なのが特徴の完全ワイヤレスイヤホンです。音質的には圧迫感がなく、音が空気にほどよく混ざり込んで穏やかな丸みを帯びた形で聞こえてきます。音の端が空気に溶け込んで消失するので、サビラストの突き抜けは空間に溶けていく感じのまろやかな味わいになります。優雅に聴かせてくれます。

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Pioneer SE-C8TW

Pioneer SE-C8TW

 中高域にダイナミックさのある表現が特徴的です。音にほどよい厚みもあって、温もり感も感じられます。ピアノの色づきも良いので、この曲の情感を見事に表現してくれます。空間の広さも明瞭に感じられ、ゆったりとした奥行き感もよく表現されます。

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